BOOK「王手桂香取り! 3」

王手桂香取り!(第3巻)
青葉優一著
イラスト:REI
(電撃文庫:610円+税)
※古書を購入

中学生将棋大会団体戦は惜しくも2位だった。そして夏休みが明けて、次はペアマッチ将棋大会。こういう将棋がラノベで描かれるのは初めて見た。将棋とはいえ、卓球やバトミントンのダブルスと同じで、二人のレベルが揃っていないと実力は発揮できない。将棋の場合、それとは違ったペアの意義があるんだろうか? まあ、ラブコメ的には、あゆむと桂香先輩の関係には影響があるけど・・・。
この大会のラスボスは、母親と息子のペア・・・栄村親子。息子の陽太くんは小二なのに奨励会クラスの実力。桂香先輩にとっては中学最高の思い出となったけど・・・あゆむ、完全にカンニングだ。対して陽太くんは立派だ。藤井聡太くんの子ども時代のように、負けても泣かなかった。プロを目指す覚悟もある。
「将棋の女王様に微笑まれる棋士」というと格好良く聞こえるけど、こういうカンニングのようなことをしている実態を読んでしまうと、素直にあゆむを応援できないなぁ。あゆむは大橋名人の弟子になり、奨励会に入ってプロ棋士になる。きっと、名人位にも手が届くのだろうけど・・・やっぱり、どう考えても反則だな。
この巻になって、将棋の神様たちのことを「駒娘」と表現しはじめた。小さなことだけど・・・こういうノリをもっと前面に立てて欲しかった。
<完結>

BOOK「王手桂香取り! 2」

王手桂香取り!(第2巻)
青葉優一著
イラスト:REI
(電撃文庫:630円+税)
※古書を購入

全国大会に向け、特訓をはじめようという矢先・・・いきなり真の将棋神女王・玉がご光臨! たいそうな表現の割には、この神様、意外にキャラ薄いな。おまけにチョロい^^;;
中学生将棋名人戦で桂香先輩を破って優勝した西本くん・・・今回のラスボスはこの西本くん。神様によると、奨励会三段の実力らしい。
中学生将棋大会団体戦決勝・・・これが山場だけど、こういう結末になってしまったか・・・。あゆむが将来プロを目指すのかはっきりしていないけど・・・正直いって、彼はチートな反則師匠がいるわけで、それで強くなったとしても、胸を張れるんだろうか? ちょっと違う気がするんだけど・・・。
中学生が部活で日本一を目指すというお話だったから、大会のシーンは盛り上がったけど・・・登場人物全員ふつうで善い人すぎるんだなぁ。女子小学生も幼児も出てこない。巨乳のお姉さんはいるけどエロさがない。そもそも、将棋ものなのに、変態が出てこない・・・。だから、かなり物足りない。

BOOK「王手桂香取り!」

王手桂香取り!
青葉優一著
イラスト:REI
(電撃文庫:550円+税)
※古書を購入

リアルのプロ棋士・・・藤井聡太七段の活躍で、将棋がブームらしい。サブカルでも『3月のライオン』や『りゅうおうのおしごと』がヒットしているけど・・・あまり話題にならなかった将棋ラノベを見つけた。完結しているかは不明だけど、第3巻まで出ている。2014年に出ているから、まだこのころ藤井聡太くんはプロにはなっていない・・・って、まだ小学生だよ。
『3月のライオン』や『りゅうおうのおしごと』はプロ棋士を描いているけど、この小説は中学校の部活と街の将棋教室のお話。当然、奨励会には入っていない。主人公の上条あゆむは、アマ初段(中一)、名人の娘・大橋桂香先輩アマ五段(中三)に想いを寄せている。将棋が強くなったら、見直して振り向いてもらえる・・・という考えは中学生あたりが勘違いしそうなことだ^^;
あゆむは、プロ棋士の息子・相良純一(小三)アマ三段には手も足も出ない。そんなふがいなさに業を煮やした桂馬、香車、歩の駒の付喪神のような女性が3人出てきて、以後、チートなアドバイスで急激に実力をつけていった。
中学生将棋大会団体戦東日本大会で最大のライバルは二階堂くん・・・横歩取りが苦手・・・やっぱり大橋桂香に想いを寄せている。将棋ものには「二階堂」という名前がよく出てくるな・・・「あゆむ(歩)」という名前も。

BOOK「エロマンガ先生 10 千寿ムラマサと恋の文化祭」

エロマンガ先生(第10巻)
紗霧の新婚生活

伏見つかさ著
イラスト:かんざきひろ
(電撃文庫:amazon:610円)
※Kindle版を購入

マサムネと紗霧ちゃん、二人の関係性については前巻で話がまとまった。あとは紗霧ちゃんのリハビリだけだけど・・・わたしは妹フェチではないので、二人がイチャイチャしているのを読むと無性に首筋をかきむしりたくなる。というか、ちょっとキモイ^^;;
今回はムラマサ先輩のターン。ムラマサ先輩が新作ラノベを書きはじめた。マサムネとムラマサ先輩をモデルにしたエロくてやばい小説・・・マサムネに読ませるためだけに書かれた小説。それがムラマサ先輩の父親・麟太郎に知られ・・・。ちょっと気になったこと・・・用途によって異なるけど、美術工芸品の模造刀は亜鉛合金で作られているので、研いでも刃が付くことはない。
小説の後半を書くために、マサムネとムラマサ先輩たちで学校の文化祭二日目を回ることに。そして、三日目の終了時に、完成した小説をマサムネに読ませるという流れ・・・。ふだん和服姿のストイックな文学少女であるムラマサ先輩の学校は・・・超お嬢様ばかりが通うミッションスクール。しかも女子校。
ムラマサ先輩の新たな一面というか、人物像が描かれてはいるけど、いままで以上に魅力的なキャラになったかというと・・・あまり代わり映えしない。むしろ、歴史小説の大家・麟太郎の印象が非常に良くなった^^;;

