BOOK「国立科学博物館叢書③ 標本学 自然史標本の収集と管理」

国立科学博物館叢書③
標本学

自然史標本の収集と管理

松浦啓一編著
(東海大学出版会:2,800円+税)
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仕事の資料として読んだ本ではあるけど、自分でなにかの標本を作ってみようと思い立ったわけではない。単純に、どんな世界なのかをおぼろげに理解できればと言うだけのことだけど、この本はちょっと詳しすぎかも知れない。
生物標本の多くは生ものだから、変質しない状態にして長期保存できるようにするのが標本作りの基本だろうけど・・・素人的に最も困難なのは、むしろ情報の収集と記録の方だろうと感じる。一体どの情報が必要なのか知識がないし、どう記録するのが良いのかも分からない。味噌汁のアサリの貝殻を取り置くだけでは標本ではなくて、せめて産地の情報くらいは記録しておけ、ということなんだけど・・・産地は食べる前に気にしようよとも思うけど、そんなことすらしないわけで・・・。
そう考えると、いちばん簡単なのは鉱物標本ではないかと思うけど・・・興味がないと、ただの石ころなんだよなぁ^^;; まあ、興味がなければ、すべてのものがただのモノに過ぎないわけだけど。
図鑑のように大判サイズでカラフルな表紙だけど、中はオールモノクロなのが残念。

BOOK「ゲーマーズ! 7 ゲーマーズと口づけデッドエンド」

ゲーマーズ!
7 ゲーマーズと口づけデッドエンド

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:583円)
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前巻、ついに星ノ守さんは、自分が『MONO』であることと『のべ』である事実を明かしてしまった。その上、雨野くんにハッキリと告白した。これで、雨野くんと星ノ守さんに関するすれ違いはすべて解消されたわけだけど・・・。ここでまた、ものすごく露骨に誤解を生みそうな会話のオンパレード。同じ手法の使い回しが、ちょっとくどいような気もする。天道さんは相変わらずポンコツだし・・・。雨野くんがラノベの主人公属性を持っていない反面、天道さんのポンコツ属性がこの小説をラノベたらしめているわけなんだけど・・・。本人たちですら「勘違い案件」を意識しているにもかかわらず、このネタで引っ張るのはワンパターンすぎやしないだろうか。
雨野くんの弟・光正くんは、ユニークな毒舌隠れブラコン弟ではあるけど・・・誰得なのかという存在ながら・・・ついに、星ノ守さんの妹・ビッチ心春ちゃんに対してデレた。たぶんデレたと思う。伏線かどうかは知らないけど、そもそも心春ちゃんて、この小説に必要なキャラなんだろうか?
一応、学園ものとしては修学旅行の巻。ラノベにありがちな、ありきたりの観光地をダラダラ歩く展開ではなくて良かった。あれって、作者が思っているほど面白くないんだよね^^;; 毎巻、最後の数行はインパクトのある次巻への引っ張りがお約束だけど、これはさすがに予想外だった。「デットエンド」なんだけどさ。

BOOK「爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った」

爆発的進化論
1%の奇跡がヒトを作った

更科功著
(新潮新書:720円+税)
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地球上の動物が一気に多様化した「カンブリア爆発」についての本。「膜」「口」「骨」といった体の部位毎に、どのように発生し進化してきたかを解説している。
一般向けに書かれた新書なので、例えを用いてわかりやすく書こうとしているのだろうけど・・・読みはじめてすぐに戸惑った。「膜」の項で、家と掘っ立て小屋といった例えが出てくるけど、非常にわかりにくい。ふつうにそのまま解説してくれた方がイメージしやすいんじゃないかと・・・。そんな部分がいくつか散見できた。
また、体の部位毎に章を分けているので、時系列が遭わなくなるし、どの動物の話なのかが飛んでしまうことも多く、ある意味では読みにくい。カンブリア爆発の話だと思って読んでいると、違う時期の話だったりもするし・・・。ちょっとまとまりがない感じ。
でも、細々と驚くような話はいくつかあった。肺をもつ魚が最初にいて、その肺が浮き袋に進化していったというのはちと驚いた。だから、金魚が水面でパクパクやって酸素を補給できているのか・・・。
で、結局は、ものすごくとりとめのない内容の本だった。

BOOK「深海カフェ 海底二万哩」

深海カフェ 海底二万哩
蒼月海里著
(角川文庫:amazon:257円)
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amazonで本を買うとき、カスタマーレビューは滅多に読まないけど、あらすじが書かれた「商品説明」は一応読むようにしている。本のジャンルや、最低限の舞台設定などは納得した上で購入したいので。
で、この本の場合、買うがどうかすごく迷った。『異世界食道』と被りまくりだったからだけど・・・ラノベやマンガには「異世界グルメもの」というジャンルがあるらしく、けっこう似た本がある。どれがオリジナルだとか、どれが元祖だとかは知らないけど^^;; まあ、読んで面白ければ勝ちだろうし・・・なにより、値引きされていたから読んでみることにした。
水族館のような海に関係するところに現れる扉が、深海のカフェにつながっていて、訪れた人が失った物を探し出してくれて・・・元気を取り戻す・・・。一応は癒やし系のお話のようだけど・・・正直いって、ぜんぜん癒やされない。店主である深海の捉えどころのない気持ち悪さと、主人公の倫太郎やお客との接し方が生理的に受け付けない。紹介される深海生物の数々にも、写真のない図鑑をランダムに読まされているような感じで、面白さが感じられないし・・・。
さらに、カフェという飲食店の設定が活かされていないというか、ただのお飾りに過ぎない感じ。まあ、こころ温まるやさしさあふれるお話なんだけどね。

