BOOK「異世界拷問姫」

異世界拷問姫
綾里けいし著
イラスト:鵜飼沙樹
(MF文庫J:amazon:310円)
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いわゆる異世界ものが流行っているらしいけど、ちょっと毛色の違うものをという感じで、このラノベに手を伸ばしてみたんだけど・・・。「拷問」という強烈な切り口がどう扱われているのかと思ったら、ただの「グロ」だった。切り刻まれた死体の山と血の海がさんざん描かれ、とてもアニメ化はできないだろうなと・・・。そもそも、ここに描かれているのは「拷問」ではなく「猟奇殺人」ばかりだ。
異世界で拷問姫こと、エリザベートの従者になった瀬名くん。拷問姫は咎人として、14階級の悪魔とその契約者の討伐しなければならない。物語のはじめはかなり力が入っているけど、ともすると、拷問姫がデレそうな気配もあって、別の意味でハラハラする^^;; おまけに人造人間の「ヒナ」が加わり、いつラブコメに変わっても不思議ではない状況になってしまった。
最新巻は第5巻まで出ているようだけど・・・第2巻が、ふつうのラブコメになっていないことを願っている^^;; ラノベの世界ではよくあるんだよな、続巻が出た途端、違う作品に変質していることが。

BOOK「悪魔のミカタ 5 グレイテストオリオン」

悪魔のミカタ(第5巻)
グレイテストオリオン

うえお久光著
イラスト:藤田香
(電撃文庫:690円+税)
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今回は、少し違う趣向で、知恵の実「グレイテストオリオン」「レフトアーム=スピーキング」が出だしから真嶋綾の元に出現し、そこからお話がはじまる。今回は「綾」という書き方で、綾の視点から書かれているので、最初、少し戸惑った。
知恵の実を使って望みを叶えてしまうと綾は魂を失うわけから、使わずに回収してしまいたいわけだけど・・・手錠の姿をした知恵の実は外せない・・・。まあ、悪魔に魂を取られるとしても、誘惑には勝てないよなぁ^^;; だからこそ「夕日を連れてきた男」はこういう仕掛けをしたわけだろうけど。
今回は、ボクシングの試合描写がなかなか良かった。あくまでも作り事のレベルだけど。そういえば、ラノベの世界には様々な部活ものがあるけど、高校のボクシング部を舞台にした作品には、いまのところお目にかかっていない。かの具志堅用行は、沖縄の興南高校のボクシング部出身だし・・・少ないけど、高校にもボクシング部はあるんだよな。

BOOK「悪魔のミカタ 4 パーフェクトワールド・休日編」

悪魔のミカタ(第4巻)
パーフェクトワールド・休日編

うえお久光著
イラスト:藤田香
(電撃文庫:530円+税)
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「パーフェクトワールド」の後半。知恵の実の所有者との戦いが繰り返されるのかと思っていたけど、予想外の展開に突き進んでいる。前巻はほとんどラブコメ展開だったけど、、この巻は知恵の実「パーフェクトワールド」をめぐるミステリー仕立てに戻ってきた。
遊園地でのコウと舞原サクラのデート。サクラはなかなか良い娘だな。それを尾行する「みークル」メンバーたち・・・ここで知恵の実「パーフェクトワールド」で願いを叶えた攻防がはじまる。今回は小鳥遊が中心になって推理を進めていく・・・。「パーフェクトワールド」の実態が最初に説明されていないので、探り探り読む感じで、ちょっとわかりにくいお話だった。
学校のカウンセラー2人が新たに登場してきて・・・本筋はこの「夕日を連れてきた男」なんだろう。そういえば、悪魔のアトリって、いまのところ、ヒロインでもないし、何の役にも立っていないな^^;; 口絵では、妹キャラとして、大きめに登場しているんだけど・・・。

BOOK「悪魔のミカタ 3 パーフェクトワールド・平日編」

悪魔のミカタ(第3巻)
パーフェクトワールド・平日編

うえお久光著
イラスト:藤田香
(電撃文庫:510円+税)
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この巻は「平日編」と題して、長編化の舞台設定をいろいろ明確にしている感じ。いままで、悪魔という仕掛けを加えた日常系学園ミステリーで、その舞台設定を維持するための舞原家だと思ってきたけど、前巻からちょっとやり過ぎというか、日常系を超えた設定になってきた。まだ伏線レベルだけど、コウには、「獣の数字」なんていう主役らしい新たな属性が付与された、らしいし・・・。
舞原姉妹の恋愛事情まで絡めてくると、いろんな意味で正常な人間関係で成り立ったお話ではなくなってしまう。
悪魔のアトリの見た目が、コウの妹・亜鳥の姿を真似て作られたことは最初に語られているけど・・・妹に成り代わってレギュラー化するのは、なんか、こっちはよくあるラブコメ設定なんだけど・・・。
悪魔のミカタの本筋なのかは分からないけど、舞原家の「スタッフ」とか「ライン」とか、内部での動きが今後の展開になるようだ・・・。
知恵の実「ゴールデンライトアーム」・・・こちらも欲しいアイテム。悪魔に魂を取られるんじゃ意味がないけど^^;;

