BOOK「魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 4」

魔導具師ダリヤはうつむかない
~今日から自由な職人ライフ~(第4巻)

甘岸久弥著
イラスト:景
(MFブックス:amazon:1,188円)
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副ギルド長の紹介で、ダリヤは魔導具店「女神の右目」のオズヴァルドから王城向けの礼儀作法を学ぶことになった。さらに、オズヴァルドはダリヤに一人前の魔導具師として必要な知識を教えることに・・・オズヴァルドも父カルロの縁で、信頼できる味方らしい。
魔物討伐部隊への正規納入のあいさつで王城に出向いたダリア。無難にあいさつを終え、プロモーションとして魔物討伐部隊に新開発の靴乾燥機を寄贈。さらに遠征用コンロの見積を受けた。
公証人ドミニクから、ダリヤとヴォルフの二人が男爵になる方向性が示された。服飾ギルドと商業ギルドの関係やら、貴族との付き合い・・・今後は舞台が貴族方向になっていくのだろう。
ダリヤとヴォルフはこの巻でも食べて飲んで・・・。別の作品のように、レシピが高額で販売できる世界なら、ダリヤは大もうけなんだけどなぁ。人工魔剣づくりは、4回目のトライ。魔封銀を用いてあっさり成功してしまった。
そして、ダリヤはとんでもない物を発明した。風を起こす涼しい布「微風布」。服飾ギルド長フォルトとの共同名義で事業化を準備しはじめた。魔物討伐部隊への遠征用コンロの受注契約・・・と思ったら、財務部長ジルドから横やりが入った。この世界にはない広告費という考えと、魔物討伐部隊への敬意で乗り切り・・・ダリヤは契約を勝ち取り、さらに魔物討伐部隊御用達商会、相談役魔導具師となった。これで完全に、魔物討伐部隊との癒着業者だ。
ダリヤが何人かの貴族から爵位推薦を受けたらしい・・・たぶん、1年後くらいに男爵になるのだろう。あとは、ヴォルフの収まりどころがあれば、晴れてハッピーエンドとなるわけだけど・・・。

BOOK「豚のレバーは加熱しろ」

豚のレバーは加熱しろ
逆井卓馬著
イラスト:遠坂あさぎ
(電撃文庫:amazon:624円)
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第26回電撃小説大賞金賞受賞作。異世界に転生したら豚だったというバリエーション。豚なのでしゃべれない。でも、小間使いの種族イェスマだけはテレパシーのように会話できるという設定。
理系オタクの元人間の主人公豚は、キルトレン家の豚舎でイェスマ奉公人のジェスに発見された。主人公は豚になったショックもこれといってなく、美少女に豚呼ばわりされてご満悦という変態。ジェスは豚にパンツをのぞかれても気にしない素直でとても良い娘・・・というより天然のお人好し。
王様の家系だけが魔法を使え、人間の姿に戻せる可能性がある。16才になり、決まりで王都に出向くジェスと、豚は王都を目指す。しかしこの世界では、仕える家のない状態のジェスは、イェスマ狩りに狙われる立場。途中の村でイケメンのノットと犬のロッシが護衛として加わった。さらに途中の町で、囚われていたイェスマの少女ブレースを保護した。そして山場は、ジェスを殺そうとしたイェスマ狩りとの決着。戦闘ではないけど、ちゃんと冒険らしきこともしている。
最後に謎解きのように明かされたイェスマの真実。キレイにまとまった。良くできている。

