BOOK「トヨタ産業技術記念館=ガイドブック=」

数日前、名古屋で見てきた「トヨタ産業技術記念館」のガイドブック。
タイトルはガイドブックだけど、320ページを超える厚さがあり、常設展示されている内容がほぼすべて掲載されているようなので、事実上は「図録」といってよい内容だと思う。もちろん、常設店も展示内容は変化するだろうけど、2014年の改訂版なので、大きな違いはないだろう。さすがに「世界のトヨタ」。企業博物館でこれだけのガイドブック(図録)を作っているところは、めったにないのではないだろうか。
「繊維機械館」の部分は、展示機械の積み重ねが、豊田佐吉が織機の改良・発明を重ねてきた歴史そのもので、いい換えるならば明治以降の日本の繊維産業の技術史そのもの。
全体の3分の2ほどを占める「自動車館」の部分も同様で、トヨタの黎明期の技術史は、そのまま日本の自動車黎明期の技術史といってよい内容だと思う。

BOOK「図解・燃料電池自動車のメカニズム 水素で走るしくみから自動運転の未来まで」

図解・燃料電池自動車のメカニズム
水素で走るしくみから自動運転の未来まで

川辺謙一著
(講談社ブルーバックス:900円+税)
※古書を購入

わたしは運転もしないし、必要性もあまり感じないので、クルマに興味がない。でも、仕事柄、燃料電池車について少し勉強しておこうと思い、読んでみることにした。正確に言うと、古本屋でたまたま見つけたのでそういう気になった。
燃料電池そのものについてはそれなりに知識があったので、非常にわかりやすく読んだ。タイトルが示すような、燃料電池車の仕組みだけではなく、開発の歴史などにもページを割いていた。明確な目的があって読んだわけではないので、こういう総合的な解説はありがたい構成だった。
ひとつだけ不満な点があるとしたら、コストパフォーマンスやエコ性能あたりが明確ではないという点。この本に限ったことではないけど、そういう点まで含めて燃料電池の性能を明確に示している本には出会ったことがない。もちろん、燃料となる水素の供給などが進化途上にあるから、明確にはいえないんだろうけど・・・。
燃料電池車について、トコトン知りたいというわけではないけど・・・水素の生産という意味では、そろそろ人工光合成の本でも読まなければならないのかな・・・わたしにとって、有機化学は鬼門なんだけど^^;;

BOOK「リニア中央新幹線に未来はあるか 鉄道の高速化を考える」

linearchuoushinkansenリニア中央新幹線に未来はあるか
鉄道の高速化を考える
西川榮一著
(自治体研究社:1,204円+税)
※古書を購入

今年に入ってから、何冊か鉄道と新幹線に関する本を読んだ流れで、リニア新幹線の本にも手を出してみた。当たり前のように工事が着工されたけれど・・・個人的には、わたしか生きている間に、東京~大阪くらいは開通してくれないかと期待している。当然、乗ってみたいと思っている。
リニア中央新幹線に関して、技術的、経済的側面から解説し、環境と安全に関して健闘している。その上で、これ以上の鉄道の高速化についてどう考えるべきか・・・という本なんだけど、やっぱり、世の中がワクワクするような、何らかのものが必要だと思う。子どもの頃に「鉄腕アトム」を見て育った世代としては、どうも、この現実の21世紀は楽しくない。宇宙旅行には間に合わないだろうけど、せめてリニア新幹線くらいは、と思うのだが・・・。
でも正直いって、リニア新幹線が今後の日本に必要かというと、はなはだ疑問だ。将来の日本にそんな交通需要があるんだろうか? 人口が減ってゆくというのに、日本社会にそんな伸びしろが残されているんだろうか? きっと、無用の長物を作って、次の世代に借金を残すことになるんだろう。でも、個人的には乗ってみたい。

