BOOK「薬屋のひとりごと」

薬屋のひとりごと
日向夏著
イラスト:しのとうこ
(ヒーロー文庫:amazon:574円)
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そろそろ読むラノベが尽きてきたので、新巻を待つことなく読めるシリーズを開拓しようと、評判が良いこのシリーズにちょっかいを出してみた。
薬師として花街に暮らしていた猫猫は、女狩りに掠われ後宮の下女にされてしまった。その境遇を受け入れ働いていると、先代の側室の呪いで、乳幼児が相次いで死ぬ事件が起きた。原因が白粉の毒であると見抜いた猫猫は、玉葉妃の子・鈴麗公主を救った。そのせいで玉葉妃の待女に召し上げられたが、その実態は毒味役。
猫猫の実態・・・薬師という名のマッドサイエンティスト。毒耐性までもっている。どこぞの「本の虫」マインと似たような異常性格だ。常識を知らないのは同じだけど、違うのは、余計なことにあまりちょっかいを出さないこと。ミステリーが散りばめられているけど、必ずしも解決するのは猫猫の役割ではない。
猫猫を見いだした美形の宦官・壬氏と玉葉妃の依頼で、猫猫は媚薬を作り、芙蓉姫の夢遊病を解決。さらには、皇帝直々の下命で梨花妃の病を治して悪目立ち。愛称(または蔑称)としての「小」の使い方を知っているあたり、この作者は中国語が出来るらしい。
壬氏の正体は知れないまま・・・壬氏が猫猫を利用する形で話が進む。猫猫の薬の師の意外な素性と共に、16年前に起きた先帝の子の死の真相が明らかに・・・。
結局・・・壬氏に買われるんかい!

BOOK「世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!」

世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!
月見秋水著
イラスト:なつめえり
(MF文庫J:amazon:614円)
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ひとり暮らしの高校生・久遠郁がアパートに帰ると、突然、未来から来た郁の娘だと言い張る少女・燈華が現れた。郁に欠けている「人を好きになる心」を取り戻すべく、助けに来たという。
しかし、燈華の母(郁の将来の結婚相手)が誰なのか記憶がない。候補は、お向かいに住む女子大生・千草瑛理子、同級生の二重莉生(美少女に見えるけど男)、幼なじみの下ネタギャル・鳴海凜々花の3人。なぜ、男が母親候補に含まれているのか?
かなり強引な設定だけど、50ページ足らずで設定を終えた。ちょっとクセのあるコメディ会話に馴れてしまえば、読みづらさはないけど・・・燈華の話し方から、出オチレベルで凜々花が母親だと思ってしまうのだが・・・。
まあ結末はいいとして、そもそも、母親ごっこや父親ごっこ、ママごはん対決とか、登場人物の行動原理が全く理解できない。読みはじめからずーっと、読み手であるわたしの意識と物語との間に、隙間風が吹き荒れる感じのまま読み終えた。登場人物の会話だけは面白いんだけどなぁ。

BOOK「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 貴族院外伝 一年生」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
貴族院外伝 一年生

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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「外伝」ではあるけれど、本編の貴族院1年目を別の登場人物の視点から描いた連続短編集という感じ。外伝二年生も出るんだろうか?
2年間の眠りから覚めたローゼマインが貴族院に入学した1年目・・・ローゼマインはすぐに座学と実技を終え、暴走しすぎてエーレンフィストに帰還させられてしまったので、ローゼマイン不在の貴族院のお話も多い。実際、ローゼマインが貴族院に滞在した期間はかなり短い。
いままで本編を読んだ限り、ダンケルフェルガーのハンネローレが「生まれながらに間が悪いキャラ」だという印象がなかった。おまけに、本当はあまり本が好きではないというのもいままで気づかなかった。「お気に入りの同じ本ばかり何度も読むタイプ」といっていたけど、こういう意味だったのか^^;

