BOOK「秋期限定栗きんとん事件 下」

syousimin_03b秋期限定栗きんとん事件 下巻
(小市民シリーズ第4巻)
米澤穂信著
(角川文庫:580円+税)
ISBN/ASIN:4488451066

北海道からの帰りの飛行機で読み始めた。北海道で待機時間がたくさんありそうだと思って、何冊も本を持って行ったけど・・・本を読む時間はほとんどなかった^^;
前巻を読み始めてすぐ、小鳩くんと小佐内さんは元の鞘に収まるのだろうと推測したけど、その通りになった。小鳩くんは復縁するに当たり、「体温が上がった」と表現したので、以前のような特殊な互恵関係ではなく、ちゃんとした恋人関係に進展したようにも思うけど・・・微妙によくわからない。・・・今回、小佐内さんに無理矢理キスしようとすると、とんでもない仕返しをされることもわかったし・・・小鳩くんは慎重にことを進めるべきだ^^;
高校3年間を使って4作にするという贅沢な時間軸で書かれようとしている作品なので、上下2巻で1年を費やした。もう、小鳩くんと小佐内さんは高校3年の二学期まで来てしまった。今後は受験勉強と入試、せいぜい引き延ばしても卒業までだろう。
ただ・・・ちょっと気になる点がある。小鳩くんは中学時代につきあっていた女の子がいたらしく・・・もしかすると・・・大人の事情に向けた伏線なのではないかと・・・。小鳩くんと小佐内さんの中学時代の話を書くつもりなのではないかと・・・。まあ、いまではそういう大人の事情も、数作程度なら受け入れようという気になっているけど^^;
小鳩くんの中学時代はほろ苦く暗いエピソードのような気がするし、小佐内さんのエピソードはちょっとしたホラーというかサスペンスのような気がする。まあ、悪くはないけど^^;;

BOOK「秋期限定栗きんとん事件 上」

syousimin_03a秋期限定栗きんとん事件 上巻
(小市民シリーズ第3巻)
米澤穂信著
(角川文庫:580円+税)
ISBN/ASIN:4488451059

昨日、北海道からの帰り、飛行機の中で読んだ本。
前作『夏季限定トロピカルパフェ事件』の結びで、主人公の小鳩くんと小佐内さんが一緒に小市民を目指すという特殊な二人の互恵関係を解消してしまった。この二人が別れてからの1年間のお話。連続放火事件を相手にするので、今までにない長編らしく、上下二巻になっている。
この二人に、あっさり新しい恋人ができた。そのこと自体には何も思わなかったけど・・・いままで通りに小鳩くん、そして小佐内さんの新しい彼氏のモノローグで、それぞれがパラレルに進行していく書き方で・・・やっぱり、小鳩くんと小佐内さんは元の鞘に収まるのだろうなと推測してしまった。・・・下巻を読むまではわからないけど^^; 古い表現だけど、この二人は「割れ鍋に閉じ蓋」の関係だから^^

BOOK「夏季限定トロピカルパフェ事件」

syousimin_02夏季限定トロピカルパフェ事件
(小市民シリーズ第2巻)
米澤穂信著
(角川文庫:571円+税)
ISBN/ASIN:4488451020

「小市民」シリーズ・・・春夏秋冬の4作になるらしいけど、まだ第3作の秋までしか出版されていない。
で、第2作目の「夏」だけど、なんと前作から1年以上過ぎた時のお話だった。つまり、高校一年の春に次いで、この物語は高校二年の夏が舞台。とかく、学園ものは学校行事を順に追いかけていく傾向があるけど、高校三年間を4作でカバーすればいいという贅沢な時間軸で描かれているわけだ。・・・大人の事情でつまらないエピソードを重ねる作品が多い中、非常に好ましい感じがする。後々、大人の事情で、空白の時間軸に物語を挿入していくなんてことになるかも知れないけど。
でも、予想外の展開。主人公の小鳩くんと小佐内さん・・・恋人同士ではないけど・・・一緒に小市民を目指すという特殊な二人の互恵関係をベースに進んできたお話なのに、この物語の終わりで、二人が別れてしまうと言う展開になった。今後が期待される展開だけど・・・これだけは良かったといえる。この別れ話で、小鳩くんが小佐内さんの恨みを買わずにきれいに分かれられたこと。小佐内さんに恨まれたら、この後の展開がひどいことになってしまいそうだから^^;

