BOOK「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 短編集 I 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
短編集 I

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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シリーズもののラノベで短編集はあまり買わないけど、珍しく積極的に読んでみようと思った。出版順からは外れてしまったので、第四部が終わったタイミングで読むことにした。
最初の短編のトゥーリの言葉で気がついた。そっか、マインは麗乃が転生してくるときの発熱で文字通りに「頭がおかしく」なっていたんだ。そう考えると、本編で腑に落ちなかったマインの異常な性格がすべて理解できる。転成時の後遺症か、麗乃の時点ですでにおかしかったのかは不明だけど。
飛び飛びの時間軸の短編が連なっているけど、どの時点でのお話なのかをしっかり表記してあるので、非常に理解しやすい。視点となる人物も毎回異なるけど、読みにくさはない。中にはモブ視点のお話もあるけど、設定がしっかりしたシリーズなので理解しやすいし面白さもある。
本編、外伝、短編、どれも面白く読んだけど・・・「バカは死んでも治らない」「本を読んでも賢くならない」「バカに付ける薬はない」・・・この3つ以上のことが今後描かれる可能性はあるんだろうか?

BOOK「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 貴族院外伝 一年生」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
貴族院外伝 一年生

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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「外伝」ではあるけれど、本編の貴族院1年目を別の登場人物の視点から描いた連続短編集という感じ。外伝二年生も出るんだろうか?
2年間の眠りから覚めたローゼマインが貴族院に入学した1年目・・・ローゼマインはすぐに座学と実技を終え、暴走しすぎてエーレンフィストに帰還させられてしまったので、ローゼマイン不在の貴族院のお話も多い。実際、ローゼマインが貴族院に滞在した期間はかなり短い。
いままで本編を読んだ限り、ダンケルフェルガーのハンネローレが「生まれながらに間が悪いキャラ」だという印象がなかった。おまけに、本当はあまり本が好きではないというのもいままで気づかなかった。「お気に入りの同じ本ばかり何度も読むタイプ」といっていたけど、こういう意味だったのか^^;

BOOK「ふたかた 姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない 4」

ふたかた
姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない(第4巻)

わかつきひかる著
イラスト:きまぐれblue
(すももブックス:amazon:204円)
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いよいよミス瑠璃色学園を決めるコンテスト。ここが山場なんだろう。瑞希が失恋を吹っ切るために、5分間舞台で笑い続けるというのは、まあ、それなりにひねった話ではあるが・・・いかんせん盛り上がらない。たぶん、優亜が理事長を殴ったあたりがピークなんだろうけど・・・高志の父親に対する確執も実にあっさりしたモノだった。
ドタバタも、コメディも、男の娘も、どれもパッとしなかった。わかつきひかる作だから、もう少し男の娘を面白く描いてくれるんじゃないかと期待していたのに。
こういう復刻版のような1冊を分割して電子出版化するビジネスモデルも、いいのか悪いのか悩むところだ。Kindleという電子書籍端末の出来の悪さを考えると、分割せずに出してくれた方がありがたい。できれば半額くらいの廉価版として。

BOOK「ふたかた 姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない 3」

ふたかた
姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない(第3巻)

わかつきひかる著
イラスト:きまぐれblue
(すももブックス:amazon:204円)
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同級生の大堀すみれ・・・華道の家元の令嬢。わかつきひかるの作品にはこういう家元の娘が良く出てくる。ここまでは特に目立ったこともないけど、ミスコンではライバルになるのだろう。
姉・瑞希の死は殺人だったのではないか・・・? 妙な方向に動きはじめたと思ったらあっさり解決。必要なのかこのくだり・・・。親衛隊とか新聞局とかドタバタ展開の要素はあるけど、ぜんぜん盛り上がりがない。amazonではドタバタコメディと紹介されていたのに・・・。
瑞希と高志の姉弟は学園理事長の愛人の子。別居していて面識もほとんどない状態ながら、創立祭には出席している。当然、この路線もドタバタコメディには発展しない。
いよいよ創立祭のミスコンが始まるというところでこの巻はおしまい。ここまでコメディらしい点はほとんどなかった。

