BOOK「超ひも理論をパパに習ってみた 天才物理学者・浪速阪教授の70分講義」

超ひも理論をパパに習ってみた
天才物理学者・浪速阪教授の70分講義

橋本幸士著
(講談社:1,500円+税)
※古書を購入

この手の本としては珍しく、ずいぶん前から話題となっていた本。古本が少し安くなってきたので、読んでみることにした。姉妹版にマンガもあるらしいけど、それはいずれ・・・。
本文はタイトル通り、女子高生の娘・美咲に対して、物理学者の父親がレクチャーするかたちで書かれている部分はわかりやすい。まあ、すでに知っている内容だというのもあるけど。ただ、それを補足する「おまけの異次元」の部分は、数式がけっこう出てきてそれなりに難解。ちょっと残念なことは、肝心の超ひも理論そのものについては、最後にちょっと書かれていただけで物足りない感じ。いろいろあるんだよと書かれていた、そのいろいろをもう少し挙げて欲しかった。
本筋とは離れるけど、読みながら思ったことは・・・ふつう、娘は父親の仕事に何の関心も示さないということ。わたしはこんな実例を知っている。OLになったばかりの社会人一年生に、父親の仕事を尋ねたら、会社名は答えられたけど、事務職なのか技術職なのか、その会社で何をしているのか全く知らなかった。父親の給料で大学まで出してもらったというのに・・・。まあ、父親の方からこんなことを言うと、「マジむかつくんですけど」とか言われてお仕舞いだろうけど^^;; むしろ、物理学者の父親の方が興味を持ってもらいやすいかも知れない。

BOOK「ゲーマーズ! 3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム」

ゲーマーズ!
3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:321円)
※Kindle版を購入

この巻は、雨野くんと天道さんのターンではあるけど・・・サブタイトルには星ノ守さんの名前・・・。でもとりあえず、前巻からの流れで、周囲の誤解や混乱はなにひとつ解決しないまま、雨野くんと天道さんが交際をはじめた。しかも、初デートでいきなりプールとは・・・。天道さんがあれだから、テンプレ展開にはならずに棲んだけど・・・作者はちゃんと分かっているようだ。やっぱり雨野くんと天道さんの掛け合いは物足りない感じがする。
この巻は進行中の設定を転換するための展開で、この小説らしい面白い展開がなかった。雨野くんと星ノ守さんの掛け合いも少ないし、上原くんの悶え苦しむようなこころのツッコミもあまり面白くなかったし・・・。もしかすると、星ノ守さんの妹を登場させるのと、影が薄かった亜玖璃ちゃんの流れを補正したかっただけなのかも知れない。
このシリーズのサブタイトルって、最後の数行の爆弾のことを言い表していて、内容的には次巻の方に詳しく書かれている。でも、こうしないと、サブタイトルが出オチ状態のネタバレになってしまうのか・・・。

BOOK「衣類から衣料へ -シルクで創る人工血管-」

衣類から衣料へ
シルクで創る人工血管
(東京農工大学科学博物館)

仕事の資料として読んだ小冊子。
明治時代に養蚕の専門機関として設立され、幾度かの組織替えをし、戦後、東京農工大学となった。その当初は、専門の養蚕を中心に繊維機械などをくわえて「繊維学部」であったが、現在はより最先端の幅広い教育・研究を行うべく工学部へと発展している。そうした中から、実用化を目前に研究されているのが「人工血管」。シルクで組紐のように編んだ管を再生医療の現場で役立てようという最新の技術。シルクは人体との親和性が高く、負担なく人体に馴染む。さらに、時間の経過と共に体内で分解され、本来の血管細胞と置き換わっていくという。
安全性が確認され、実用化されれば、狭窄のある血管などを置き換えたり、いろいろ助かる人も出てくることだろう。
日本中の大学に、こういう研究成果が数え切れないくらいあるのだろうけど、こういう形で目にすることは少ない。最近、国の予算から研究費が削られているという話を聞くけど、こういう形であろうと何であろうと、もっともっと外部にPRする必要があるんじゃないだろうか。じゃないと、宇宙開発とiPS細胞にみんな予算を取られてしまいそうだ。

