BOOK「ゲーマーズ! 7 ゲーマーズと口づけデッドエンド」

ゲーマーズ!
7 ゲーマーズと口づけデッドエンド

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:583円)
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前巻、ついに星ノ守さんは、自分が『MONO』であることと『のべ』である事実を明かしてしまった。その上、雨野くんにハッキリと告白した。これで、雨野くんと星ノ守さんに関するすれ違いはすべて解消されたわけだけど・・・。ここでまた、ものすごく露骨に誤解を生みそうな会話のオンパレード。同じ手法の使い回しが、ちょっとくどいような気もする。天道さんは相変わらずポンコツだし・・・。雨野くんがラノベの主人公属性を持っていない反面、天道さんのポンコツ属性がこの小説をラノベたらしめているわけなんだけど・・・。本人たちですら「勘違い案件」を意識しているにもかかわらず、このネタで引っ張るのはワンパターンすぎやしないだろうか。
雨野くんの弟・光正くんは、ユニークな毒舌隠れブラコン弟ではあるけど・・・誰得なのかという存在ながら・・・ついに、星ノ守さんの妹・ビッチ心春ちゃんに対してデレた。たぶんデレたと思う。伏線かどうかは知らないけど、そもそも心春ちゃんて、この小説に必要なキャラなんだろうか?
一応、学園ものとしては修学旅行の巻。ラノベにありがちな、ありきたりの観光地をダラダラ歩く展開ではなくて良かった。あれって、作者が思っているほど面白くないんだよね^^;; 毎巻、最後の数行はインパクトのある次巻への引っ張りがお約束だけど、これはさすがに予想外だった。「デットエンド」なんだけどさ。

BOOK「深海カフェ 海底二万哩」

深海カフェ 海底二万哩
蒼月海里著
(角川文庫:amazon:257円)
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amazonで本を買うとき、カスタマーレビューは滅多に読まないけど、あらすじが書かれた「商品説明」は一応読むようにしている。本のジャンルや、最低限の舞台設定などは納得した上で購入したいので。
で、この本の場合、買うがどうかすごく迷った。『異世界食道』と被りまくりだったからだけど・・・ラノベやマンガには「異世界グルメもの」というジャンルがあるらしく、けっこう似た本がある。どれがオリジナルだとか、どれが元祖だとかは知らないけど^^;; まあ、読んで面白ければ勝ちだろうし・・・なにより、値引きされていたから読んでみることにした。
水族館のような海に関係するところに現れる扉が、深海のカフェにつながっていて、訪れた人が失った物を探し出してくれて・・・元気を取り戻す・・・。一応は癒やし系のお話のようだけど・・・正直いって、ぜんぜん癒やされない。店主である深海の捉えどころのない気持ち悪さと、主人公の倫太郎やお客との接し方が生理的に受け付けない。紹介される深海生物の数々にも、写真のない図鑑をランダムに読まされているような感じで、面白さが感じられないし・・・。
さらに、カフェという飲食店の設定が活かされていないというか、ただのお飾りに過ぎない感じ。まあ、こころ温まるやさしさあふれるお話なんだけどね。

BOOK「ゲーマーズ! 6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ」

ゲーマーズ!
6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:583円)
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前巻の遊園地で、雨野くん・天道さん、上原くん・亜玖璃カップルにゲームオーバー的なアクシデントがあったのに、意外にも天道さんはあっさりと立ち直って、雨野くんとの関係を建て直してしまった。上原くん・亜玖璃カップルも、ぎこちないながらもどうにかカップルを維持している。彼らにそんな恋愛スキルがあるとは思わなかった。
こうなってくると、星ノ守さんが邪魔というか、なんとなくウザく感じてしまう・・・。さらにさらに、心春ちゃんまで完全にフラグを立てて参戦してくるし・・・。でも、今回はどうみても星ノ守さんの反撃のようだけど、だけど・・・。
さらにさらに、雨野くんの弟・光正くんまでからんできた。兄弟で仲良くゲームをやっているだけの、モブみたいな存在だと思っていたのに、まさかこんなキャラだったとは^^;; 光正くんはまだ中学生だし、今後、どういうかたちで絡んでくるのかはわからない。

BOOK「冴えない彼女の育てかた 13」

冴えない彼女の育てかた 13
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:583円)
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前巻、完結を間近にしながら、倫也くんと加藤さんが完全に盛り上がってしまって、最終巻は逆に破局なんじゃないかと疑いを持ちつつ・・・読みはじめた途端、冒頭の1行目からいきなりイチャツキはじめた。バカップルレベルにイチャツキはじめた^^; なんだかなぁ。
で、これが本当の山場だという感じでゲームの完パケ目指して作業を進めるけど・・・分かってはいたことだけど、こういう制作現場の修羅場は、すでに描かれた二番煎じなわけで・・・ストーリーの展開上、必要なんだろう・・・コミケでの完売シーンも。
そして最後の打ち上げ。・・・結局、倫也くんが全13巻かけて、周囲の人間をこき使いながら加藤さんを口説いただけのお話なんだだけど・・・その周囲は死屍累々といった感じ^^;; 英梨々、詩羽先輩、そしてフラグを立てていたのに完結間近にモブ化してしまったその他、順番に死体検分という・・・まあ、最初から加藤恵の一人勝ちが約束されていたのだから、これで良いのだろう。わたしがあまり好きではないゲーム制作ものだったけど、加藤さんという新しいタイプのヒロインが新鮮で・・・ちゃんとハッピーエンドだったし、最後まで楽しませてもらった。
<完結>

