BOOK「冴えない彼女の育てかた Girls Side 3」

冴えない彼女の育てかた 
Girls Side 3

丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:583円)
※Kindle版を購入

「Girls Side」の3巻目・・・たしかに、こういう手法は面白いと思ったし、倫也くんと一緒ではないときの加藤さんの様子を読みたいとも思うし、出海ちゃんとの対比で加藤さんのキャラが際だったりしてはいるんだけど、なんか、タネ明かし的な説明というか、作者の言い訳っぽい感じもしなくはない^^;; まあ、こうでもしないと美知留は救いようがないんだけど。そもそも、美知留をヒロインに数える必要があるのかは別として。そういう意味では、出海ちゃんはサブヒロインですらないんだよな・・・。
これで、サブキャラとして、詩羽先輩と英梨々に本当の意味でケリがついた。二人とも負け組だけど、ある種の救済なんだろうなぁ。後は、メインキャラの結末に向けて突き進むのだろうけど、加藤さんのシーンが描かれてしまうと、もうエンディング直前という感じ・・・。加藤さんと詩羽先輩との電話対決は、ある種、加藤さんの勝利宣言なわけで。
Girls Sideだから仕方がないんだろうけど・・・知りたくないことを知ってしまった。加藤さんがふっと消えてしまうステルス性能を発揮したとき、陰で、競歩選手のように息切れまでしているということ。加藤さんのステルス性は、ふわっと消滅するようにいなくなっていて欲しかった。
次の第13巻で完結の予定。わたし個人としては、ゲームが完成していないけど、この巻で完結といわれても驚かない。たまにあるけど・・・あとがきで「次で完結」といいながら、完結巻が出なくても怒ったりしないよ^^;

BOOK「冴えない彼女の育てかた 12」

冴えない彼女の育てかた 12
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:600円)
※Kindle版を購入

前巻、加藤さんがフラット状態でデレきってしまった。倫也くんとイチャついてばかり・・・。同時にシナリオのライティングも順調に進んでいる状況。そんな中、紅坂朱音が脳梗塞で倒れるという・・・倫也くんには間接的な非常事態。英梨々、詩羽先輩、町田さんといった関係者がいろいろ出てきたけど・・・倫也くんは振り回されキャラなので、当然巻き込まれてしまう。
この巻の展開は、倫也くんが自分たちの同人ゲーム制作よりも、英梨々と詩羽先輩のために、紅坂朱音の「フィールズクロニクルXIII」制作の手伝いを優先するという展開だけど、かなり無理がある。町田さんは常識的な社会人、しかも出版社でも責任のある役職であるにもかかわらず、高校生を紅坂朱音の代役にするという・・・非現実的だ。さらに、伴也くんにそれができてしまうということ自体が非現実的すぎる。
そしてなにより、同人ゲームがこれで空中分解しないことがいちばんの非現実。まあ、加藤さんがデレてしまったから、そういう脈もあるのかも知れないけど・・・。それでも、この巻が完結間際の盛り上がりというのはわかる。というか、倫也くんと加藤さんに、これ以上の盛り上がりがあるのかという気もする。

BOOK「冴えない彼女の育てかた 11」

冴えない彼女の育てかた 11
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:600円)
※Kindle版を購入

倫也くんは、高3の夏休みにもかかわらず、受験勉強をせずに夏休み最終日を迎えた。勉強はしなかったけど、休み中のスケジュール通りにゲームのシナリオは書き進んでいたようだ。さらに、作画、音楽共に順調。ゲームの制作はこれが2回目だから、同じシーンを書く必要はないわけで、順調に進むのかと思ったけど・・・。
で、今回はシナリオライターとしての倫也くんが、スランプに陥るというのがメイン。作者の実体験なのか、説得力のある文章が続く・・・^^;;
この巻は、久しぶりに加藤さんがたくさん出てきた。しかもフラットな加藤さん。でも、途中から完全にデレてしまって、加藤さんの良さが全くなくなってしまった。
作中のぼやきが本当なら、この巻の執筆スケジュールは少しタイトだったらしい。そのせいか、珍しく誤字や変換ミスが目に付いた。本来、担当編集者は、スケジュールを絞るだけじゃなく、絞った分だけサポートをしっかりやらないといけないんだけどなぁ^^;;

BOOK「冴えない彼女の育てかた 10」

saenaikanojo10冴えない彼女の育てかた 10
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:583円)
※Kindle版を購入

