BOOK「免疫と「病」の科学 万病のもと「慢性炎症」とは何か」

免疫と「病」の科学
万病のもと「慢性炎症」とは何か

宮坂昌之・定岡恵共著
(講談社ブルーバックス:amazon:1,188円)
※Kindle版を購入

積極的に長生きしたいとは特別思っていないけど・・・こういう本があると、つい読んでしまう。「慢性炎症」なんて、いつも身近に感じていることだから。
前半分は炎症と免疫の仕組みの解説。ここでいう「慢性炎症」は一過的な腫れや発熱などを伴う炎症ではなく、自覚症状もなく何週間も続く炎症のこと。この炎症が、肥満・糖尿病、脂質異常症、心筋梗塞、脳梗塞、肝炎、肝硬変、アトピー性皮膚炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、特発性肺繊維症、間接リウマチ、老化、認知症などなど、様々な病気を引き起こすという。たしかに、わたしは子どもの頃、喘息やアレルギーに苦しみ・・・いまのように医療が進歩していなかった時代から、体質改善だの、アレルギー治療だのと、免疫系にごにょごにょする治療をたくさん受けた。その結果、いまでも生きているわけだけど・・・いろいろ思い当たることがたくさんある。
そして後半、その診断法や治療法などの解説があり、日常的に気をつけることが書かれていた。でもなあ、それが貝原益軒の『養生訓』を引用し、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とは・・・。そのあげくに、禁煙、節酒、食生活の見直し、運動、適正体重の維持などなど。まあ、そうなんだろうけどさぁ・・・。

BOOK「ゲート SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり 3 熱走編」

ゲート SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり
3 熱走編
柳内たくみ著
イラスト:Daisuke Izuka
(アルファポリス:amazon:1,700円)
※Kindle版を購入

大砲を装備した特地アヴィオン海の海賊への対応として、海上自衛隊と海上保安庁は対潜哨戒機P3Cとやぶさ級ミサイル艇「はやぶさ」「うみたか」を特地に持ち込み、海賊討伐に乗り出した。海賊たちの背後には海上国アトランティアの存在が・・・。かつて、ピニャと帝国の皇位を争い敗れたレディが現在王位に就いている。そこへ、プリメーラが使節として派遣された。
一方、大砲の出所を探るため、江田島と徳島、メイベルが孤島のブラックマーケットに潜入。そして、江田島たちはドラケの海賊船に客人として乗り込むことに成功し、プリメーラの使節団と時を同じくして、アトランティアの「カウカーソンス・ギルド」に至っていた。
そこで、徳島と江田島が立てた作戦が、ミサイル艇「うみたか」と共に実行に移される・・・。まあ、あくまでも海賊討伐だから、この程度の戦闘なのだろう。
第1期のキャラ、伊丹の奴隷ヤオと亜神ロゥリィが登場した。でも、今のところ本筋に絡んでいる感じはない。この世界の禁忌を守るため、ロゥリィも動いている。そのターゲットは江田島たちと同じ。最終的には本筋と合流するのかも知れない。
この巻、江田島たちの行動は、一応主人公らしくて物足りなさはなかったけど・・・ヒロインが足りない。第1期がハーレム状態だっただけに物足りない。そして、異世界感がどんどんなくなっているように思う。

コミックス「紫電改のマキ 5」

紫電改のマキ(第5巻)
野上武志著
(チャンピオンREDコミックス:562円+税)
※古書を購入

ダビンチにはめられた石神女子は、結局、ダビンチと勝負することに。一美の機体は「マッキMC202フォルゴール」。メッサーシュミット用エンジン(ライセンス生産)を搭載した戦闘機。マキと二美の一騎打ち・・・そこに騎士女の大編隊が乱入した。
女子高ばかりのお話なので、三美のようなキャラは不可欠だろうけど・・・ダビンチが全校的に石神女子の傘下になったわけではないようだ。
ここまでの感じでは、どこが正義で、どこが悪役かはっきりしない。勢力的には騎士女が飛び抜けているようだけど、秩序を求めているという割にはやり方が汚い。推測だけど、ドイツ機を主力にしているから、騎士女が悪役なのだろう。
いまのところ、アメリカの戦闘機を主力にした勢力は出てこない。亀井戸飛行會というのが出てきて、そいつらがアメリカの機体だったけど・・・。このマンガ、かなりマニアックな機体まで登場するけど、あまりこだわりがないのか、機種名をはっきりさせないことが多い。ちょっと欲求不満。

