BOOK「迷い猫オーバーラン! 12 護ってなんていってないんだからね!!」

mayoineko12迷い猫オーバーラン!(第12巻)
護ってなんていってないんだからね!!
松智洋著
イラスト:ぺこ
(集英社スーパーダッシュ文庫:648円+税)
※古書を購入

最終巻。ちゃんと完結していた。
高校生たちのお話なので、学校行事を追いかけながら、卒業を迎えて完結というのはよくある設定なんだけど、卒業前の一年が少し長すぎる。巧が1年間、受験勉強をしたという事実は書かれているんだろうけど、ただ時間経過を示しただけという印象になってしまった。
ただ、人気の高い作品らしく、結末はしっかりしていた。この小説のメインテーマである“家族”についてもいろいろ描かれていたし、恋愛と進路という面でもちゃんと行き届いていた。結局、振り出しに戻るというようなやり方だけど・・・ハーレム型ラブコメだと、こういう結末が無難なんだろう。
<完結>

BOOK「迷い猫オーバーラン! 11 護らせてあげてもいいわよ!?」

mayoineko11迷い猫オーバーラン!(第11巻)
護らせてあげてもいいわよ!?
松智洋著
イラスト:ぺこ
(集英社スーパーダッシュ文庫:600円+税)
※古書を購入

この巻は、イラストが「ぱにぽに!」の氷川へきるになっている。なぜだろう・・・。
「迷い猫同好会」と「ストレイキャッツ」をめぐり、千世が異常にポジティブになって・・・柴田を生徒会長に立候補させたり・・・まあ、事情はわかるけど、イライラすること多し^^;;
同好会に新入生が入らないし、ケーキ屋がピンチだし・・・。って、心たち一年生が入学して、もう一年が過ぎてしまったのかという感じ。心はハーレム入りして巧に想いを寄せているけど、もう一人の柴田は、色恋沙汰には直接関係しないまま一年が過ぎてしまった。まあ、この巻ではそれなりに存在感は示しているけど。
って、蓋を開けてみたら、千世の親が決めた許嫁との婚約問題・・・お金持ちの名家のお嬢様設定では定番中の定番イベント^^;; この面では、千世は真剣に取り組んだと思うけど、迷い猫になってしまっていたんだな。でも、今回それを救ったのは乙女姉さんではなく、同好会の仲間たちだったわけだ。

BOOK「迷い猫オーバーラン! 10 ……護る?」

mayoineko10迷い猫オーバーラン!(第10巻)
……護る?
松智洋著
イラスト:ぺこ
(集英社スーパーダッシュ文庫:600円+税)
※古書を購入

 学園ものという設定なので、律儀に学校のスケジュールをこなしていく。巧たちも3年生になり、進路指導が行われ、それぞれの将来へと意識は飛んでいく。でも、底辺では心を加えたハーレムが煮詰まってきていて・・・。
高校の進路指導は、進みたい道がはっきりしている生徒にはたいして影響はないけど、漫然と生きている生徒にとっては、不安と期待が複雑に絡み合って、なんとなくイヤな気分になるものだけど・・・。それでもみんな、何らかの答えを出すことになる。
「家族」というキーワートで綴られたこの物語では、ストレイキャッツというケーキ屋を抜きにしては、進路も未来も決めようがない。そんな中、ケーキ作りの才能に恵まれた希は、ちゃんと自立の道を歩み始めた。希はしっかり成長していて、もう「迷い猫」ではなくなったのかも知れない。
今後、完結に向けて巧とヒロインたちがみんな新しい距離感で、新しい家族を作るという方向に進むのだろうか?

BOOK「迷い猫オーバーラン! 9 わたしがみんなに護られてるの♪」

mayoineko09迷い猫オーバーラン!(第9巻)
わたしがみんなに護られてるの♪
松智洋著
イラスト:ぺこ
(集英社スーパーダッシュ文庫:600円+税)
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修学旅行。特殊な学校なので、どこか変わった場所に行くのかと思ったら・・・ふつうに京都と奈良に行き、ふつうに帰ってきてしまった。巧を中心としたハーレムにも、なにひとつ大きなイベントが発生するでもなく・・・。完結を見据えてのことだろうけど・・・心を加えたのとは別に、文乃と希、千世がヒートアップしているハーレムは空焚き状態^^;;
前巻では千世が巧と行動を共にし、ハーレム中に波風を立てたけど、同時に、遅ればせながら乙女姉さんにスポットを当てているようだ。乙女姉さんに求婚者が現れ、万一、乙女姉さんがいなくなってしまった後の自分たち、ストレイキャッツがどうなっていく賭の不安が渦巻き、家族、あるいは居場所をめぐって、それぞれの行動がはじまった。

