BOOK「特殊性癖教室へようこそ」

特殊性癖教室へようこそ
中西鼎著
イラスト:魔太郎
(角川スニーカー文庫:amazon:583円)
※Kindle版を購入

読み続けられそうな新シリーズを探して買ってみた。最近、ラノベ界では「変態」とか「特殊性癖」とか流行っているんだろうか?
世界の偉人には、特殊な性癖を持つ者がいた。だから、特殊性癖を持つ者を集めて、日本の未来を担う人材を育成しようという・・・政府も関係している政策。といった、とっても安直な設定。っていうか、こういう政策を実行した時点で日本はアウトだろ、とツッコミを入れたい^^;;
主人公は新人教師・伊藤真実、私立清純学苑の特殊性癖教室2年9組の担任。このクラスには、日本全国から20人の特殊性癖を持つ生徒が集められている。この巻のヒロインは伏黒祈梨と胡桃沢朝日だけど・・・ラスボスは恭野文香だろう・・・この巻では脇役だったから、次巻があればの話だけど。
特殊性癖というインパクトのある言い回しを使ってはいるけど・・・やたらと発生するラッキースケベに毛の生えたような程度で、マンガの『変ゼミ』なんかが扱っていたような極端な性癖は出てこなかった。まあ・・・隙間を埋めるという性癖もなぁ・・・^^;; スニーカー文庫のガイドラインがどうなっているのか、祈梨に精液を飲ませていたけど・・・ここまでやって大丈夫なんだろうか?

コミックス「3月のライオン 8」

3月のライオン(第8巻)
羽海野チカ著
(白泉社:486円+税)
※古書を購入

いきなり中扉に「メガネっ娘ひなちゃん」・・・この絵、評判が良かったのか、ずいぶん引っ張るな^^
この巻は宗谷名人との記念対局から。宗谷名人と桐山くんの過去の出会いは、なにかの伏線というには弱すぎるけど、なにか含みがあるんだろうか。
名人・・・いまは名人というと、どうしても羽生永世名人を思い描くのだろうけど、わたしの世代で名人といえば、大山康晴なんだよなぁ。羽生名人に比べて圧倒的な個性だから。でも、あのメガネは印象深いけど、メガネっ娘向きではない。
この巻は、柳原棋匠と島田さんの棋匠戦。柳原棋匠は神宮司会長と二人セットで、いつもいい味を出していた年寄りだけど・・・棋士の引退について考える重たいテーマ。桐山くんと二階堂くんが大盤解説をしているけど、添え物程度の扱い。この巻はちょっと横道に逸れた休憩というところだろうか。
川本さんっちでは・・・煮たまごと白玉だんご。ひなちゃんの将来を予感させるエピソードではあるけど、こちらも横道のご休憩という感じ。この話は、ちほちゃんの救済にもなるんだろうな。

コミックス「臨死!! 江古田ちゃん 8」

臨死!! 江古田ちゃん(第8巻)
瀧波ユカリ著
(講談社:552円+税)
※古書を購入

もはや面白いとも思っていないんだけど・・・『江古田ちゃん』も最終巻らしいので、つい古本屋で買ってしまった。最初に読んだときは、いまどきの女の子のすれた部分を覗いているような感じで面白かったんだけど、もはやこういうのは当たり前にさらけ出されてしまったから・・・。
そういう意味では、江古田ちゃんに限らず、サブキャラたちの生態も同じ。たとえば、「自分が大好きな子」なんかは、SNSさえやっていれば自画撮りなんかも当たり前という感じになってしまった。このマンガが描かれはじめた頃には、まだ少し特殊な子という設定だったはずなんだけど^^;; ・・・SNSが自分大好き人間を増やしたのか、潜在的なものをほじくり出しかのかは知らないけど。
これといったストーリーがあるわけじゃないけど・・・江古田ちゃんがマーくんと別れた。ちゃんと付き合っていたのかの不明な関係だけど別れた。それで完結。ほかにも別れた方が良さそうな男がいっぱいいるけど、完結。
<完結>