BOOK「春限定いちごタルト事件」

syousimin_01春限定いちごタルト事件
(小市民シリーズ第1巻)
米澤穂信著
(角川文庫:580円+税)
ISBN/ASIN:4488451012

先日、「古典部シリーズ」を読み、なんとなく気に入ったので、米澤穂信の別のシリーズも読んでみることにした。ジャンル的には学園ものミステリーと呼ばれているようだけど、古典部シリーズ同様に本格的な事件が起きるわけではない。・・・まあ、学園もので殺人事件などが頻繁に起きるというのもどうかと思うし^^;
古典部シリーズでは、ヒロインの千反田えるという少女が非常に魅力的だった。・・・京都アニメーションが上手にキャラクター設定をしたせいもあるけど。で、この小市民シリーズのヒロインである、小佐内ゆきはどの程度魅力的なんだろうか?
小柄で、地味で、暗い印象で・・・変装すると普通の女の子で・・・本来の性格が非常に執念深い・・・^^; 無口キャラが似合いそうな感じだけど、無口というわけでもない。自分の脳内設定しだいだろうけど・・・アニメ化でもされたら、好みが分かれるところだと思う・・・。

BOOK「ふたりの距離の概算」

hyouka_05_orgふたりの距離の概算
(古典部シリーズ第5巻)
米澤穂信著
(角川文庫:552円+税)
ISBN/ASIN:4041003251

「古典部シリーズ」の最新刊。・・・この巻は長編小説。
最初にページを開いて目を疑った。やたらに活字が大きく、行間が微妙に狭いので・・・老眼が進んで、文庫本もまともに見えなくなってしまったかと。どうやら、文庫本1冊にするにはわずかに短すぎ、Q数をいじって、無理矢理薄目の文庫本にしたのだろう^^;
主人公の折木くんは、いわゆる「巻き込まれキャラ」とは言い難いだろうけど、千反田さんの「気になります!」に対してだけは巻き込まれっぱなし。・・・彼らも2年生になり、もう一人かき回し役の後輩が入ってきて、折木くんはますます意に反して活躍する場が増える・・・そんな1年生・大日向さんが入部したかと思いきや、この巻だけの登場人物だった。ちょっと面倒くさい感じで、役に立ちそうなキャラだったのに・・・。
hyouka_05この巻にはアニメキャラのカバーがついていないのかと思っていたら、カバーの裏面に別の絵柄のカバーが印刷されていた。・・・この方が合理的でコストがかからない。今回の絵柄は主要登場人物4人が揃っている。この巻の中心的な人物である新入生の大日向さんは、どうやらアニメには登場しないキャラらしく、このカバーには描かれていない。
もちろん、読んだ後はアニメバージョンのカバーを表にした^^;