黒い加藤さんの続き・・・。倫也たちは高3の受験生で、夏休みというタイミングながら、新作ゲーム制作に邁進中。加藤さんはなんとなく裏でしっかり勉強していそうだけど、倫也は受験勉強しなくて大丈夫なんだろうか? で、原画のロケハンを兼ねた伊豆熱川温泉3泊4日の夏合宿。いまどきメインを張るには手垢がつきすぎた金髪ツインテールのツンデレ幼なじみと、痛いだけの暗黒系巨乳お姉さんキャラ・・・修羅場に油を注ぐような感じで、サークルを抜けた英梨々と詩羽先輩まで参加する^^;;
その結果、紅坂朱音まで引き寄せ、ふたつの現場が渾然一体となるわけだけど・・・商業ベースのレベルを描くことで、全員の成長を表現したいんだろうな。たしかに、ここまで「成長」という意味では、良く描かれてきていると思う。ただひとり、加藤さんだけは成長というより「変質」かも知れない^^:: 英梨々の商業的成功、詩羽先輩が新境地に達し、倫也くんたちの第2作目の完成と成功。うまくいけば、確かに全員の成長が確たるものになるわけだけど・・・そのとき、加藤さんは一皮剥けて、白く光り輝くのか、あるいは黒さに磨きがかかっていくのか?
第2作目ゲームの制作のメイキングといった感じのお話だった。ラブコメの手法としては新しいやり方のように思うけど・・・詩羽先輩中心のお話で、加藤さんがぜんぜん描かれていなくて残念。これじゃ加藤さん、気が利く都合のいい女のような感じでぜんぜん怖くなかったし、黒くなかった・・・。

BOOK「冴えない彼女の育てかた Girls Side 2」

saenaikanojo-GS2冴えない彼女の育てかた Girls Side 2
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:555円)
※Kindle版を購入

第8巻のエピローグ、大手ゲームメーカーマルズのイベントネット中継を倫理くんたちが見た後のお話。
今まで接点がなかった美智留と詩羽先輩に新しいラインが出来た。高坂茜(紅坂朱音)と不死川書店の町田苑子の関係、詩羽先輩のラノベの挿絵担当の嵯峨野文雄(本人)と波島出海の出会い・・・ちょっとやり過ぎだなと思えるくらい、みんな、ものすごく狭い世界で生きてるんじゃないかという関連付けがなされてしまった。なんだかんだいって、倫也くんを中心に回ってはいるけど、Girls Sideをあまり脹らませすぎるのはどうなのかなという気がしてきた。
後半は加藤さんと英梨々が仲直りするお話。倫也くんのモノローグでは語れないか話だから、Girls Sideで描くしかなかったんだろうか。加藤さんは本当に黒いのか、ものすごく気になっていたんだけど・・・かなり黒そうな気配。おまけに怖い^^;;

BOOK「冴えない彼女の育てかた 9」

saenaikanojo09冴えない彼女の育てかた 9
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:555円)
※Kindle版を購入

倫也くんたちが3年に進級し、同人サークルの次回作「冴えない彼女の育てかた(仮)」の制作がはじまった。このタイトルからして、このゲームの制作が終わったところで完結になるのだろう。たぶん、加藤さんがリアル世界でも光り輝くメインヒロインになって・・・。
とはいえ、サークルを抜けた英梨々や詩羽先輩に絡む展開が続いて、なんか重苦しい展開。サークルが空中分解しても不思議ではない状況だけど、基本的には加藤さんと英梨々の問題が解決しないと、明るい展開にはならないんだろう。
あとがきによると、どうやら次は「Girls Side 2」らしい。ぜひ、加藤さんの私生活を描いてもらいたい。加藤さんが本当に黒かったら面白いのにな^^

BOOK「冴えない彼女の育てかた 8」

saenaikanojo08冴えない彼女の育てかた 8
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:555円)
※Kindle版を購入

再び髪を短くした加藤さんはやっぱり可愛い^^ 前にも書いたかもしれないけど・・・アニメを見た後、第1巻を読もうとしたら、表紙が英梨々だったのでパスしていたけど、この巻の加藤さんの表紙絵に惹かれてこのシリーズを読みはじめた。
加藤さんが意外に黒くて、ちょっと怖いというキャラ付けが定着した上に、いつのまにか、同人サークルを完全に掌握してしまった^^;; 倫也くんの本妻としての存在感を示し始めたというか、単にしっかり者なだけなのか判断に苦しむところだけど、いまの加藤さんはかなりイイ^^
加藤さんの立ち位置や存在感が変化してきて、実際何がどうなっていているのかよくわからない面が増えてきたので、「Girls Side」で裏の加藤さんを描いて欲しいものだ。

BOOK「冴えない彼女の育てかた Girls Side」

saenaikanojo-GS冴えない彼女の育てかた Girls Side
丸戸史明著
イラスト:深崎暮人
(富士見ファンタジア文庫:amazon:555円)
※Kindle版を購入

一応、出版された順に読んでいるので、第7巻の次は「Girls Side」。ラノベ雑誌の別冊に収録された中編と書き下ろし中編が収録されている。「Girls Side」などというコンセプなので、詩羽先輩や英梨々などヒロイン側の出会いや因縁などを描いているけど、今まで通りにベースは倫也くんの視点で書かれている。
メインストーリーの補完要素なんだろうけど、第7巻で起きたガラガラポンの真相を描いているわけだから、普通にナンバリングしても良かったのではないだろうか? 単純に、前半の中編が宙ぶらりんだったからかな?^^;;
さらっと、加藤さんが大泣きしたというくだりがあったけど、そのシーンも書いて欲しかった。というか、加藤さんが倫也にぶんむくれてサークルにも顔を出さなくなったとき、いったい陰で何をしていたのか、そのあたりも知りたかったのだけど・・・。