MOOK「イカロスMOOK 名機250選 マニアの王道 趣味のカタログシリーズ 飛行機生誕1世紀記念出版」

イカロスMOOK
名機250選
マニアの王道 趣味のカタログシリーズ
飛行機生誕1世紀記念出版

帆足孝治著
(イカロス出版:1,800円+税)
※古書を購入

古本屋の店頭で見かけ、これは買っておくべきだと飛びつくように購入してしまった。Amazonでは半額以下の値段で古本が手に入ると気づいてちょっとショック。いつものように、スマホで調べてから買うべきだった。でも、本の状態は非常に良いので・・・納得しよう・・・。
1903年にライト兄弟が「ライト・フライヤー」で動力飛行に成功し、いわゆる飛行機の歴史がはじまった。それ以降の250機の飛行機を紹介している。各機の紹介スペースは1ページで、必ず写真が付いている。文章量は少なくて物足りないけど、各機のアウトラインはわかる。
1997年の出版なので、日本の「MRJ」は影も形も載っていない。MRJが名機に数えられるのか、いまだ未知数だけど。最終ページは「三菱F-2」。旅客機では「ボーイング777」まで。
巻末に世界の航空博物館リスト、旧日本陸海軍機保存リストが付いていて、そのうち役に立つかも知れない。それにしても、旧日本陸海軍機って、ぜんぜん保存されていないな・・・。

BOOK「平成史講義」

平成史講義
吉見俊哉:編集
(ちくま新書:900円+税)

5月1日に改元される前に、平成史云々という本が何冊か出版されていた。あらかじめ天皇陛下のご退位がはっきりしていたからのことだろうけど、このタイミングで歴史をまとめる意義があるのかという疑問もあるけど、とりあえず一冊読んでみた。
平成時代は自然災害が多かったとはよくいわれるけど、インターネット、グローバル経済、地下鉄サリン事件、バブル崩壊、民主党政権、大震災、原発事故・・・みんな平成の出来事。いろいろなことがあった。
この本では、各分野毎に識者が短文で平成をまとめているけど、共通していることは・・・戦後の枠組みというか、昭和時代に上手くいっていた仕組みがみんな崩壊して、新しい枠組みを試行錯誤しながら、再構築に失敗した時代というニュアンスが浮かび上がってくる。わたしは、平成になる少し前・・・「Japan as NO.1」なんていわれた時期から、「日本はいまがピークで、今後は降り坂」と思いながらいままで生きてきたので、大筋では異論はないけ。でも、昭和の後半、あるいは戦後って、そんなに上手くいった時代なんだろうか? 戦後の復興、高度経済成長、公害の克服などはあったけど、「むかしは良かった」的な発想でちょっと無批判すぎるんじゃないかという気もする。

BOOK「安楽死・尊厳死の現在 最終段階の医療と自己決定」

安楽死・尊厳死の現在
最終段階の医療と自己決定

松田純著
(中公新書:860円+税)
※古書を購入

そろそろ終活でもしておこうか、などとは思っていないけど・・・なんとなく読んでみる気になった。
この本は、「尊厳死」「安楽死」について、どちらかというと慎重な立場で書かれている。文字通りに、人の生命に関わることだから、保守的すぎるくらいの議論で良いと思う。
以前、テレビなどで「尊厳死」「安楽死」が話題になったとき、少しは考えたことがあった。わたし自身、あまり長生きしたいとも思っていないので、当時は、どちらかというと賛成派に近い立場だったと思う。でも、親が寿命を迎えたり、自分が年をとって死に際が近づいてきたりして、多少は考え方も違ってきたような気がする。しかも、医療の進歩でがんが不治の病ではなくなってきたとか、状況的にも変化は大きい。さらに、この本でも示されていたけど、認知症のように意思を明確に確認できない場合、海外の事例でも尊厳死はほとんど認められていなかったりする。
そういう意味で、個人的には、「延命治療をする・しない」と意思を明確にしておこうといった、いま現在の議論がとても現実的で、健全な状況なのだろうと思う。

BOOK「日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業」

日本の国難
2020年からの賃金・雇用・企業

中原圭介著
(講談社現代新書:800円+税)
※古書を購入

意図的に選んだわけではないけど・・・今年に入ってから、続けざまに悲観的な日本の未来について書かれた、似たような本を読んでいる。
日本の少子高齢化と労働力不足は、既定路線だから避けようがない。そのへんを企業側の視点から考察した内容だけど、必ずしも日本に限定した内容ではない。
国債ジャブジャブの借金財政は日本特有の問題。高齢化は日本だけではなく、概ねほとんどの先進国共有の問題だし、いま現在世界経済を牽引している中国でも顕在化する問題。今後の経済成長の中心であろうIT企業の特質も世界共通の問題。結局、政府と経済界がどう対応するかが鍵になるけど・・・一般論的な粗い考察が目立つ。いかに無為無策な日本政府とはいえ、もう少しマシな対応をするような気がするんだけど・・・。

