BOOK「疾走れ、撃て! 12」

hashireute12疾走れ、撃て! 12
神野オキナ著
イラスト:refeia
(MF文庫J:amazon:563円)
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前巻から、ライトノベル的に違反なんじゃないかと思うような展開になった。それはこの巻の冒頭からさらに激しさを増している^^;; 理宇が『魔王』として、文字通りの鬼畜方向に・・・。
でもまあ、読者であるわたしが中高生ではないので・・・常々思っていたことではあるけど・・・童貞の男の子や処女の女の子が、人類のために命を賭けて戦うとか、人類を救うとか、ひどすぎると思ってはいた。逆に、救われる側の人類が情けないというか・・・。そういう意味では、最後の決戦前にこういうことがあっても、ちょっとだけホッとした感じもある。それに、理宇たちは、ふつうのラノベのヒーローとは違った立場で最後の決戦に望もうとしているわけで、今回は目をつむってあげたい気がする^^;
リヴァーナによってすべての謎解きがあり、かなりシンプルな構図が見えた。敵の正体が、他の作品にはあまり見られないもので、意表を突いていて新鮮だった。軍隊だし、戦争だし、いろいろ犠牲者は出たけど・・・ギリギリのハッピーエンドというところだろうか。
最初の頃はひどい文章で驚いたけど、完結までの7年間で作者の文章力もかなり上がり、久しぶりに読み応えのあるシリーズだった。
<完結>

BOOK「疾走れ、撃て! 11」

hashireute11疾走れ、撃て! 11
神野オキナ著
イラスト:refeia
(MF文庫J:amazon:580円)
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前半はぬるい展開で後半は戦闘という、いつも通りの構成。
ワシントンDCに向けての時空跳躍はクィーンの妨害に遭い、理宇と鷹乃だけが部隊と離され、どこかわからないところに飛ばされてしまった。
理宇と鷹乃は、伏線が敷かれていたから、いずれこうなるだろうとは思っていたけど・・・この二人、ラノベの主人公にあるまじき所業^^;; 本隊の虎紅やミヅキたちは米本土で作戦遂行中だというのに。・・・ラノベ的にはどうかと思うけど、理宇と鷹乃との出来事に対する虎紅とミヅキの反応が納得いかない。どうやら最後まで、虎紅とミヅキというキャラには、いろいろ納得できない部分が残りそうだ。
次の巻で完結するらしいけど・・・このシリーズ、ビックリするほどの悪文は減ってきたけど、巻を重ねるごとに、誤字脱字などの校正ミスが尻上がりに増えてきた。まあ、とにかく完結してくれればそれでいい。

BOOK「疾走れ、撃て! 10」

hashireute10疾走れ、撃て! 10
神野オキナ著
イラスト:refeia
(MF文庫J:amazon:580円)
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前巻でいろいろと秘密にされていたことが明らかになり、敵の殲滅へと向けて、馬上大臣の計画がスタートした。理宇がハーレム状態のまま敵の本拠地に赴き、殲滅戦に挑むということなんだろうけど・・・馬上大臣の口から、理宇たちに真相が明かされることはない。
理宇たちは地方への物資輸送と慰問に動員され、蚊帳の外に置かれた状態。その間に核心的な部分が動いていて・・・こういう感じに、主人公に主体性がない状態で話が進んでいくのはちょっとイライラする。でも、「命令」を絶対のものとして従うという軍人特性では、あっさりと敵の本拠地襲撃という片道切符の作戦にも、たいして不平不満もなく・・・理宇たちは死地に赴いていくわけだ。でも、それでいいのか?という気がしないでもない。
それにしても、各所で死亡フラグが花盛りというか・・・伏線すら敷かれていなかったカップルが、お祭り騒ぎのように続々と誕生している。これに関しても、それでいいのか?という気がしないでもない^^;;