BOOK「シュピーゲルシリーズ11 テスタメントシュピーゲル 2下」

シュピーゲルシリーズ11
テスタメントシュピーゲル
(第2下巻)

冲方丁著
イラスト:島田フミカネ
(角川スニーカー文庫:amazon:840円)
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上巻に続いて、Kindleの「読み終えるまでの平均的な時間」がやたら長い。11時間31分。値段からして、リアル本はけっこう厚いだろうとは思っていたけど・・・。
キャラが変わったわけではないと思うけど、『テスタメント』になってから、雛や乙がちょっと幼い印象を増した。乙は陽炎を「綺麗なおねーさん」と認識しているから、実際に年齢差があるんだろうけど・・・特甲少女と特甲児童、今までぜんぜん意識していなかった。陽炎の小隊長である涼月が14歳だから、乙は11歳くらいなのか。
雛と乙、なんとなく、いろいろ危うい感じがする。鳳は別の問題・・・記憶をどんどん失っていく、ヤバイ感じ。そして鳳の頭の中にある59番目の脳内チップ・・・。MSSの三人は物語の核心に過去で関連しているから、いろいろヤバイものを抱えているわけだけど・・・MSSはほぼ壊滅状態で、ミリオポリスも麻痺状態。そんな状況だから、冬真くんが、ようやく主役として躍り出てきた。そして、エドワルト州知事・ヘルガMSS長官の兄妹が、事態の核心を握る存在になった。それぞれが、それぞれのものを引き継ぐかたちで・・・。
それにしても、やっぱり涼月はいいキャラだなぁ、14歳なのにタバコを吸うし、拳系だし、程良くおバカだし。

BOOK「ゲーマーズ! 5 ゲーマーズと全滅ゲームオーバー」

ゲーマーズ!
5 ゲーマーズと全滅ゲームオーバー

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:321円)
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不吉なサブタイトル・・・。気を持たせる伏線ばかりで、どこに進むのかと思っていたら、やっぱり星ノ守千秋の巻き返しのターン・・・なのか? それなりに関係は改善されているようだけど、妹の心春ちゃんの動きが今ひとつ分からない。でも、これだけはいえる。雨野くんの視点で描かれている部分は、今ひとつノリが良くない。ゲーム部の再勧誘とか、必要なのかと思うくらいに意味不明で退屈だったし・・・。
そこに上原くんが絡んでくると、なんか俄然、面白くなる。混乱も元凶が上原くんだからなぁ。そこで、遊園地でのダブるデートだけど・・・ラブコメの遊園地って、通常、作者が思っているほど面白くないことが多いんだよなぁ^^;; 幸いにも、遊園地のガイドブックのように、ずらずらとアトラクションの説明が列記されることはなかった。だからといって、最後に驚くような展開だったかというと・・・「キズナダンジョン」というアトラクションが出てきた瞬間、結果は見え見えだったわけだけど、確かに全滅ゲームオーバーだった^^;;
アニメ放送に触発されて読みはじめたわたしのような読者を増やそうということなのだろうけど、この第5巻まで安売りをしていたのでまとめ買いしていた。続巻は値段が上がるけど・・・。

BOOK「シュピーゲルシリーズ10 テスタメントシュピーゲル 2上」

シュピーゲルシリーズ10
テスタメントシュピーゲル
(第2上巻)

冲方丁著
イラスト:島田フミカネ
(角川スニーカー文庫:amazon:797円)
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『テスタメント』第1巻、夕霧の戦いのつづき・・・かと想像していたけど、この巻は鳳、乙、雛のMSS要撃小隊<焱の妖精(フォイエル・スプライト)>側のお話。前巻と時間軸がパラレルになっている。こちらでも、冬真と鳳が「青春」しているし・・・なんだかんだいって、特甲少女とはいえ、中身はふつうの女の子ということ。
第1巻と同じストーリーなので<ローデシア>によるAP爆弾テロ。第1巻では詳細が描かれなかった、剣、秋水、陸王という敵の特甲猟兵たちが姿を現した。そして、MSSの対応・・・。雛が<ローデシア>に潜入捜査。MSSの特甲少女たちはこういう捜査までやるのか・・・。一方、MPBの吹雪くんと冬真くん、水無月くんにも密かな動き。情報汚染への対抗策なので、今後、重要な役割を果たすのだろう。・・・日本刀を持った乙、かっこ良すぎる!^^
第1巻と同じストーリーだけど、MSSだけで対応した事件があったり、特甲少女たちの運命を変えた事件や最初の出撃の謎、第1巻で伏せられていたハンス・W・クラインの動きなどがタネ明かし的に開示されていくので、上下二巻になったようだ。この巻は、地下通路で地雷を踏んだ涼月を雛が助けたところまで。
下巻につづく。