BOOK「ロケットガール 4 魔法使いとランデヴー」

ロケットガール
4 魔法使いとランデヴー

野尻抱介著
イラスト:山内則康
(富士見ファンタジア文庫:580円+税)
※古書を購入

この巻は最終巻だけど短編集。その後現在に至るまで11年ほど続巻が出ていないから、この巻でおしまい。
「ムーンフェイスをぶっとばせ」・・・国際宇宙ステーションにアイドルグループSWAPの三村拓哉がやって来た。ところが、無重力状態でムーンフェイスになってしまうというお話。以前、ISS滞在中の日本人宇宙飛行士・山崎直子さんが、何かのテレビ中継でムーンフェイスを紹介していたような気がするけど、たぶん時期的には、それよりも前に書かれたと思われる。
他の短編は「クリスマス・ミッション」と「対決!聖戦士VS女子高生」。
書き下ろしの短編「魔法使いとランデヴー」・・・トラブルで地球への帰還が困難になった小惑星探査機《はちどり》の回収ミッション。トラブル続きだった探査機「はやぶさ」がモデルだという。もちろん、「はやぶさ」がミッションを終えて地球に帰ってくるなんて、想像もしていなかった時期に書かれたものだろう。

BOOK「ロケットガール 3 私と月につきあって」

ロケットガール
3 私と月につきあって

野尻抱介著
イラスト:山内則康
(富士見ファンタジア文庫:580円+税)
※古書を購入

ゆかりたちSSAの3人の宇宙飛行士は、アリアン・ガールズとの共同ミッションのため、南米フランス領ギアナに向かった。その機内で食中毒が発生し、パイロットがダウン。代わりに、ゆかりたちがエアバス機を操縦して着陸することに。マツリ的には魚の呪いらしい。・・・ゆかりというか、作者はフランスが嫌いらしい。ずいぶんぼろくそに書いている。
アリアンの飛行士ソランジュ、出会いからしてゆかりと衝突。ソランジュは真面目で融通の利かない性格。アリアンのチームでも浮いている。おまけに5人中2人が脱落・・・。やっぱり、作者のフランス人に対する悪意を感じる。
低軌道上での作業中、期待の接触事故で負傷者が出た。その結果、SSAの3人とソランジュが月を目指すことに。地上の反対を押し切っての計画続行。事実上の飛行計画の乗っ取り。おまけに、ソランジュまで怪我をしていた。ソランジュとゆかりが月面へ。でも、事故は起きるもので、茜の頭脳のお陰で無事に生還。ゆかりとソランジュもいつの間にか仲良くなっていた。

BOOK「ロケットガール 2 天使は結果オーライ」

ロケットガール
2 天使は結果オーライ

野尻抱介著
イラスト:山内則康
(富士見ファンタジア文庫:583円+税)
※古書を購入

ゆかりがアルバイト禁止の校則違反で高校を退学になった。よりによって、その高校の中庭に宇宙船が不時着。そこで宇宙金魚の実験を救うために協力した三浦茜。ゆかりに協力したことで、高校を辞めさせられ、小柄ということで、宇宙飛行士になることになった。ネリス女学院、最低の学校だけど・・・この作者、フェ●ス女学院から訴えられたりしないんだろうか?
茜がどうにか宇宙飛行士に採用されて、ようやくこの巻の山場。スペースシャトルでトラブルを起こした冥王星探査衛星オルフェウスの救援・・・茜の初飛行。この小説の頃から、冥王星が惑星として認めるか否かの議論があったらしい。スリムな宇宙服を着ているとはいえ、小柄でスレンダーな茜だから成功したミッション。最後に一波乱あったけど・・・アニメ化されたのはここまでだったはず。「バン・アレン帯」なんていう単語、ン十年ぶりに見た。高度が高いせいか、宇宙モノでもこの単語はなかなか出てこない。
タリホ族の呪い・・・もっとこの設定を脹らませて欲しい気もする。「はやぶさ」だって神頼みしたくらいだから、呪いだって影響していいはずだ。

BOOK「ロケットガール 1 女子高生、リフトオフ!」

ロケットガール
1 女子高生、リフトオフ!

