BOOK「りゅうおうのおしごと! 8」

りゅうおうのおしごと! 8
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫文庫:amazon:610円)
※Kindle版を購入

リアル世界でのお話・・・デビュー後の連勝記録の後、5段6段とスピード出世し、今期の勝率トップ、無敗でC級1組に上がることになった藤井聡太6段。おかげで、将棋は大ブームといえるような状況だけど・・・あやかってスピード出版という感じの第8巻。リアル本が出た後、Kindle版が出るのも早かった。
本編のベースは供御飯万智VS月夜見坂燎の対局。いままでは感想戦のおまけキャラだったけど、この巻はこの二人が主役。女流タイトル山城桜花戦の三番勝負・・・時折、時間軸を巻き戻して給っていた短編も再利用。「山城桜花戦」は「倉敷藤花戦」をモデルとした架空の女流タイトルだろう。
「将棋」「ロリ」「変態」を三本柱とした小説なので、中身の薄い内容でもそれなりに面白いし、クズ竜だけでなく、天ちゃんの付き人・晶さんが「本物」だということが改めて納得できた。「ロリ」「変態」にはページを割いていたけど、「将棋」ネタでは、「目隠し将棋」と「名局賞」くらいかな・・・。この巻では、記録係の男鹿さんという引退した元女流棋士の目線で、棋士たちの世代間の戦いについて語っているけど・・・リアルの世界で、藤井くんのような存在が現れ、他の棋士たちは何をどう思っているのだろう?
最後に、あとがきを読んでもうひとつ納得した。作者の白鳥士郎もまた「本物」であることを。・・・こういう風に書いて欲しがっているようだったので^^;;

BOOK「りゅうおうのおしごと! 7」

りゅうおうのおしごと! 7
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫文庫:amazon:630円)
※Kindle版を購入

クズ竜の竜王位防衛の表彰と清滝一門の祝賀会。勝負が付いた瞬間はニュースで取り上げられたりして、さしてプロ将棋に関心がない人間にも目にする機会はあるけど、こういう席を目にすることはまずない。・・・でも、清滝師匠って・・・関西将棋会館の二階の窓から放尿したとか、クズ竜並みの変態だと思っていたけど、出るところに出ると、ちゃんとした振る舞いをするようだ。で、この巻はある意味では清滝師匠が主役。清滝師匠や歩夢などの視点から書かれていたりして、いままでとはちょっと違う雰囲気があった。
桂香さんの件で年齢制限のことは描かれていたけど、今回は限界に達したプロ棋士が引退を考えるあたりの苦悩を描いているわけだけど・・・このへんはいろいろ実在する棋士をモデルにしているようだから、現実にもいろいろドラマがあるのだろう。
最近の話題でいえば、加藤一二三・九段の引退が話題になったけど、あの人は特別という気もする。実際はいつの間にか消えていくだけで、プロ棋士の引退が話題になること自体が珍しいことなんだよな。
それにしてもクズ竜、さすがタイトルホルダーなだけあって、実際は強いんだな。

BOOK「レベリオン 楽園に紅き翼の詩を」

レベリオン
放課後の殺戮者

三雲岳斗著
イラスト:椋本夏夜
(電撃文庫:570円+税)
※古書を購入

このシリーズをまとめ買いした時点で、この第5巻でお仕舞いなのは分かっていた。ラブコメではないので仕方がないけど、最後まで重たいノリのお話だった。人がよく死ぬし^^;; 一応、学園サスペンスというジャンルらしい。
最終巻ではあるけれど、新しいレベリオンたちが出てくるし、新兵器なんかも出てくるし、なにより舞台が豪華客船って・・・練り上げて用意された完結という感じがしない。そういえば、『ストブラ』にもバトラーの豪華クルーザーがよく登場していたっけ。いろんな意味で、『ストブラ』の下敷きになっているらしい。・・・もし、出版順にこのシリーズを先に読んでいたとしたら、『ストブラ』を「二番煎じの焼き直し」と評価していたかも知れない。『ストブラ』は気に入っている作品なので、その意味では、このシリーズが埋もれていてくれて幸いだった。
結局、あまりヒットしないままにこの辺で止めておきましょうか、という感じで無難に終わらせたと印象。出版社からの打ち切りだったとしても驚かない感じ・・・。何にせよ、とりあえず完結してくれたから、まあそれでいいや。寝る前に30分だけ読むのにはちょうど良い感じだった・・・適度に退屈でつまらなかったから^^;;
<完結>

BOOK「レベリオン 彼女のいない教室」

レベリオン
彼女のいない教室

三雲岳斗著
イラスト:椋本夏夜
(電撃文庫:670円+税)
※古書を購入

恭介の監視役・・・香澄が解任され、3行のメッセージを残していなくなってしまった。恭介は香澄に惚れているわけでもないけど、やっぱり探す・・・よね。でも、新しい監視役として梨夏がやってきた。『ストブラ』でいうなら、雪菜と紗矢華という感じだろうか・・・。
統合計画局に戻った香澄は、この物語の核心ともいうべき秘密を知ることになって、いよいよ、クライマックスというか、完結に向けての種明かしがはじまった感じ。新キャラが登場したばかりではあるけど・・・。おまけに、恋愛方向には走らないと思っていたのに、いまさらという感じで香澄にフラグが立ったりして・・・。なんかいろいろ中途半端な印象が否めない。そういう面では、『ストブラ』って、この小説の反省を活かして書かれたんだろうなと推測してしまう。
なんとなく気づいてしまったけど・・・シリアスなサスペンスなのは分かっているけど、キャラにも能力にも、戦闘にも、華がないんだな、このシリーズ。だから、連続して動きがあって、スピード感ある展開なのにもかかわらず、全体的にのっぺりした印象になってしまうんじゃないだろうか。

