BOOK「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 12」

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ
(第12巻)
鈴木大輔著
イラスト:閏月戈
(MF文庫J:600円+税)
※古書を購入

昨年1月に、4年ぶりにこの完結巻が出たことは知っていた。しかもすこぶる評判が悪かった。お金を出してまで読む必要があるかと迷いながら忘れていた。たまたま古本屋で見つけて、180円ならいいかと思って購入した。
リリアナ祭・・・一応、佳境に入っていたのでそのおさらいから。内容はともあれ、完結巻を出したということは評価したい。ここまで積み重ねて織りこまれてきた伏線のいくつかは完全に放置され、とりあえずこの先は書かないという宣言に等しい内容ではあったけれど・・・。
最後の最後、完結巻が出ないラノベシリーズはいくつもある。作家にも出版社にもいろいろ事情があるだろうとは思う。でも、読者としては未完のままになるのは釈然としない。ずっと、ライトノベル出版のビジネスモデルに不満を持ってきたけど、こういう投げやりな完結巻を読まされて、少し考えを新たにした。
<完結>

BOOK「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 9」

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
(第9巻)

夕蜜柑著
イラスト:狐印
(カドカワBOOKS:amazon:1,188円)
※Kindle版を購入

第8回イベントの本戦から。マップ地形は予選と同じだけど最高難易度のフィールド。ダンジョンを攻略してメダルを拾い、最後まで生きのびてメダルを獲得するメダル集め。たぶん、【楓の木】のメンバーが揃って行動しては、お話にならないからか、転移陣でメンバーがバラバラに。転移先で出会った他ギルドのメンバーと行動を共にして、いつもとは違う顔ぶれでの戦闘。でも、やることはいつもと同じ。
さらにイベント2日目夜には、【楓の木】メンバーが合流すると同時に、【炎帝ノ国】【集う聖剣】メンバーとも共闘することになった。こうして他の有力ギルドのトッププレイヤーと行動を共にすると、メイプルたちのチートさが意外に目立たない。ボスキャラたちが強くなったせいもあるけど、メイプルは伸び悩み傾向にあるのかも知れない。このイベントは、次のステップアップのためのメダル集めだったのだろう。いままで以上に単調な内容だった。
末尾の1/4は店舗特典のゴミのような短編で、内容の薄い巻だった。防振りも、そろそろ切り捨て時かも知れない。

BOOK「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 8」

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(第8巻)
夕蜜柑著
イラスト:狐印
(カドカワBOOKS:1,200円+税)
※古書を購入

モンスターを仲間にできる第7層に到達したメイプルたち【楓の木】。メイプルとサリー以外のメンバーたちのパートナー探し。ユイとマイが小熊、カスミが白蛇を獲得した。カナデはミラースライム、クロムはゴースト系の鎧と剣と盾、生産職のイズは精霊をテイムモンスターとした。何度か死んでいるメンバーがいたけど、このゲームにはデスペナはないんだろうか?
前半は淡々としていて盛り上がりもないまま、ギルメン全員の持ち回りで終わった。メイプルとサリーのモンスターは増えなかったけど、少し豪華に進化した。ついでに、メイプルだけはなぜか・・・触手が生えるようになった。今後は、人形態からモンスター寄りに進化した。
最後の方は、第8回目のイベントの予選。こうなると、メイプルが何をしたいのかわからなくなる。プレイしていて楽しいんだろうか? いまさらだけど。
この巻が出る前にアニメ化が決まったらしい。

BOOK「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 7」

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(第7巻)
夕蜜柑著
イラスト:狐印
(カドカワBOOKS:1,200円+税)
※古書を購入