BOOK「ゼロからわかる虚数」

ゼロからわかる虚数
深川和久著
(角川ソフィア文庫:880円+税)
※古書を購入

先日、矢野健太郎の『すばらしい数学者たち』を読んで、なぜか、オイラーが取り上げられていなかったので・・・気になってこの本を読んでみた。理解できたかはともかくとして、読む順番としては正しかった。
「二乗するとマイナスになる実態のない数字」「数字の後に小文字筆記体の i を付けて表記」と高校で習った。確かそう習ったはずだけど・・・余計なことを考えず、そのまま素直に受け入れていた。
いまでも、かんたんな計算ならできる。文系であろうと数学Ⅲまで必修だった変態高校で積み重ねた、とりあえず赤点だけは回避しようとする処世術の賜・・・あるいは弊害だけど・・・このレベルでこの本を読みはじめた。
「虚数」に対する「実数」とはなにかという初歩の初歩から説明がはじまり、自然数、0、整数、分数、小数・・・負の数といった、小中学校で習い、ちゃんと理解していたつもりのことさえ、きちんと理解していなかったと驚かされた。菓子パンひとつ分の値段で買った古本なので、これだけで十分に元を取ったといえるけれど、残念ながら、複素数だガウス平面だとなってくると、かなり厳しくなってきた。足し算、かけ算ならまだしも、三角関数が出てきたところで歯を食いしばってついて行けそうないけないような感じで・・・複素数の微分積分に至っては、必死に読んでも、頭の中が真っ白になっていくだけ。そうか、「頭の中が虚ろになる数」=「虚数」と得心がいった^^; 高校3年の時に読んでいたら、まだ違う結果になったかも知れないけど、176ページ目でギブアップ。

BOOK「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」

下ネタという概念が存在しない退屈な世界
赤城大空著
イラスト:霜月えいと
(ガガガ文庫:590円+税)
※古書を購入

以前、読もうかと思っていたらアニメ化され、アニメを見て満足したので読まずにいた。この前、この著者の新作『絶頂除霊』を読んでみたら意外に面白かったので、『下セカ』の古本に手を出した。(大きな声ではいわないけど)なかなか手が伸びなかったのは表紙イラストがひどすぎるのと、ガガガ文庫だからというのが理由。個人的感想だけど、ガガガ文庫は当たり外れが大きいんだよな。
公私を問わず、性的な表現が禁止された日本。中でも風紀優良度最上位校・時岡学園の新入生・奥間狸吉が主人公。校内ではいま、《雪原の青》を名乗るテロリストが暗躍し、一般の生徒に性知識を伝えようとしている。その《雪原の青》をどう対峙するか、アンナ・錦ノ宮生徒会長以下、生徒会は苦慮している。
主人公・奥間狸吉は、父親がエロテロリストで、性知識を持つ者として生徒会役員に引き入れられ・・・同時に、《雪原の青》の仲間に引きづり込まれ、エロテロリスト集団《SOX》を結成する・・・。アニメを見ていたのでこの辺のことはわかっていたけど・・・世界観が特殊な状況なのと、初期段階から登場人物を一気に整理しなければならないので、前半はかなり説明的な内容だった。
華城綾女副会長=《雪原の青》で、奥間くんは結局行動を共にするようになるわけだけど・・・ラノベでは『いでおろーぐ!』と似たような構図の設定。テーマがエロに変わっただけのこと。
タイトルに反して下ネタのオンパレード。公序良俗を守る先頭に立つアンナ生徒会長がいちばんエロイというのが、このラノベの妙というところ。最後まで不破氷菓の立ち位置がよくわからなかった。

コミックス「3月のライオン 7」

3月のライオン(第7巻)
羽海野チカ著
(白泉社:486円+税)
※古書を購入

まず、表紙を見て、「メガネっ娘、バンザイ!」と大声で叫ぼう。ひなちゃん、『境界の彼方』の栗山未来を彷彿させる、みごとなメガネっ娘ぶり。でも、わたしはメガネっ娘萌えではない。
ひなちゃんの修学旅行先、京都の鴨川で桐山くんがひなちゃんを見つけた瞬間、ひなちゃんはこころの中で桐山くんのことを「あなた」と二人称で表現した。いつもの「れいちゃん」ではなく。ついにフラグが立ったのかと思ったけど、そういうわけでもないんだよなぁ・・・。
でも、いじめの件は、この巻でけりが付いた。いじめにはいろんなケースがあるんだろうけど、ひなちゃんのようなケースは・・・いじめの手段、先生たちの対応など、これが一般的なんだろうか? 高橋めぐみと母親はひどい描かれ方をしていて、最後まで救いがないわけだけど・・・。
ここまでにいろいろ謎が解けて、問題が解決してきたけど・・・新たな謎もいろいろ生まれている。野口先輩たちの引退で存在が危ぶまれていた将棋科学部・・・校長や教頭、学年主任の先生たちが入部して将棋部に生まれ変わったけど、桐山くんの居場所として心地よいものなんだろうか? そして、桐山くん、あの日買った日記、毎日ちゃんと付けているんだろうか?