BOOK「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 4」

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(第4巻)
山口悟著
イラスト:ひだかなみ
(一迅社文庫アイリス:amazon:495円)
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カタリナが魔法学園に入学して2年近くが経過し、卒業も間近。やはり、乙女ゲーの破滅フラグは関係なくなったらしい。状況はカタリナにジオルド王子が本気で求婚して、魔法省に入省してそれを躱したいカタリナ。
カタリナの義弟のキースが家出をした(誘拐された)。出来の悪いカタリナに愛想を尽かしたとということで、カタリナはキースを探す旅に出た。同行者はジオルド、マリア、ラーナ、ソラ。そして人捜しの魔道具アレクサンダー(クマのぬいぐるみ)。キースが、闇の魔法に関係する物に誘拐されたことを知るのはラーナのみ。
国境の町ノワールで闇の魔力の気配を探り当て、キースが囚われていそうな屋敷を発見。カタリナ一行が突入した。キースを無事に確保したものの、闇の魔法を操る女サラは取り逃がしてしまった。犯人はキースの異母兄トマス・・・廃嫡されキースに跡取りの座を取られてしまった出来の悪い兄の憎しみが原因。そこをサラにつけ込まれてしまった。
その結果、カタリナは闇の使い魔の仔犬を手に入れた。前世でもカタリナはイヌに嫌われていた理由は不明だけど、猿山のサルに好かれていたのは頷ける。闇の使い魔ポチはカタリナが飼うことになり、ポチの世話係として魔法省に入ることが決まった。
どうやら今後は、カタリナを主人公として、全キャラ攻略し直す感じで乙女ゲーをリプレイするようだ。次巻以降も読み続けるか微妙な感じ。その気になったら読み続ける・・・かも。

BOOK「魔王様、リトライ! 6」

魔王様、リトライ! 6
神埼黒音著
イラスト:飯野まこと
(Mノベルズ:amazon:1,188円)
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魔族領内でベルフェゴールを踏みつぶした魔王は骨休みモード。その頃、魔王がやりたい放題やった余波、中央の社交派と武断派が手を結んだことの余波・・・ドナの勢力をはじめ各国に影響を及ぼし、対応を余儀なくしていた。聖勇者ヲタメガは、魔王によって救い出された奴隷難民の扱いに苦慮していた。
結局、人手不足に悩むラビの村で難民を引き受け、労働力の増強を図った。そして、ケーキは悠の野戦病院で手伝いをすることに。ケーキは亡国の姫君なので、後々、ゼノビア新王国との関係で、錦の御旗として役に立つのだろう。すべては魔王の思いのまま・・・と、相変わらず田原や悠は勝手に納得している。ラビの村にカジノを新設した。新たな腹心として引きこもりの近藤友哉を召還し、ラビの村の自警団を組織した。
さらに、東隣りの領主ワダンから領地を聖女ルナに献上という名の地上げを成功させ、西国からの攻撃を受けて立つ気も満々。勢力の拡大に走り始めた。しかし、魔王は18才の若き堕天使に返送し、再び北方へ旅立つ。・・・って、魔法への対抗策を求めての行動だけど、たいした進捗はない。

BOOK「宮廷医の娘」

宮廷医の娘
冬馬倫著
イラスト:しのとうこ
(メディアワークス文庫:amazon:644円)
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中原国の都で、宮廷医を務める名門の娘・陽香蘭。幼い頃から医術に秀でていたが、いまだ医道科挙に合格できずにいた。新しくできた西洋医術による白蓮診療所が法外な報酬を得ているといううわさを聞いた。思わず、香蘭は抗議しにでかけたが、「医は仁」とする考えは、合理的な白蓮には通じなかった。さらに、急患への処置で、力量差を思い知らされてしまった。そして香蘭は、白蓮の弟子となった。なんとなく、白蓮は『ブラックジャック』を思い起こさせる。香蘭は『薬屋』の猫々を思わせるけど、猫々とは違うタイプの異常キャラ。
白蓮の医師としての実力は破格だけど、医道科挙に合格していないもぐりの医者。白蓮を正式な医師にして、後身の指導に当たらせる。そのため、香蘭が皇帝の妃になり、一気に実現する・・・香蘭はおかしなフラグを立ててしまった。
役人の取り締まり。ワイロを断ると嫌がらせがはじまったが、岳配という東宮の高官に助けられた。東宮と白蓮は「友人」だという。結果、香蘭は後宮で宮廷医見習いに出され、東宮妃・帰蝶の心の病を治すことなった。そのため、悪意ある噂を流した対立する貴妃を追放たが、状況は変わらず。さらに、東宮が賊に襲われ、奸臣・呂豪の悪事を皇帝に直訴。東宮暗殺未遂事件を解決に導いた。香蘭は、東宮の妃になって、フラグを回収するんだろうな。
白蓮は現代日本からの転生者らしい。医薬品も医療機器もない世界で、現代医学の治療を実現できるわけがない。薬草から薬を調合しているというけど、現代日本の医者には無理だろう。

