BOOK「ハイスクールD×D DX.4 生徒会とレヴィアタン」

ハイスクールD×D
DX.4 生徒会とレヴィアタン
石踏一榮著
イラスト:みやま零
(富士見ファンタジア文庫:amazon:450円)
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短編集の4巻目・・・時間軸では、本編第23巻と同じで、レイティングゲーム国際大会の予選が書かれている。他にも、おっぱいドラゴンの営業とか。本編でやると間延びしてしまうからだろうけど、レイティングゲームがここで2戦続くのか・・・。
「サイラオーグチーム」VS「曹操チーム」と「燚誠の赤龍帝チーム」VS「シトリーチーム」。
いままで出てきたキャラたちの同窓会という感じで、いろいろ出てきたけど・・・みんないい人になってしまって、キャラの魅力が完全に喪失してしまった。ついでに、曹操や匙くんの背景説明やむかし話など、本編で触れるほどではない小ネタがいくつか披露されたけど・・・どうでもいい補足説明のようなことばかり。
もともとラノベの短編集は好きではない上に、このDXは各巻すべてがハズレという印象で、ぜんぜん面白くない。DX5は出ないようだけど、出てもたぶん読まない。

BOOK「はたらく魔王さま! 20」

はたらく魔王さま!(第20巻)
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:612円)
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前巻、アシエスが暴走し、木崎元店長とバイト仲間に秘密を知られ、鈴乃が真奥に告白し・・・この世界ではいろいろ動きがあった。さらに輪を掛け、マグロナルド幡ヶ谷駅前店に、相次いでエンテ・イスラのお偉いさんたちが顔を見せはじめた。その裏には、魔王軍悪魔大元帥佐々木千穂が仕切る「頂上会議」の開催と「第二次魔王城攻略計画」・・・。魔王軍とエンテ・イスラの決着を付ける針の穴を通すような茶番劇。日本にいる真奥と恵美には事情が全く伝わらないままに・・・アラス・ラムスの異変、真奥と恵美の同居。
正直にいうと、神討ちが決まった直後から気に入らない。最近では千穂の受験準備、エンテイスラの情勢変化、決戦前の決意など、それぞれの立場でこころの揺れ動きがあるのを描きたいんだろうけど、ぜんぜん描けていない。そもそも描く必要があるのか。鈴乃はいまさらだし・・・恵美は以前フラグが立ったはず。ラブコメ的展開もグズグズ。メインストーリーも引き伸ばしに次ぐ引き伸ばしでグズグズ。
この巻の千穂の動きは、古女房的優位性を示したかったのだろうけど・・・脈絡的には意味不明。アシエスとアムス・ラムスの暴走は、ムダにあがかないで、さっさと最後の決戦に向かえよ!という、作者への抗議なのかも知れない。次の巻で神討ちがはじまらないようなら・・・その可能性大だけど・・・古本購入ラノベ落ち決定。

BOOK「パンツブレイカー」

パンツブレイカー
神尾丈治著
イラスト:丸ちゃん
(一迅社文庫:590円+税)

近所の古本屋ではなかなか見かけることのない一迅社文庫。一迅社のコミックスはたくさんあるんだけどなぁ。
平安時代の名刀・浦沙雨を祀る浦沙雨神社は、縁結びの神として信仰されていた。汐正幸が「邪魔くさいパンツなんか死ねばいいのに」と何気なく祈ると・・・異能「ギフト」が発現してしまった。以来、正幸の2m以内に近づくと、はいているパンツが消滅してしまう。男なら一度は空想したことがあるであろうおバカな設定のお話を、真剣にラノベにしたのがこの作品。
いろいろな特殊能力を持つイレギュラーを集めた学校「国立醍醐学園」に、正幸とブラコン妹の美幸が転校してきた。当然、パンツが消える騒動ですったもんだ・・・。パンツを消す能力がある故の苦労話や、周囲の反応等々。カルト宗教団体に祭りあげられるといった苦労まである。
得体の知れない団体のひとつ「愛と脈動の会」・・・かつて、正幸の家族が苦しめられた団体・・・正幸のクラスメートで研究員の影那によって嘘を暴かれ解散させられたはずが・・・。
でもなぁ、ヒロインの危機を救おうとして覚醒するのは、まあ、王道としても・・・あの瞬間に、せっかく神様が降りてきたにも関わらず、ああいう願いをするものだろうか? しかも、引き起こしてしまったことは、一種の無差別テロと同じ。別のラノベだけど、『下セカ』の《SOX》のメンバーに正幸がいたら、すごいことになっただろう。

