BOOK「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 4」

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(第4巻)
夕蜜柑著
イラスト:狐印
(カドカワBOOKS:1,200円+税)
※古書を購入

第4回目のイベントは拠点のオーブを奪い合うギルド対抗戦。メイプルとユイ、マイが防御、イズとカナデがサポートする。サリーとクロム、カスミは攻撃部隊。こうして、上位の有力ギルドとの戦いがはじまった。
ゲーム内のことなのに、疲労がたまってぐっすり眠るという状況に思わず「?」が浮かんだりする。いったいこの疲労はどんなパラメータなんだろう? リアルでプレイヤーが疲れたということの擬人化としても、ピンとこない。それを言い出すと、タイトルの「痛い」というのもなぁ・・・。そういうことは気にしないお約束なんだろうけど。
大規模ギルドと渡り合い、ギルド【楓の木】は誰一人リタイヤすることなく・・・小規模ギルドながらも上位に食い込んだ。メイプルは人間を捨てたキャラまで進化して、普通に強化してきた最強のプレイヤーとようやく肩を並べた。ゲーム全体の中で、いわばトッププレイヤーとなったのだろう。

BOOK「ゴブリンスレイヤー 10」

ゴブリンスレイヤー(第10巻)
蝸牛くも著
イラスト:神奈月昇
(GA文庫:610円+税)

女神官が育った地母神の神殿の葡萄園でゴブリンらしき足跡がみつかった。そんな折、女神官が姉のように慕う神殿の葡萄尼僧がゴブリンの娘だという噂が広がった。落ち込む女神官のために、どうにかしてやりたいと思うゴブリンスレイヤーだったが・・・。
葡萄尼僧からの依頼で、神殿近くの村にゴブリン退治に出かけるゴブリンスレイヤー。しかし、出てきたのは術師に操られたゴブリンの屍体たち。混沌の勢力が関わっているらしい。
葡萄尼僧の噂、ゴブリンゾンビ、牧場への働きかけ・・・水の街の酒商の悪だくみが見えてきた。しかし、酒商の息子が現れ、予想外の展開になった。敵は混沌の勢力へと・・・刑事ものではないから、ゴブリンスレイヤーが真相を暴くようなことはないけれど、結局は水の街の酒商の屋敷でもゴブリン退治。川には船に乗ったゴブリン、陸には小鬼戦車なんていうのが現れた。
一方、地母神の神殿でも混沌の勢力との戦い。まあ、一応は問題解決らしいけど、結局、ゴブリンスレイヤーはゴブリンを退治しただけだった。めでたしめでたし。
ゴブリンの新種も出てこないし、あとはゴブリン退治のバリエーションなんだろうけど、第10巻ともなるとマンネリ化が否めない。

BOOK「私、能力は平均値でって言ったよね! 13」

私、能力は平均値でって言ったよね!(第13巻)
FUNA著
イラスト:亜方逸樹
(アーススターノベル:amazon:1,320円)
※Kindle版を購入

古竜たちとの戦いの場面から。前巻からの続きだけど、あっさりと、予想通りに終了。前半は短編集でもボツになりそうなつまらない小ネタが続く中、伏線がわずかに動くだけ。アルバーン帝国から次々と打ち上げられた宇宙ロケット。帝国軍の倉庫から盗まれる金属類。以前、スカベンジャーにマイルが伝えた命令というか指示、なんとなく伝えた言葉が実行に移され・・・マイルの知らない所で暴走していく。
「赤き誓い」はブランデル王国の王都に戻り、「新米ではない」Cランク冒険者としての活動を再開した。
そしてようやく、「ワンダースリー」のマルセラ、モニカ、オリアーナがマイルたちと出会うことができた。当然、ふたつのパーティでマイル(アデル)の取り合いになるけど・・・意外にあっさりしたお話で驚いた。全員で新しい冒険のステージに進むのかと思っていたのに・・・。
結局「ワンダースリー」には自分たちが直面する問題があり、再び別行動で冒険者を続けていくことになった。マイルから「ワンダースリー」が共通のアイテムボックスを獲得したけど、「どこでもドア」としても使える優れもの。ポーリンが知ったら欲しがるだろう・・・というか、マイルとの仲違いの原因になるんじゃないだろうか。

BOOK「本好きの下剋上 8 司書になるためには手段を選んでいられません 第三部 領主の養女 I 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第三部 領主の養女 I