BOOK「異世界食堂 4」

異世界食堂(第4巻)
犬塚惇平著
イラスト:エナミカツミ
(ヒーロー文庫:amazon:600円)
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新しいメニューと新しいお客を追加していく流れは変わらないけど、「再び」という形で同じメニューを出し、そのメニューに対応したお客のその後が書かれることが増えた。その結果、そのお客の短編を分割して書いているような感じになった。さらに、将来のことを匂わせる結び方が増えたけど、これはそのうち書く予定ということなのだろうか? だとすると、かなり長いお話になるわけだけど・・・。
異世界食堂の設定・・・人の通り抜けはできないんだろうな。料理の持ち帰りはできるし、「手帳」は通り抜けて別の出口を通り抜けたけど、お客は入ってきた入口に必ず戻されるということなんだろう。でなければ、無人島に20年も閉じ込められる必要はないだろうし。
クロにはヒロインとしての役目はないようだけど、アレッタはそれなりにがんばっている。そのうち、ねこやの外に出てみるということもあるのだろうか? くれぐれもオタク文化で汚染したりして欲しくないけど・・・異世界の人たちは、なぜ、こちらの世界へ関心を示さないんだろう? トレジャーハンターなんていう好奇心旺盛そうな人材もいるはずなんだけど・・・。
最後に、ねこやがなぜ異世界食堂なのかの秘密が明かされた。これで完結になるのかとも思ったけど、第5巻につづくと書かれていたから、まだ続くのだろう。

BOOK「悪魔のミカタ 2 インヴィジブルエア」

悪魔のミカタ(第2巻)
インヴィジブルエア

うえお久光著
イラスト:藤田香
(電撃文庫:550円+税)
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前巻で、ヒロインだと思っていた日奈が死んでしまった。悪魔のミカタになった堂島コウは、日奈を生き返らせる野心を抱くわけだけど・・・「第1巻」とナンバリングされていなかったから、続巻が出るとは限らなかったんだよな・・・。しかも、前巻で、非処女宣言を校内放送で行った真嶋綾がヒロインのひとりというか、レギュラーで登場した。いまのように、「処女厨」なんていうのがいない頃の作品だからな。
悪魔少女にはアトリという名前が付いた。舞原姉妹の妹・依花は当然ヒロイン。権力を行使して舞台を整える役目だから。姉・舞原サクラにはコウに対するフラグが立っていた。で、この巻は堂島コウを中心に「みすてりぃサークル」が、アトリの新しい事件に取り組むことになる。吹き付けたものが透明化する「インヴィジブルエア」を用いて行方不明となった彫刻を捜し、犯人の魂をもらい受けるというミッション。・・・こうやって、「知恵の実」がらみの事件を持ち込むアトリに協力しながら、巻を重ねていくのだろう。
今回の知恵の実「インヴィジブルエア」・・・いいな、欲しいな。もっといろいろ使えるだろうな・・・。悪魔に魂を渡さずに使えないものだろうか。
アトリがコウの家に住み着き、コウを中心に明らかにハーレムが形成されつつある。ミステリーものから、まさかのラブコメへの転進なんてことにはならないだろうけど・・・。

BOOK「悪魔のミカタ 1 魔法カメラ」

悪魔のミカタ(第1巻)
魔法カメラ

うえお久光著
イラスト:藤田香
(電撃文庫:570円+税)
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出版されたのが2002年なので、15年も前のラノベ。このシリーズを知ったのは、『エロマンガ先生』の作中に登場する書店でオススメのラノベということで登場したから。そこでは、完結せずに打ち切られた作品も薦められていたけど、そういう作品は読む気がしないけど、このシリーズは完結しているらしい。
高校生・堂島コウの魂をもらいにやって来た新米の悪魔。悪魔との契約で実行された殺人犯に間違われ、一緒に真犯人を捜すという展開。悪魔の少女は、ふつうに読んでいて楽しいキャラ。天然のおバカっぽい。しゃべり方がニャルラトホテプっぽいのはともかくとして^^;; メインヒロインは眉毛美少女の冬月日奈。コウの彼女。どちらかというと、コウは彼女の尻に敷かれるタイプのようだ。日奈は「みすてりぃサークル」の仲間で、いちばん切れる頭脳の持ち主らしい。この時代のラノベは、女の子たちがテンプレではないので逆に新鮮に感じる。でも、テンプレではない変人少女たちがたくさん登場する^^;;
「魔法」と「悪魔」という超常の存在を受け入れた状況と、現実社会のリアルな推理を二重構造にしたユニークな構成で、なかなかよくできたミステリーで面白いけど・・・一般の高校生が事件に絡み続けるには、強い権力を持った父を持つ娘という超法規的な存在が必要なのは、他のミステリーと同じだったりする。