BOOK「ハイスクールD×D 23 球技大会のジョーカー」

ハイスクールD×D
23 球技大会のジョーカー
石踏一榮著
イラスト:みやま零
(富士見ファンタジア文庫:amazon:464円)
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前巻で目先の問題はクリアされ、ちょっと落ち着いた状況。レイティングゲーム国際大会「アザゼル杯」が開幕した。各勢力がチームを組んで参戦しているので、登場人物がどんどん増えて、誰が誰やらという感じ^^; 新登場なのか、既出なのかわからない人物も多い。
上級悪魔になったイッセーは、独自の「燚誠の赤龍帝」チームとして参加。大会中にも戦力の補強は続いて・・・生徒会副会長の百鬼勾陳黄龍がポーンとして加わった。男だけどいいのか?
描かれた対戦は「天界の切り札」チームとの一戦のみ。「ランペイジ・ボール」という点取り合戦。例によってこの作者の悪いクセで、同じことを二度繰り返して書かれているので、どういう競技なのかは理解しやすい。でも、新人キャラはイメージしづらいし、よくわからないまま終わってしまった。まあ、正直いって、レイティングゲームはどうでもいい^^;
ひと言でいえば、この巻はいろいろガラガラポンがありましたよ。まだまだ登場人物が増えますよ。というだけの内容だった。次は神クラスのチームとの対戦で・・・イッセーはまた戦闘力をインフレ化させるらしい。

BOOK「はたらく魔王さま! 19」

はたらく魔王さま!(第19巻)
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:610円)
※Kindle版を購入

魔王城打ち上げまでのこり2ヵ月。千穂はアルバイトを辞めて予備校通い。結局、真奥意外はみんなエンテ・イスラに渡って準備と対応に追われているけど・・・真奥だけはアルバイト。ここにきて何をもたついているのかという感じで、話を急いている内容なのに・・・ぜんぜん先に進まない。
鈴乃が大神官になってしまうとか、アシエスが不調になるとか、必要な設定なのだろうか? 完結時に登場人物すべてを納得できる状態にしたいという作者のこだわりなのだろうけど、ちょっと細かいことに気を回しすぎなんじゃないかと思う。まあ、ある意味では、真奥たちが最終的に日本にとどまって、地球の人間として生きていくという選択肢を強調する意味合いがあるのかも知れないし、あるいは後々の人的交流の幅を広げておきたかったのかも・・・。でも結局、この巻はすべて次巻の仕込み以外の内容は何もなかった。
久しぶりに木崎元店長と初期のマグロナルドクルーが総登場したけど・・・完全に社畜化されている。木崎さん、かなりの洗脳能力だけど、やっぱり普通の地球人だったか・・・。

BOOK「はたらく魔王さま!SP2」

はたらく魔王さま! SP2
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:610円)
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短編集の2巻目。かなり初期の頃・・・鈴乃が魔王城の隣室に引っ越してきて、まだ日本の暮らしに馴染みきっていない頃・・・第2巻と第3巻の間あたりのお話。
鈴乃が化粧に目覚める話。漆原に家事を仕込もうとした話。魔王城でゴキブリ相手に死闘を繰り広げる話。恵美のバイトの後輩・真季とジムに行くお話。芦屋の散髪スキルの話。小ネタばかりではあるけど、初期の頃の人間関係の有り様を思い出させてくれる話ばかりだった。
PS3があるのかどうかは不明だけど・・・この密度で短編を書いていったら、きりがないくらいネタには困らないだろう。魔王城のトイレにはないだろうけど、洗浄式便座を初めて使ったときとか・・・。でも、読んでみたいと思うほど面白い短編集になるかどうかは、甚だ疑問ではあるけど。
次は本編が出るようだけど・・・ちゃんとストーリーに進展がありますように。