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:940円)
※Kindle版を購入

マインの身を守るために編み出された奇策・・・マインを騎士団長カルステッドの娘として対外発表し、領主ジルヴェスターの養女にする。改名してローゼマイン。両親との交流は厳しく制限され、マインの素性を知っている少数は強引に誤魔化す。貴族は住む世界が違うし、強引だけど何とかなるような気もする。まずは貴族街の騎士団長の家に移り、洗礼式に向けて礼儀作法の特訓。ローゼマインにとって2回目の洗礼式。時をおかずして養子縁組。その場で虚弱体質も披露して、次は神殿長の就任式。前半で第三部の仕込みは終わり。急に登場人物が増えて、読むのに苦労する。
星結びの祭りで、養父である領主の城に行ったローゼマイン。神殿との二重生活はますます堅苦しくなっていくけど、筆頭側仕えのリヒャルダは果たして敵か味方か。
ローゼマインの中の人・麗乃は普通の日本人だから、貴族やら領主なんていう堅苦しい世界には縁遠い存在、ましてやお姫様とは・・・。ローゼマイン自身は気づいていないけど、本来の麗乃を知る人が見たら、腹を抱えて笑い転げることだろう。他人のグ○コを笑っている場合ではない。
目下の課題は、フリーダとの共同運営になったイタリアンレストランのオープン。そして、近隣の町ハッセの孤児院建設と工房の開設。レストランを先送りにして、急ピッチで隣町に孤児院と工房の新設が進む。

BOOK「PSYCHO-PASS サイコパス(上)」

PSYCHO-PASS サイコパス(上)
深見真著
(角川文庫:640円+税)
※古書を購入

初期のお話を思い出そうと思って読みはじめたけど・・・あることを、すぐに思い出した。かなり昔、店頭で手に取りパラパラと中を確認して放り出した小説だということを。買ってしまったからがんばって最後まで読んだけど・・・大人の図体をした小学生の作文を読んでいる感じというか・・・。
でも、上巻だけでもアニメ第1期の内容を思い出すのには役立った。若干の加筆はあるようだけど、背景や設定、登場人物はそのまま。ストーリーもアニメをなぞっただけの内容だろう。なんとなく後半部分も思い出せたから、当初の目的は最低限果たせた。小説として楽しめるレベルではなかったので、下巻まで読む必要は全く感じない。上巻しか売っていなかったからだけど・・・下巻まで買わなくて良かった。

BOOK「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 6」

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました(第6巻)
ざっぽん著
イラスト:やすも
(角川スニーカー文庫:amazon:614円)
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レッドたちが暮らすゾルタンに、ヴェロニア王国のサリウス王子が軍船で押しかけ、人捜しのために戸籍台帳に相当する教徒台帳の提出を要求した。受け入れるか拒否するか、ゾルタン首脳陣と教会が対応に苦慮する中、B級冒険者ルーティが対応を仕切ることになった。
サリウス王子の裏には妖精海賊団のリリンララがいて、王国が正式に動いているのではないことが判明。さらに、サリウス王子の狙いが、ゾルタンの守護者ミストームであることを突き止めたレッドたちは、どっぷりと事態の中心にはまり込んでいく。住んでいる国ごと事件に巻き込まれてしまえば仕方がないことではあるけど、スローライフを満喫しようとする人間とはとても思えない動きだ。やっぱり、レッドはリゾート地に遊びに出かけても、することがなくてウロウロするタイプのようだ。

BOOK「りゅうおうのおしごと! 12」

りゅうおうのおしごと! 12
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫:amazon:660円)
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銀子ちゃんとうふふになって、さらに帝位戦の挑戦者決定戦に勝利した八一。女性を見る目がないとは思うけど、それは好みの問題なので仕方がないけど・・・。まあ、幼なじみは負けフラグという風潮には反対なので、姉弟子にして幼なじみでもある銀子ちゃんにはがんばって欲しいところだけど・・・。でも、銀子ちゃんというのは「悪手」だと思う。そもそも、この小説は八一の元にあいちゃんが内弟子として転がり込んできたことにはじまるわけで、八一が銀子の弟弟子になったことからはじまるお話ではない。
銀子ちゃんの三段リーグの正念場。ゲロを吐き、胸を叩いて肋骨を折り、血反吐を吐いて四段にあがった。銀子ちゃんはこれがギリギリという感じもするけど、プロ棋士をしての戦いが続く。でも、封じ手は開封されて晴れて二人は・・・。本能的に危機を感じ取っていたのか、あいや天ちゃんが迫っても、もう逆転の目は残っていないだろう。
於鬼頭帝位VS九頭竜八一龍王。八一が天才肌を発揮して快勝。
これで奨励会編は終了だけど、まだ完結ではない。