BOOK「物理学天才列伝 下 プランク、ボーアからキュリー、ホーキングまで」

物理学天才列伝 下
プランク、ボーアからキュリー、ホーキングまで

ウィリアム・H・クロッパー著
水谷淳:翻訳
(講談社ブルーバックス:1,300円+税)
※古書を購入

上巻を読んで、なかなか下巻には手が伸びずにいたけど・・・一念発起。下巻は、量子力学、原子核物理学、素粒子物理学、天文学・天体物理学・宇宙論の四章。「物理学の世紀」と言われる20世紀のトピックスを網羅している。紹介されている人物の中で、リーゼ・マイトナーだけ、記憶にない名前だった。プロトアクチニウムの発見や核分裂の研究などに業績のあった学者。
物理学の世界では有名どころが勢揃いしているけど、登場する人数が増えた分だけ、扱いがあっさりして・・・逆に研究内容や業績の解説の割合が増えた印象。順に読んでいく分には上巻より楽だったけど・・・素粒子のように目に見えない世界に突入して、テーマ自体が難解になったせいもあり、面白みは半減している。まあ、興味の持ち方次第だろうけど・・・。

BOOK「リチウムイオン電池が未来を拓く」

リチウムイオン電池が未来を拓く
発明者・吉野彰が語る開発秘話
吉野彰著
(CMC出版:1,000円+税)

ノーベル化学賞を受賞した吉野彰先生の本。
リチウムイオン電池は、スマホをはじめ身近なところでいろいろ使われていて、まさに世の中を変えた技術のひとつだと思う。むかし、ウォークマンを持ち歩いて外で音楽を聴く習慣はなかったけど、仕事で録音機能は頻繁に使っていたので、廃棄する使用済み電池は中々の量があった。最近ではテレビやエアコンのリモコンの電池交換くらいで、めったに電池を廃棄することがなくなった。それも吉野先生のお陰。
この本では、リチウムイオン電池の原理や開発に関することだけでなく、技術革新によって世の中がどう変わるか、今後どうなっていくかなど、吉野先生の考えがいろいろ述べられている。先日読んだ、『NHKカルチャーラジオ 科学と人間 電池が起こすエネルギー革命』とほぼ同じような内容だった。

BOOK「物理学天才列伝 上 ガリレオ、ニュートンからアインシュタインまで」

物理学天才列伝(上)
ガリレオ、ニュートンからアインシュタインまで

ウィリアム・H・クロッパー著
水谷淳:翻訳
(講談社ブルーバックス:1,300円+税)
※古書を購入

科学者の伝記を読もうかと思って、amazonで何気なく古書を買ったら・・・予想以上の厚さに一瞬怯んだ。幸いにも、数式はあまり登場せず、読み飛ばしても流れは理解できる。でも、読み終えるのに苦労したから、下巻にはしばらく手が伸びないかも知れない。
この巻で紹介されている物理学者は、有名どころだけあげると、ガリレオ、ニュートン、ジュール、マクスウェル、アインシュタインなど。
個人的に、ガリレオとニュートンの力学、ファラデーとマックスウェルの電磁気学、アインシュタインの相対論には比較的馴染みがあったけど、第2章の熱力学にはあまり馴染みがなくおもしろく読めた。登場する科学者も、ジュール以外はほとんど記憶にない名前ばかり。読んでいて、このあたりを解き明かしたのはこの人の業績なのかと気づくことも多かったけど・・・たぶん、三日も過ぎると、名前は忘れてしまうことだろう^^;

BOOK「世界を駆けた博物学者 南方熊楠」

世界を駆けた博物学者 南方熊楠
(南方熊楠顕彰会:500円)

