アニメ「八男って、それはないでしょう!」


八男って、それはないでしょう!」(全12話/2020年)
原作は「なろう」。異世界に転生したら、貧乏貴族の八男(5歳)だったという。ベルこと、ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスターは魔法の才能にだけは恵まれ、5歳の時、「語り死人」となった魔法使いアルの教えを受け、やがて冒険者予備校の特待生となり・・・チートな魔法使いへと成長して・・・。
一応、家の家督相続問題といった兄弟がらみの問題は出てくるけど、狭量でパラノイアの出来の悪い長男がぶっとばされるだけ。特に八男だからといってどうだということもない。チートな能力を持った主人公のふつうのお話。

アニメ「アルテ」


アルテ」(全12話/2020年)
16世紀初頭のフィレンツェ・・・ルネサンスの時代に画家を目指す少女アルテ。女性への偏見が強く、自由な職業選択もできない時代に、工房の見習いになることはできたけど、前途は多難。めげずに頑張っていくというお話。
この時代のヨーロッパは、以前いろいろ本を読んだけどほとんど理解不能。ひと言で言えば、ハプスブルク家の歴史という感じだけど、たぶん、うろ覚えながらフィレンツェ公国はメディチ家の流れだったような気がする。もしかすると、すでにスペインのハプスブルク家の傘下に入っていたかも知れない。このアニメはその頃のフィレンツェだろう。
ルネサンス期のイタリアの女性画家は、(名前は忘れたけど)少なくとも一人知っているから、いなかったわけではないだろう。でも、記憶が正しければ、画家の父親から例外的に絵を習って画家になったはず。正確に言うと、当時、画家だったのではなく、作品が今日まで伝えられただけかも知れない。果たしてアルテのような社会進出が可能だったのだろうか?

アニメ「社長、バトルの時間です!」


社長、バトルの時間です!
(全12話/2020年)
2020年春アニメはゲーム原作のアニメが多いけど、これもそのひとつ。ファンタジー世界のギルドが会社組織という設定のお話。出てくる女の子がみんな、微妙にぽっちゃり系で、最近のアニメキャラとは違う味わいがある。
先代社長が行方不明になり・・・幼なじみのユトリアにより、弱小ギルド・キボウカンパニーの新社長に担ぎ上げられたミナト。冒険者としての実力は低いけれど、多少知恵が回る。先代の遺産の相続税を支払うため、貧乏零細会社で奮闘する。
まあ、会社組織という体裁を取ったふつうのハーレムパーティなんだけど・・・。出てくるモンスターが「社畜」やら「中間管理職」やら、サラリーマン属性をもっていたりする。ゲーム原作のアニメは、世界観などの説明が薄かったりするけど、これはパロディ要素さえ理解すればふつうに見ていられる。

アニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません(第二部)」


本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません(第二部)」(全13話/2020年)
第二期を楽しみにしていたんだけど、アニメとしてはクソ。第二期になってこんなにこんなにクオリティが落ちるなんて。第二部の最初から低レベルだったから、新型コロナウイルスが原因ではないはず。
舞台が下町から神殿に変わって、新しい設定や登場人物など、伝えなければいけないことが山盛り状態。そもそも「なろう系」はこの作品に限らず、ページ数も話数・巻数も気にする必要がないから、作者の思うがままにストーリーや設定が詰め込まれ過ぎていることが多い。シナリオ的には限界を超えているのか、何の説明にもなっていないし、おもしろい部分も描けていない。なろう系アニメに失敗作が多いと言われる原因がこれだ。この作品でも、孤児院の建て直しと工房の設置に関しては、もっとしっかり描くべきだったように思う。
でも、原作ラノベを読んでいるから大丈夫。アニメ作品として楽しむのは諦めて、原作ストーリーを思い出すためのアニメと割り切った。

劇場版アニメ「ガールズ&パンツァー 最終章 第1話」


ガールズ&パンツァー 最終章 第1話」(2017年)
3年生の卒業を控えたある日、河嶋桃先輩が留年するとのスクープが流れた。実際は進学がやばいという問題で、「戦車道」でAO入試を目指すことになった。そのため、新たな戦車を発掘し、無限軌道杯の優勝を目指す。新戦力のサメさんチームの戦車は「Mk.Ⅳ戦車」。際物を出してきたけど、第一次大戦の遺物。他の戦車と隊列を組んで同じ作戦行動ができるとは思えない。
第1回戦の相手はBC自由学園。ふと思ったけど、そもそも「戦車道」って何だったっけ? 情報戦もいいけど、「乙女の嗜み」としてはどうなんだろう。
それにしても、大洗学園の学園船は老朽化したポンコツだと言われてはいたけど、深部はひどい有様。メンテどころか掃除すらされておらず、無法地帯とかしている。やっぱり、素直に廃校にしておくべきだったんじゃなかろうか。

アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」


乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
(全12話/2020年)
いわゆる「なろう系転生もの」で、タイトル通りの設定。破滅ルートを回避するために悪戦苦闘する・・・アニメの主人公はカタリナだけど、その舞台となる乙女ゲーでは悪役という二重設定。
カタリナは木登りが得意で、ヘビを素手で掴めるかなりのお転婆お嬢さま。悪人顔で美少女ではないにもかかわらず、天然の人たらしで、王子様をはじめ男女かまわずハーレム状態を作り出す。
カタリナの趣味は、貴族のお嬢さまにもかかわらず畑作り。バッドエンドで国外追放になっても、農民として生きていけるようにという思惑らしいけど・・・前世ではオタクだったくせに、妙にアウトドア派で行動力がある。
文章に問題がなければ、原作を読んでみたい気もしている。

アニメ「かくしごと」


かくしごと
(全12話/2020年)
神谷浩史の一声で久米田康治の原作だとわかるアニメ。まあ、神谷浩史なので、時々、阿良々木くんに見えてしまうのは仕方がない。期待通りに面白かった。
父親がお下品な下ネタ満載のマンガを描くマンガ家で、溺愛する娘に職業を隠し続けている、という状況でのドタバタコメディ。タイトル落ちではあるけど、姫ちゃんが可愛いから問題なし。久米田康治って、こういうキャラも描けるのかぁ。
各話タイトルは、いろいろなマンガタイトルのパロディだけど、「最終回平気彼女」(元ネタは『最終兵器彼女』)はツボにはまってちょっと笑った。
いま、学校では同級生に親の職業を聞いてはいけないらしい。たしかに、職業差別からイジメなんかが起きそうな気がする。でもその割りには、子どもとみたら「大きくなったら何になりたい?」とか聞きまくっている。「夢をもって頑張ろう」などとも言う。夢を職業だと考えると、実現できた人間は立派で、そうじゃない人は・・・。絶望した! 知らず知らずに差別感情を教え込んでいる学校教育に絶望した!
原作はかなり巻が進んでいて、途中をかなり飛ばしたのだろうけど、それなりにちゃんとした最終話になっていた。