BOOK「遠まわりする雛」

hyouka_04遠まわりする雛
(古典部シリーズ第4巻)
米澤穂信著
(角川文庫:629円+税)
ISBN/ASIN:4044271046

前巻の冗長なシーンは、矛盾がない程度に話題にはなっていたけど・・・この巻へと続く伏線ではなかった。なぜなら、この間は時間軸をバラバラにした短編集だったから^^; 神山高校に入学間もない頃から、大きな事件をとばして、お正月やバレンタインデーといった学園ものには不可欠のイベントを順に短い物語としてまとめたものらしい。
文庫本を開いて、最初の2編の短編を読んだとき、激しいデジャブに襲われた。・・・間違いなく読んだことがある。でも、いつ読んだのか? どう考えても、過去に読んだことはないはずだ・・・と、気持ちが悪くなるくらい混乱した。
hyouka_04_org結果は・・・何のことはない、アニメで放送されていたんだった^^; 今放送中のアニメは、この巻の短編を含めて、時系列順に並べ直して作られているらしい。なので、これから学園祭の物語がアニメで放送されるので・・・この巻に収録された短編でお正月の話以降は、まだアニメ化されてはいない。
表題の「遠まわりする雛」は、ちょっと恋愛的展開をにおわせているけど・・・千反田さんと折木くん、なんとなく・・・近所の世話焼きおばさん風に表現するなら、「あんたら、さっさと結婚しちゃいな!」とでもからかいたくなるような雰囲気になっている^^; 少なくとも、折木くんは一瞬そんな感じになったような感じがする。
第4巻にしてようやく、ダブルカバーに主人公の折木くんが登場した。・・・こうしてみると、確かに、売り上げに貢献する派手さには欠けるな^^;;

BOOK「クドリャフカの順番」

hyouka_03クドリャフカの順番
(古典部シリーズ第3巻)
米澤穂信著
(角川文庫:629円+税)
ISBN/ASIN:4044271039

「氷菓」からはじまる古典部シリーズの第3巻。ちょうど今夜、放送されるアニメを追い越してしまったけど・・・結末を知っていても、アニメは楽しくみられるのでかまわない。
学園ものなので、文化祭のような学校行事を順に追いかけていくのは仕方がないことだけど・・・起きた事件が回りくどく、ちょっと冗長な感じ。しかも、古典部のメンバーが関わる動機というか、舞台設定も冗長な感じ・・・。この冗長な物語をアニメでどう描くのか・・・わたし気になります! まさか、だらだらと残りの12話をこの物語だけでやるとは思えないけど・・・。
主人公がずっと店番をして動かないので、多視点からのモノローグで書かれたのは、雰囲気が変わっておもしろいとも感じたけど・・・。
hyouka_03_orgこの巻の内容にちょっと違和感を覚えたのは・・・もしかすると、ふたつの話を無理矢理ひとつにまとめてしまったからではないかという印象がある。・・・そもそも、伊原さんのマン研の話をあんなかたちでふくらませる必要があったんだろうか? 本当は別の話になるはずだったエピソードのような感じがする。あるいは、次の巻への伏線だろうか・・・。
この本もダブルカバーで・・・先に女の子のキャラが2巻続いたのはいいとして・・・この第3巻では、主人公を差し置いて脇役の里志くんが起用されていた^^; 主人公であるはずの折木くん、いちばんキャラが薄いのは確かだけど、扱いがひどくないだろうか^^;; いっそのこと主人公を無視して、マン研の部長さんとか、超脇役でいく手もあったんじゃないだろうか。

BOOK「愚者のエンドロール」

hyouka_02愚者のエンドロール
(古典部シリーズ第2巻)
米澤穂信著
(角川文庫:533円+税)
ISBN/ASIN:4044271022

前作「氷菓」に続く、古典部シリーズの第2巻。・・・これで、今放送中のアニメに、原作段階で追いついた。
最近、ほとんどミステリーは読まないけど、こういう身近な謎解きの学園ミステリーは気軽に読めて、意外に肌に合っていることに気がついた。わたしも、バタバタと死人が出てくるミステリーはあまり好きではなかったりするので^^;;
hyouka_02_orgこの本もダブルカバーで、外側のカバーはアニメのキャラクターが描かれ、内側の本来のカバーはお世辞にもパッとしないミステリー風のデザイン^^; アニメ化を機会に、こういうダブルカバーになったわけだけど、たぶん、本の売り上げは大きく伸びたんだろうなぁ・・・いままでが不遇すぎたという感じがしないでもないし・・・。
「発見!角川文庫祭」という仕掛けは、不遇な扱いを受けて沈んでいた作品にスポットライトを当てるものだろうから、そういう意味では、カバーを一新するのはひとつの手ではある。
それにしても、アニメ化されると言うことが、意外に大きなインパクトを持つようになった。これも時代ということだろうか^^;