仕事の関係でいただいた冊子。和歌山県田辺市にある「南方熊楠顕彰会」がまとめたもので、顕彰会のHPからも購入できる。A5版64ページ。地方の博物館などが発行したこういう資料は現地に行かないと手に入らない。現地に行っても、タイミングが悪いと売り切れだったりする。
南方熊楠は、昨年、生誕150周年だったので、いろいろメディアでも取り上げられたし、イベントなども行われた。わたしも何冊か本を読んだし、昨年12月から開催された国立科学博物館企画展「南方熊楠-100年早かった智の人-」を見に行った。
南方熊楠顕彰会は熊楠研究の中心となる存在で、博物館というよりは研究所の性格が強いようだ。近年、その評価が変わってきている熊楠だけど、ここでの研究成果が元になっているのだろう。
この冊子は、2017年10月1日の第4刷で・・・2006年の初版以降の改版はないようだけど・・・科博の企画展での印象と異なる内容はなさそうなので、それなりに新しい研究成果も盛り込まれているのだと思う。

BOOK「すばらしい数学者たち」

すばらしい数学者たち
矢野健太郎著
(新潮文庫:438円+税)
※古書を購入

ふらっと入った古本屋で買ったけど、購入時のレシートが挟まっていた。「2008年6月29日(日)10:59」に、「あおい書店中野本店」で購入されていた。学生の多い街だから、さもありなんと思うけど・・・読まれた形跡がなかった^^;;
古代エジプトのアーメス、ギリシアのターレスにはじまり・・・集合論のカントル、ヒルベルトまで、名前すら聞いたことのない数学者から、よく知っている数学者まで、とにかくたくさん紹介されているけど・・・ライプニッツとオイラー、リーマン、ノイマンとか、なぜかこぼれている名前もいろいろある。けっこう知っているなと思ったら、過去に『素顔の数学者たち 数学史に隠れた152のエピソード』片野善一郎著(裳華房)という似たような本を読んでいた。
最初のうちは、小中学校で習うような簡単は内容だけど、当然、時代とともに難解な内容になっていく。2000年以上前に発見されていたことを、小中学校で習っていたのかと改めて驚くとともに・・・分数すらほとんど使わない日常生活を送っているいま現在に、ある意味でちょっとショックだ。
でも、二次方程式の公式とか、けっこう憶えているものだけど・・・たぶん、中学時代に必死に憶えたんだろうなぁ。テスト前の一夜漬けではないことは確かだ。でも、高校の数学あたりから、ぜんぜんわからなくなってくる。・・・高校時代、「矢野健」の参考書で勉強したのになぁ^^;

BOOK「大村智物語 ノーベル賞への歩み」

大村智物語
ノーベル賞への歩み

馬場錬成著
(中央公論新社:900円+税)
※古書を購入

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授についての本。
似たような本を最近読んだけれど・・・細かいことはともかく、アウトラインだけでも記憶に留めておくために、類似書を2冊続けて読むのやよくやることではあるんだけど・・・先に読んだ『大村智 2億人を病魔から守った化学者』と内容が同じすぎる。と思ったら、著者が同じだった。しかも、あとがきに書いてあったけど、この本は前著の普及版という位置づけらしい^^;; 購入時にもう少し慎重に確認するべきだった。内容的には、こちらを読むだけで十分だった。
だからといって、別の著者の本をもう一冊読む気にはならないけど・・・^^;

BOOK「大村智 2億人を病魔から守った化学者」

大村智
2億人を病魔から守った化学者

馬場錬成著
(中央公論新社:2,100円+税)
※古書を購入

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授についての本。受賞から時間が経ち、古本の値段が下がってきたので、そろそろと思って読むことにした。仕事の資料というわけではないので、急ぐ必要もないんだけど。
日本人受賞者があまり多くはない生理学・医学賞だったので、受賞当時、マスコミ報道や北里大学のHPでいろいろ情報は得ていたけど、やはり、本にまとめられているとよくわかる。2億人を病気から救ったといわれる医療薬「イベルメクチン」を開発した。北里研究所の経営を建て直した。いつも小さなポリ袋を持ち歩き土壌サンプルを集めている。美術にも造詣が深く、女子美術大学を支援したり、私費で韮崎大村美術館を設立した・・・などなど、改めて話題が豊富な研究者だと実感した。