BOOK「ヤマケイ新書 東京発 半日散歩旅行」

ヤマケイ新書 東京発 半日散歩旅行
佐藤徹也著
(山と溪谷社:amazon:0円)
※Kindle版を購入

コロナで外出自粛を快適に暮らそうと、amazonプライム特典で0円で開放していた本。非常事態宣言が明けても、東京アラートとか第2波の気配とか、気楽に外出できる状態にならず、ずるずると梅雨に入り、クソ暑い夏になってしまったので、読む気にもならなかった。
でも、いい加減、外に遊びに出かけても良いかなと思いはじめている。
ただ、飲食や買い物のために、繁華街を出歩くのではなく、もう少し人口密度の低いところは「郊外」だろうと・・・。ただ、こういうコンセプトのガイドブックとしてはありふれた情報しかなく、「行ってみたい!」と思うところはほとんどなかった。

BOOK「マッターホルン北壁」

マッターホルン北壁
小西政継著
(中公文庫:466円+税)
※自炊本を再読

むかし、山登りをしていた時代に読んだ本の再読。小西政継は日本を代表する登山家の一人と言って良いと思う。山岳同志会の登山家で、先鋭的な登攀に挑みいくつも成功させてきた。この本は、1967年に、遠藤二郎・星野隆男とともに、マッターホルン北壁の冬季登攀に成功したときの記録。冬季登攀としては第3登。
ヨーロッパアルプスの北壁冬季登攀やヒマラヤでの無酸素登頂を目指すなど、先鋭的な活動から、ストイックな人というイメージがあったけど・・・文章にはストイックさはなく、なかなか読みやすい文章を書くと好感を持った記憶がある。いま読み直しても、面白い。生き生きとしたエネルギーを感じる。
今回読み直して気付いた。ヨーロッパアルプス時代の本は他にも読んでいたけど、ヒマラヤに挑んでからの本は読んだことがない。そういえば、マナスルで帰らぬ人になってしまったんだよな・・・。この本は、絶対に山では死なないという生命力があふれた文章なのに。
標高が高くて、日陰になる北壁は・・・涼しいんだろうなぁ

BOOK「山小舎を造ろうヨ」

山小舎を造ろうヨ
少し人生を考え直したい人に

西丸震哉著
(中公文庫:505円+税)
※自炊本を再読

むかし、山登りを趣味にしていたころ、西丸震哉の本はすべて読んでいた。そのころ、本気で某所に山小屋を作れないかと考え、関連する法律や政令・条例などを調べたことがあった。そのきっかけとなったのがこの本。
マッチ箱のような小さな一部屋からはじめて、少しずつ改築・拡充して必要十分な山小屋にしていくという、極めて現実的な発想に惹かれた。たしかに、テントで宿泊出来るのだから、雨露をしのげる箱があるだけで十分役に立つ。
わたしが山小屋計画を断念した理由はふたつ。まず、水場とトイレという現実的な問題。もうひとつは、いろんな山に行きたいという欲求を考えると、利用する機会がほとんどないという現実。さらに、営業小屋じゃないから、利用する時の荷物がほとんど減らないという事実に気付いたから。
でも、この本の趣旨は、サブタイトル「少し人生を考え直したい人に」の方にある。年をとったいま、自分の状況と人生を省みて、いろいろ考えるところがあって、もう一度読み返してみたわけだ。

BOOK「南総里見八犬伝」

南総里見八犬伝
曲亭馬琴著
石川博編
(角川ソフィア文庫:800円+税)
※古書を購入

「南総里見八犬伝」・・・「ドラゴンボールの元ネタだよね」とひと言で片付けられることが多いけど、ドラゴンボールの読者の何パーセントがこれを読んだことがあるだろうか?
かく言うわたしは日本人として恥ずかしいことに、アニメは多少見たけど、「ドラゴンボール」すら読んでいないし、「南総里見八犬伝」も読んだことがなかった。
南総里見八犬伝は、江戸時代の曲亭馬琴が著した長編小説。戦国時代の房総・里見家を題材にしているけど、史実ではなく完全なオリジナル創作らしい。
超ざっくりまとめると・・・里見氏の伏姫が、忠犬・八房の気を宿して懐妊した。許嫁の金碗大輔に純血を訴えて自害したら、役行者から授かった数珠から仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の玉が飛び出し、領地に飛び散り「八犬士」となった。
金碗大輔は出家して、八犬士を探し求める旅に出た。やがて、八犬士は里見家の家臣となり、里見家の危機を救う活躍。それぞれ、里見義実の孫娘を嫁にもらい、義実は隠居して仙人になったという。
江戸時代の大衆小説だし、けっこう読みやすかった。
渋谷の「ハチ公」もそうだけど、日本人が犬に「ハチ」という名前を付けるルーツは、きっとこれなんだろうな。

