BOOK「遅すぎた異世界転生 人類を滅ぼした魔王ですけどよかったらウチで働きませんか?」

遅すぎた異世界転生
人類を滅ぼした魔王ですけどよかったらウチで働きませんか?

中村智紀著
イラスト:小龍
(GA文庫:amazon:600円)
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異世界転生もの。軍人だったマサムネは、勇者として転生したけど・・・戦争は魔王軍が勝利し、すでに終結していた。という感じで、状況に変化を付けたパターン。
いきなり無職となったマサムネは、魔王シシーの誘いを受け、執事として側に使えることになった。勇者として超人的な力を持ち、すこしずつ執事としての頭角を現しはじめるマサムネに対し、メイドのエルルが嫉妬し、なにかと突っかかってくる・・・。
そして、唯一の生き残りの人間・・・3年前に勇者を召喚した魔法使いリンリットと出会う。この世界に残されたアダムとイヴ状態。しきりに子作りしようと迫ってくるけど・・・。戦争に参加していたリンリットは魔族に恨まれているため、魔法で猫の姿になり、魔王城でマサムネに飼われることになった。
完全に完結した状態ではないけど、ひとまず状況は落ち着いたところで話が終わった。この先、ハーレム展開しかあり得ないけど・・・果たして続巻は出るんだろうか?

BOOK「泳ぎません。」

泳ぎません。
比嘉智康著
イラスト:はましま薫夫
(MF文庫J:580円+税)
※古書を購入

綾崎八重、茂依子、榛名日唯の三人しかいない高校水泳部のグダグダだらだらの日常系ラノベ。綾崎八重が主人公らしく、彼女のモノローグで書かれている。ほぼほぼ部活の休憩時間だけしか描かれていないので、ほぼほぼみんな水着姿。八重は貧乳ながら、他の二人は巨乳ということになっている。にもかかわらず、「萌え」を一切感じないのは、あまりにも三人がゴロゴロぐだぐだで、どうでもよいことばかりペチャクチャお喋りばかりしているから。
そのお喋りが面白ければいいんだけど・・・沈黙が怖くて無理矢理作った話題を、ノリもないまま延々やっている感じ。顧問の野々宮麻美先生とかの噂話はするので、人名が上がることはあるけど・・・基本的に登場人物が少ないだけに、会話に変化もないまま最後まで行ってしまった。女子高生のふだんの会話を盗み聞きしている感じとでも喜ぶべきなんだろうか?

BOOK「うちの姉ちゃんが最恐の貧乏神なのは問題だろうか」

うちの姉ちゃんが最恐の貧乏神なのは問題だろうか
鹿島うさぎ著
イラスト:かやはら
(電撃文庫:610円+税)
※古書を購入

たまにはラブコメではない重めのラノベをと思って読んでみた。全体的に陰湿なお話だけどなかなか面白くて、珍しくも一気に読んだ。
神春紫苑は福寄荘202号室の押し入れに家賃2000円に住んでいる。その紫苑に取り憑いている自称「姉」の福乃・・・ふだんは脳天気で可愛い雰囲気だけど、いざとなると恐ろしい貧乏神・・・紫苑に攻撃を加えると発動する。
その福寄荘202号室の本来の居住部分に御園樹愛里沙、百合沙の双子姉妹が引っ越してきた。この姉妹が事件に巻き込まれ・・・紫苑が戦いはじめる。
悪役は城ヶ崎遥人・・・学校に君臨する城ヶ崎建設次期社長。ありがちな安っぽい悪役の典型で、増長して思い上がった御曹司。
背景は、なかなかすごい設定。東京都付ヶ原区・・・大恐慌を経て「どれだけ金を持っているか」がすべてという「資産差別区」。金持ちが圧倒的な権力を握っている。だからものすごく悲惨な社会で、起きる事件も陰湿で、読んでいて暗い気持ちになる。最後は悪いヤツがやっつけられるから爽快感があるにはあるんだけど・・・世の中の仕組みが変わらないと、この不快感はぬぐい去れない。
続巻が出れば、最後の完結時にはそんな社会になってくれるのだろう。ただし、今年の1月に出た本だけど・・・いまのところ、続巻は出ていない。

BOOK「王手桂香取り! 3」

王手桂香取り!(第3巻)
青葉優一著
イラスト:REI
(電撃文庫:610円+税)
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中学生将棋大会団体戦は惜しくも2位だった。そして夏休みが明けて、次はペアマッチ将棋大会。こういう将棋がラノベで描かれるのは初めて見た。将棋とはいえ、卓球やバトミントンのダブルスと同じで、二人のレベルが揃っていないと実力は発揮できない。将棋の場合、それとは違ったペアの意義があるんだろうか? まあ、ラブコメ的には、あゆむと桂香先輩の関係には影響があるけど・・・。
この大会のラスボスは、母親と息子のペア・・・栄村親子。息子の陽太くんは小二なのに奨励会クラスの実力。桂香先輩にとっては中学最高の思い出となったけど・・・あゆむ、完全にカンニングだ。対して陽太くんは立派だ。藤井聡太くんの子ども時代のように、負けても泣かなかった。プロを目指す覚悟もある。
「将棋の女王様に微笑まれる棋士」というと格好良く聞こえるけど、こういうカンニングのようなことをしている実態を読んでしまうと、素直にあゆむを応援できないなぁ。あゆむは大橋名人の弟子になり、奨励会に入ってプロ棋士になる。きっと、名人位にも手が届くのだろうけど・・・やっぱり、どう考えても反則だな。
この巻になって、将棋の神様たちのことを「駒娘」と表現しはじめた。小さなことだけど・・・こういうノリをもっと前面に立てて欲しかった。
<完結>

