BOOK「異世界食堂 5」

異世界食堂(第5巻)
犬塚惇平著
イラスト:エナミカツミ
(ヒーロー文庫:amazon:624円)
※Kindle版を購入

第4巻まで読んで満足したというか、アニメも見たし、なんとなく完結したと思い込んでいたら、続巻が出ているのを忘れていた。ドアの看板だけ、「洋食のねこや」から「異世界料理のねこや」にマイナーチェンジ。「おでん」「宇治金時」「さつま揚げ」「揚げ出し豆腐」が出てきたから、「洋食」というくくりは外れたらしい。たぶん、ドヨウの日だけだろうけど。
帝国、王国、宗教などいろいろ設定を説明し、お客の素性を紹介しながら、淡々と話が進んでいく。店主の祖母のことは既に明かされているので、メインストーリーを失ってしまった状態・・・。
アレッタが風邪で倒れた特別編。異世界の風邪が店主にうつって、それがこの世界に蔓延して・・・パンデミックで人類滅亡という心配はないんだろうか? それに、異世界人(魔族)に軽々しくこの世界の風邪薬を飲ませても平気なのか? 逆にこの世界の風邪が異世界に広がる可能性もある。サラの家の家政婦になって、アレッタが幸せになったので、いつ完結になっても満足だけど・・・クロは・・・次巻に続く。

コミックス「スピカ 羽海野チカ初期短編集」

スピカ
羽海野チカ初期短編集
羽海野チカ著
(白泉社:476円+税)

羽海野チカの初期短編集。『ハチクロ』を連載していた頃に描かれた読み切り短編をまとめている。
【スピカ】勉強も優秀で、部員の赤点を一手に解消する優等生・野球部の副部長・高崎くん。転校生の美園さん・・・バレエに熱中しているが進学との板挟み状態。なんとなく、『3月のライオン』の下敷きになったのかなと思わせる短編。
【ミドリの仔犬】童話仕立てのほのぼのしたお話かと思ったら・・・意外に現実的な探偵ものだった。
【はなのゆりかご】キオの母親を「おねえちゃん」と呼ぶと、『3月のライオン』のあかりさんになる。
【夕陽キャンディー】わたしには・・・なんと言っていいのかよく解らないお話だった^^;
【イノセンスを待ちながら】『劇場版パトレイバー』の南雲さんと、『イノセンス』(攻殻機動隊)のバトーに関する羽海野チカの想い。二人ともツンデレだよな。

BOOK「キノの旅 III the Beautiful World」

キノの旅 III the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:490円+税)
※古書を購入

キノが女の子でありながらも、男装して旅をしているのは、キャラづくりと言うよりも旅につきものの危険を回避するためらしい。その分、物語に華やかさは失われるし、キノにお色気などは期待するまでもない。
「城壁のない国」は遊牧民のお話だったけど、言いかえれば「喫煙者の国」みたいなもの。喫煙して部族に取り込まれない者は撲殺される。でも、現実の世界では、喫煙者が目の敵にされ袋叩きに遭っているわけだが・・・。
「同じ顔の国」はクローン人間の国。クーロン技術の説明に若干納得がいかないけど、技術的にはあり得るし、いずれは実用化されそうな気もする。少なくとも、人工子宮は実用化するだろう。そうやって、安全にクローンを作れるようになると、親になる資質が問われる。クローンはともかく、親になれる資質のチェックと親になるための教育は、現実の世界にも導入するべき制度じゃないか?
読んだライトノベルの1500冊目のキリ番。

BOOK「生命科学の未来 がん免疫治療と獲得免疫」

生命科学の未来
がん免疫治療と獲得免疫

本庶佑著
(藤原書店:2,200円+税)
※古書を購入

がん免疫治療の確立の功績で、2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑先生の著書。
PD-1抗体の発見とがん免疫治療について解説しているのは、全体の3分の1程度で、後半は川勝平太(出版時は静岡県知事)との対談。本庶先生が静岡県立大学の理事長を務めている関係でのことらしい。自伝的な要素はぜんぜんない。
本庶先生の生命科学、基礎科学に対する姿勢や考え方、さらには人間の幸福といった思想について知る上では良い資料だと思う。
正直いうと・・・本庶先生自身がすごく立派な方なので逆に解らなくなってしまうのだけれど・・・単に目先の研究を追いかけていくだけでは立派な学者にはなれないのか、あるいは、立派な人間だからこそ科学の女神が微笑むものなのか?

コミックス「月刊少女野崎くん 11」

月刊少女野崎くん(第11巻)
椿いづみ著
(ガンガンコミックスONLINE:545円+税)
※古書を購入

修学旅行は前巻で呆気なく終わり、通常の学校生活に戻ってしまった。鹿島の妹・麗が登場したけど・・・レギュラーとして定着するらしい。けっこうキャラが立っている存在だったし、この巻では鹿島姉妹はがんばっていた。でも、100話目にして新キャラとは・・・。
このマンガはレギュラーのキャラで持っている感じだから・・・メインヒロインの佐倉千代は伸び悩んでいる感じだけど・・・いまは、瀬尾結月、いいなぁ、妙に可愛いな。リアルにいたらもの凄く鬱陶しいとは思うけど、まんがのオチキャラとしてはブレがない。
ストーリー的にはマンネリ化してきたけど、まだ面白く読めている。今回はいろいろ「告白」が続いたけど・・・完結の方向には向かっていないようだし・・・。

コミックス「3月のライオン 15」

3月のライオン(第15巻)
羽海野チカ著
(白泉社:540円+税)

学校祭の準備でクラスメートとも親しくなり、後夜祭のファイヤーストームの前でひなちゃんとアチチ。将棋の獅子王戦も勝ち進んで4組の決勝に進出。将棋に勝った後は川本家のコーンシチュー食べてぬくぬく。再びタイトル戦の予選に挑み・・・って、桐山くん、一気にリア充に成り上がってしまった。
いいのか? こんなに幸せになって。後でなにかしっぺ返しがありそうで怖い。ひなちゃんが幸せになるのはよいことだけど。
そういえば、最近、二階堂くんがぜんぜん出てこない。まさか! 生きてるよな? さらにそういえば・・・ひなちゃんの初恋の相手・高橋くん、甲子園に確実に出場できる四国の高校に行ったけど、夏の甲子園は話題にもならなかった。1年生じゃ、まだレギュラーになっていないか・・・。

アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス 3」


PSYCHO-PASS サイコパス 3」(全8話/2019年)
楽しみにしていた第3期だけど、狡噛と朱ちゃんではなく、新人監視官を中心にしたお話になっていた。全8話だけど、各話1時間もの。1日で一気に見たけど、少しわたしの色相が濁ったかもしれない。
登場人物がほぼほぼ全員入れ替えなので、はじめは状況を受け入れるのに少し戸惑った。でも、シビュラシステムのことを思い出せば、すんなり受け入れられた。狡噛と朱ちゃんも出てくるけど、意外な設定。こういう形で第2期の落とし前をつけたのかと納得。
アニメのクオリティは高いし、間違いなく面白いんだけど・・・こういう独断専行型の主人公が活躍しないと事件や不正を暴けないなんて、既にまともな世の中ではない。シビュラシステム以前の問題として。
でも、もっと大問題なのは・・・完結していなかったこと。続きは劇場版らしい。