BOOK「新幹線50年の技術史 高速鉄道の歩みと未来」

shinkansen50nennogijutsushi新幹線50年の技術史
高速鉄道の歩みと未来

曽根悟著
(講談社ブルーバックス:900円+税)
※古書を購入

日本が世界に誇る「新幹線」が誕生して、50年が過ぎたのか・・・。自分も年をとったわけだ^^;;
技術史というタイトルだし、ブルーバックスなので、それなりに期待していたけど、バキバキの技術解説書ではなかった。というか、むしろ技術的解説は少ないとさえ感じた。
内容的には、列車ダイヤとサービスの変遷に関しては、ちょっと興味深かった。乗る方としては便利だけど、内心、こんなに過密な運行をして大丈夫なのかと思っていたので。そういえば、食堂車っていうのがむかしはあったんだよなと、懐かしく思う反面、喫煙に関してサービスがどんどん無くなっていったことには、今なお、個人的には不服に思っている。だから、喫煙所のない東北新幹線にはなるべく乗らないと誓っているくらいだ。
あとは新幹線がもたらした経済状況について書かれた本を読みたいと思っている。あまり大きな声でいうべきではないかも知れないけど、新幹線用に作られた新駅で栄えているところはひとつもないという事実。本当に新幹線は地元に幸福をもたらしたのか? 残る興味はその一点だけだ。

BOOK「飛行機はどう進化するか ライト兄弟から100年…」

hikoukihadousinka飛行機はどう進化するか
ライト兄弟から100年…
近藤次郎著
(講談社ブルーバックス:757円+税)

仕事の資料として送られてきた本だけど、資料としては読む必要はなかったので、完全に趣味で読んだ本^^;;
基本的に、航空機の誕生から今日、そして近い将来までを含めた技術史について書かれている。YS-11の開発にも参加した航空工学の専門家が技術主眼でたどった歴史部分は、わかりやすく質の高い内容だった。
ただ、1996年に書かれた本なので、将来的な展望の部分は、現在とは思想的なズレが若干ありそうだ。この本では高速化を主眼としていて、現在の中型機主流の旅客のあり方を予測できていない。環境問題や低コスト化という面もぜんぜん触れられていない。たぶん、LCCなんていうある種の航空業界の革命は予想もしていなかったはず。
もし、改訂版が出るとしたら、飛行機というハードウェアが、どうハイジャックを防ぎ、テロを防止できるのか、そんな視点で加筆して欲しい。まあ、著者の年齢を考えると、改訂版はないだろうけど・・・。

BOOK「新ポケット版 学研の図鑑 乗りもの」

norimono決定版
世界の旅客機FILE
戦後のエアラインを支えた100余機を完全網羅
(Gakken:960円+税)

仕事の資料として、飛行機関係の本が何冊か送られてきた。図鑑なので読むべき部分は少ないけど、ペラペラと一通り目を通した。
鉄道、自動車、航空機、船舶がかなりの数網羅されていて、ちょっとだけ宇宙船が乗っていた。「乗りもの」だから、現時点で有人宇宙船はソユーズだけで良いと思うけど、どうして火星探査車「キャリオシティ」が載っているんだろう?
ポケットサイズの図鑑なので、携帯して乗り物観察に使う想定らしく、見たことがあるものにチェックを入れるためらしき四角が、乗り物の名前の頭に必ず付いている。でも、限られた現場でのみ使われている工事車両など、個人では実物を見るのは難しそうなものがけっこう載っている。乗り物好きのチビッコは、ぜひがんばって見に行って欲しいと思う^^;; ・・・ポケモン探しで、それどころではないだろうけど^^;;

BOOK「もっと知りたい! 飛行機の大疑問2」

hikoukinodaigimon02もっと知りたい!
飛行機の大疑問 2
例えば、急患が発生、
医師が乗り合わせている驚きの確率とは?!
謎解きゼミナール編
(KAWADE夢文庫:514円+税)

仕事の資料として借りた本だけど、仕事にはほぼ関係がなかった本。というか、ここまで何冊か続けて読むと、読む前から関係ないことはわかっているんだけど・・・でも、個人的な関心でちゃんと読む。
飛行機や空港、航空会社などに関する雑学本。細々小ネタをたくさん集めている本。
サブタイトルの、医師が乗り合わせている確率はともかく、いまなら、AEDくらいは機内に常備されているとは思うけど、機内ではたいした応急措置も出来ないんだろうと思う。これから高齢化が進み、旅行して歩く一見元気な年寄りが増えると、機内でぽっくり逝く人も増えるんだろう。でも、寡聞にして、いままで一度も機内で「ドクターコール」を聞いたことがない。