BOOK「カラー図解でわかるジェット旅客機の操縦 エアバス機とボーイング機の違いは? 自動着陸機能はどういうしくみなの?」

カラー図解でわかるジェット旅客機の操縦
エアバス機とボーイング機の違いは?
自動着陸機能はどういうしくみなの?

中村寛治著
(サイエンス・アイ新書:952円+税)
※古書を購入

昨年、4カ所の航空博物館を回り、何度かシミュレーターで旅客機の操縦らしきものを体験した。実際は、指し棒で示されたところを指示されたように動かすだけだったけれども。クルマの運転もしないし、ゲームもやらないわたしにとっては、ちょっと新鮮な体験ではあった。それで興味を持ったわけではないけど、amazonを検索していて見つけたので読んでみた。航空マニアにはたまらない情報なのだろうけど・・・あまり面白い読み物ではなかった^^;
博物館でフライトシミュレーターに乗ったときにも思い浮かんだけど・・・たしか、「レインボーブリッジの下をくぐってみたかった」とかいって、航空マニアが全日空機をハイジャックした事件があったはず。犯人がジャンボジェットを操縦し、一時、墜落寸前の状態になった。墜落する前に取り押さえられ、大惨事には至らなかったけど・・・確か、機長が亡くなったはず。
こういう本を読んで、何度かフライトシミュレーターを経験すれば、本当に操縦できると思い込むヤツもでてくるんだろうなぁ^^;; もちろん、この本とそのハイジャック事件には何の関係もない。

MOOK「成田国際空港」

成田国際空港
(イカロス・ムック:1,944円+税)
※古書を購入

仕事の資料の延長として読んだけど、需要があるのか古書にもけっこういい値段が付いていた。
わたしが、長時間移動が必要な海外旅行に行く気力が失せて幾久しい。なので、成田国際空港を利用する機会がない。しかも大田区なんかに住んでいるせいか、羽田国際空港にの方に馴染みがある。だから、貨物の取扱量や海外旅行客数で成田国際空港が国内1位と聞いて、ちょっと驚いた。いわれてみれば、ふつうに納得できることではあるけど。
そう考えると、成田と羽田を抱える東京というのは、圧倒的な一極集中なんだと気がついた。そういえば、成田に第3の滑走路が作られるというニュースを昨年聞いたような気もするし、ますます海外からの旅行客が増えるのかと・・・。

BOOK「国立科学博物館シンポジウム 大都会に息づく生き物たち 附属自然植物園の生物相調査より」パンフレット

1月27日(日)科博の上野本館で開催されたシンポジウムのパンフレット。
東京白金台に広がる自然教育園は、都市緑地の生物相のモニタリングポストとして活用されてきた経緯があり、今回の調査は2000年以来の大規模調査。2016~2018年の3年間に渡って実施された。
シンポジウムでは、その調査結果の概要が発表され、生物相の時代的な変化や、外来種の侵入状況、新種の発見等について紹介された。この冊子は、一般向けの中間報告的なもの。シンポジウム参加者には配布されたもの。より専門的で詳細な調査報告は、「園報」として別途つくられるのだろう。
このテーマのミニ企画展が、3月9日(土)~5月12日(日)、白金台の自然教育園で開催予定。桜のシーズンも含まれているし、久しぶりに出かけてみようかな。

 

BOOK「ロケットの科学 日本が誇るH-IIAからソユーズ、アリアン、長征など世界のロケットを完全網羅」

ロケットの科学
日本が誇るH-IIAからソユーズ、アリアン、
長征など世界のロケットを完全網羅

谷合稔著
(サイエンス・アイ新書:1,100円+税)
※古書を購入

ロケットが飛ぶ原理、誘導方法といった一般的な解説以降は、基本的に歴史的なロケットや世界各国のロケットのカタログ。
日本のロケットでは、糸川英夫のペンシルロケット、ベビーロケットにはじまり、H-IIA、H-IIBロケットまで。開発された時代順に追っていくと、日本のロケット史そのものになる。それだけ歴史が浅い存在だということ。2013年に出た本だけど、ホリエモンのところのロケットは載っていない。
世界のロケットは、ドイツのV2ロケットからはじまり、アメリカ、ソ連・ロシア、ウクライナ、英仏・ヨーロッパ、中国、インドのロケットが紹介されている。わたしの世代では、やはりアポロを付きに送ったサターンVがロケットの頂点で、見た目もなんとなく安心する。ちょっとレトロな雰囲気を漂わせはじめてはいるけど^^; それに対してソ連・ロシアのロケットの見た目は一貫して無様に見えるけど・・・ソユーズって、最も信頼性の高いロケットなんだよなぁ。

雑誌「milsil ミルシル 博物館における文化財科学」(2019年No.1 通巻67号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「恐竜から鳥へ ―進化の軌跡」。ディノニクス以降の恐竜研究の最新成果のお話。
わたしが子どもの頃、「恐竜」はただ巨大な爬虫類というイメージで、あまり面白い存在ではなく、あまり興味を持たなかった。ゴジラやウルトラシリーズの怪獣のベースになったから、そちらの方がなじみ深かった。
それがいつの間にか、日本国内からも恐竜の化石が発見されるようになり、博物館までできた。変温動物から恒温動物に変わり、鳥類との関係性が変わり・・・子育てする恐竜が明らかになったり、いくつかの恐竜は体色までわかったり、そのイメージを大きく変えた。もう少し興味を持って勉強しておくんだったとも思うけど・・・。
連載の「日本の国立公園」は、今回の南アルプス国立公園で最終回。次号から、たぶん新しいシリーズがはじまるのだろう。

