BOOK「特殊性癖教室へようこそ」

特殊性癖教室へようこそ
中西鼎著
イラスト:魔太郎
(角川スニーカー文庫:amazon:583円)
※Kindle版を購入

読み続けられそうな新シリーズを探して買ってみた。最近、ラノベ界では「変態」とか「特殊性癖」とか流行っているんだろうか?
世界の偉人には、特殊な性癖を持つ者がいた。だから、特殊性癖を持つ者を集めて、日本の未来を担う人材を育成しようという・・・政府も関係している政策。といった、とっても安直な設定。っていうか、こういう政策を実行した時点で日本はアウトだろ、とツッコミを入れたい^^;;
主人公は新人教師・伊藤真実、私立清純学苑の特殊性癖教室2年9組の担任。このクラスには、日本全国から20人の特殊性癖を持つ生徒が集められている。この巻のヒロインは伏黒祈梨と胡桃沢朝日だけど・・・ラスボスは恭野文香だろう・・・この巻では脇役だったから、次巻があればの話だけど。
特殊性癖というインパクトのある言い回しを使ってはいるけど・・・やたらと発生するラッキースケベに毛の生えたような程度で、マンガの『変ゼミ』なんかが扱っていたような極端な性癖は出てこなかった。まあ・・・隙間を埋めるという性癖もなぁ・・・^^;; スニーカー文庫のガイドラインがどうなっているのか、祈梨に精液を飲ませていたけど・・・ここまでやって大丈夫なんだろうか?

BOOK「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」

下ネタという概念が存在しない退屈な世界
赤城大空著
イラスト:霜月えいと
(ガガガ文庫:590円+税)
※古書を購入

以前、読もうかと思っていたらアニメ化され、アニメを見て満足したので読まずにいた。この前、この著者の新作『絶頂除霊』を読んでみたら意外に面白かったので、『下セカ』の古本に手を出した。(大きな声ではいわないけど)なかなか手が伸びなかったのは表紙イラストがひどすぎるのと、ガガガ文庫だからというのが理由。個人的感想だけど、ガガガ文庫は当たり外れが大きいんだよな。
公私を問わず、性的な表現が禁止された日本。中でも風紀優良度最上位校・時岡学園の新入生・奥間狸吉が主人公。校内ではいま、《雪原の青》を名乗るテロリストが暗躍し、一般の生徒に性知識を伝えようとしている。その《雪原の青》をどう対峙するか、アンナ・錦ノ宮生徒会長以下、生徒会は苦慮している。
主人公・奥間狸吉は、父親がエロテロリストで、性知識を持つ者として生徒会役員に引き入れられ・・・同時に、《雪原の青》の仲間に引きづり込まれ、エロテロリスト集団《SOX》を結成する・・・。アニメを見ていたのでこの辺のことはわかっていたけど・・・世界観が特殊な状況なのと、初期段階から登場人物を一気に整理しなければならないので、前半はかなり説明的な内容だった。
華城綾女副会長=《雪原の青》で、奥間くんは結局行動を共にするようになるわけだけど・・・ラノベでは『いでおろーぐ!』と似たような構図の設定。テーマがエロに変わっただけのこと。
タイトルに反して下ネタのオンパレード。公序良俗を守る先頭に立つアンナ生徒会長がいちばんエロイというのが、このラノベの妙というところ。最後まで不破氷菓の立ち位置がよくわからなかった。

BOOK「ハイスクールD×D DX.3 クロス×クライシス」

ハイスクールD×D
DX.3 クロス×クライシス
石踏一榮著
イラスト:みやま零
(富士見ファンタジア文庫:amazon:583円)
※Kindle版を購入

「DXD」は安心して読み進められる鉄板シリーズではあるけど、残念ながらこれは短編集。でも、短編集はどうでもいい内容で、必ずしも面白いわけではないというお約束もまた鉄板だったりする^^; ・・・結局、「DXD」はKindle版を読み続けているけど、今期、またアニメの続編『ハイスクールD×D』が放送され、古書の値崩れが遠のいてしまったろうから、Kindle版にして正解だった。
アザゼル先生と契約していた黄金龍君・ファーブニルが、新たな契約をアーシアと交わしたときのお話。別のいい方をすると、ファーブニルが「おパンツドラゴン」になったときのお話。シトリー眷属たちとイッセーが共同で訓練をするお話。ふだんあまり登場しない面子を紹介するには、短編集はちょうどよい場かも知れない。でも、よほどキャラが立っていないと、記憶に残らないんだけど・・・。バアル領とグレモリー領のゆるキャラの話。正月休みに祖母の田舎で、ダンガムのプラモ眷属をつかうはぐれ悪魔の吸血鬼と戦うお話などなど。
ゼノヴィア会長と生徒会役員たちが元気すぎるお話や、ゼノヴィアとイリナがはじめて出会ったときの回想なんかは、本編に織りこんでも良さそうな気もする。
次は通常巻。正直なところ、あまり短編集を増やして欲しくないんだよな。

BOOK「出会ってひと突きで絶頂除霊! 2【Kindle限定かきおろしSS付き 電子特典版】」

出会ってひと突きで絶頂除霊! 2
【Kindle限定 かきおろしSS付き 電子特典版】
赤城大空著
イラスト:魔太郎
(ガガガ文庫:amazon:658円)
※Kindle版を購入

