BOOK「本好きの下剋上 9 司書になるためには手段を選んでいられません 第三部 領主の養女 II 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第三部 領主の養女 II

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:940円)
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ローゼマインの病弱を治す薬の素材を集めながら、収穫祭の農村めぐり。神殿長の仕事をこなしながら、本格的に印刷事業をスタートさせ、ローゼマインも多忙になってきた。でも、相変わらずローゼマインは、本に関する知識以外は幼女レベルの知性。本当は25才の大人とは思えない。
ハッセの小神殿と孤児院をめぐり、町長と文官、さらにその背後にいる貴族の腐敗構造とも戦わなければならなくなった。ただし、この世界の価値観では腐敗という認識はない。洗礼式・成人式・結婚式・収穫祭のためにいくつもの町を回るローゼマイン。神官長なしでもちゃんとお使いをこなしている。
地方回りの間に、ローゼマインの薬のための素材集め。でも、リュエルの実の採取には失敗。本作りという目標意外に、アイテム収集という流れも加わったのか・・・。身食いの熱の心配がなくなり、ローゼマインはそれなりに元気になったけど、アウトドアでの活動を背負い込ませて大丈夫なんだろうか? 中の人も外の人も、極端なインドア派だろうに^^;

BOOK「本好きの下剋上 8 司書になるためには手段を選んでいられません 第三部 領主の養女 I 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第三部 領主の養女 I

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:940円)
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マインの身を守るために編み出された奇策・・・マインを騎士団長カルステッドの娘として対外発表し、領主ジルヴェスターの養女にする。改名してローゼマイン。両親との交流は厳しく制限され、マインの素性を知っている少数は強引に誤魔化す。貴族は住む世界が違うし、強引だけど何とかなるような気もする。まずは貴族街の騎士団長の家に移り、洗礼式に向けて礼儀作法の特訓。ローゼマインにとって2回目の洗礼式。時をおかずして養子縁組。その場で虚弱体質も披露して、次は神殿長の就任式。前半で第三部の仕込みは終わり。急に登場人物が増えて、読むのに苦労する。
星結びの祭りで、養父である領主の城に行ったローゼマイン。神殿との二重生活はますます堅苦しくなっていくけど、筆頭側仕えのリヒャルダは果たして敵か味方か。
ローゼマインの中の人・麗乃は普通の日本人だから、貴族やら領主なんていう堅苦しい世界には縁遠い存在、ましてやお姫様とは・・・。ローゼマイン自身は気づいていないけど、本来の麗乃を知る人が見たら、腹を抱えて笑い転げることだろう。他人のグ○コを笑っている場合ではない。
目下の課題は、フリーダとの共同運営になったイタリアンレストランのオープン。そして、近隣の町ハッセの孤児院建設と工房の開設。レストランを先送りにして、急ピッチで隣町に孤児院と工房の新設が進む。

BOOK「本好きの下剋上 7 司書になるためには手段を選んでいられません 第二部 神殿の巫女見習い IV 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第二部 神殿の巫女見習い IV

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:940円)
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上級貴族によるマイン略奪計画・・・祝念式では失敗したが、新たな策略が動き出していた。
マインに弟が組まれた。名前はカミル。紙おむつの偉大さをマイン(麗乃)は知っているけど、紙おむつの肌に接する内側が和紙だということを麗乃は知らないらしい。布おむつを覆えば、洗濯がかなり楽になるはず。マインが紙おむつを開発する日は来ないようだ。
インク工房を得て、色インクの開発に着手。これが実用化すれば多色印刷が可能になる。ただし、社会的に影響の大きな活版印刷は延期され、マインはガリ版印刷の開発に踏み切る。ちなみに、ガリ版が発明されたのは、グーテンベルクの活版印刷機より400年も後のことだ。
新たに孤児院が引き取った赤ん坊ディルク・・・身食い。神殿長とつながっていたデリアがらみで、神殿長の陰謀に巻き込まれていく・・・。結局は、すごいガラガラポンで解決したけど、これで巫女見習い編は間違いなく完結した。
でも、これで完全にマインは、ルッツやギルには手の届かない存在になってしまった。そういうラブコメ的お話ではなかったんだな。

BOOK「本好きの下剋上 6 司書になるためには手段を選んでいられません 第二部 神殿の巫女見習い III 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第二部 神殿の巫女見習い III