MOOK「TEAM ANA 羽田&成田空港で働く」

TEAM ANA 羽田&成田空港で働く
(イカロス・ムック:1,370円+税)
※古書を購入

仕事の資料の延長で、ちょっと興味がわいたので読んでみることにした。わたしは、とくに航空ファンというわけでもないので、こういう機会でもない限り読むことはないだろうし・・・。
航空マニアでANA好きの人はもちろん、学生のリクルート資料としても役に立ちそうな本。表紙に「就活生必読!」と書いてある。羽田空港と成田空港で働くANAの地上スタッフの仕事を紹介している。ただ、機体整備のエンジニアなどは含まれていないようなので、すべての業務を網羅しているわけではないようだ。
マイルをためようと思うと、ANAかJALかどちらかに絞るのが自然だろうけど・・・わたしの場合は、特に理由もなくANAを利用することが多い。この本を読んで、ANAを利用する上で何か役に立つ知識を得たかというと、特別何もなかった。

BOOK「有害化学物質の話 農薬からプラスチックまで」

有害化学物質の話
農薬からプラスチックまで

井田徹治著
(PHPサイエンス・ワールド新書:940円+税)
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最近、プラスチックゴミによる海洋汚染が問題になり、世界中のマスコミでキャンペーンが行われているらしい。欧米の何らかの筋の利権争いという感じもするけど・・・今後、サンマのはらわたは食べられなくなるような気もする。そのプラスチックゴミ問題を含む、化学物質全般による環境汚染と健康被害についての本。といっても、主役はダイオキシン類とPCB。他にもDDTや、TBTなんかが出てくるけど、これといって、特に目新しい情報もなかった。
戦後の日本では、一時期、科学に対する信仰がすごかった時期があり、PCB汚染などは今なお濃厚なのではないかと思うけど・・・こういう話になると、どの本を読んでもよくわからない。タバコの副流煙が原因で、日本国内だけでも年間1万人が死んでいるという説などは大手をふるってまかり通っているけど、DDTやPCB、そしてダイオキシン類の残留汚染で何人死んでいるのかなど、ぜんぜん聞いたことすらないんだよな・・・。それどころか、日本では「ダイオキシンの毒性なんて気にするほどではない」なんていう風潮すらあるわけで・・・。
この本のまとめ部分もそうだけど・・・「子どもたちにきれいな環境を残そう」という考えには賛同する人が多いだろう。でも、こういう一文を読むといつも思うんだけど、実際には、次の世代のことなんて誰も考えていないんじゃないかと。せいぜい、タバコというスケープゴートを叩いて、意識が高い人間の振りをするのが精一杯ということなのだろう。

BOOK「寿命はどこまで延ばせるか?」

寿命はどこまで延ばせるか?
池田清彦著
(PHPサイエンス・ワールド新書:800円+税)
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生命の誕生から進化、代謝、老化などといった生命科学全般で寿命について説明し、なかなか読み応えがある本だった。
不老長寿というと・・・ライトノベルの異世界ファンタジーなどに登場する「エルフ族」を思い出したりするけど、不老長寿の社会というのはラノベでもあまり詳しくは描かれていないと思う。この本はちゃんとした科学の本ではあるけど、寿命が120歳まで延びた社会について、思考実験で考察している。この視点はちょっと珍しいかもしれない。
そもそも、長寿が人間にとって幸せなことなのか、喜ぶべきことなのかは一概にはいえない。誰もが長寿になれるのか、限られた人の特権なのかにもよるし、どんな世の中でどんな生き方が出来るかにもよる。その意味では、生物学的にどれだけ寿命を延ばせるかよりも、長生きしたいと思えるような世の中を実現し、維持できるかのほうが重要なのだろう。
いま現在だって、先進国と後進国では寿命の格差があって、日本は先進国で、その中でも長寿国だから、いまの幸せが一日でも長く続けばいいなと思うのだろうけど・・・でもやがて、日本がジジババばかりになったとき、みんなつぶやくんだよ、「むかしは良かったなぁ」って^^;; そうなると、なんのための長寿なのかわからなくなってしまう・・・。

BOOK「世界は「ゆらぎ」でできている 宇宙、素粒子、人体の本質」

世界は「ゆらぎ」でできている
宇宙、素粒子、人体の本質

吉田たかよし著
(光文社新書:740円+税)
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物理学から医学に転進した著者による「ゆらぎ」研究の一般向け入門書。この著者の本を読むのは3冊目。
前半は物理学。物質のゆらぎ、量子のゆらぎを通して、量子力学、素粒子の標準模型、超ひも理論や宇宙論、ダークマターなどを解説している。数式を使わず、イメージ的に思い描くレベルで非常にわかりやすい。概要だけを知りたい人には、とれもわかりやすい本だと思う。
この本は「ゆらぎ」が主役なので、途中で「フラクタル幾何学」「複雑系」なんていうものが出てくる。さすがに、この部分だけはちょっと難しい^^;;
後半は医学。自然界と人体に関するゆらぎについてのお話。医学・生理学分野でも、ゆらぎが研究ターゲットであることは納得できたけど・・・ちょっと歯切れの悪い言い回しが増えたような気がする。こういう説があるとか、こういう研究結果が発表されたという感じで、断定的な表現ではなくなっている。その分、ちょっと納得しづらい点が多かった。
それでも・・・本筋ではなくチラッと触れられていただけだけど、二次元美少女の目が大きく書かれている理由って、そういうことだったのか。これは瞬時に納得した。