BOOK「姫咲アテナは実在しない。」

姫咲アテナは実在しない。
麻宮楓著
イラスト:くうねりん
(電撃文庫:570円+税)
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よくわからないけど、古本屋で見つけた。2017年2月の出版で比較的新しいラノベ。
主人公の高校生・佐倉和泉・・・創作ノートを執筆する中二病。ある日、見慣れない路地を歩いていたら、空間が割れて美少女が転移してきた。姫咲アテナ・・・3年ほど前に召喚され、異世界で勇者をしている少女。アテナは自分自身が実在していると主張するけど、和泉の「創作ノート」の中の存在、つまり幻覚だと和泉は思っている。でも、二人は一週間に一度、30分間だけ会い、そしてデートをした。
そこに、和泉とアテナに関連する存在・・・成宮明日華・・・幼なじみ。でも、いまは言葉も交わさない関係ながら、過去に因縁があり・・・。あと、よくわからないけど、西村あおい・・・ジョギング中に知り合った小学生。
現実と幻想を編み込んで、過去のすれ違いを解消したりする構成はちょっと新しいかも知れないけど・・・「激ニブ」主人公の亜流という感じかな。ずっと幻想だと思い続けて、現実に背を向け続けるという。
伏線もあるし、新たな展開の前振りもされてはいるけど・・・1年半が過ぎるけど、続巻は出ていない。

BOOK「美脚ミミック、ハルミさん ~転生モンスター異世界成り上がり伝説~1 」

美脚ミミック、ハルミさん
~転生モンスター異世界成り上がり伝説~  1
藤孝剛志著
イラスト:夕薙
(アース・スターノベル:1,200円+税)
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文庫本、ペーパーバック以外のラノベを初めて買った。やっぱり、電車など持ち歩くのは不便だな・・・。
スライムとか蜘蛛とか、人外のものに転生してしまうタイプのお話。宝箱型モンスター「ミミック」を主人公に、どう物語を展開するのかというところだけど・・・一応、ミミックのハルミさんは五感もあるし、言葉もわかる。擬態スキルで手脚を生やせる。しかも素晴らしい美脚という設定。
ダンジョンの地下1階に配置されたハルミさん。美脚を愛する変態冒険者アズラットからチートアイテムを手に入れ、無双して冒険者を殺し続けたことが問題化した。ダンジョンを管理している評議会から討伐隊を送り込まれたり・・・。ハルミさんはけっこう鬼畜な性格で、自分が助かるために他のモンスターを平気で犠牲にする。
ファーストシーズンの5日間を生き抜いたハルミさんは、エリートモンスターセンター送りという、体よく放逐されてしまった。盗賊から助けた?スアマちゃんを道連れにして、北の大陸にあるエリモンセンターを目指すことに・・・。
スキルの「擬態」が進化すると、より人間に近い形になれるらしく、美人であることははっきりした。
美脚とはいえ、ヒロインが人型ではないというのは・・・表紙に美人の完成イラストがあったから、無意識のうちに置き換えて読んでいたけど・・・この巻の最後まで、腰から下は人間、その上に宝箱。そこに腕が生えているという姿。ミニスカートで美脚だから、それなりにエッチ要素があるにはあるけど、そういう描写はほとんどなかった。
無双系のファンタジーなので、ご都合主義の塊なんだけど・・・ハルミさんの独白をベースにテンポがあって読みやすい。次巻はいつ頃出るんだろうか?

BOOK「変態王子と笑わない猫。12」

変態王子と笑わない猫 12
さがら総著
イラスト:カントク
(MF文庫J:amazon:563円)
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前巻から2年ほど間隔を開けて、ようやく完結巻が出た。ラノベの世界では、あとがきで「次巻で完結」と予告した後、いつまで経っても次巻が出ないという未完の作品は珍しくないので・・・内心、この作品も諦めていた。その結果、amazonで調べることもなく、気づくのが遅れてしまった。
前巻で謎解きが終わってしまったので、よくわからないまま、ほぼほぼ完結したものと思っていたら・・・月子ちゃんとポンコツさんのハッピーエンドを求めて、横寺くんは「リセットエンド」を何度も繰り返して、奮闘おっぱいしていた。でも、リセットされて以前とは異なる世界はどこか歪なわけで、それが本当のハッピーエンドなのか判然としない。その辺から、結末へと進んでいくわけだけど・・・。
いろいろ理解できないことも多いけど・・・言いたいことはわかった。
いまを生きていくために過去の思い出を忘れて成長していく避けられない必然の前に、ただひとり自分の幸せを犠牲にしながら、月子ちゃんのポンコツさんの幸せを追い求めていた横寺くんが、ようやく自分自身の幸せのありように気が付きました。めでたしめでたし。という、ぬるーい結末だった。
<完結>