BOOK「竜と勇者と可愛げのない私 8」

竜と勇者と可愛げのない私 8
志村一矢著
イラスト:ぎん太
(電撃文庫:630円+税)
※古書を購入

アホタレと魔王メイ=ヘム、なんかあっさり勝負が終わり、最後は竜王シグルドとの戦い。と思ったら、アホタレとアンジュが恋人同士になり、バカップル状態になってしまった^^;; ここままで早い展開で進んで来たけど・・・なぜか魔王シグルドのいる「月の宮」に攻め入るまで半年ものインターバルができた。ここで、主人公たちの戦闘力をインフレ化させないといけないんだけど、その手段が一夜漬け的な修業とは・・・。
(ちょっとネタバレになるけど)ラノベのヒロインが処女か非処女かは大きな問題らしいけど、アンジュはアホタレとやらかしてしまった。そして、妊娠までして・・・お腹の中の赤ちゃんのおかげで命長らえるという展開。まさに前代未聞のヒロインだと・・・。
良い意味でも悪い意味でも、いろいろ意表を突かれて予想外の展開が続いたけど、手放しで面白いと思える小説ではなかった。何が問題なのか微妙だけど・・・ヒロインのモノローグで書かれたせいで、ストーリーをなぞっていくだけの流れになってしまったような印象がある。アンジュには十分可愛げがあったんだけど・・・。
<本編完結>

BOOK「竜と勇者と可愛げのない私 7」

竜と勇者と可愛げのない私 7
志村一矢著
イラスト:ぎん太
(電撃文庫:570円+税)
※古書を購入

前巻で、アホタレが聖竜母ヴァナディースの竜騎士になり、竜王シグルドと敵対する関係になってしまった。はじめは、シグルドの力を借りて魔王を倒す流れだったにもかかわらず・・・。しかも、アホタレが本気で戦えるのは一度きり。一度アホタレに破れた魔王の娘アイネイアとノェルは、黒死病の治療法にめどを立て、アホタレの配下となった。ということで、魔界へ。
前哨戦は、魔王の娘クリームヒルトとイングヴェルデ。超戦闘体バハムートが暴走するは、魔王メイ=ヘムと共闘するは、アンジュが思わぬかたちで主戦力になってしまうは・・・なんだかんだいって、ずっと裏をかいた展開。多少、ご都合主義のニオイはするけど、ちょっと面白くなってきた。やっぱり、アンジュが女々しくなったり、ぐちぐち悩むようなながれは面白くない。
なんにせよ、魔王メイ=ヘムと娘たちとの決着は付いた。残りは魔王メイ=ヘムを納得させるだけ。これなら、次の巻で完結できそうな流れだ。

BOOK「レベリオン 炎を背負う少年たち」

レベリオン
炎を背負う少年たち

三雲岳斗著
イラスト:椋本夏夜
(電撃文庫:530円+税)
※古書を購入

これまでの続きではあるけれど、お話の構成が初心に返ったというか・・・学校内で起きたなぞの密室焼死事件とその犯人である新たなレベリオンという構図からはじまった。もちろん、R2ウイルス流出事故の元凶たちとの追加設定が厚みを増してきているけど・・・ますます『ストブラ』との類似点、相違点が気になって仕方がなくなった。実際は読む順が逆なので、後発の『ストブラ』の方がこのシリーズに似ているわけだけど。
統合計画局のARES(対レベリオン強化兵士)という新戦力が加わり、やらレベリオン原種の生き残りやら、香澄の姉・真澄美やら天才幼女・煌やらいろいろ出てきた。でも、結局は予想外の犯人ということで決着した。いろいろ顔ぶれも揃ってきて、なんとなく収束に向かう方向が見えてきた感じもする。
第1巻から登場する下級生の江崎綾は、殺されそうになった。クラスメートの草薙萌恵は、恭介の想い人ではあるけれど、ここまではモブ扱い。ここまで引っ張るところからして・・・最後は真のボスキャラでした、なんてことにはならないだろうか?

BOOK「竜と勇者と可愛げのない私 6」

竜と勇者と可愛げのない私 6
志村一矢著
イラスト:ぎん太
(電撃文庫:610円+税)
※古書を購入

前巻末から突然、巨人対決になってしまった。フェブロニアの女帝ティマリアの影武者ルピシアが完成させた巨大戦闘兵器ティル・ナ・ノーグVS魔王メイ=ヘムの超戦闘体バハムート。何とも呆気ない戦いだったけど、魔王が強すぎる。かなりインフレ化しないと勝てない相手だけど・・・たぶん、ふだんの魔王は美少女で、最後はアホタレが戦わずに勝つんだろうな^^;;
いつも以上にご都合主義的に現れた助っ人、金竜オルリスと共にコスモスの町へ。アホタレの兄レイヴェン将軍の伏線を回収しに・・・レイヴェンが持つ竜宝玉を得るために・・・って、レイヴェンが死んでしまうという予想外の展開。準レギュラーだったアイカが躍り出て、メインストーリーを大きく変更してしまった。
いろいろな竜が出てきて、たぶん、こちらの世界での戦闘は終わったような気配。アホタレたちの力もインフレ化して、ボスキャラたちと戦えそうなところまで来たようだし。でも、このシリーズ、残り2巻だけど、本当に完結しているのかちょっと心配になってきた。
もうひとつ心配なことは・・・レイヴァンからアホタレに素早く乗り換えるアンジュって・・・^^;;