BOOK「ダムの科学 知られざる超巨大建造物の秘密に迫る」

ダムの科学
知られざる超巨大建造物の秘密に迫る

一般社団法人ダム工学会
近畿・中部ワーキンググループ著
(サイエンス・アイ新書:952円+税)
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テレビニュースで見たことだけど・・・最近、「ダム」が人気らしい。あるいは、「ダムカレー」なるカレーライスが人気なのか・・・。もちろん、「ダムガール」なる人たちもいるらしい。
わたしは特別にダムが好きというわけではないけど、むかし、山登りをしていたときに登山口ちかくのダムを訪れたことはあった。だから、その大きさや迫力は体感しているし、ダムの機能や構造なども取材したことがあるので一通りは知っていた。なので、目新しい情報はあまりなかったけれども・・・ひとつだけ、新たな知見があった。今後のダムの役割。
田中康夫元長野県知事の「脱ダム宣言」以降、ダムへの逆風が吹き、ダムの時代は終わったような気になっていた。でも、いわれてみれば、脱ダム宣言が正しかったのか、考えたこともなかった。地球規模での気候変動がどうこういわれる現在、ダムには本来的な意味で存在意義が高まっているのではないか。記録的な豪雨による水害も各地で頻発しているし、先日の北海道での地震で北海道全域がブラックアウトしたとき、その復旧は砂川の水力発電所からの電力からはじまった。この視点から、もう少し勉強してみようかなという気になった。

BOOK「トップ専門医の「家庭の医学」シリーズ スーパー図解 坐骨神経痛」

トップ専門医の「家庭の医学」シリーズ
スーパー図解 坐骨神経痛
原因を見極め、不快な症状を解消する

久野木順一著
(法研:1,300円+税)
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暖かくなったにもかかわらず、腰痛と坐骨神経痛がぜんぜん改善しない。痛み止めのお陰で、日常生活はどうにかなっているけど、ちょっと出歩くとかなりキビシイ。こういう本を読んだからといって、症状が改善するわけではないけど・・・つい、なにかのきっかけになるのではないかと・・・。
この本、脊柱管狭窄症や坐骨神経痛になったばかりの人には、入門書として良書だと思う。医者に診察を受ける上で、検査法だけでなく検査への備えなども幅広く紹介していて、読んでおくと安心できるないようだと思う。ただ、感染症のように全く予備知識もないまま、ある日突然という人は少ないだろうから・・・診断を受けたときには、検査は済んでいるだろうけど。まあ、その後の治療法、手術なんかも紹介しているから、基本的な知識は一通り網羅されている。

MOOK「イカロスMOOK 名機250選 マニアの王道 趣味のカタログシリーズ 飛行機生誕1世紀記念出版」

イカロスMOOK
名機250選
マニアの王道 趣味のカタログシリーズ
飛行機生誕1世紀記念出版

帆足孝治著
(イカロス出版:1,800円+税)
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古本屋の店頭で見かけ、これは買っておくべきだと飛びつくように購入してしまった。Amazonでは半額以下の値段で古本が手に入ると気づいてちょっとショック。いつものように、スマホで調べてから買うべきだった。でも、本の状態は非常に良いので・・・納得しよう・・・。
1903年にライト兄弟が「ライト・フライヤー」で動力飛行に成功し、いわゆる飛行機の歴史がはじまった。それ以降の250機の飛行機を紹介している。各機の紹介スペースは1ページで、必ず写真が付いている。文章量は少なくて物足りないけど、各機のアウトラインはわかる。
1997年の出版なので、日本の「MRJ」は影も形も載っていない。MRJが名機に数えられるのか、いまだ未知数だけど。最終ページは「三菱F-2」。旅客機では「ボーイング777」まで。
巻末に世界の航空博物館リスト、旧日本陸海軍機保存リストが付いていて、そのうち役に立つかも知れない。それにしても、旧日本陸海軍機って、ぜんぜん保存されていないな・・・。

BOOK「農家が教える どぶろくのつくり方」

農家が教える どぶろくのつくり方
ワイン ビール 焼酎 麹・酵母つくりも

農文協編
(農文協:1,400円+税)

どぶろく造りは難しくはないけど、インスタント食品や中食を多用するような現代にあっては、もはや簡単と言えるほど手軽ではない。しかも、それなりに味わいはあるけど、必ずしも美味しく出来るわけではない。お酒としては、市販の純米酒や吟醸酒にはかなわない。
現在、酒税が歳入に占める割合はわずか約2%。収税源としての価値が下がったのに、いまだ解禁されないのはなぜだろう。この本は、文化としてどぶろく造りの継承を訴えている。文化は一度滅んでしまうと、簡単には復活しない。そう思っていないのは、国のお役人と既存の酒蔵だけ。
酒造解禁で登場するであろうベンチャー企業を脅威に感じる既存の酒蔵って、そんなに自分が造っているお酒に自信がないんだろうか。

