BOOK「キノの旅 IV the Beautiful World」

キノの旅 IV the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:490円+税)
※古書を購入

キノとエルメスが訪れる国は、何らかの極端さを持ってデフォルメされ、歪んだ社会を形成している。それが、前巻の「差別」「ネグレクト」であったり、この巻の「DV」であったり・・・いまの日本の現実的な問題に関連していると考えさせられるものがある。でも、だからといって、この小説で描かれた世界観が、何かの参考になるかというと、そうでもない。
キノには、「キャラクターの意外性をチョットでも見せるサービス精神ってものがない」・・・ディズニーランドに遊びに行っても、つまらなそうにしているノリの悪いタイプなんだろうな。まあ、ゲーセンのシューティングゲームで熱くなったりするかも知れないけど。
たまにエルメスが「退屈だ」とつぶやくけど、読者だって「退屈だ」と想いかねないというか・・・この巻はあまり心に残らない内容ばかりだった。あとがきに作者が悪ふざけを書いているけど、この巻の時点で、20巻を超える長いシリーズになるとはだれも思わなかっただろうなぁ。

コミックス「手品先輩 3-4」


手品先輩
(第3巻)
アズ著
(ヤングマガジンコミックス:各565円+税)
※古書を購入

奇術部にギャルとデブの姉弟がきて・・・なし崩し的に一緒に活動することで、頭数だけは部活として帳尻が合った。手品とバルーンアート、相性は悪くないから、ちゃんとしたコラボができれば、出し物としても成立しそうなものだけど・・・先輩のスペックが低すぎてそうはならない。結局、無駄な巨乳が二人になっただけのこと。
アニメ化された原作部分はこのあたりまでだったろうか?
白いギンバトたちが、部で飼育されることになった。そのネーミング・・・結局は、ケンタとプラダ。部活として団体行動するようになったし、水着回なんかもあったし、科学先輩なんかも登場してきたけど・・・なんかが足りない。なんだろう? ・・・純粋で不用意なパンツが足りないことに気がついた。巨乳が二人体制になって、そちらは増えたけど、先輩の純粋パンツがぜんぜん出てこなくなった。

BOOK「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 3」

うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。(第3巻)
CHIROLU著
イラスト:トリュフ
(HJ NOVELS:amazon:1,200円)
※Kindle版を購入

デイルとラティナがクロイツに帰ってきた。アニメ化されたのはこのあたりまで。
以前、帰省する許可を取りに王都に行ったとき、ラティナの装備を買うアドバイスをもらった魔法使いヘルミネ・・・デイルの黒歴史らしい。長寿種のエルフと短命な人間種の中間の寿命を持つハーフエルフ。寿命の異なる種族ならではの人生観の違いは、デイルとラティナにも当てはまる。このへんに触れたファンタジーは、他にあまり見かけないな。
ラティナは学舎を卒業し、仲の良かった友だちとはバラバラになった。みんな家業の手伝いや進学だけど、ルディは憲兵隊に入隊することになった。ラティナは正式に「踊る虎猫亭」の仕事・・・「妖精姫」の二つ名を背負うことになった。けっこう時間の経過が早くて、ラティナは14才のお年頃になった。デイルは25、6才のはず。天翔狼のヴィントがいつの間にかやって来て、一緒に暮らしている。犬の振りをして。
王都から貴族の娘「薔薇姫」ことローゼがデイルを訪ねてきた。デイルにもついにモテ期が来て、ラブコメ展開かと思えば・・・「二の魔王」が関係する大事件だった。ラティナは少しずつ大人に近づいていて、ついに反抗期? 一方、デイルの展開は「魔王を倒す」方向に動きはじめたようだ。