未来創造(MIRAISZ)目覚まし時計【音声制御&時間投影】

かなり長いこと使ってきた目覚まし時計が、アラームのスイッチの接触が怪しくなってきて、セットした時刻に鳴ったり鳴らなかったりという・・・笑うに笑えない現象が起きはじめた。仕方がないので、買い換えることにしたわけだけど・・・変なものを見つけてしまい、つい、これにしてしまった。amazonでの購入価格は、なんと900円。中国製。電池は付いていなかった。
見た目はチープで、デザイン性は乏しい。900円なので文句は言わない。カレンダー表示、室温表示、スヌーズ機能といった基本的なものは搭載されていて、おまけに、というか、このおまけに吊られて買ってしまったわけだけど、プロジェクター機能で天井に時刻を投影する。しかも、机を軽く叩くか、近くで手拍子する音声操作で、5秒間だけ投影される。咳をしても光るときがあるけど、適切な感度だと思う。900円なのにすごい! 欲をいえば、電波時計であって欲しかったけど、いちばんすごいのは、安物の中国製なのにちゃんと動いているのがすごい!
問題は取説。細かな簡体字中国語と英語がギッシリ書かれた小さな紙片が一枚限りで・・・老眼鏡をかけてもぜんぜん読めない。しかたなく、スキャンして拡大表示。英中文を読み比べながら、どうにかアラームのセット方法も理解した。目覚めの音楽は最低レベル。900円だから文句は言わない。
でも、ボタンがとても操作しにくい。日常的にアラームをセットすることを何も考えていないらしい。まあ、あまりセットしやすくても、あと10分とか思って、再設定してしまうわけだけど・・・。って、RESETボタンがふつうに並んでいて、一発でリセットってどういうことだよ!!

BOOK「江戸の旅文化」

江戸の旅文化
神崎宣武著
(岩波新書:780円+税)
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お伊勢参りについて書かれた本は何冊か読んだことがあり、江戸時代の旅行ブームについてはそれなりに読み知っている。でも、お伊勢参り以外の旅はどうだったのだろうと、この本を読んでみたけど、この本も前半はお伊勢参りについて書かれていた。江戸時代の出版物や浮世絵など、資料が豊富だから仕方がないだろうけど。
後半は大山詣、富士登拝、善光寺や厳島神社といった寺社詣について、そして湯治について書かれていた。なぜか金比羅参りは扱われていない。霊場の巡礼も取り上げられていなかったけど、基本的には同じようなものだったのだろう。
講をつくって代表者を行かせたり、代参させたりしていたくらいだから、誰でも気軽に旅に出られたわけではないだろうけど、日本中にたくさんの霊場や寺社があるわけで・・・江戸の人間はちゃんと働いていたのかと心配になる。いちばん自由に出歩けなかったのは、武士と花魁だろうから、役人と夜の花たちは一生懸命に働いていたのだろうけど^^;;

BOOK「大阪市立自然史博物館叢書② 標本の作り方 自然を記録に残そう」

大阪市立自然史博物館叢書②
標本の作り方

自然を記録に残そう

大阪市立自然史博物館編著
(東海大学出版会:2,500円+税)
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仕事の資料として読んだ本。
化石や鉱物、植物、海藻、昆虫、脊椎動物まで一通り、標本の作り方を説明している実践マニュアル。いままで博物館にはいろいろ行ったけど、こういう知識が必要というわけでもなかったので、この手の本を読むのはこれがはじめて。脊椎動物は別として、標本にできそうな動植物って、意外に身近にありそうだと気が付いた。食べ終えたシジミやアサリの貝殻を取っておいても仕方がないから、実際にはやらないけど。・・・そうか、「ハブ酒」というのも、液浸の標本のようなものだな^^;;
小学校の子どもの頃には、夏休みに標本作りをしたことはある。たぶん、学研の「科学と学習」の付録かなにかの昆虫最終セットを使ったと思う。何年の時かは忘れたけど、そういえば、海藻の標本を作って夏休みの宿題として提出したことを思い出した。それ以降、標本作りはしたことがない。高校時代に、フライドチキンの骨を組み立ててみようとしたことを除けば^^;; そういえば、この本では骨格の組み立てについては、とても簡単にしか触れていなかった。
マダイの耳石の位置を示しているページがあったので、今度、鯛の兜煮で探してみようかな。