野尻抱介著
イラスト:山内則康
(富士見ファンタジア文庫:621円+税)
※古書を購入

以前、アニメバブルの頃にアニメ化されたので、リアルタイムで見ていた記憶がある。たぶんその原作小説。
インドネシア、ソロモン諸島アクシオ島。日本の有人宇宙船打ち上げ基地。新型ブースターの6度の打ち上げ失敗で、計画が頓挫する寸前まで追いやられていた。そこで苦肉の策として、旧型ブースターで極限まで軽量化した宇宙船を打ち上げることになった。
そこに、失踪した父親を探しに来た女子高生・森田ゆかり(体重37キロ)が、猿でもできる簡単なアルバイト・宇宙飛行士にされてしまう。さらに、同じ体格の地元の少女マツリがバックアップのクルーにさせられた。実は、マツリはゆかりの父の子で、父親は村の酋長になっていた。早くも発見。
ゆかり自身、訓練に前向きに取り組んでいたけど、仕様変更した実績のない固形燃料ロケットをぶっつけ本番で使うことが判明。燃料のせいか、呪いのせいか・・・デブリの衝突があり、ちゃんと冒険小説っぽくなってきた。ロシアの軌道ステーション・ミールかぁ。そんな時代の小説なんだな。老朽化していたとはいえ、ミールをぶち壊したことは問題にならなかったんだろうか?

BOOK「りゅうおうのおしごと! 12」

りゅうおうのおしごと! 12
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫:amazon:660円)
※Kindle版を購入

銀子ちゃんとうふふになって、さらに帝位戦の挑戦者決定戦に勝利した八一。女性を見る目がないとは思うけど、それは好みの問題なので仕方がないけど・・・。まあ、幼なじみは負けフラグという風潮には反対なので、姉弟子にして幼なじみでもある銀子ちゃんにはがんばって欲しいところだけど・・・。でも、銀子ちゃんというのは「悪手」だと思う。そもそも、この小説は八一の元にあいちゃんが内弟子として転がり込んできたことにはじまるわけで、八一が銀子の弟弟子になったことからはじまるお話ではない。
銀子ちゃんの三段リーグの正念場。ゲロを吐き、胸を叩いて肋骨を折り、血反吐を吐いて四段にあがった。銀子ちゃんはこれがギリギリという感じもするけど、プロ棋士をしての戦いが続く。でも、封じ手は開封されて晴れて二人は・・・。本能的に危機を感じ取っていたのか、あいや天ちゃんが迫っても、もう逆転の目は残っていないだろう。
於鬼頭帝位VS九頭竜八一龍王。八一が天才肌を発揮して快勝。
これで奨励会編は終了だけど、まだ完結ではない。

BOOK「りゅうおうのおしごと! 11」

りゅうおうのおしごと! 11
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫:amazon:583円)
※Kindle版を購入

冒頭から、三段リーグで連敗した空銀子がイタすぎる。ふだんギャーギャー言うキャラのくせに、意外に根性が座ってなかったな・・・。銀子ちゃんのような可愛げのないキャラが許されているのは、あくまで将棋が強いからであって・・・。
八一が清滝師匠の内弟子になるところからの回想・・・姉弟子・空銀子との出会い・・・最初からずーっと、銀子ちゃんはイタい子のまま、人格的に成長しなかったらしい。いまだ黒歴史の中にいるんだな。
この巻は、八一と銀子ちゃんの新しい「黒歴史」の1ページ^^;; たぶん、あの封じ手が開封されることはないんじゃないだろうか。だって・・・。
銀子ちゃんは今回の件で一皮剥けて、さらに強くなったようだけど・・・クズ竜八一はレベルアップするきっかけになるんだろうか? 腑抜けてしまわないか心配だ。
ここ数巻、変態成分が足りないような気がしていたけど・・・白鳥士郎、結婚してリアルで満たされてるんだろうなと思ったら、娘が生まれたとか。そりゃ、変態を書いてる場合じゃないよな。

BOOK「理想のヒモ生活 12」

理想のヒモ生活(第12巻)
渡辺恒彦著
イラスト:文倉十
(ヒーロー文庫:amazon:612円)
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何がおもしろいのかはっきりしないまま、なんとなく読み続けて最新巻まで来てしまった。
フレア姫を側室に迎えるため、ゼンジロウは黄金の木の葉号でウップサーラ王国に旅だった。長い航海を経て、北大陸西部ズウォタ・ヴォルノシチ貴族制共和国ポモージエ港に寄港した。
港町での休暇中、待女のマルグレーテが孤児の少年から、同宿のヤン司祭に会わせてほしいと声を掛けられ・・・ヤン司祭に取り次ぐと、「北方騎士団」のポモージエ侵攻の危急を知った。・・・ポモージエ防衛にケリが付くまで足止めされるゼンジロウは、国交のない国でアンナ王女との外交的対応を迫られる。ズウォタ・ヴォルノシチ貴族制共和国内の路線を廻る権力闘争に巻き込まれる。
女王のヒモ生活に憧れてきた割に、ゼンジロウは真面目に外交的に配慮していたけど・・・今回はアンナ王女にしてやられた感じ。新たな情報・・・「白の帝国」とルクレツィアの話は伏線なんだろうな。でなければ、わざわざルクレツィアをこの旅に同行させた理由の説明が付かない。フレア姫を側室に迎える許可をもらいに行くのに、もう一人側室候補を連れて行くなんて非常識すぎるから。