BOOK「うちの居候が世界を掌握している! 16」

うちの居候が世界を掌握している!(第16巻)
七条剛著
イラスト:希望つばめ
(GA文庫:amazon:610円)
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地球に衝突するステルス彗星の存在が明らかになり、この小説のすべてがキレイにまとまった。なんのひねりもなく、まっすぐにまとまった。そういえば、この作者はこの小説が処女作のようだから、まじめに予定していた通りの結末にしたのだろう。だがしかし、完結させることは重要なことで、その点では上出来だと思う。
何巻か続いただらけたお話は、まあ、この手のラノベではよくあることで、楽しい内容が多かったし、あれはあれで良かったのだろう。この最終巻の飯山家での超過密な食卓はとても良いシーンだった。『家族』の件は、このシーンがひとつの回答だったのだろう。
オリオンリュートは無事に再興を果たしたようだけど、メイランはどうしたのだろう? 倒産したとき、真哉の元に残った面子に名前がなかったけど・・・。後日談のようなエピローグにも登場しなかったし・・・。
<完結>

BOOK「うちの居候が世界を掌握している! 15」

uchinoisourou15うちの居候が世界を掌握している!(第15巻)
七条剛著
イラスト:希望つばめ
(GA文庫:amazon:600円)
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「家族」というテーマで進んで来たお話だけど、役者が揃ったというか、落としどころが見えてきたというのか、ひとつの山場を迎えそうな気配。でも真哉たちは楽しく遊園地^^;; キルマンがオリオンリュートを辞めてしまい、ルファがCEOになってしまった。ここまでが、前巻の時に書くに書けなかった展開。
ルファがあわてて東京に飛んでくるし・・・。面子がどんどん揃ってくる・・・。仕事と私生活がガラガラポンしたのだから・・・真哉の母・雅とうまくやっていけるようなら、そういう線もありそうな展開になってきた。微妙な感じで伏線が敷かれていることだし・・・。
それにしても、リリアとルチアはいろいろ活躍するなぁ^^;; 途中で登場したキャラだけど、ちょっと無理矢理というかご都合主義的な登場の仕方だったけど・・・。
前の巻あたりから、こちらの予想を裏切る展開で、初期に敷かれた大小いくつかの伏線を回収しながら・・・この巻はなかなか面白いお話だった。あとがきによると、次の巻で一区切り付けるということなので、どうなるか期待して待とう。

BOOK「うちの居候が世界を掌握している! 14」

uchinoisourou15うちの居候が世界を掌握している!(第14巻)
七条剛著
イラスト:希望つばめ
(GA文庫:amazon:583円)
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あまり季節感や学校行事を追いかけてこなかったシリーズだけど、この巻はお正月。新年早々、真哉に逮捕状が出た。いままで人工衛星を使ってやりたい放題だったのだから、罪状は有り余るほどある。法律関係の描写はいい加減で、中学生で少年法が適用されるべき真哉にああいう取り調べはあり得ないはず。もちろん、中学生がレーザー衛星を使って逃亡するということも^^;;
真哉と莉子が幼いときに出会っていた証拠写真から、完結に向けて、真哉の母親・雅の回想イベントなど、補強するべき設定がいろいろ追加されていった。このところ、雅が敵役として存在感を増している・・・。
あとがきには何も触れられていないけど、次巻あたりが山場で完結を迎えそうな雰囲気。このシリーズのテーマは「家族」だけど、実は、何がどうなれば完結というはっきりした到達点は示されていなかった。真哉が莉子やルファあたりと結婚して新しい家族を作るという方向もあるだろうし、雅と親子の関係を取り戻すという方向もある。そのへんの落としどころが見えてきたような・・・。

BOOK「うちの居候が世界を掌握している! 13」

uchinoisourou13うちの居候が世界を掌握している!(第13巻)
七条剛著
イラスト:希望つばめ
(GA文庫:amazon:450円)
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前巻に引き続き、ドイツからルキアとリリアがやって来た。目的は、自分たちのママとなるべき人捜し。つまり、真哉の嫁捜し。一応、真哉の秘書であるルファも候補の一人ではあるらしいけど、ルキアは桃香推しで、リリアは莉子推し。この巻はラブコメ展開なのかと思っていたら、そこに別事件で新キャラ?のアイリスが登場し、この巻の枠組みが大きく変わってきた。
水面下でオリオンリュート社がらみの動きが起きているようだけど、今のところ情報が少なすぎてよくわからない。
400発の核弾頭というのは、さすがに今までにない規模のお話だけど、意外にあっさり解決してしまった。事後処理だけでも大変だと思うけど、そのへんは全く触れられてもいない^^;;
この小説は“家族”をテーマにしているけど、この巻はいくつもの意味で家族関係が重複して描かれていた。荒唐無稽な家族関係ばかりではあるけど^^;;