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:940円)
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騎士団とのトロンベ退治の時に起きた問題は、神官長がもみ消しに成功したようだけど・・・マインに貴族たちからの圧力が加わるのは必至。神官長は密かに対策を練りはじめた・・・。10才になったとき、マインは騎士団長の家の養女となる。他に選択肢はない。
以前、マインがデザインカッターを作らせた鍛冶工房の見習いヨハン。マインはヨハンに金属活字を作らせるために、ヨハンのパトロンになった。具体的に活版印刷に向け動き出した。もし、マインが昔の活版輪転機のことを知っていたら、紙販を作って丸版を作った方が合理的かも知れないが・・・。
インク協会との契約が済み、おかしな雲行きに。貴族、利権が絡んでいることなので、今後の展開は予想も付かない。身の危険も考えられるため、マインは神殿での冬ごもりに入った。一晩でマインはホームシックになっているけど・・・マインの中の人は24才くらいの大人だろ? 神官長に甘えたりしているけど、マインの中の人は神官長より年上のはず。
ヨハンに発注していた金属活字が完成した。興奮したマインは当然発熱で寝込んだ。本当にバカだ。25才近い大人なのに懲りないヤツだ。
祝念式・・・同行した上位貴族出身の青色神官ジルヴェスター・・・イヤなやつだけど、根は悪いヤツではなさそう。たぶん、マインの味方になりそうな気がする。でも、貴族との問題が佳境に入っていきそうだ。

BOOK「本好きの下剋上 5 司書になるためには手段を選んでいられません 第二部 神殿の巫女見習い II 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第二部 神殿の巫女見習い II

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:940円)
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エーファがおめでた。マインに弟か妹ができる。でも、あの住宅事情だから、ギュンターは兵士で三交代制勤務だから、マインとトゥーリが出かけた昼間に仕込んだんだろうな。
絵が得意なヴィルマと楽器が得意なロジーナも加わった。
版画を用いた絵本づくりのために、インクとして油絵の具の黒を作った。木版画は失敗したけど、ステンシル(孔版の一種)で子供用聖典の絵本を完成させた。和綴じの薄い本だけど。そういえば、高校時代に製本用の千枚通しを手に入れるのに苦労した記憶がよみがえった。
でも、マインの野望はこれからが本番。富裕層と貧乏な平民しかいない、中間層がいない社会だから、識字率を上げるだけでは商品としては成立しないかも。購買力ないんだから・・・。
孤児院の冬支度のあと、騎士団の要請があり、マインははじめてトロンベ討伐に出かけ、癒しの儀式を行った。騎士団の前で、強力な魔力量を見せつける形になった。でも、ここに来て、マインが平民であることが問題を引き起こした。神官長も苦労が絶えない。
ついに、マインが前世の記憶を持っていることを神官長に知られてしまった。今後、どっちの方向にさようするんだろう?

BOOK「本好きの下剋上 4 司書になるためには手段を選んでいられません 第二部 神殿の巫女見習い I 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第二部 神殿の巫女見習い I

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:940円)
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マインの巫女見習いがはじまった。貴族扱いの青色巫女の待遇。マインは本を読めることでワクワクしているけど・・・面白くない本と出会うという発想がないのはなぜだ? 面白くない本を読まなければいけない苦痛だってあるはず。側仕えは神官長配下のフラン、問題児のギル、神殿長配下のデリア。孤児院の院長室を手に入れ、どうにか巫女見習いとして過ごす体裁が整っていった。
ベンノの方の動きは、イタリアンレストラン開業に向けての準備。神殿に料理人フーゴと見習いのエラを通わせ、料理の練習がはじまった。
で、この巻の中心は孤児院の建て直しと、ルッツの家庭の問題。ついでに、神官長との関係の確立。なんだかんだいって、神官長が後ろ盾にいなければ、マインは神殿での立場がない。でもよかった。異常人格のマインが、悲惨な状況の子どもたちをスルーしなくて。もし、安閑と本を読んでいられる状況であったなら、マインは孤児なんか気にもかけなかったろうから。

BOOK「本好きの下剋上 2 司書になるためには手段を選んでいられません 第一部 兵士の娘 II 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第一部 兵士の娘 II

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:940円)
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ようやく紙の試作に取りかかるメドが立った。作中では「和紙」となっていて、作り方も和紙を意識した記述。だけど、原料が異なるから、ここは単に「手漉き紙」とするべきだろう。繊維が長く密度が低いのは和紙の特徴だけど・・・葦ペンとインクで筆記するのには向かない。マインは、繊維を短くして密度を高めた西洋式の手漉き紙を目指すべきなんだが・・・。
将来的に、マインは印刷まで意識しているようだから、紙質にはもっとこだわるべきだ。最初は活版印刷だろうから、和紙でもどうにかなるだろうけど。
冬支度も終わり、冬の手仕事で作る髪飾りを家族で作りはじめ、この巻はマインが身食いで倒れたところまで。アニメ化されたのは「第一部」3巻までらしく、このあたりはアニメで見たばかり。マインが助かるためには高額のお金が必要だ。マインの頭の中にあるものの製造法と利権を適当に売って、とりあえず生存に関わるお金を調達するしかない。