BOOK「アサシンズプライド 2 暗殺教師と女王選抜戦」

アサシンズプライド
2 暗殺教師と女王選抜戦

天城ケイ著
イラスト:ニノモトニノ
(富士見ファンタジア文庫:600円+税)
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メリダが通う聖フリーデスウィーデ女学院と、聖ドートリッシュ女学園との合同で行われる《ルナ・リュミエール選抜戦》・・・1ヶ月間の大イベント。ということで、新キャラがたくさん登場した。もちろんその中には、前巻末に仕込まれた闇組織《白夜騎士団》の潜入者・・・最強のクラウン(道化師)ブラック・マディアもいる。クーファの任務遂行を、組織から完全に疑われてしまった。
選抜戦のメンバー発表で、何者かが仕掛けた罠にはまり、メリダとエリーゼが代表に選ばれてしまう。メリダのユニットメンバーには、いままでメリダをいじめていたネルヴァ、そして昨年の覇者・三年生のシェンファと決まった。ネルヴァは、根は良い娘だったということで。
閉鎖空間を舞台にしたかったのだろうけど、推理もの的なようそはなにもなかった。そもそもこのイベント自体・・・世界観的にどうかとはおもうけど、女の子ばかりで華やいだイベントなのだろう。
長編化が決まったのか、《白夜騎士団》ち対するクーファの裏切りと隠蔽という構図に、エリーゼの家のメイド長ミセス・オセローが、新たな敵らしき存在として浮上してきた。背後に何らかの存在がいるらしい。

BOOK「この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ 続・この素晴らしい世界に爆焔を!2 わがままバスターズ」

この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ
続・この素晴らしい世界に爆焔を!2
わがままバスターズ【電子特別版】
暁なつめ著
イラスト:三嶋くろね
(角川スニーカー文庫:amazon:603円)
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めぐみんのスピンオフ・・・「続」の「2」。めぐみんがカズマたちから相手にされず、窃盗団の仲間を連れて、チョットした冒険に出るという設定での短編集
ゆんゆんとアイリスを加えて3人で、バートン教授という変態の依頼を受け、キングトードという巨大カエルを倒すお話。セシリーの依頼で、アクシズ教の総本山アルカンレティアへ行き、謎のスライムを討伐するお話。ウィズとバニルも出てくるし、ゼスタの変態も出てくる。デッドリーポイズンスライムのハンスの焼け残りと戦うというお話。再びバートン教授のクエストを受け、超レアモンスターのクリスタルライガーの尻尾の先をとりに出かけ、アイリスが国宝のネックレスを奪われる。その回収に、カズマがかり出されるお話。
めぐみんを中心としたスピンオフだから仕方がないけど、カズマの出番が少ない分だけ、掛け合いが少なくて盛り上がりに欠ける。とくに、めぐみんも丸くなった感じで、初期の頃のとげとげしさがなくなってしまっているから・・・。
あとがきによると、劇場版アニメが制作中だという。

BOOK「私、能力は平均値でって言ったよね! God bless me? 9」

私、能力は平均値でって言ったよね!(第9巻)
FUNA著
イラスト:亜方逸樹
(アーススターノベル:1,200円+税)
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ドワーフたちと共に変移種のオーガとオーク討伐に向かったマイルたち「赤き誓い」。そこで発見したのは、以前にも見た次元連結孔。多少の謎解きにはなったけど・・・なぜここで巻をまたいだんだろう? 引っ張るほどの展開ではなかったのに。
小ネタの、二人のエルフ研究者の調査行の護衛任務を終え、マイルたちはマファンの町から東方の隣国に移動した。以前、隣国から押し出された魔物を、マイルたちが押し返した件の後始末。これもかなりの小ネタ。すぐに王都を後にした。
「赤き誓い」の4人の中で、メーヴィスだけが魔法を使えないという設定で・・・確かに気後れはするだろうなぁ。ああいうチートの中にあっては。その意味で、この巻はメーヴィス回・・・本編はいいところで「10巻につづく」になったけど、オマケの短編もメーヴィス回。でも、この巻は内容が薄かったな。数巻続けて顕著にパワーダウンしてきたように思う。
あとがきにアニメ化の話があったけど、第7巻の腰巻き以上の情報はなにもなかった。

