靖国参拝を公約に掲げた小泉首相の動向をめぐり、毎年この時期になると靖国問題が話題を呼ぶ。そして毎度くり返される中国・韓国からの抗議。心情的にはわからなくもないけど、議論するまでもなく明らかに内政干渉だ。とまでは言えるけど、しかし、その先が歯切れが悪くなる^^; ・・・戦後日本が置いてきぼりにしてきた複雑な問題だけど、不勉強な身としては自分の意見すら明確ではない。今年の4月、この本を読んだ・・・。しかし、感想は保留にして何も書かずにいた。自分なりに終戦記念日まで勉強して、何か明確な感想をまとめようと思っていたのだけど、はっきり言って複雑すぎる。
靖国問題
上坂冬子著
(文春新書:720円+税)
ISBN/ASIN:4166604988
この本を読んで思ったことがひとつだけある。わたしの世代(昭和30年代生まれ)あたりまでは・・・ぎりぎりだろうけど・・・靖国神社(東京裁判やA級戦犯合祀なども含め)についてある程度の知識を持っている。しかし、それ以降の世代はどうなのだろう? (あまり使いたくない表現だけど)いまの若者たちは、ただ普通の神社だと思っているのではないだろうか? ・・・正しい知識を持たない人が増えることが歴史の風化の本質だろうけど、靖国神社に関してはいい意味でも悪い意味でも、歴史的意義を風化させるにはまだ早いと思う。その意味で、小泉首相の参拝による話題の高まりと議論の深化は意義のあることなのだろう・・・と思いたい。誰も語らず、何も伝えず・・・時代の流れの中で歴史的意義を風化させるだけではこの靖国問題が解決するとは思えないから・・・。
しかし、残念なことが起きた。小泉首相の参拝に批判的な意見を述べていた加藤紘一議員の実家に対する放火事件。一部の国会議員ですら口を閉ざす動きがある中、これでは一般の人はますます口をつぐんでしまう。そして、靖国神社の印象すらねじ曲げてしまう危険もある。・・・残念なことだ。

