BOOK「いちばんうしろの大魔王 ACT13」

ichibanushiro013いちばんうしろの大魔王(ACT13)
水城正太郎著
イラスト:伊藤宗一
(HJ文庫:600円+税)
※古書を購入

前の第12巻が12年10月に発行され、この第13巻は14年4月に発行された。3年前から作者が鬱病に苦しんでいたかららしい。でも、ちゃんと完結まで書き上げたのだから、まずはなによりだ。
しかし、内容に関しては全く満足してはいない。時空や存在、記憶といった観念論をこねくり回す結末になってしまったのは、正直いって残念だ。こういう不条理ものにしてしまうと、何も描いていないのと同じことになってしまうから。・・・作者がどれだけ鬱病に苦しんでいたかは、たくさん描かれていたけど^^;;
まあ、表紙からもわかるとおり、売る気はまったくといっていいほどなくて、完結させることだけが目的だったんだろう。でも、ここまで長らく楽しませてもらったことだし、とにかく完結したことに拍手! 願わくば、完全復活を遂げて、次の作品を書いて欲しいものだ。
<完結>

BOOK「いちばんうしろの大魔王 ACT12」

ichibanushiro012いちばんうしろの大魔王(ACT12)
水城正太郎著
イラスト:伊藤宗一
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

前の第11巻から1年半ぶりに出版された第12巻。あとがきによると、作者がパニック障害と鬱病で、筆が執れなかったとのこと。
まず最初に・・・前の巻からでてきたばかりとはいえ、ヒロインの一人がヘムヘムしてしまっていいものか? まあ、相手が主人公の阿九斗ではないけど、それに対して阿九斗は、ハーレム型ストーリーの主人公として朴念仁を絵に描いたような性格ヤツなのに・・・。
「無貌の力」や「自同律」について、後付け的な種明かしがあり、解ったような解らないような・・・。でも、闘いの方は何人かが退場し、誰と誰の闘いなのか、かなり整理されてきた。・・・ヒロインのうち2人、絢子と不二子が死んだ。その上、地球に巨大隕石が激突して人類が滅亡するわけだけど、まあ、たぶん、最後は死んでいませんでした、ということになるのだろう。ストーリーがそうなっているということ以前に、ラノベのお約束だから^^;;

BOOK「いちばんうしろの大魔王 ACT11」

ichibanushiro011いちばんうしろの大魔王(ACT11)
水城正太郎著
イラスト:伊藤宗一
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

前の第10巻は短編集だったけど、「蓬莱の玉の枝」の封印が解かれたという点だけ、本編に関わっていて、序章でこの小説の落としどころの再確認があった。なんとなく、けーなが何も考えていないおバカキャラであることの意味というか、必然性がわかったような気がする。・・・すでに第13巻で完結することがわかっているから言えることだけど。
ただ、その割に展開は新キャラが何人か登場してくる成り行き。
CIMO8の陰謀が進み、「蓬莱の玉の枝」とその先にある「無貌の力」を巡る他国との戦争が始まった。この流れで、次の巻が完結へ向けての佳境という流れだろうか。

BOOK「いちばんうしろの大魔王 ACT10」

ichibanushiro010いちばんうしろの大魔王(ACT10)
水城正太郎著
イラスト:伊藤宗一
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

このシリーズ初の短編集。
前の巻であれだけのことが起きたにもかかわらず、阿九斗たちはいままで通りの学校生活に戻っていった。ご都合主義といってしまえばそれだけだけど・・・。
短編集とは言いながら、笹原望という新キャラが投入された。役割はかき回し役。気の小さな女の子で有りながら、ひとつのことに集中すると目をぐるぐる回しながら混乱し、とんでもないことをしでかしてしまうキャラ。この短編集だけのキャラなのか、今後も登場するのかは不明。

BOOK「いちばんうしろの大魔王 ACT9」

ichibanushiro009いちばんうしろの大魔王(ACT9)
水城正太郎著
イラスト:伊藤宗一
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

対立構造も徐々に判明し、四散していたフルメンバーが三々五々集まり・・・魔王が回復し、全面的な闘いの突入した。各所で分散して闘いが続いていくけど、今ひとつ盛り上がりに欠ける。描写力の問題だろうか。
さらに、展開が局地戦の勝敗だけなので、ここに何を書いてもネタバレになってしまう・・・。
もしかしたら、この間にエピローグを付けて完結した方が良かったんじゃないのか、という気もするけど・・・人類を敵にした魔王がふつうの高校生に戻って、まだ続くのだとか^^;;
次巻は短編集らしい。

BOOK「いちばんうしろの大魔王 ACT8」

ichibanushiro008いちばんうしろの大魔王(ACT8)
水城正太郎著
イラスト:伊藤宗一
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

前の第7巻からの続きで、阿九斗が瀕死の重傷を負い、現実世界に戻ってからのお話。
2Vと初代魔王・ゼロが世界を掌握し、人間が支配される状況となった。生徒会長リリィとヒロシ(ブレイブ)と司祭たちが蜂起し、内戦状態へと発展。なかなか大きなお話に展開してきた。
一方、避難していた阿九斗たちは別行動。魔王とは何か、神々とは何かが種明かしされ、世界観がはっきりしたし・・・阿九斗が覚醒して正真正銘の魔王になった。
この展開は、この小説がはじまったときからの構想なのだろうか? ちょっと後付けっぽさがあって、長編化が決まったときにひねり出されたような気がしないでもない^^;; ちょうど、アニメ化がスタートした時期に書かれたようだし。

BOOK「いちばんうしろの大魔王 ACT7」

ichibanushiro007いちばんうしろの大魔王(ACT7)
水城正太郎著
イラスト:伊藤宗一
(HJ文庫:619円+税)
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仮想異空間のゲーム世界に閉じ込められての、軍団同士の大バトルというお話。
そのゲームで死ぬと、元の世界に戻れるという設定だけど、まあ、確かにリアリティのあるゲーム空間であれば、なかなか自分から死ぬという選択肢はとれないのだろうなと思う。でも、実際に死ぬわけではないので、ふつうの小説にはあるまじき気軽さで、バタバタと阿九斗の同級生たちが死んでいった^^;;
もちろん、このゲームの陰にはCIMO8の2Vが仕掛けた別の陰謀があるわけだけど・・・この前の大戦争の後、阿九斗の敵役は2Vということになったので、今後どういう落としどころをめざしていくのだろうか? 「神を殺す」という阿九斗の言葉を繰り返すのであれば、残りの神をすべて滅ぼすことになるのだろうけど・・・。

BOOK「いちばんうしろの大魔王 ACT6」

ichibanushiro006いちばんうしろの大魔王(ACT6)
水城正太郎著
イラスト:伊藤宗一
(HJ文庫:619円+税)
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それぞれの考えや立場で、あれだけ入り乱れて闘った後なのに、何事もなかったと記憶を操作したとかで・・・何事もなかったかのように、以前の学校生活が再開された^^;; なんとなく短編集のような構成で、新たに投入されたケーナというキャラにまつわる読み切りのような感じ。・・・ケーナもこの巻までのキャラで、レギュラーにはならなかったし。そういえば、照屋栄子も役割が終わったのか出てこなかった。
ラヴコメ的なドタバタは面白かったけど、本編としての動きは、最後の数ページだけだったような・・・。