BOOK「アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女」

アサシンズプライド
暗殺教師と無能才女

天城ケイ著
イラスト:ニノモトニノ
(富士見ファンタジア文庫:600円+税)
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ファンタジー系の設定ではあるけど、ちょっとSFっぽいガラス製の巨大ドーム群でできた都市国家フランドールが舞台。ランカンスロープという人外と敵対していて、人類は危機的状況にあるらしい。
高いMP(マナ)を持つべきアンジェル公爵家の令嬢メリダは、13歳になってもMPを発現していなかった。そのため、母親の不義が疑われていた。メリダは学校で落ちこぼれ、イジメに遭っていた。親からも見放され、さらには殺されようとしていた。
闇組織《白夜騎士団》で暗殺を本業としているクーファ=ヴァンピールは、メリダの覚醒を促し、一人前の騎士に教育するべく家庭教師として着任した。任務は、メリダを一人前に育成するか、マナを発現しない場合は暗殺するかの二択。・・・で、クーファは情にほだされ・・・秘術を用いてメリダにマナを移植した。しかし、位階はパラディンではなく、クーファと同じサムライ。バレれば、二人とも消される運命。その前に、大きな実績を作って話をうやむやにしようという大きな流れ。
アンジェル公爵家分家の従姉妹エリーゼ、その家庭教師ロゼッティあたりがヒロインだろうけど、屋敷にはメイド達もいるし、女の子ばかりの学校区というハーレム的な環境。第28回ファンタジア大賞受賞作を加筆修正したものらしいけど、お色気展開はとってつけたようだし、世界観も今ひとつ伝わってこない。

BOOK「理想のヒモ生活 4」

理想のヒモ生活(第4巻)
渡辺恒彦著
イラスト:文倉十
(ヒーロー文庫:580円+税)
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双王国からフランチェスコ王子とボナ王女がやって来た。フランチェスコ王子は二十歳を過ぎても皇位継承権を持たない難ありの王子。ボナ王女は末席の王族。本来、こういう外交使節が動く前に、水面下でいろいろ交渉が行われて、結論が出た状態にするものだけど・・・この外交使節の目的は不明のまま。策略というか外交というか、単調に話が進んでいく。
プジョル将軍による群竜討伐も同様・・・。
フランチェスコ王子からの情報で、カルロスが「時空魔法」だけでなくシャロワ王国の「付与魔法」も使えることが判明した。しかし、その情報を与えたフランチェスコ王子側の思惑は不明。新たな展開で、ゼンジロウの立ち位置だけが複雑になっていく。そして、ゼンジロウの生活がぜんぜん「ヒモ生活」ではなくなっていく。本人もやる気で、ヒモでいたがっているわけでもないけど・・・タイトルからどんどん遠ざかっていく気がする。

BOOK「ゲーマーズ! DLC 2」

ゲーマーズ! DLC 2
葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:583円)
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「DLC」はこの巻で完結しているらしいので読むことにした。
ゲーム実況が縁で、天野景太と知り合った《とらばさみ》こと霧夜歩とその友人・彩家碧が、ニーナ先輩に会うため、音吹高校のゲーム部を訪ねてくるところから。天道さんが一転して落とされる感じが、本編の初期のノリに近くて面白い。
景太と付き合いが切れてしまい、次々と景太の関係者とからんで翻弄される歩《とらばさみ》という感じ。
星ノ守千秋、ついでに星ノ守心春。さらにはアグリちゃんまで。ここまでまんべんなく、本編の登場人物がからんでくるとは思わなかった。しかも、ちゃんと景太に古文キャラ属性まで追加して、本編に時間経過と時間軸を揃えている。
各章の終わりに、天道さんが歩の部屋に乗り込むまでのカウントダウンがあったけど、そうやって引っ張る程度には、天道さんのシーンは面白かった。
あとがきによると、これだけ本編の人間と関わりながら、霧夜歩と彩家碧は本編にはなんの影響も与えないということ。更にいえば、次に出る第12巻が本編の完結巻になるという。