BOOK「疾走れ、撃て! 9」

hashireute09疾走れ、撃て! 9
神野オキナ著
イラスト:refeia
(MF文庫J:amazon:580円)
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前巻で理宇が、『万能の杖』の覚醒を迎えたらしく、ずいぶんとヒーローらしくなってきた。初期段階から、隠された能力を秘めた主人公ではあったわけだから、驚くようなことではないけど。おかげで、理宇たちの三角関係については先送りという雰囲気。それに対して、伊達教官・・・主役級の朴念仁だと思っていたのに、加藤夏華のお色気に、あっさり籠絡されてしまった^^;;
前巻のあとがきで、クライマックスに入ってきたとかいっていたけど・・・この巻の大半は、クライマックスに至る仕込みという感じ。和平交渉があるし、政治側では内閣改造があるし、理宇たちの新部隊編成があるし・・・新しい部隊編成には新キャラが投入されたし・・・。
でも、いちばんの展開は、理宇たちが自分たちの存在意義や今後させられるであろう作戦に気がついたこと。軍隊が舞台だから、作戦の全貌を末端の兵士が知る必要はないのだろうけど・・・主人公に主人公としての自覚がないことにはお話にならないわけで^^;;
理宇はハーレムを拡大していくことになるだろうから、きっと、鷹乃や虎鈴あたりも加わることになるんだろうな・・・。そしてどうでもいいことだけど、この作者、絶対に巨乳好きだ^^;;

BOOK「疾走れ、撃て! 8」

hashireute08疾走れ、撃て! 8
神野オキナ著
イラスト:refeia
(MF文庫J:amazon:580円)
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急速に進化したダイダラが、クィーンという少女の姿でコミュニケーションを取ってきた。休戦の提案。・・・こうなると、人間同士の戦争と同じ様相になるわけだ。
でも、とりあえず、ダイダラとは何物で、何のための戦闘なのかなどがはっきりしないことには、休戦、あるいは停戦という話形も行かないと思うのだけど・・・とりあえず攻めてくる気配がないのでお正月休み。
ということで、この巻は政略展開とラブコメ展開。
政略展開の方は・・・今後の展開がどうなるのかにも寄るけど、そんなに話を盛らない方がいいんじゃないかと思いながら読み進めた。
ラブコメ展開は、いわゆる主人公的激ニブの理宇にもわかるように、明確に、虎紅とミズキの想いが同時に伝えられた。それでも、理宇はどちらか一方を選べるような性格はしていないんだけど。・・・正直、この主人公たちの恋愛より、加藤夏華教官の方に興味があるわけで・・・伊達教官も主人公レベルの激ニブだからなぁ^^;;

BOOK「疾走れ、撃て! 7」

hashireute07疾走れ、撃て! 7
神野オキナ著
イラスト:refeia
(MF文庫J:amazon:580円)
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前回の戦闘のダメージで虎紅とミヅキが入院と検査。理宇は報告書作成に追われる日々で、のんびりした雰囲気ではあるけど、最後は長野市街での戦闘。このところ数巻、まったく同じ構成で、小出し小出しに設定の変更が行われ、巻末でちらっとだけ理宇の潜在能力の具体像が明らかになっていく。次の巻は急展開があるのかと思わせて、肩すかしという展開が続いている。ちょっと間延びしすぎている感じがしないでもない。
敵であるダイダラが急速に進化して、ついに人間とコミュニケーションができるところまできた。出現したら、単に排除するだけの敵ではなくなったということ。第7巻まで来て、これがいちばん大きな変化だろう。
ついでにいうと、第7巻まで巻を重ねて、文章もこなれてきたのかずいぶん読みやすくなったけど、時折、ビックリするような悪文が出てくるのは相変わらず。担当編集者はチェックしているんだろうか?

BOOK「疾走れ、撃て! 6」

hashireute06疾走れ、撃て! 6
神野オキナ著
イラスト:refeia
(MF文庫J:amazon:580円)
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ミズキが魔導士官見習になり、新型数式戦車が配備され、魔導士が二人、「杖」が一人という珍しい体制で実戦まで経験したのに・・・この巻でようやく訓練がはじまった。そもそも、魔導士官とペアを組む杖の役目がはっきり見えていなかった。その上で、理宇が特別な杖ではないかという伏線だけが張られていたけど、これはメインストーリーにかかわるからまだ詳しくは明かされないのだろう。
そして、ユリネの正体が明かされ、軍内部での対立構造が伏線として敷かれた。長編化に向けていろいろ動き始めたのだろうけど・・・敵のダイダラが根本的に意味不明すぎる。高度な地勢はないといいながらハッキングまでしたかと思えば、まともな戦略すら考えつかない存在として扱われていたり・・・そもそも、数が多いだけで、あまり脅威を感じるような敵には思えなかったりする^^;;
ようやく「万能の杖」として理宇が機能したらしい。次の巻では種明かしがあるだろう。