前巻、霊級格6の怪異・乳避け女を除霊したことで、仮免を得ていた古屋晴久、烏丸葵、宗谷美咲。しかし、晴久は、除霊にいかがわしい能力を使ったとのうわさが流れ、退魔師協会監査部の監視を受けることになってしまった。その監視担当は・・・文鳥桜。晴久の妹的存在。前巻で除霊された乳避け女の宿主・南雲睦美が転校してきた。しかも、意外にも役に立ち仲間として。これで、2巻目以降の新体制が整ったという感じ。
と顔ぶれが揃ったところで、今回はロリコンネタ。桜に行動を監視されながら、晴久たちは「ロリコンスレイヤー」という、ロリコンを襲う怪異の除霊に立ち向かうわけだけど、ここに退魔師協会監査部が絡んできて・・・。
退魔師協会監査部・・・旧家が並び立つような、いわゆるラノベ的な組織だけど、考え方や動き方がリアルにお役所っぽい。絶頂除霊を使うロリコン退魔師の存在を必死に隠蔽しながら体面を保とうという、どこかで見たことがある隠蔽体質^^;;
エロ系の設定で、エロ系の描写がたくさんあるはずなんだけど・・・これだけロリコンが群れを成していると滑稽なシーンに見える。その分、バトルシーンが分断されてしまい、迫力はなくなっている。最後は迫力どころか、なんていうのかな・・・あるのかないのかわからないけど、ラノベの尊厳とでもいうか、いろんなものが失われてしまった^^;; いまだかつて、こんな主人公が、こんなヒーローがいただろうか?
エピローグでいくつか定義づけと種明かしがあった。9番目の性遺物、天人降ろし。そして、芽依・・・中学生で後輩・・・の素性。
次巻、ラスボスらしき魔族・アンドロマリウスが登場する、らしい。

BOOK「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.16」

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.16
聴猫芝居著
イラスト:Hisasi
(電撃文庫:amazon:630円)
※Kindle版を購入

わたしはゲームをしないのでよくわからないけど・・・なんとなくゲームのネタが尽きてきたのか、枕の部分で軽く触れるだけで、あとはふつうにゲーム好きたちのラブコメという感じになってきた。ゲーム的には、前巻で作った飛行船で空のマップを冒険するという話だけど、飛行船とか空賊というのは作中ゲームLAの設定で、ゲーム一般のネタではないだろう。
夏休み.リアルの展開は東京湾クルージング船を貸し切ったLAのオフ会。昨年のホテルイベントでトラブルに巻き込まれたため、ルシアンたちは特別枠でのご招待。こんなリア充イベントに平気で参加するようになって、ルシアンたちの偉くなったものだ。ラノベ設定とはいえ、マスターの別荘で海水浴とか、リア充すぎるにもほどがある。
その上・・・元々、ルシアンとアコのバカップルがイチャイチャするだけのラノベだったけど、今回は輪をかけていちゃついてばかりの内容だった。
こういう兄を持つと・・・ルシアンの妹・瑞姫はやっぱり小姑としてがんばるしかない。リアルとゲームは別物という意味で、その友だち双葉のおかしな自尊心もわからなくはない。
わたしはこういうゲームはしたこともないけど・・・ゲーム参加者の規模とか実感としてわからないけど・・・このLAというゲームで、アレイ・キャッツの飛行船が空賊撃墜でダントツのトップというのは、どういう感じなんだろう? 自分たちで実感がないままにトップをとれるようなものなんだろうか?

BOOK「ストライク・ザ・ブラッド APPEND 1 人形師の遺産」

ストライク・ザ・ブラッド
APPEND 1 人形師の遺産

三雲岳斗著
イラスト:マニャ子
(電撃文庫:amazon:570円)
※Kindle版を購入

これまで、このシリーズは本編だけで短編集などはなかったけど、これは初の連作短編集。アニメのDVDの特典として書かれた短編を加筆修正したものらしい。「1」とナンバリングされているので、続巻があるのだろう。基本が短編集なので、絃神島や魔族、第四真祖、獅子王機関などなど、最小限とはいえ説明が繰り返されるので、読んでいてテンポが悪い。あとがきによると、アニメ購入者にこういう世界観やらなにやら、情報を保管するために書かれたとのことで、説明の繰り返しは意図的なことだった。
舞台はいつもの絃神島だけど、時期はかなり遡って・・・ロタリンギアの殲教師オイスタッハとの戦いの直後。まだ登場人物が少ない時期なので、動きがシンプルでわかりやすい。アスタルテは那月ちゃんのアシスタントに収まっていたけど、そのアスタルテと第四真祖・古城くんを、暴走した生体人形・スワニルダが襲う・・・というお話。でも、古城くんは雪菜とイチャイチャしてばかりで、たいした働きはしていない。敵がたいしたヤツではなかった上に、主要メンバーが総出でフルボッコにした感じだから^^;;
短編集とはいえ、連作でちゃんとストーリーがあるので、それなりに読んでいられるレベルだった。