BOOK「王手桂香取り! 2」

王手桂香取り!(第2巻)
青葉優一著
イラスト:REI
(電撃文庫:630円+税)
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全国大会に向け、特訓をはじめようという矢先・・・いきなり真の将棋神女王・玉がご光臨! たいそうな表現の割には、この神様、意外にキャラ薄いな。おまけにチョロい^^;;
中学生将棋名人戦で桂香先輩を破って優勝した西本くん・・・今回のラスボスはこの西本くん。神様によると、奨励会三段の実力らしい。
中学生将棋大会団体戦決勝・・・これが山場だけど、こういう結末になってしまったか・・・。あゆむが将来プロを目指すのかはっきりしていないけど・・・正直いって、彼はチートな反則師匠がいるわけで、それで強くなったとしても、胸を張れるんだろうか? ちょっと違う気がするんだけど・・・。
中学生が部活で日本一を目指すというお話だったから、大会のシーンは盛り上がったけど・・・登場人物全員ふつうで善い人すぎるんだなぁ。女子小学生も幼児も出てこない。巨乳のお姉さんはいるけどエロさがない。そもそも、将棋ものなのに、変態が出てこない・・・。だから、かなり物足りない。

BOOK「王手桂香取り!」

王手桂香取り!
青葉優一著
イラスト:REI
(電撃文庫:550円+税)
※古書を購入

リアルのプロ棋士・・・藤井聡太七段の活躍で、将棋がブームらしい。サブカルでも『3月のライオン』や『りゅうおうのおしごと』がヒットしているけど・・・あまり話題にならなかった将棋ラノベを見つけた。完結しているかは不明だけど、第3巻まで出ている。2014年に出ているから、まだこのころ藤井聡太くんはプロにはなっていない・・・って、まだ小学生だよ。
『3月のライオン』や『りゅうおうのおしごと』はプロ棋士を描いているけど、この小説は中学校の部活と街の将棋教室のお話。当然、奨励会には入っていない。主人公の上条あゆむは、アマ初段(中一)、名人の娘・大橋桂香先輩アマ五段(中三)に想いを寄せている。将棋が強くなったら、見直して振り向いてもらえる・・・という考えは中学生あたりが勘違いしそうなことだ^^;
あゆむは、プロ棋士の息子・相良純一(小三)アマ三段には手も足も出ない。そんなふがいなさに業を煮やした桂馬、香車、歩の駒の付喪神のような女性が3人出てきて、以後、チートなアドバイスで急激に実力をつけていった。
中学生将棋大会団体戦東日本大会で最大のライバルは二階堂くん・・・横歩取りが苦手・・・やっぱり大橋桂香に想いを寄せている。将棋ものには「二階堂」という名前がよく出てくるな・・・「あゆむ(歩)」という名前も。

BOOK「エロマンガ先生 10 千寿ムラマサと恋の文化祭」

エロマンガ先生(第10巻)
紗霧の新婚生活

伏見つかさ著
イラスト:かんざきひろ
(電撃文庫:amazon:610円)
※Kindle版を購入

マサムネと紗霧ちゃん、二人の関係性については前巻で話がまとまった。あとは紗霧ちゃんのリハビリだけだけど・・・わたしは妹フェチではないので、二人がイチャイチャしているのを読むと無性に首筋をかきむしりたくなる。というか、ちょっとキモイ^^;;
今回はムラマサ先輩のターン。ムラマサ先輩が新作ラノベを書きはじめた。マサムネとムラマサ先輩をモデルにしたエロくてやばい小説・・・マサムネに読ませるためだけに書かれた小説。それがムラマサ先輩の父親・麟太郎に知られ・・・。ちょっと気になったこと・・・用途によって異なるけど、美術工芸品の模造刀は亜鉛合金で作られているので、研いでも刃が付くことはない。
小説の後半を書くために、マサムネとムラマサ先輩たちで学校の文化祭二日目を回ることに。そして、三日目の終了時に、完成した小説をマサムネに読ませるという流れ・・・。ふだん和服姿のストイックな文学少女であるムラマサ先輩の学校は・・・超お嬢様ばかりが通うミッションスクール。しかも女子校。
ムラマサ先輩の新たな一面というか、人物像が描かれてはいるけど、いままで以上に魅力的なキャラになったかというと・・・あまり代わり映えしない。むしろ、歴史小説の大家・麟太郎の印象が非常に良くなった^^;;

BOOK「異世界拷問姫 2【電子特典付き】」

異世界拷問姫(第2巻)【電子特典付き】
綾里けいし著
イラスト:鵜飼沙樹
(MF文庫J:amazon:310円)
※Kindle版を購入

陰鬱な話なのでどうしようかと思ったけど、ラブコメばかりでは飽きてくるので、もう一巻だけ勢いで読んでみることにした。相変わらず、「拷問」ではなく大量虐殺と猟奇殺人が続いている。そもそも、「拷問」は自白などを強要するために行うものだけど、エリザベートやその敵たちは殺すことそのものが目的だからなぁ。
前巻、エリザベートと櫂人、ヒナが悪魔の最上位〈皇帝〉を曲がりなりにも倒したので、この巻では次の実力者「大王」との戦い。・・・約束どおり、ここらで主人公が強くならなければいけないわけだけど・・・なんかすごく薄っぺらいお話だという印象。これだけ大量に人の命をないがしろにしておきながら・・・いろいろぐだぐだいう割に、ぜんぜん話に深みがない。単に、残酷でグロくて、ショッキングな単語を並べ立てたいがための物語という感じがしてしまう。それでいて、多少は戦闘シーンがあるくらいで、日常系ほのぼのラノベに毛の生えたような展開しかなかった。読んでいて、とても物足りない。
まだ続巻が出ているようだけど、このシリーズを読むのはここまでということで。