アニメ「メイドインアビス」


メイドインアビス
(全13話/2017年)
2017年の夏アニメではいちばん出来のよいアニメだったかもしれない。絵柄からして、一見、ほのぼの系ダンジョンものという雰囲気ではじまったけど、これがどうしてなかなか本格的な冒険ものだった。ダンジョンの設定もハードだし、行動の目的も明確で、ストーリーもしっかりしている。
主人公のリコはちょっと脳天気なところがあるけど、根性が座っているし、行動力もある。いわゆる主人公属性を兼ね備えている。レグは奥手な感じがするけど、人間業ではない戦闘力と移動手段を持っている。そもそも人間ではなさそうだし。
最後の方で、核心的な伏線が敷かれて、完結しないで終わってしまった。これで第2期がなかったら詐欺というしかないけど・・・たぶん、第2期があるのだろう。

アニメ「徒然チルドレン」


徒然チルドレン」(全12話/2017年)
『アホガール』に続いて放送されていたので、なんとなく録画していた15分ものショートアニメ。
コメディ抜きのラブストーリーで・・・いくつかのお話をパラレルに展開させているけど、そもそも15分ものアニメなので、ストーリーと言うよりシーンを積み重ねたような内容で、何がどうということもないものばかり。どれも、何らかのかたちで告白するナリして交際がはじまり、程度の差こそあれみんなうまくいっていくというだけのこと。
原作はマンガらしいけど、読んだことはない。もしかすると四コママンガなのかも知れない。

BOOK「ゲーマーズ! 2 天道花憐と不意打ちハッピーエンド」

ゲーマーズ!
2 天道花憐と不意打ちハッピーエンド

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:321円)
※Kindle版を購入

第2巻になって、書き方の構成が変わった。三角くんのモノローグでパラレルな時間軸を描いたり、短編のような短いお話を積み重ねたような感じ。アニメでは飛ばされてしまった展開もあって・・・というか、アニメの後半はオリジナル展開だったのかも・・・それなりに面白いといえば面白いけど・・・ちょっと端折りすぎという気もする。
さらに、ますます雨野くんが主人公なのか分からなくなってきた。作者の狙いは分かるから、キャラが薄っぺらくて立っていないのは仕方がないけど・・・言動が単調なんだよなぁ。そういう意味では、仕掛け人役の上原くんの方が明らかに目立っている。まして、上原くん視点で心の声まで書いてしまうと尚更のこと。
雨野くんの言動が単調とはいえ、「勝ち負けをどうでもよいと思ってしまうと、ゲームは全く楽しくない」という雨野くんの認識に、わたしは同意する。だから実際、わたしはゲームをやらない。さらに同じ理由で、天道さんも存在感が低下している。アニメで描かれたような壊れ方をしないし、星ノ守さんの方が断然おもしろいし^^;
でも、次の巻から、また雨野くんと天道さんメインの展開になるだろう。ならないわけがない。

BOOK「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 12」

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(第12巻)
大森藤ノ著
イラスト:ヤスダスズヒト
(GA文庫:amazon:640円)
※Kindle版を購入

異端児(ゼノス)の件でいろいろ戦ったおかげで、ベルくんのレベルがまたひとつ上がった。そして二つ名が「白兎の脚(ラビット・フット)」になった。再びダンジョン攻略路線に戻るようだけど、フェルズからダンジョン最下層の攻略が、人間と異端児(ゼノス)との共存に不可欠という事実が伝えられ、今後のメインストーリーが確認された。でも、あとがきによるとこの巻は余談だったらしく・・・まだまだ先は長いらしい。神ヘルメスのお節介もしばらく続くようだ。
バトルものなので、主人公であるベルくんの戦闘力のインフレ化は避けられない。一応、急激なインフレを説明する設定にはなっているけど、なんか、今回は合わせ技を編み出した。そして、パーティが全滅しそうな状況で、ベルくんひとりだけ、美少女マーメイドと新しい出会いをしていたり・・・。異端児(ゼノス)とはいえ、水がないところでは出番がないので、次に出てくることがあるのかどうか・・・?
とりあえず、現時点で最新巻まで読んでしまった。外伝を読むべきか否か・・・。