BOOK「免疫と「病」の科学 万病のもと「慢性炎症」とは何か」

免疫と「病」の科学
万病のもと「慢性炎症」とは何か

宮坂昌之・定岡恵共著
(講談社ブルーバックス:amazon:1,188円)
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積極的に長生きしたいとは特別思っていないけど・・・こういう本があると、つい読んでしまう。「慢性炎症」なんて、いつも身近に感じていることだから。
前半分は炎症と免疫の仕組みの解説。ここでいう「慢性炎症」は一過的な腫れや発熱などを伴う炎症ではなく、自覚症状もなく何週間も続く炎症のこと。この炎症が、肥満・糖尿病、脂質異常症、心筋梗塞、脳梗塞、肝炎、肝硬変、アトピー性皮膚炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、特発性肺繊維症、間接リウマチ、老化、認知症などなど、様々な病気を引き起こすという。たしかに、わたしは子どもの頃、喘息やアレルギーに苦しみ・・・いまのように医療が進歩していなかった時代から、体質改善だの、アレルギー治療だのと、免疫系にごにょごにょする治療をたくさん受けた。その結果、いまでも生きているわけだけど・・・いろいろ思い当たることがたくさんある。
そして後半、その診断法や治療法などの解説があり、日常的に気をつけることが書かれていた。でもなあ、それが貝原益軒の『養生訓』を引用し、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とは・・・。そのあげくに、禁煙、節酒、食生活の見直し、運動、適正体重の維持などなど。まあ、そうなんだろうけどさぁ・・・。

BOOK「日本列島の下では何が起きているのか 列島誕生から地震・火山噴火のメカニズムまで」

日本列島の下では何が起きているのか
列島誕生から地震・火山噴火のメカニズムまで

中島淳一著
(講談社ブルーバックス:amazon:1,188円)
※Kindle版を購入

プレートテクトニクスの入門編からはじまり、日本列島の成り立ちと地下深部の構造、プレート内と火山の内部で起きていることなどを解説している。基本的なことは知っているつもりだったけど、各所に最新の研究成果がみられた。
特に第9章と第10章・・・「内陸地殻で何が起こっているか?」は、熊本、大阪、北海道で起きた内陸地震の記憶も新しい頭で読んだので、なるほどという感じ。まあ、結論的には、日本のどこでいつ大地震が起きても不思議ではないというだけどことだけど。最後の「関東地方の地下で何が起こっているか?」は、首都圏直下型地震のお話だけど、これもいつ発生してもおかしくない。どう備え、どう生き伸びるかは別の話。わたしは、外出時に直下型地震に遭遇した場合、かなりの確率で死ぬ自信があるがあるから・・・理屈はわかっても仕方がないんだけど^^;;

BOOK「日本の伝統 発酵の科学 微生物が生み出す「旨さ」の秘密」

日本の伝統 発酵の科学
微生物が生み出す「旨さ」の秘密

中島春紫著
(講談社ブルーバックス:1,000円+税)
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最近、「発酵」に興味がわいて、少し本を読んでいる。きっかけはヨーグルト作りだけど、ヨーグルトの発酵はまだ単純な方で、こういう本を読むといろいろ興味深い情報と出くわす。でも、味噌や醤油まで作りたいとは思わない。かといって、他に手軽に作れる発酵食品というと、なにも思いつかない。漬け物も発酵食品ではあるけれど・・・。
この本は「日本の伝統」とうたっているくらいなので、味噌と醤油、そして納豆の話がメイン。しかも、ブルーバックスなので、かなり本格的に発酵のメカニズムを解説している。微生物の働きだけでなく、旨さの元となる反応の化学式なども紹介されている。でも、とても読みやすい。
発酵の世界は奥深いけど・・・わたしの興味は底が浅いので、これ以上同じような本を何冊読んでも、変わったことは起きそうもない。良い本に出会ったところで、このジャンルはお仕舞いという感じ。

BOOK「環境と微生物 環境浄化と微生物生存のメカニズム」

環境と微生物
環境浄化と微生物生存のメカニズム

中村和憲著
(産業図書:1,700円+税)
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仕事の資料というよりは、個人的な興味で読んだ。
漠然と、地球上には天文学的な数字で示すほどの微生物がいるとは知っていたけど、地球環境を維持するレベルで活躍する存在だと示され、ちょっと驚いた。「元素循環」なんていわれると仰々しく感じるけど、地球上の有機物はほぼすべて、最終的には微生物に分解されている。・・・いわれてみれば当たり前のことなんだけどね。
個人的に関心があったのは、第3章でで解説されている、環境汚染物質の生物学的処理プロセスと微生物について。かなり専門的に説明しているので、すべてを理解したわけではないけど、一応満足した。
この分野はかなり以前から注目されているけど、いま現在に至っても、華々しく活躍している技術という印象がない。でも、合併処理浄化槽なんかで普通につかわれているわけだけど・・・。

BOOK「図解でよくわかる発酵のきほん 発酵のしくみと微生物の種類から、食品・製薬・環境テクノロジーまで」

図解でよくわかる発酵のきほん
発酵のしくみと微生物の種類から、
食品・製薬・環境テクノロジーまで

舘博監修
(誠文堂新光社:1,600円+税)
※古書を購入

昨年12月から、ヨーグルトメーカーでずっとヨーグルトを作り続けている。もちろん、毎日大量に食べ続けている。そのお陰なのか、この冬は風邪もひかず、基本的に体調が良い。・・・腰痛以外は。
ヨーグルトメーカーに付いていたレシピブックには、納豆や甘酒の作り方が載っていたけど・・・まだ、ヨーグルト以外は作ったことがない。他になにかないのかと思いながらも、味噌や醤油を作りたいわけではない。この本はそうしたレシピ本ではないけど・・・発酵についての基本が解り、ヨーグルトメーカーの中でなにが起きているのかは理解できた。
個人的には、サブタイトルにある環境テクノロジーにも興味があったけれど、このテーマは概要だけであまり突っ込んだ説明はなかった。これは、改めて別の本を読むしかない。