BOOK「なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議」

なぜ必敗の戦争を始めたのか
陸軍エリート将校反省会議

半藤一利編・解説
(朝日新書:amazon:950円)
※Kindle版を購入

第二次大戦時中に「陸軍」の中枢にいた人たちが、1977年に行った座談会をまとめたもの。無謀ともいえる日米開戦に至った経緯などを振り返っているけど・・・戦後かなり時間が経ってからの発言なので、いろいろバイアスの掛かった発言だろうとは思う。
それでも、出席者の多くが本音で話しているのは十分に感じ取れる。その理由は、組織的にバラバラで成り行きでそうなったとか、正しい情報が共有されていなかったとか、当事者意識を感じさせない無責任な言い逃れ的な発言が目立ったから。あまり露骨ではないけど、中国大陸で泥沼にはまったまま太平洋戦争に突入した陸軍への過剰な批判を避け、海軍にだって責任があるという気持ちも感じられた。
読んでいてむなしい気持ちになる本だけど・・・せめてもの救いは、「こうしていたら勝てた」的な発想がなかったことくらいだろう。編集の時点で削除された可能性もあるだろうけど。

成年コミックス「レイカは華麗な僕のメイド」

18禁
レイカは華麗な僕のメイド
ぐすたふ著
(海王社コミックス:1,111円+税)
※古書を購入

親を亡くして膨大な遺産を相続した少年・怜治が、超絶美人のメイド・レイカと巨大な屋敷で暮らしはじめた。身も心も誠心誠意ご奉仕するという夢のような展開なんだけど・・・レイカは愛のあるセックスがわからない。レイカはトンチンカンながらも天使のようなメイド依存症で、面白い性格をしている。まあ、こういうマンガではありふれたメイドかも知れないけど・・・。一応、過去の記憶がなくて、謎解き的な展開にもなっている。
怜治はメイド萌えで、先輩にまで手を出し、さらにはメイドコスで男の娘にまでなってしまうといういろいろ盛りだくさんではあったけど・・・ストーリーをもう少し丁寧に追って欲しかった。こういうマンガにストーリーを求めるのもヘンだけど。

BOOK「平成史講義」

平成史講義
吉見俊哉:編集
(ちくま新書:900円+税)

5月1日に改元される前に、平成史云々という本が何冊か出版されていた。あらかじめ天皇陛下のご退位がはっきりしていたからのことだろうけど、このタイミングで歴史をまとめる意義があるのかという疑問もあるけど、とりあえず一冊読んでみた。
平成時代は自然災害が多かったとはよくいわれるけど、インターネット、グローバル経済、地下鉄サリン事件、バブル崩壊、民主党政権、大震災、原発事故・・・みんな平成の出来事。いろいろなことがあった。
この本では、各分野毎に識者が短文で平成をまとめているけど、共通していることは・・・戦後の枠組みというか、昭和時代に上手くいっていた仕組みがみんな崩壊して、新しい枠組みを試行錯誤しながら、再構築に失敗した時代というニュアンスが浮かび上がってくる。わたしは、平成になる少し前・・・「Japan as NO.1」なんていわれた時期から、「日本はいまがピークで、今後は降り坂」と思いながらいままで生きてきたので、大筋では異論はないけ。でも、昭和の後半、あるいは戦後って、そんなに上手くいった時代なんだろうか? 戦後の復興、高度経済成長、公害の克服などはあったけど、「むかしは良かった」的な発想でちょっと無批判すぎるんじゃないかという気もする。

