BOOK「図解 超高層ビルのしくみ 建設から解体までの全技術」

図解・超高層ビルのしくみ
建設から解体までの全技術

鹿島著
(講談社ブルーバックス:880円+税)
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ぜんぜん関係ない話だけど・・・村上龍の小説『コインロッカー・ベイビーズ』が出たのは1980年。西新宿に超高層ビルが立ち並んで・・・という時代背景を紹介するシーンを憶えている。でも、気がつくと、都内は至る所に超高層ビルが生えている。日本のように地震の多い国では、特別な技術が求められ、超高層ビルには向かない国土であるという認識は大むかしのものだ。
すでに赤坂プリンスホテルは解体されてしまったけど、霞が関ビルはいまだ現役。東日本大震災で倒れた超高層ビルは1棟もなかったし、首都圏直下型地震にも耐えるということになっている。
ゼネコンが著者なので、建設工法が中心ではあるけど、安全性や快適性など幅広く紹介している。ブルーバックスとしては入門書レベルで、あまり突っ込んだ内容はなかった。

BOOK「フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体」

フォッサマグナ
日本列島を分断する巨大地溝の正体

藤岡換太郎著
(講談社ブルーバックス:1,000円+税)
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フォッサマグナについて詳しく解説した本ははじめて読んだ。日本列島が大陸から分かれ、日本海が形成され、いまの形になってきたという基礎知識はあったけど、なかなか複雑で、ざっくりしたイメージしか理解できなかった。
中学の地学で、「フォッサマグナ」という単語は習う。このとき、フォッサマグナと「糸魚川静岡構造線」を混同してしまう人も多い。でも、単語さえ記憶してしまえばテスト対策としては十分なので、たいていの人は、それ以上は深く考えない。
現代であれば、詳細な地形図やGoogleアースを見れば、フォッサマグナ西端の糸魚川静岡構造線は一目瞭然にわかる。でも、東端の構造線ははっきりしない。明治時代の初頭、地表を観察してこれだけ大きな構造に気づいたというのは、驚くべきことかも知れない。お雇い外国人教授として東京帝国大学に来たドイツの地質学者ナウマンの業績だけど、この時代の日本にはたくさん未発見のものがあって、学者としては面白かったんだろうな。どうして自分の名前を付けなかったのか不思議だけど、ナウマンの名前は「ナウマンゾウ」に残っている。

BOOK「「食べもの神話」の落とし穴 巷にはびこるフードファディズム」

「食べもの神話」の落とし穴
巷にはびこるフードファディズム

高橋久仁子著
(講談社ブルーバックス:900円+税)
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「○○を食べると血圧が下がる」的な盲信・・・この「フードファディズム」という単語を初めて聞いたのは、かれこれ30年近く前のこと。とある大学の教授と仕事でお話ししたときに聞いた。元々、「牛乳を飲むと背が伸びる」「牛乳を飲むとおっぱいが大きくなる」といった成長期の子ども向けにこういった盲信というか、都市伝説のような話は以前から数多くあった。
半世紀前、虚弱児童であったわたしは、電解カルシウム液やら土瓶で煮詰めた漢方薬やら、毎日いろんなものを飲んだり食べたりしていた。台所には、「アルカリ性食品・酸性食品一覧」がでーんと貼ってあった。この本にも書かれているけど、わたしは正しく理解していたようだ。
幸か不幸か、ちゃんと科学的に考えるように成長したお陰で、極端なフードファディズムには陥らずに今日に至っている。わたしも年をとって、生活習慣病の大三元をツモ上がりしそうな状態になり、藁にもすがる思いはあるけど^^;; ただし、だからといって、毎日、適切な食事をとれているわけではない。