BOOK「私、能力は平均値でって言ったよね! God bless me? 8」

私、能力は平均値でって言ったよね!(第8巻)
FUNA著
イラスト:亜方逸樹
(アーススターノベル:1,200円+税)
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「赤き誓い」は王都シャレイラーズを発ち、再び修業の旅に。立ち寄った町のギルドで知った情報・・・マイル(アデル)の故郷ブランデル王国に、隣国のアルバーン帝国が侵攻した。狙いは、アデルの領地であるアスカム領。「赤き誓い」の4人は、急遽、アスカム領に向かった。
帝国軍の兵力は5000。対するアスカム領軍は500。マイルたちを加えても、正攻法では戦えない。この手のラノベでよく出てくるのは、敵の兵站に対する攪乱と攻撃。近代戦を知っている現代人が転生したから有利というお話だけど・・・転生前は18歳の女子高生だった海里がなぜこんなことまで知っているのか?
あっけなく帝国軍が遁走。見つかることを避けるために、マイルたちはそのまま逃げ出した。これって・・・村々で収納魔法に預かった食用や物資を持ち逃げしたんじゃないだろうか? 村には種籾すら残っていないはず。かなりの大金を領地に還元したようだけど・・・それを「移動食堂」として暴利をむさぼるとは・・・。
「赤き誓い」の修業の旅が続く。ティルス王国を経由してマイレーン王国へ。最近は平均値がどうとか、悪目立ちしたくないとか、当初の設定もなくなり、当たり前にチートで無双しまくっている。

BOOK「理想のヒモ生活 3」

理想のヒモ生活(第3巻)
渡辺恒彦著
イラスト:文倉十
(ヒーロー文庫:580円+税)
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無事に産まれた第一子の名は「カルロス」。イラストの雰囲気から、インドあたりをモデルにしているのかと思ったけど違うようだ。もうひとつの名は「善吉」。この作者のセンスって・・・^^;;
子作りという初期目標を終えたゼンジロウは、元の世界の技術を王国に導入しようと動きはじめた。まずは蒸留酒の製造に成功。次いで石鹸とガラスの製造に取り組みはじめた。そして、寝室へのエアコンの取付。アウラの方は、双王国との外交・・・ビー玉の伏線の流れ・・・これはガラス製造とも関連する。さらに、「塩の道」をめぐる出兵の件。結局、国軍のプジョル将軍が出陣していくことになった。国事と日曜大工が入り交じった、不思議な状況^^;;
いままで王宮内のちまちました話ばかりだったけど、群竜討伐の戦闘シーンが描かれ、ようやく外向きの話になってきた。でも、ゼンジロウ自身が戦うわけでもなく、のんべんだらりとした話がつづいている。今後も王宮の中が主体で、ゼンジロウが外に出るような展開は当面ないのだろう。

BOOK「私、能力は平均値でって言ったよね! God bless me? 7」

私、能力は平均値でって言ったよね!(第7巻)
FUNA著
イラスト:亜方逸樹
(アーススターノベル:1,200円+税)
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宿屋のネコ耳少女ファリルちゃんが、おかしな奴らに誘拐された。すぐに「赤き誓い」が救出に動くが、図らずも「女神のしもべ」との合同で救出に向かった。高ピーキャラで登場したので、「女神のしもべ」は残念な存在なのかとも思ったけど、けっこうまともに強い。おまけに、ファリルちゃんも懐いている。
どうやら、この小説のメインストーリーは、転生した海里(マイル/アデル)がこの異世界の謎を解き明かすということらしく、なんちゃって神様やナノマシーン、先史文明あたりの真相を究明し、海里がこの世界を救う救世主になっていく方向が見えてきた・・・かも?
オーラ男爵の娘リートリアが予想通りの動き・・・。でも、こんな解決策があるとは予想もしなかった。身代わりをおいて逃げるというのは、アデル時代からのマイルのやり口ではあるけど^^;;
メーヴィスの縁談話をぶち壊し、盗賊団とその一味であるハンターギルド職員を一網打尽にして、「赤き誓い」は王都シャレイラーズを後にした。このまま似たようなお話を続けて引き伸ばしに入るのかと心配したけど、次巻からは急展開になりそうだ。