BOOK「私、能力は平均値でって言ったよね! God bless me? 10」

私、能力は平均値でって言ったよね!(第9巻)
FUNA著
イラスト:亜方逸樹
(アーススターノベル:amazon:1,200円)
※Kindle版を購入

成り行きで救ったお姫様を守るため孤軍奮闘するメーヴィスの危機的状況から。まあ、そこに「赤き誓い」のメンバーが登場すれば、あっという間に片が付いてしまうので、この程度の戦闘シーンが山場と言うことはあり得ない。
叔父のクーデターから逃げてきたお姫様エルトレイアと、隣国の王都で別れた「赤き誓い」。そこに、以前倒した古竜ベレデテスが現れた。諸事情あって、3頭の古竜が赤き誓いを殺すという。まあ、結局撃退するわけだけど、メーヴィスが右腕を失った。それも、マイルが・・・。
王都では古竜出現にギルドが対応を迫られていた。さらに、古竜の影響で出現したとみられる土竜討伐の依頼が・・・。たまたま再開したAランクパーティ「ミスリルの咆哮」とともに地竜(実際は土竜)討伐に向かう「赤き誓い」。そこでもチート過ぎる戦闘が・・・。
相変わらず軽いノリで楽しいお話ではあるけど、最近中身が薄まってきている。作者が引き伸ばしに入ったのか、冒険の旅自体がマンネリ化しているのも知れないけど。そもそも設定として、「赤い誓い」がBランクに上がるには一定期間の活動実績が必要なわけで、主人公自体が引き伸ばしに苦しんでいるような状態。マイルを追いかけてくるマルセラたち「ワンダースリー」がいるから、その内合流して新しい展開になるのだろう。

BOOK「転生したらスライムだった件 7」

転生したらスライムだった件(第7巻)
伏瀬著
イラスト:みっつばー
(GCノベルズ:amazon:972円)
※Kindle版を購入

魔王クレイマンがらみの件が片付き、次はヨウムによる新国家建設と西方聖教会への対処。
ファルムズ王国のエドマリス王を尋問・・・拷問したシオンって・・・。おかげで、ファルムズ王国との戦後処理はかなりひどいことになった。シオンはちょっと、ヒロインを逸脱してしまったかも・・・次に進化したら「悪魔」になっているんじゃないだろうか。ダークエルフの奴隷と古代文明の遺跡なんていう・・・これも伏線のひとつだろう。そういえば「天使族」なんていう伏線もあったっけ。
西方聖教会の動き・・・絶対権力者の下には腐敗した統治組織と愚かな老人がはびこっているというのはお約束事項。西方聖教会の七曜、西側諸国を陰で操るロッゾ一族、東の帝国の商人・秘密結社「三巨頭」が、ヒナタの排除とファルムズ王国の奪還に動き出した。
複数の局面が同時進行しているせいもあるけど・・・この巻も会議ばかりやっている。会議の途中で状況が変わり、さらにまた会議・・・。そして、会議で打ち合わせたのとは違う戦闘。
ついに、リムルとヒナタの一騎打ち。チート同士の戦いだと、リアリティがなくなって、逆に面白みがない気がする。戦いそのものは剣での勝負だから、描きようによっては迫力も出るんだろうけど・・・。
同時並行で進んでいたファルムズ王国の件、西方聖教会の件が意外にあっさり同時に片付いてしまった。

BOOK「特殊性癖教室へようこそ 3 【電子特別版】」

特殊性癖教室へようこそ2 【電子特別版】
中西鼎著
イラスト:魔太郎
(角川スニーカー文庫:amazon:583円)
※Kindle版を購入

水着回ではあるけど、この小説ではサービス回という感じでもない。プールの授業中に明かされた情報・・・恭野文香の義父は伊藤芳雄・・・つまり、真実の祖父。ということは、真実は文香の甥ということになる。
文香に潜む特殊性癖がわからぬまま・・・胡桃沢朝日の妹・赤塚宵美の「密室イカせ事件」が起きた。早朝の密室状態の教室で、イカされ、イキ続けたままの宵美の「イ体」が発見された。・・・ミステリー仕立てなのかと思った途端、ホラーになった。教壇の下に拘束されていた謎の女生徒・・・「家具性愛者」灘慈久。クラス名簿に名前があるのに、新任の教師が3ヶ月間も気に掛けていないとは・・・。
謎解きというか、本筋は恭野文香の性癖。そして伊藤真実と人間を信じさせるための戦い。
後日談まであったし、これで完結。いろいろ端折った感はあるけど、別にこれ以上書き込むこともなかったのだろう。
<完結>