BOOK「物理学天才列伝 上 ガリレオ、ニュートンからアインシュタインまで」

物理学天才列伝(上)
ガリレオ、ニュートンからアインシュタインまで

ウィリアム・H・クロッパー著
水谷淳:翻訳
(講談社ブルーバックス:1,300円+税)
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科学者の伝記を読もうかと思って、amazonで何気なく古書を買ったら・・・予想以上の厚さに一瞬怯んだ。幸いにも、数式はあまり登場せず、読み飛ばしても流れは理解できる。でも、読み終えるのに苦労したから、下巻にはしばらく手が伸びないかも知れない。
この巻で紹介されている物理学者は、有名どころだけあげると、ガリレオ、ニュートン、ジュール、マクスウェル、アインシュタインなど。
個人的に、ガリレオとニュートンの力学、ファラデーとマックスウェルの電磁気学、アインシュタインの相対論には比較的馴染みがあったけど、第2章の熱力学にはあまり馴染みがなくおもしろく読めた。登場する科学者も、ジュール以外はほとんど記憶にない名前ばかり。読んでいて、このあたりを解き明かしたのはこの人の業績なのかと気づくことも多かったけど・・・たぶん、三日も過ぎると、名前は忘れてしまうことだろう^^;

BOOK「富士山大噴火と阿蘇山大爆発」

富士山大噴火と阿蘇山大爆発
巽好幸著
(幻冬舎新書:800円+税)
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平成時代は大きな地震や火山の噴火が多かった。東日本大震災の後、次は南海・東南海・東海だ、首都直下型地震だ、富士山の噴火だと、大災害が目白押しに予想されている。
長い目で見れば確実に起こるのだろうけど、いつ起きるのかが分からないから厄介だ。千年・万年は地質学的にはつい最近のことだから、過去に起きた大噴火はもう起きないとはいえない。
7325年前に九州の鬼界アカホヤ噴火では、九州南部の縄文人が全滅したという。もし、いま阿蘇山が大噴火したら、日本は壊滅・・・。
こういう情報を突きつけられて、人それぞれいろいろ考えるだろう。やれ、防災を強化しろとか、なんで九州に原発なんか作ったんだとか・・・そういう意見はわかるんだけど、いくら国土強靱化などといっても、人間のちからでは対処できないのではないか? これをいいだしたら、日本列島に人は住んではいけないという結論になりそうだ。
そういえば、今日は「防災の日」だった。

BOOK「「香り」の科学 匂いの正体からその効能まで」

「香り」の科学
匂いの正体からその効能まで

平山令明著
(講談社ブルーバックス:1,000円+税)
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仕事の資料として読んだ本。
他にも入門書などを読んだけど、文化的な側面にも触れられているし、目次的には入門書とほとんど変わりがない。ただ、ブルーバックスなので、やっぱり出てくるのがカメの甲羅^^;; やたらと分子構造式なんかが出てくる。読み飛ばしてもぜんぜん問題はないけれど、やはり取っつきにくい印象がある。
香り、嗅覚に限らず、五感に関することは、文字では伝えようがないので・・・シトラス系だ、バルサミック系だといわれても、例示されたものを自分の経験の中から想像するしかない。果たして正しくイメージできたのか、それすらわからない。分子構造を示されてもなんらイメージできない。このへんが難しいところだ。
そういえば、電子メディアに対抗する印刷技術として、ニオイのする印刷という技術があったけど、一度としてお目に掛かったことがない。こういう分野の本にこそ使うべきだと思うのだが・・・。

BOOK「超美麗イラスト図解 世界の深海魚 最驚50 目も口も頭も体も生き方も、すべて奇想天外!!」

超美麗イラスト図解
世界の深海魚 最驚50
目も口も頭も体も生き方も、すべて奇想天外!!

北村雄一著
(サイエンス・アイ新書:1,200円+税)
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しばらく前に、沖縄美ら海水族館で「リュウグウノツカイ」の人工授精に成功したというニュースを見て、深海魚について興味を持った。古本屋の店頭でペラペラ見たときは、イラストがパッとしなくてすぐには手が伸びなかったけど・・・他に手頃な深海魚の本がなかったので・・・。
で、興味のあるところから読もうとしたら・・・目次に「リュウグウノツカイ」がない。巻末の索引で発見したけど、『アカマンボウ類』の項目にいた。そして項目のリード文で、「リュウグウノツカイが有名だが、今回、この本ではスティレフォルス・コルダツスのみを取り上げる」と宣言してあり、断片的にしかリュウグウノツカイについては触れられていなかった。・・・仕方がない^^;;
でも逆に、深海魚がどういう分類で、どんな代表的な魚がいるのかという視点で、ササッと読み流すことにした。謎の多い深海魚なので、読めば読んだなりには興味がわいた。