コミックス「かくしごと 2」

かくしごと(第2巻)
久米田康治著
(月刊少年マガジンコミックス:amazon:660円)
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後藤可久士の元担当編集たちから、漫画原作とアニメのキャラデザインの仕事を受け・・・(A)と(F)に分裂した。この話、アニメにはなかった。
デジタル化に踏み切ったのに、アシスタントがいつも顔を揃えている。実際の久米田プロは完全在宅勤務らしいけど、コロナウイルス対策にもなったんだろう。
締め切りネタには「輪転機を止める」という言葉がよく出てくるけど、印刷が遅れることの本当の意味合いは、実はその先にある。ン十万部の雑誌が首都圏なら発売日の朝、昼過ぎには全国のコンビニ、書店、駅売店に並べなければならない。同日発売の他の雑誌と混載で、次々にトラックが出発していく。配送の再手配で、大手印刷会社の担当課長はたいてい胃に穴が開く。ついでに、雑誌を刷る印刷機と食品パッケージを刷る印刷機は別物。

BOOK「魔王様、リトライ! 6」

魔王様、リトライ! 6
神埼黒音著
イラスト:飯野まこと
(Mノベルズ:amazon:1,188円)
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魔族領内でベルフェゴールを踏みつぶした魔王は骨休みモード。その頃、魔王がやりたい放題やった余波、中央の社交派と武断派が手を結んだことの余波・・・ドナの勢力をはじめ各国に影響を及ぼし、対応を余儀なくしていた。聖勇者ヲタメガは、魔王によって救い出された奴隷難民の扱いに苦慮していた。
結局、人手不足に悩むラビの村で難民を引き受け、労働力の増強を図った。そして、ケーキは悠の野戦病院で手伝いをすることに。ケーキは亡国の姫君なので、後々、ゼノビア新王国との関係で、錦の御旗として役に立つのだろう。すべては魔王の思いのまま・・・と、相変わらず田原や悠は勝手に納得している。ラビの村にカジノを新設した。新たな腹心として引きこもりの近藤友哉を召還し、ラビの村の自警団を組織した。
さらに、東隣りの領主ワダンから領地を聖女ルナに献上という名の地上げを成功させ、西国からの攻撃を受けて立つ気も満々。勢力の拡大に走り始めた。しかし、魔王は18才の若き堕天使に返送し、再び北方へ旅立つ。・・・って、魔法への対抗策を求めての行動だけど、たいした進捗はない。

BOOK「宮廷医の娘」

宮廷医の娘
冬馬倫著
イラスト:しのとうこ
(メディアワークス文庫:amazon:644円)
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中原国の都で、宮廷医を務める名門の娘・陽香蘭。幼い頃から医術に秀でていたが、いまだ医道科挙に合格できずにいた。新しくできた西洋医術による白蓮診療所が法外な報酬を得ているといううわさを聞いた。思わず、香蘭は抗議しにでかけたが、「医は仁」とする考えは、合理的な白蓮には通じなかった。さらに、急患への処置で、力量差を思い知らされてしまった。そして香蘭は、白蓮の弟子となった。なんとなく、白蓮は『ブラックジャック』を思い起こさせる。香蘭は『薬屋』の猫々を思わせるけど、猫々とは違うタイプの異常キャラ。
白蓮の医師としての実力は破格だけど、医道科挙に合格していないもぐりの医者。白蓮を正式な医師にして、後身の指導に当たらせる。そのため、香蘭が皇帝の妃になり、一気に実現する・・・香蘭はおかしなフラグを立ててしまった。
役人の取り締まり。ワイロを断ると嫌がらせがはじまったが、岳配という東宮の高官に助けられた。東宮と白蓮は「友人」だという。結果、香蘭は後宮で宮廷医見習いに出され、東宮妃・帰蝶の心の病を治すことなった。そのため、悪意ある噂を流した対立する貴妃を追放たが、状況は変わらず。さらに、東宮が賊に襲われ、奸臣・呂豪の悪事を皇帝に直訴。東宮暗殺未遂事件を解決に導いた。香蘭は、東宮の妃になって、フラグを回収するんだろうな。
白蓮は現代日本からの転生者らしい。医薬品も医療機器もない世界で、現代医学の治療を実現できるわけがない。薬草から薬を調合しているというけど、現代日本の医者には無理だろう。