BOOK「迷い猫オーバーラン! 8 I’ll let you adopt me!」

mayoineko08迷い猫オーバーラン!(第8巻)
I’ll let you adopt me!
松智洋著
イラスト:ぺこ
(集英社スーパーダッシュ文庫:600円+税)
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今回は乙女姉さんを中心としたお話。乙女姉さんが、突然、世界のどこかに人助けに行くという設定はいつもの通りだけれど、内戦をしている中東のアスラン王国に飛んでいき・・・消息を絶ってしまった。その場にいない人がメインというのは不思議な話だけど、話題の中心は乙女姉さん。
夏休みに入ったタイミングで、巧が捜索に出掛けることに。そこに千世がついてきて・・・。ストレイキャッツから巧と千世がいなくなってしまったけれど、留守を守るメンバーがいろいろするのは、その場にいない巧たちのため、という感じ。巧と千世が一緒に行動することで、女の娘たちの心中をかき回すことにはなったけど、どうしてこんなお話が必要なのか意味不明・・・。
内戦をしているような中東の国なのに、巧たちの行動にリアリティがなくて、単に不便な地方に出掛けたような感じなのは、まあ、仕方がないか・・・。

BOOK「迷い猫オーバーラン! 7 拾ったらいいじゃないですか!」

mayoineko07迷い猫オーバーラン!(第7巻)
拾ったらいいじゃないですか!
松智洋著
イラスト:ぺこ
(集英社スーパーダッシュ文庫:600円+税)
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新学期になった。巧たちは高校3年生になった。学校行事ばかりではないけれど、第7巻までカレンダー通りに同じパターンを繰り返すと、さすがにマンネリ感が濃くなってきた。ふつうのラブコメとは違って、告白済みのハーレムをどこまでなし崩し的に引っ張れるものだろうか・・・?
迷い猫同好会にも新入部員が入ってきて・・・柴田仁と十和野心。今回は、心という迷い猫をめぐるお話だけど、いままでのキャラに比べて心はずっとわかりやすいキャラではあるけど、魅力的とはいいがたい。というか、この小説に出てくするすべての女の娘がひねくれすぎてて、素直に魅力的とはいい難い^^;; まあ、この小説のヒロインたちは、そういう魅力が欠如しているというか、いびつで傷だらけのキャラであることが特色なんだろうけど・・・。

BOOK「迷い猫オーバーラン! 6 拾った後はどうするの?」

mayoineko06迷い猫オーバーラン!(第6巻)
拾った後はどうするの?
松智洋著
イラスト:ぺこ
(集英社スーパーダッシュ文庫:552円+税)
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この手のラブコメで、脇役同士の恋愛というのが気になることがある。それなりにキャラ立てされた者同士なのに、脇役故に細かなことまで描かれないことが多いから。大吾郎と珠緒先輩が付き合いはじめたけど・・・ぜんぜん関心のない二人がくっついてもなぁ^^;;
この巻のイベントは珠緒先輩と夏帆の卒業式と卒業旅行。先輩が卒業していくという設定自体がラブコメには珍しいので、ある意味新鮮ではあるけど、早い話が温泉回のようなもの。敵か味方かはっきりしない夏帆を中心としたお話には違いない。
ハーレム状態の渦中にいると巧ははっきり知ることになったけど・・・まあ、結局答えを出せるわけもなく・・・。この小説のメインテーマは「家族になる」ということだろうけど、これに恋愛が関係していくから話がおかしくなって、最終形の家族のありようが見えなくなってしまう。

BOOK「迷い猫オーバーラン! 5 本気で拾うと仰いますの?」

mayoineko05迷い猫オーバーラン!(第5巻)
本気で拾うと仰いますの?
松智洋著
イラスト:ぺこ
(集英社スーパーダッシュ文庫:552円+税)
※古書を購入

クリスマスイヴの事件で巧は足を骨折し、そのまま入院。そんな巧をめぐり、文乃、希、千世の看病イベントの回。通常なら初詣の振り袖回なんだけど・・・。ふつうのラノベで、風邪の看病イベントがあるとほぼ百パーセント、主人公はひどい目に遭うわけだけど・・・この小説の世間知らずでがさつな文乃、希、千世の3人の看病がどうなるか、想像するまでもない^^;;;
千世におかしな悪知恵を与える竹馬園夏帆が転校までして再登場したけど、どうもこのキャラは空振りという感じ。千世とキャラがかぶっているし、なんの動機付けもないままハーレム入りされてもなぁ、説得力がない。
ケーキ屋という設定なので、バレンタインはかき入れ時なんだけど・・・設定を活かした独自の展開にはならず、巧にどうやってチョコを渡すかというお約束の展開だけで、これといってパッとしたお話はなかった・・・。