BOOK「キノの旅 XI the Beautiful World」

キノの旅 XI the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:550円+税)
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「つながっている国」・・・4年前に放置され、人が住まなくなった国。そこにただ一人、地下で隔離された生活を送る青年は、一見、ネットを介して外とつながっていたが・・・。まあ、引きこもって見たい情報にだけアクセスしている人たちを似たようなものか・・・。
「アジン(略)の国」・・・異常に長い国名の謎解きのようなお話だったけど、ついに作者がページ稼ぎに走ったのかと思ってしまった。国名ではないけれど、タイの首都バンコクの正式名称は異常に長い・・・タイ国民はみんな憶えているんだろうか?
「国境のない国」・・・シズは新大陸に渡ったけど、いまだ定住したい国には行き着いていない。ティーのためにも、早く良い国にたどり着いてほしいものだ。この巻はここに「あとがき」が挿入されていた。
「学校の国」・・・いつもの二泊三日の決まりを度外視して、5日間、師匠のすすめに従ってキノは学校に通った。爆発物の製造法を教えるテロリストの学校で、キノは爆弾づくりを習得した。
「道の話」・・・グローバリゼイションは発展への道か、亡びにつながる道か? 人は死ぬために生きているというのと同じような感じかな^^;
作者が飽きはじめたのか、「あとがき」でつまらない遊びをはじめてから・・・読んでいるこちらも飽きはじめてきた。続巻はしばらく放置してみようかな・・・。

BOOK「本好きの下剋上 24 司書になるためには手段を選んでいられません 第五部 女神の化身 III 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第五部 女神の化身 III

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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ローゼマインの嫁入りをかけてのディッターは、エーレンフェストの勝利に終わったけれど、回復薬を飲みすぎたローゼマインはそのまま寝込んでしまった。こそへ噴出するヴェルフリートへの不満・・・。実は「なろう版」を最後まで読み終えているので、これがちゃんと伏線になっていることには気がついている。そして中央騎士団にトルークが使われた疑い・・・。
ローゼマインが回復すると、大急ぎで領地対抗戦の準備。今年は大領地との共同研究など、エーレンフェストに注目が集まっている。急速に順位を上げたエーレンフェストは、社交に大忙し。・・・最後の表彰式では、ディッターが3位となる快挙。研究成果でも、1位と3位に輝いた。そして、ローゼマインは3年連続で最優秀者に選ばれた。
久しぶりにフェルディナンドと再会したけど、相変わらず叱られてばかり。しょんぼりへにょんだよ、って、ローゼマインはちびっ子のなりはしているけど、中の人はもはやアラサーのババァなんだよな。この辺上手くごまかしで書いているけど・・・。
続いての奉納式。アーレンスバッハのディートリンデが奉納毎でやらかした。きらきら宝石を光らせるかと思いきや、魔力を放出して気を失った。一瞬、舞台に浮かび上がった魔方陣。それが、次期ツェントを選ぶためのものだと推測され・・・ディートリンデがさらに増長してゆく・・・。
この巻はローゼマインの貴族院での3年目が終わるところまでだけど、主役はディートリンデだった。痛すぎる娘で、どんどん敵役になっていく。