MOOK「図解で振り返る激動の平成史」

図解で振り返る激動の平成史(時空旅人別冊)
(三栄書房:880円+税)
※古書を購入

令和時代は、「新型コロナウイルス」にはじまり、コロナウイルスと共存する全く新しい時代になりそうな気配。この先どうなるんだろうと恐れおののくけれど、「平成」も決して順風な時代ではなかった。
振り返って平成時代は、湾岸戦争とバブル崩壊にはじまり、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、アメリカ同時多発テロ、イラク戦争、ISISの盛衰と焦臭い戦争やテロが続いた。
さらに、自然災害が多発した。雲仙普賢岳噴火、有珠山噴火、三宅島噴火、東日本大震災/福島原発事故、熊本地震、度重なる豪雨と水害、台風被害・・・。リーマンショックと民主党政権も人為的なものだけど災害レベルで暮らしを破壊した。
暮らしを豊かにしたのか破壊したのか、功罪あるだろうけど、インターネットの普及とグローバル化も平成時代に進んだ。国際的サプライチェーン、LCCによる人的移動がなかったら、新型コロナウイルスの被害もここまで急速には進まなかっただろうなと思う。「令和」はコロナではじまったけど、どういう時代になるのだろう。

BOOK「黒部源流山小屋暮らし」

黒部源流山小屋暮らし
やまとけいこ著
(山と溪谷社:amazon:0円)
※Kindle版を購入

amazonプライム特典で0円で開放していた本。
黒部源流の薬師沢小屋で12年働くイラストレーターが書いた山小屋の生活誌。
かつて山登りを趣味にしていたころ、薬師岳、太郎山、黒部五郎岳あたりの「黒部源流」はあこがれの地だった。なにせ遠い。登山口まで行くのが遠いし、その後の行程も長い。計画だけは何度か立てたけど、結局休みが取れず、行くことは叶わなかった。
最も接近したのは、裏銀座を縦走した時の水晶岳。赤牛岳の稜線の向こうにあったはずだけど・・・ずっと土砂降りでなにも見えなかった。最後の方で水晶小屋の名前がちらっと出てきたけど・・・わたしが宿泊したのはお盆休みだったけど、定員30人に対し100人くらいだった。交代制の食事で、土砂降りの中、1時間待ったのはきつかった。でも、あの狭い厨房でカレーではないふつうの食事を作ったと関心したものだ。水晶小屋は、小屋というより箱のようなものだから特別だと思っていたけど、最近では、シルバーウィークに黒部源流のような奥地でも似たような状況が起きるのか。でも、いいところのようだなぁ。
久しぶりに山の本を読んだけど、気持ちだけはむかしのようにうずいている。でも、身体がそれを許さない。

BOOK「ホーキング、宇宙を語る ビッグバンからブラックホールまで」

ホーキング、宇宙を語る
ビッグバンからブラックホールまで

ティーヴン・W・ホーキング著
林一訳
(早川書房:1,553円+税)
※古書を購入

何10年ぶりかで古本を手に取った。すごく懐かしい。
宇宙論の大まかな発展の流れからはじまっているけど、科学的な物の考え方や科学理論のとらえ方など、極めて基礎的なマナーにも触れられていて、文系の学生であった私が、初めて読んだ時に感動しながらメモをとったことを思いだした。
序文で一般向けの本だと言いながら、かなり奥が深いんだ、この本。学校で習ったこと、他の本で読んだこと、自分が理解していることとは別の言い回しで表現されていたりするので、度々脳内変換に時間がかかった。
でも、さすがに今読むとふつうに新書を読むスピードで読める。似たような本を何冊も読んできたから。今読み返すと、所々内容が古くて時代を感じさせる表記が目に付く。例えば、宇宙の年齢を100から200億年前としていりたり、重力波も観測できていないなどと書かれている。特に新発見の多いブラックホールについての記述が古い。名著ではあるけれど、やはり、最新の本を読むべきなのだろう。