BOOK「魔王様、リトライ! 3 【完全版】」

魔王様、リトライ! 3【完全版】
神埼黒音著
イラスト:飯野まこと
(Mノベルズ:amazon:1,049円)
※Kindle版を購入

ユキカゼとミカンを伴い、魔王は北方諸国のバーロー共和国のルーキーに赴いた。この世界のことを調査し、情報を得るため、そして魔法への対抗策をえるため。とりあえずの目的は監獄迷宮。聖勇者オヲメガ・・・今のところ敵対はしていないけど、そのうち、九内の配下に加わることになるのか?
魔王の中の人・大野晶の記憶やら、伏線らしきものも絡んできて、予想外に大きなお話に発展していく気配がある。聖光国聖城・・・天使の輪を戴いた聖女ホワイトとマダム・エビフライとの会談。推測される魔王の正体から戦争の気配が・・・。そして監獄迷宮の逆侵攻と謎の挑戦・・・。ラスボスへの伏線だろう。
俊敏性に優れた脳天気な側近・藤崎茜を召喚した。美少女らしいけど、イラストがイラストなのでぜんぜんイメージできない。
魔王は、Sランク冒険者の一人・オルガンの依頼を受け、大悪魔ベルフェゴールの首を取りに魔族領へ。ルナもどこかに飛び出していって・・・いろいろ動きはじめた。

雑誌「milsil ミルシル 地球外生命を探せ!」(2020年No.1 通巻73号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行)
今回の特集は「地球外生命を探せ!」。
最近は「宇宙人」という単語が使われなくなり、知的生命体であるか否かを問わず、「地球外生命」と呼ぶことが多い。この太陽系の惑星やその衛星にも生命が存在する可能性が確認され、さらには系外惑星もたくさん発見されるに及んで、この分野も活気づいている。
今でこそこんな特集がふつうに組まれているけど、2、30年前に「SETI」なんていうと、真っ当に科学扱いされていなかった。まあ、SETIは地球外の知的文明さがしだから、むかし風にいえば「宇宙人」探しだ。「地球外生命」探しとは分けて考えるべきだけど・・・個人的には「地球外生命」より「宇宙人」がいて欲しい。その方が楽しいしわくわくする。

コミックス「手品先輩 1-2」


手品先輩
(第1-2巻)
アズ著
(ヤングマガジンコミックス:各565円+税)
※古書を購入

以前、15分もののアニメが放送されていた。極度なアガリ症で失敗ばかり繰り返している奇術部の先輩につきまとわれ、なし崩し的に入部させられてしまう後輩くんのお話。
アニメはパンツアニメだったけど、原作マンガもパンツだった。無防備で無自覚なエロ系の美少女である先輩をいろいろな面で楽しむというコンセプトも当然同じ。
原作に忠実にアニメ化されていたらしく、この巻では、アニメで描かれなかったシーンなどはなかった。
先輩と後輩くんの二人だけでは正式な部として認められなかった。よくあるお話。で、廃部寸前の部活をどうにかしようという・・・よくある展開。でも、先輩と後輩くんは、とくに何もしないまま最終日を迎えてしまった。
手品で使うギンバトは一羽5000円くらいだと言うけど、amazonでは採取り扱いがないようだ。ビニールのオモチャのようなものはあるけど・・・。先輩はどこから仕入れてくるのだろう?

BOOK「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 2」

うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。(第2巻)
CHIROLU著
イラスト:トリュフ

(HJ NOVELS:amazon:1,200円)
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デイルがラティナと出会ってから2年が過ぎた。この巻はデイルがラティナを連れて故郷に帰るお話から。
ラティナは初めての旅で、溢れんばかりの好奇心を発揮している。聡明な娘だという設定だから尚更のこと。でも、まだ幼いから、何年か過ぎたらほとんど忘れてしまうのは、現代の子供と同じだろう。「いい思い出になったね」などと幼子を連れて行楽に出かけるのって、子供のためではなく、親自身のための思い出なんだよな。いろいろ便利な魔道具がそろった世界だけど、カメラやビデオの魔道具があったらデイルはどうなっていることか?^^;;
デイルの故郷の村に到着し、しばらく田舎暮らし。弟の結婚式に対して、デイルはいろいろ思うところがある。『稀人』やら『勇者』やら、デイルが背負っているものが関係しているらしい。これが、タイトルで示されている今後のストーリーに関わっていくのだろう。
ここで、ラティナは幻獣「天翔狼」と出会った。アニメの最終回で、第2期を予感させる存在だったから、第3巻以降でなにか展開があるらしい。