BOOK「うちの居候が世界を掌握している! 12」

uchinoisourou12うちの居候が世界を掌握している!(第12巻)
七条剛著
イラスト:希望つばめ
(GA文庫:amazon:500円)
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この巻は短編集。
桃香の色物キャラへの転身がまたワンランクアップしてしまった^^;; 超人的な運動神経と家事能力、そしてダイエットしても痩せない、そして勉強の成績はザンネン・・・という属性が際立ってきた。
それに対して莉子が第一ヒロインの座を奪ってしまった感じ。それでも、桃香も一応はヒロインとして数えられているようだけど。
途中から登場した人工知能型姉妹のリリアとルキア・・・この小説のメインテーマである「家族」という面から、ちょっと腰の入った短編だった。短編で、こんなにほろ苦い展開にする必要があったんだろうか? もうしばらくは、無邪気で可愛いだけのキャラで良かったのに・・・。

BOOK「うちの居候が世界を掌握している! 11」

uchinoisourou11うちの居候が世界を掌握している!(第11巻)
七条剛著
イラスト:希望つばめ
(GA文庫:amazon:450円)
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真哉が日本に戻り、いつもの町工場の三姉妹を中心にしたお話。スマホを指先でいじる以外にたいした行動をとらない真哉が、いきなりスカイダイビングという行動的な一面を見せた。そういえば、むかしはルファと共に世界中を飛び回り、再三にわたって危ない橋も渡ったという設定もあったっけ。
で、真哉と桃香たちが通う高校の林間学校。いろいろ事件があり、今回はサバイバル的な展開に。
前巻で登場した二人のロボット少女・ルキアとリリアが思わぬところで登場した。しかも、次巻にも絡んできそうな展開。この巻では何ヶ所かで”家族”をクドイくらいに強調していた。この小説の主要テーマは”家族”だから、この巻でこれだけそれを強調するということは・・・もしかすると、このシリーズ、完結に向かって動き出したのかという気もするけど・・・桃香と莉子の二者択一で決まるようなお話じゃないよな。わたしの個人的な見解では、ルファの一押しなんだけど・・・。

BOOK「うちの居候が世界を掌握している! 10」

uchinoisourou10うちの居候が世界を掌握している!(第10巻)
七条剛著
イラスト:希望つばめ
(GA文庫:amazon:405円)
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このシリーズも10巻目。多少、引き延ばし感がないわけではないけど、まだグズグズにはなっていない。明確な着地点がないお話だけに、グズグズになりやすいと心配しているわけだけど・・・このシリーズにはこういう引き延ばし方法もある。舞台をドイツに移すという方法が。
ということで、この巻は真哉がドイツに戻った。言い換えれば、この巻はルファがメインで、町工場の三姉妹にはほとんど出番がないということ。
ドイツの本社を舞台にしたため、いままでより制約がなくなり、登場人物もほとんど増やすことなく、面白い展開だった。少なくとも、前の第9巻のように後付け的に新キャラを投入して作ったストーリーより、断然良く出来ている。最後に、ちょっと変わった新キャラが二人誕生してしまったかも知れないけど・・・まさか、レギュラー化はしないだろう。

BOOK「うちの居候が世界を掌握している! 9」

uchinoisourou09うちの居候が世界を掌握している!(第9巻)
七条剛著
イラスト:希望つばめ
(GA文庫:amazon:405円)
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真哉の義妹イリーナという新キャラが投入されたけど、いままで一切の伏線がなく、その出会いから後付けされて・・・明らかに引き延ばしのために挿入された感が否めない^^;;
でも、シェークスピア劇『ジュリアス・シーザー』になぞらえての種明かしのシーンはよくできている。「シーザー暗号」・・・真哉からルファへのメールの暗号、真哉とイリーナのメールで使われていた暗号というのがよくわからないけど。
この物語の基本ストーリーは「家族」になることだから、付け足しとはいえ、イリーナはメインストーリーに今後も食い込んでくるのだろうか。