第7回イベント、最高難易度ダンジョン攻略の続き。運営側が調整しているわけではないようだけど、メイプルのチートを制限するような仕掛けや敵が増えてきた。それに対して、他のギルメンたちの能力が上がって、メイプルのチート感が薄くなった。破天荒さも薄いし・・・ただの脳天気キャラっぽくなったような気がする。
次巻の7層は、モンスターを仲間に加えられるらしく、メイプルやサリーの他にも、モンスターのパートナー持ちが出てくるらしい。
この巻では、【炎帝ノ国】メンバーのダンジョン攻略も描かれていたりするけど、普通に戦いながら、メイプルたちよりもすんなり突破しているような印象。メイプルとサリーの攻撃力が低いからだろうけど・・・その面でも、メイプルのチート感が薄まった感じ。しかもこの巻は今までの繰り返しのようなダンジョン攻略が続き単調だったせいもあり、読んでいてちょっと退屈だった。ゲームの中ばかり描いているから、広げにくいのだろうけど・・・。

BOOK「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 6」

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(第6巻)
夕蜜柑著
イラスト:狐印
(カドカワBOOKS:1,200円+税)
※古書を購入

一度敗退した「光の王」を倒して、亀の背中に「玉座」が生えた。ゆっくり雨が降るエリアのボスを倒した程度で、全体的には盛り下がっている。六層まで順調に実装されたし、ゲーム全体が盛り下がっているわけではないらしい。
六層はホラーゾーン・・・サリーが苦手とするエリア。メイプルも張り切っているわけではないけど、手が2本増えて大楯を3つ構えられるようになった。緑色の洋服を手に入れ、ポルターガイストのスキルも手に入れた。ちゃんと新しいスキルを手に入れ進化し・・・人間のカテゴリーから逸脱し続けている。でも最近は、破天荒さが地味になった感じもする。この巻で目立った破天荒は、スライムを身に纏ったことくらいだろうか。
第7回イベントはダンジョン攻略タイプ。久しぶりにサリーと二人で最高難易度のダンジョン攻略に向かった。

BOOK「妹さえいればいい。 14」

妹さえいればいい。(第14巻)
平坂読著
イラスト:カントク
(ガガガ文庫:amazon:660円)
※Kindle版を購入

前巻から3年後。シリーズ完結巻なので、エピローグ的に帳尻あわせという感じだろうか。
伊月と那由多は結婚して、男の子が生まれていた。伊月の妹・千尋は22才の大学生、栞も成長して3才9ヵ月になっていた。一方、京と春斗は煮え切らないまま、相変わらず距離を詰められずにいた。千尋が春斗への未練を断ち切って、みんなを丸く収める流れ。
3分の2あたりで一度完結して、番外編があってもう一度完結・・・。
「青春群像劇」を謳っていたから、伊月と那由多以外の主要メンバーにもそれぞれの結末がなければいけない。その意味では、律儀に完結させてくれたのだろう。でも、わたしの個人的な感想として、「作者が書くのに飽きてしまったんだな」となんとなく感じた。あとがきを読む限り、そういうことではないらしいけど。
<完結>

BOOK「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 5」

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(第5巻)
夕蜜柑著
イラスト:狐印
(カドカワBOOKS:1,200円+税)
※古書を購入

四層が実装され、さっそくメイプルとサリーは三層のボスを倒し、四層へと進出した。まずは街の探索から。序盤は、いままで影が薄かったカスミのお話・・・骨董愛好家のダメ女になっていく・・・。
第5回目のイベントはフィールド探索系・・・メイプルは気が向いたらイベントにも参加するという非積極的スタンス。第6回目のイベントもスルーしていた。
そうこうしているうちにリアルでは年が改まり、早くも五層が実装された。リアルで楓がインフルエンザに罹ってしばらくログインできなかったけど・・・リアルのお話は全く書かれていない。メイプルは【百鬼夜行】を手に入れたけど、どんどんモンスターの親玉のようになっていく・・・。
ギルメンがみな強くなってきて、個別行動が増えてきた。さらに、他のギルドのメンバーと共闘も増えた。そもそも、どこに向かう物語なのかはっきりしないけど、メイプルがゲームに飽きるか、サ停になるか、その辺で終わるのだろう。