BOOK「異世界拷問姫 2【電子特典付き】」

異世界拷問姫(第2巻)【電子特典付き】
綾里けいし著
イラスト:鵜飼沙樹
(MF文庫J:amazon:310円)
※Kindle版を購入

陰鬱な話なのでどうしようかと思ったけど、ラブコメばかりでは飽きてくるので、もう一巻だけ勢いで読んでみることにした。相変わらず、「拷問」ではなく大量虐殺と猟奇殺人が続いている。そもそも、「拷問」は自白などを強要するために行うものだけど、エリザベートやその敵たちは殺すことそのものが目的だからなぁ。
前巻、エリザベートと櫂人、ヒナが悪魔の最上位〈皇帝〉を曲がりなりにも倒したので、この巻では次の実力者「大王」との戦い。・・・約束どおり、ここらで主人公が強くならなければいけないわけだけど・・・なんかすごく薄っぺらいお話だという印象。これだけ大量に人の命をないがしろにしておきながら・・・いろいろぐだぐだいう割に、ぜんぜん話に深みがない。単に、残酷でグロくて、ショッキングな単語を並べ立てたいがための物語という感じがしてしまう。それでいて、多少は戦闘シーンがあるくらいで、日常系ほのぼのラノベに毛の生えたような展開しかなかった。読んでいて、とても物足りない。
まだ続巻が出ているようだけど、このシリーズを読むのはここまでということで。

BOOK「異能バトルは日常系のなかで  13」

異能バトルは日常系のなかで(第13巻)
望公太著
表紙イラスト:029,
口絵・本文イラスト:石毛理恵、長谷川哲也(TRIGGER)
(GA文庫:amazon:610円)
※Kindle版を購入

このシリーズはもともとメタ話をふんだんに書いていたけど、プロローグがラノベの完結巻に関するネタばらしというか、この完結巻に関する言い訳というか、自分でハードルを高くしてしまったというか^^;;
本編がはじまり、えっ??という思いが頭の中を埋め尽くしたけど、そのまま読み進めていくと・・・マルチエンディングのような後日談。・・・安藤くんがそれぞれヒロインたちとカップルになるという、コース選択をしたエンディング。桐生さんとの最後の戦い、精霊戦争との順番を入れ替えて・・・かなり工夫をした完結というところだろう。と、思うことにしておこう。
「終わりよければすべて良し」のメタ話からはじまったこの巻・・・作者がそうしたる理由がよくわかる終わり方だったけど、わたし個人としては、十分面白いエンディングだった。ひとつだけ残念だったことは・・・結局、工藤さん、絵に描いたような脇役だったなぁ、けっこうお気に入りのキャラだったんだけど・・・。
いままで1000冊以上のラノベを読んで・・・未完のまま続巻が出ないシリーズには歯がゆい思いをし、腹立たしくも思っていた。で、この巻のメタ話は、わたしが感じていたすべてを語ってくれた。・・・「どんなに無様でも、どんなに滑稽でも、物語は完結させるべきだ」。本当にその通りだ。・・・打ち切りじゃない限りは。
<完結>

BOOK「異世界拷問姫」

異世界拷問姫
綾里けいし著
イラスト:鵜飼沙樹
(MF文庫J:amazon:310円)
※Kindle版を購入

いわゆる異世界ものが流行っているらしいけど、ちょっと毛色の違うものをという感じで、このラノベに手を伸ばしてみたんだけど・・・。「拷問」という強烈な切り口がどう扱われているのかと思ったら、ただの「グロ」だった。切り刻まれた死体の山と血の海がさんざん描かれ、とてもアニメ化はできないだろうなと・・・。そもそも、ここに描かれているのは「拷問」ではなく「猟奇殺人」ばかりだ。
異世界で拷問姫こと、エリザベートの従者になった瀬名くん。拷問姫は咎人として、14階級の悪魔とその契約者の討伐しなければならない。物語のはじめはかなり力が入っているけど、ともすると、拷問姫がデレそうな気配もあって、別の意味でハラハラする^^;; おまけに人造人間の「ヒナ」が加わり、いつラブコメに変わっても不思議ではない状況になってしまった。
最新巻は第5巻まで出ているようだけど・・・第2巻が、ふつうのラブコメになっていないことを願っている^^;; ラノベの世界ではよくあるんだよな、続巻が出た途端、違う作品に変質していることが。

BOOK「悪魔のミカタ 5 グレイテストオリオン」

悪魔のミカタ(第5巻)
グレイテストオリオン

うえお久光著
イラスト:藤田香
(電撃文庫:690円+税)
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今回は、少し違う趣向で、知恵の実「グレイテストオリオン」「レフトアーム=スピーキング」が出だしから真嶋綾の元に出現し、そこからお話がはじまる。今回は「綾」という書き方で、綾の視点から書かれているので、最初、少し戸惑った。
知恵の実を使って望みを叶えてしまうと綾は魂を失うわけから、使わずに回収してしまいたいわけだけど・・・手錠の姿をした知恵の実は外せない・・・。まあ、悪魔に魂を取られるとしても、誘惑には勝てないよなぁ^^;; だからこそ「夕日を連れてきた男」はこういう仕掛けをしたわけだろうけど。
今回は、ボクシングの試合描写がなかなか良かった。あくまでも作り事のレベルだけど。そういえば、ラノベの世界には様々な部活ものがあるけど、高校のボクシング部を舞台にした作品には、いまのところお目にかかっていない。かの具志堅用行は、沖縄の興南高校のボクシング部出身だし・・・少ないけど、高校にもボクシング部はあるんだよな。