アニメ「アルテ」


アルテ」(全12話/2020年)
16世紀初頭のフィレンツェ・・・ルネサンスの時代に画家を目指す少女アルテ。女性への偏見が強く、自由な職業選択もできない時代に、工房の見習いになることはできたけど、前途は多難。めげずに頑張っていくというお話。
この時代のヨーロッパは、以前いろいろ本を読んだけどほとんど理解不能。ひと言で言えば、ハプスブルク家の歴史という感じだけど、たぶん、うろ覚えながらフィレンツェ公国はメディチ家の流れだったような気がする。もしかすると、すでにスペインのハプスブルク家の傘下に入っていたかも知れない。このアニメはその頃のフィレンツェだろう。
ルネサンス期のイタリアの女性画家は、(名前は忘れたけど)少なくとも一人知っているから、いなかったわけではないだろう。でも、記憶が正しければ、画家の父親から例外的に絵を習って画家になったはず。正確に言うと、当時、画家だったのではなく、作品が今日まで伝えられただけかも知れない。果たしてアルテのような社会進出が可能だったのだろうか?

アニメ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」


乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
(全12話/2020年)
いわゆる「なろう系転生もの」で、タイトル通りの設定。破滅ルートを回避するために悪戦苦闘する・・・アニメの主人公はカタリナだけど、その舞台となる乙女ゲーでは悪役という二重設定。
カタリナは木登りが得意で、ヘビを素手で掴めるかなりのお転婆お嬢さま。悪人顔で美少女ではないにもかかわらず、天然の人たらしで、王子様をはじめ男女かまわずハーレム状態を作り出す。
カタリナの趣味は、貴族のお嬢さまにもかかわらず畑作り。バッドエンドで国外追放になっても、農民として生きていけるようにという思惑らしいけど・・・前世ではオタクだったくせに、妙にアウトドア派で行動力がある。
文章に問題がなければ、原作を読んでみたい気もしている。

アニメ「かくしごと」


かくしごと
(全12話/2020年)
神谷浩史の一声で久米田康治の原作だとわかるアニメ。まあ、神谷浩史なので、時々、阿良々木くんに見えてしまうのは仕方がない。期待通りに面白かった。
父親がお下品な下ネタ満載のマンガを描くマンガ家で、溺愛する娘に職業を隠し続けている、という状況でのドタバタコメディ。タイトル落ちではあるけど、姫ちゃんが可愛いから問題なし。久米田康治って、こういうキャラも描けるのかぁ。
各話タイトルは、いろいろなマンガタイトルのパロディだけど、「最終回平気彼女」(元ネタは『最終兵器彼女』)はツボにはまってちょっと笑った。
いま、学校では同級生に親の職業を聞いてはいけないらしい。たしかに、職業差別からイジメなんかが起きそうな気がする。でもその割りには、子どもとみたら「大きくなったら何になりたい?」とか聞きまくっている。「夢をもって頑張ろう」などとも言う。夢を職業だと考えると、実現できた人間は立派で、そうじゃない人は・・・。絶望した! 知らず知らずに差別感情を教え込んでいる学校教育に絶望した!
原作はかなり巻が進んでいて、途中をかなり飛ばしたのだろうけど、それなりにちゃんとした最終話になっていた。

アニメ「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」


痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
(全12話/2020年)
ネトゲに詳しくないプレイヤー「メイプル」が、素人考えで防御力だけに特化したキャラを作ったら・・・運営が予想もしていなかったチートな能力とアイテムを獲得してしまうというお話。
原作のラノベも読んではいるけど、原作の時点で、階層を上げ、イベントを繰り返し、斜め上をいくチートさを上げていくだけの単調な流れではあったけれど、それがアニメになって変わるわけもなかった。原作本の第4巻までの内容。
原作では、モブプレイヤーたちがチャットでメイプルの噂話をするのが面白かった。アニメでも一応、そのシーンはあったけど・・・もう少し演出的に頑張ってほしかった。

アニメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」


推しが武道館いってくれたら死ぬ」(全12話/2020年)
ある日、フリーターのりえが、公園でミニコンサートをする女性地下アイドルグループ「ChamJam」と出会い、人気最下位メンバー・舞菜に一目惚れ。以後、熱狂的な舞菜になるが・・・りえは押しが強く、引っ込み思案の舞菜に引かれる有様。
わたしは、アイドルもののアニメは苦手だけど、女子力の低いりえとアイドルヲタたちが繰り広げるコメディなので見ていられた。こういうロコドルってどこにでもいるんだろうけど、新型コロナウイルスでとんでもないことになっているんだろうなぁ。メジャーなアイドルは、テレビやら何やら仕事はあるんだろうけど、ある種ドブ板選挙のようにファンと接するのがロコドルだから。

アニメ「虚構推理」


虚構推理
(全12話/2020年)
コロナで緊急事態の外出自粛だし、週末はアニメなんだけど・・・今期のアニメは不作なのが残念。推理ものかと思いながら見はじめたら、怪異ものだった。
「人魚」と「件(くだん)」の肉を食べ、不死身となった桜川九郎。怪異・妖怪たちに誘拐され、片眼と片脚を失うのと引き換えに、彼らの知恵の神となった岩永琴子。九郎に一目惚れして自称「彼女」となった。
琴子が退治しようとする「鋼人七瀬」を捜査していた府警・弓原紗季は、九郎の元恋人で・・・。
最初、琴子の設定が明かされたあたりは面白い設定だと思ったんだけど・・・鋼人七瀬を相手にしはじめたら、ちがう作品になってしまった感じで、あれれ・・・。あっという間にネットの都市伝説ものになって、面白くなくなってしまった。なんなんだろ、この不思議な感じは?
たしかに、都市伝説を扱ったサイトでは面白ければいいという無責任さで成り立っているし、一般に自作自演は嫌われるから、この解決法は辻褄が合っているんだけど・・・。

BOOK「本好きの下剋上 3 司書になるためには手段を選んでいられません 第一部 兵士の娘 III 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第一部 兵士の娘 III

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:940円)
※Kindle版を購入

マインには「身食い」という致命的で不治の病がある。魔力に関係した病気。現実の世界にも治療法が確立されていない難病があるけど、具体的に何の病気をイメージすれば良いか判然としない。でも、身食いには魔道具という対処法はある。これが、本作り以外の伏線になっていくんだろうけど、お金で対処しようという方向には行かないらしい。
商業を描いているから、既得権益との衝突は避けられない。特にマインのように、新技術で新しい価値を創造する場合は尚更。紙の普及は世の中に大きな影響を与える。そういう意味では、火薬とダイナマイトを作れば、魔道具くらい欲しいだけ手に入るくらいのお金は稼げるだろう。
マインが洗礼式を迎えた。そして盛大にやらかした。神殿で図書館を見つけたときのマインは、そういう設定だから仕方がないけど異常すぎる。改めて22才のいい年こいた麗乃の異常人格を再認識した。まあ、結果的に、有利な条件で神官見習いになることが決まったけど、マインの異常人格では平穏無事とはいかないだろう。
ギルドカードって、こっちの世界より便利だな。