BOOK「わたしの知らない、先輩の100コのこと 2 【電子特典付】」

わたしの知らない、先輩の100コのこと(第2巻)
【電子特典付】

兎谷あおい著
イラスト:ふーみ
(GA文庫:amazon:634円)
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とにかく二人で良く喋る。あまり小洒落たことは言わないけど、楽しそうに喋るだけで毎日が進んでいく。そして、後輩ちゃんがとにかく積極的で、毎週末デートを重ねている。デートで外出しても、自転車の練習をしても、結局は喋ってばかりいる。久しぶりに「喋々喃々」なんていう言葉を思い出した。
母親に後輩ちゃんを知られてしまったけれど、ついに学校の中でも二人で行動するようになった。これで、内堀も外堀も埋まった。運動会のシーンは描かれたけど、学校での接点については詳しく書かれていない。周囲の目もあるだろうに・・・。
本人たちも自覚しているように、50日を過ぎるとさすがにだれてきた。最初の頃は、さっさと付き合ってしまえよと思っていたけど、お前ら一度分かれたらと正直思ってしまった。でも、60日目に答えが出てしまったじゃないか。でも、このまま100日目まで行って、そこでぷっつり縁が切れたら、それはそれですごいな。
この巻は、前巻より少し長くて63日目まで。がんばれば次の巻で完結までいけるかもしれない。

BOOK「わたしの知らない、先輩の100コのこと 1」

わたしの知らない、先輩の100コのこと(第1巻)
兎谷あおい著
イラスト:ふーみ
(GA文庫:amazon:614円)
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気にはなっていたけど、続巻が出ない可能性を考えて放置していたら、いつの間にか続巻が出ていた。表紙を良く見たら、「1」とナンバリングされていた。
「せんぱい」と「後輩ちゃん」、お互いに名前も知らず同じ路線で通学しているだけの関係ながら、お互いの質問に1日1問に正直に答えることになってしまった。以後、日記形式でお互いの視点から話が進む。設定は悪くないけど、あっという間にせんぱいの塩対応が影をひそめ、ずーっとこれが続くのかと思うと、途中から単調に感じてきた。
その矢先、後輩ちゃんからぐいぐいデートに誘ってきて、わずか12日目の土曜日に初デート。翌日も連チャン。男なんて可愛い女の子の前ではみんな同じようなもので、せんぱいがだらしがないわけではない。もう、この時点でこの会話ゲームは完全にせんぱいが負けている。
この巻は27日目までだから、100日目までだとすると、第3巻では完結しないかな。第2巻は出ているようだけど。

BOOK「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 12」

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ
(第12巻)
鈴木大輔著
イラスト:閏月戈
(MF文庫J:600円+税)
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昨年1月に、4年ぶりにこの完結巻が出たことは知っていた。しかもすこぶる評判が悪かった。お金を出してまで読む必要があるかと迷いながら忘れていた。たまたま古本屋で見つけて、180円ならいいかと思って購入した。
リリアナ祭・・・一応、佳境に入っていたのでそのおさらいから。内容はともあれ、完結巻を出したということは評価したい。ここまで積み重ねて織りこまれてきた伏線のいくつかは完全に放置され、とりあえずこの先は書かないという宣言に等しい内容ではあったけれど・・・。
最後の最後、完結巻が出ないラノベシリーズはいくつもある。作家にも出版社にもいろいろ事情があるだろうとは思う。でも、読者としては未完のままになるのは釈然としない。ずっと、ライトノベル出版のビジネスモデルに不満を持ってきたけど、こういう投げやりな完結巻を読まされて、少し考えを新たにした。
<完結>

BOOK「ふたかた 姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない 4」

ふたかた
姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない(第4巻)

わかつきひかる著
イラスト:きまぐれblue
(すももブックス:amazon:204円)
※Kindle版を購入

いよいよミス瑠璃色学園を決めるコンテスト。ここが山場なんだろう。瑞希が失恋を吹っ切るために、5分間舞台で笑い続けるというのは、まあ、それなりにひねった話ではあるが・・・いかんせん盛り上がらない。たぶん、優亜が理事長を殴ったあたりがピークなんだろうけど・・・高志の父親に対する確執も実にあっさりしたモノだった。
ドタバタも、コメディも、男の娘も、どれもパッとしなかった。わかつきひかる作だから、もう少し男の娘を面白く描いてくれるんじゃないかと期待していたのに。
こういう復刻版のような1冊を分割して電子出版化するビジネスモデルも、いいのか悪いのか悩むところだ。Kindleという電子書籍端末の出来の悪さを考えると、分割せずに出してくれた方がありがたい。できれば半額くらいの廉価版として。