BOOK「ふたかた 姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない 2」

ふたかた
姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない(第2巻)

わかつきひかる著
イラスト:きまぐれblue
(すももブックス:amazon:204円)
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学校中に高志の女装が知れ渡り、男の姿でも女の姿でも高志の人気が沸騰してしまった。
創立祭のミス瑠璃色学園。ミスコンに姉・瑞希が出場したいという。でも実際に出場するのは、弟・高志の身体。ライバルは大堀すみれと森永愛梨。
生前、瑞希は恋をしていて、高志の身体で再会したら・・・失恋した。さらに、優亜と高志の関係があり、それを新聞部がスクープして・・・。そこに、姉・瑞希が死んだ交通事故は殺人だったのではという疑惑が浮かんできた。
204円と廉価だったけど、この短さに納得。4冊合計で612円って、ちょうど文庫本1冊の値段だ。第1巻は0円だけど、合計すると値引きにもなっていない。一迅社版の内容は知らないから、加筆・改編されたモノかも分からない。気に入らなければ途中で止められるのは良心的だけど、Kindle端末の中で4冊分になるのは邪魔くさいな。

BOOK「ふたかた 姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない 1」

ふたかた
姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない(第1巻)

わかつきひかる著
イラスト:きまぐれblue
(すももブックス:amazon:0円)
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わかつきひかるの電子書籍が安く売られていたので、男の娘モノというのに釣られた読んでみることにした。以前、一迅社文庫で出版されていたらしいけど、すももブックスは電子版だけでリアル本はないらしい。
交通事故で死んだ学園ナンバー1の美少女・瑞希の霊が、双子の弟・高志に取り憑いた。瑞希に身体を乗っ取られ、女装してセーラー服で投稿した高志。姉を亡くした精神的ショックによる二重人格だと医者が診断したけど、高志自身は自分の妄想だと思っている。学校が全面的に協力することにり、女装して学校に登校する高志。好奇の視線が集まる中、瑞希の親衛隊なんかが現れ、ドタバタ展開の予感もする・・・。
ヒロインは隣に住む幼なじみ木崎優亜、同級生の大堀すみれ、学園の女王・森永愛梨あたりらしいけど、この巻は仕込みだけ。やけに短いけど、0円だから文句は言うまい。元は文庫本1冊だったから、加筆していない限り4巻ともかなり短いはず。

BOOK「本好きの下剋上 21 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員 IX 」

本好きの下剋上
司書になるためには手段を選んでいられません
第四部 貴族院の自称図書委員 IX

香月美夜著
イラスト:椎名優
(TOブックスラノベ:amazon:1,010円)
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婚約のため、エーレンフィストを訪問していたディートリンデとゲオルギーネが急遽、帰国した。途中、旧ヴェローニカ派と接触して・・・。
エーレンフィストでは、フェルディナンドが抜けた後への対応が急務。次期領主候補であるヴェルフリートの側近たちの増長は、シャルロッテですら不満を漏らす状況。慌ただしい引き継ぎの中、神殿長室に何者かが侵入し、聖典が暗殺用の魔術具と入れ替えられていた。拉致された灰色神官を救出し、残るは聖典探し。犯人の青色神官のエグモントは捕まり、ダールドルフ子爵夫人は自害。ローゼマインの機転で聖典も取り戻せた。これで、神殿内での反ローゼマイン派は一掃した。旧ヴェローニカ派の画策の証拠も手に入れ、冬の大粛正の準備も整った。
そしてフェルディナンドがアーレンスバッハへと発っていった。ローゼマインにとっては2回目の辛い分かれ・・・転生したとき、実の親との離別を含めれば3回目。何ともやるせないな。単純にローゼマインとフェルディナンドが結ばれてお仕舞いというわけにはいかないお話だけど、まだまだ長い話が続くのは間違いない。このところ、印刷や本の制作が軌道に乗って、政略が色濃くなってしまったなぁ。第四部終了。