コミックス「かくしごと 1」

かくしごと(第1巻)
久米田康治著
(月刊少年マガジンコミックス:amazon:0円)
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前期のアニメでやっていた『かくしごと』の原作まんが。『絶望先生』や『かってに改蔵』・・・独特のノリのコメディを描く久米田康治だけど、姫ちゃんのような可愛い女の子も描けるのかと驚いた。原作まんがも、コメディとは思えない爽やかな絵で・・・。もしかして、実生活でも愛娘が誕生したのか?
後藤可久士、下品な下ネタまんが「きんたましまし」の作者でありながら・・・10才の娘・姫にはひた隠し、サラリーマンと偽っている。母親は亡くなり父子家庭。姫ちゃんの担任・六條一子をはじめ、後藤可久士が無自覚にフラグを立ててしまった独身女性たち、アイドル志望の女子高生、担当編集やアシスタントたち登場人物を一気に揃えた。基本は、一致団結してまんが家隠蔽には協力。一人、担当編集以外は。
同時に、18才になった姫ちゃんが、父親の秘密を知るもうひとつの時間軸。死んだのか失踪したのか、父・後藤可久士はいない。

BOOK「キノの旅 XI the Beautiful World」

キノの旅 XI the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:550円+税)
※古書を購入

「つながっている国」・・・4年前に放置され、人が住まなくなった国。そこにただ一人、地下で隔離された生活を送る青年は、一見、ネットを介して外とつながっていたが・・・。まあ、引きこもって見たい情報にだけアクセスしている人たちを似たようなものか・・・。
「アジン(略)の国」・・・異常に長い国名の謎解きのようなお話だったけど、ついに作者がページ稼ぎに走ったのかと思ってしまった。国名ではないけれど、タイの首都バンコクの正式名称は異常に長い・・・タイ国民はみんな憶えているんだろうか?
「国境のない国」・・・シズは新大陸に渡ったけど、いまだ定住したい国には行き着いていない。ティーのためにも、早く良い国にたどり着いてほしいものだ。この巻はここに「あとがき」が挿入されていた。
「学校の国」・・・いつもの二泊三日の決まりを度外視して、5日間、師匠のすすめに従ってキノは学校に通った。爆発物の製造法を教えるテロリストの学校で、キノは爆弾づくりを習得した。
「道の話」・・・グローバリゼイションは発展への道か、亡びにつながる道か? 人は死ぬために生きているというのと同じような感じかな^^;
作者が飽きはじめたのか、「あとがき」でつまらない遊びをはじめてから・・・読んでいるこちらも飽きはじめてきた。続巻はしばらく放置してみようかな・・・。

コミックス「鬼灯の冷徹 二八」

鬼灯の冷徹 二八
江口夏実著
(モーニングコミックス:610円+税)
※古書を購入

平等王の第一補佐官・田吾作こと弟切丑虎。久しぶりにすごい新キャラがでてきた。3話連続という破格の扱い。娘の丙(ひのえ)は可愛いけどちょっと魔性・・・。あっという間にレギュラーキャラの仲間入りをしたらしく、座敷童子たちと仲良くしていたりする。めめこ(苺々子)ちゃんもそこに加わって、一気に幼女が増えた。
ホームセンターで家電を販売している間津舌さんまで再登場。出典や資料のあるキャラより、オリジナルのキャラの方が使い勝手は良いのだろうけど・・・もしかすると、ネタに詰まってきたのかも知れない。エジプトの「死者の書」とか、必死に資料をあさっている感じが伝わってくるし、作者も大変なんだろうなぁ。ダラダラと引き伸ばしをはかる作品が多い中、作者の努力は認めたいと思う。

BOOK「本好きの下剋上 24 司書になるためには手段を選んでいられません 第五部 女神の化身 III 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第五部 女神の化身 III

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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ローゼマインの嫁入りをかけてのディッターは、エーレンフェストの勝利に終わったけれど、回復薬を飲みすぎたローゼマインはそのまま寝込んでしまった。こそへ噴出するヴェルフリートへの不満・・・。実は「なろう版」を最後まで読み終えているので、これがちゃんと伏線になっていることには気がついている。そして中央騎士団にトルークが使われた疑い・・・。
ローゼマインが回復すると、大急ぎで領地対抗戦の準備。今年は大領地との共同研究など、エーレンフェストに注目が集まっている。急速に順位を上げたエーレンフェストは、社交に大忙し。・・・最後の表彰式では、ディッターが3位となる快挙。研究成果でも、1位と3位に輝いた。そして、ローゼマインは3年連続で最優秀者に選ばれた。
久しぶりにフェルディナンドと再会したけど、相変わらず叱られてばかり。しょんぼりへにょんだよ、って、ローゼマインはちびっ子のなりはしているけど、中の人はもはやアラサーのババァなんだよな。この辺上手くごまかしで書いているけど・・・。
続いての奉納式。アーレンスバッハのディートリンデが奉納毎でやらかした。きらきら宝石を光らせるかと思いきや、魔力を放出して気を失った。一瞬、舞台に浮かび上がった魔方陣。それが、次期ツェントを選ぶためのものだと推測され・・・ディートリンデがさらに増長してゆく・・・。
この巻はローゼマインの貴族院での3年目が終わるところまでだけど、主役はディートリンデだった。痛すぎる娘で、どんどん敵役になっていく。