BOOK「未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること」

未来の年表 2
人口減少日本でこれから起きること

河合雅司著
(講談社現代新書:840円+税)
※古書を購入

前巻がいろいろ考えさせられる内容だったので、続きを読んでみた。
今後の日本で必ず起きることは「人口減少」と「高齢化」の深刻化。既にその影響は出ている。別に人口が減ること自体、適切に対応して国が縮小していけば、大きな問題ではないように思う。でも、適切な対応というのが出来ないのが現実。問題なのは、どう適切に対応できないか、ということ。さらに、対応しようにも適切な手段がないものも多い。
この本が予測している点は・・・主に「高齢化」の弊害。高齢者が抱える問題・・・肉体的衰えとボケの進行。わたしなんかでも、定年後の嘱託という高齢者と仕事することも増え、そのボケの弊害を受けることも増えてきた。頭にきて爆発したくなることもあるけど・・・近いうちに自分もボケ側の人間になることが確実なので、必死に堪えているけど。
もうじき元号も変わろうというのに、読後感は真っ暗。ますます悲観的になるけど・・・自分が高齢者になると、意外に幸せなのかも知れない。一説では、高齢者ほど多幸感が増え、些細なことでも幸せを感じるというから・・・。

BOOK「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」

未来の年表
人口減少日本でこれから起きること

河合雅司著
(講談社現代新書:760円+税)
※古書を購入

日本の人口が減っていく・・・だからどうした?という気持ちがないわけではない。でも、人口が減っていくと、どんどん世の中は衰退していくのは間違いがない。
ひと言でいえば、日本の未来をとても悲観的に見ている本で、おおよそ人口の推移を軸にした年表の方向に進むのだろうということは納得がいく。ただし、人口の世代別年齢など、人口の統計はかなり正確に予想できるけど、その後の考察はかなり大雑把な推測ばかり。具体的な数字は出しているけど、その考察はかなり大雑把で、いつこうなるのかは年表通りにはならないだろう。まあ、だからといって、日本の将来が明るいわけではない。
以前、最盛期より人口が25%以上減少したという某地方都市に行き、市の職員から夜の居酒屋でいろいろ話を聞いたことがあるけど・・・ある意味で、衰退した地方都市って一種のタイムマシンのような感じなのだなと・・・。

BOOK「日本の名著 近代の思想」

日本の名著
近代の思想

桑原武夫編
(中公新書:価格不明)
※古書を購入

古本屋でなんとなく手にした本。ここ10年間、ライトノベルばかり読んでいて、これでいいのかとの自省の念を抱きながら読みはじめたけど・・・。
「近代の思想」というサブタイトルにあるように、哲学、政治・経済・社会、歴史、文学論、科学の分野で、明治維新後から戦前までの間に書かれた本から厳選した50冊を紹介している。正直なところ・・・時代がこれだけ変わっても、「名著」が「名著」であり続けるものなのかわからないし、それを読む意義も同じであり続けるのか、わたしにはピンとこない。でも、結局は自分で読んでみないことには判断がつかないわけで、紹介は紹介として読むしかない。
50冊中、9冊は読んだことがあった。川口慧海『西蔵旅行記』、九鬼周造『「いき」の構造』あたりは、若かりし頃、いろいろこじらせたあげくに読んだわけだけど・・・こうして改めて名著だといわれると、とてもむず痒い気がする。そもそも、この本の編者である桑原武夫という名前自体が、いまにして思うと何ともむず痒い^^;;
で、新たに読みたいと感じた本は・・・湯川秀樹『目に見えないもの』と鈴木大拙『日本的霊性』の2冊くらいだろうか・・・。

BOOK「ようこそフロンティアへ! ミャンマー・カンボジア・ラオスのことがマンガで3時間でわかる本」

ようこそフロンティアへ!
ミャンマー・カンボジア・ラオスのことが
マンガで3時間でわかる本

福森哲也/小原祥嵩著
マンガ:飛鳥幸子
(明日香出版社:1,600円+税)
※古書を購入

ちょっとだけラオスに興味を持ったので読んでみた。
タイトル通りミャンマー・カンボジア・ラオス三国について紹介した本。この三国は、軍政であったり、内戦が続いたり、共産主義からようやく開放政策に転換したばかりだったりして、ASEAN諸国の中でも経済的に立ち後れた国。はっきりいってしまえば最貧国。そのため、日本人には馴染みの薄い国だと思う。ただ、最近は国内が安定して、成長する勢いが出てきているのは確かだろう。
この三国を比べると、やはりラオスはいろいろ不利な点が見えてくる。まず、海に面していないから物流の面で不利。人口が少ないから、そもそも経済規模を大きくしづらい。開放政策をとりはじめて日が浅く、法律や制度、慣習面で細々問題がありそう・・・。でも、最貧国から脱出しようと、政府が本腰を入れているようだし、中国の一帯一路政策で投資が増えそうだし、未来は明るいのかも知れない。

BOOK「ラオス経済の基礎知識」

ラオス経済の基礎知識
鈴木基義著
(JETRO:1,600円+税)
※古書を購入

仕事の関係で、ちょっとラオスについて興味がわいたので読んでみた。
ラオスという国が東南アジアにあり、ASEANにも加盟していることは知っていたけど・・・そもそもどこにあるのか正確には知らなかった^^; ベトナムとタイに東西を挟まれ、北は中国とミャンマー、南はカンボジアと接している。アジア最後の秘境などとも言われるだけあって、あまり名前を聞くこともなく、馴染みがないのは仕方がない。でも、「新経済メカニズム」とやらで開放政策をとりはじめ、なんとなく存在感を増してきたような気はしている。
2009年に出た本なので、掲載された統計などの多くが2006年あたりのもの。中国の「一帯一路政策」の影響についてはぜんぜん書かれていない。いま現在、成長過程というか、動きの激しい国のようなので、直近がどうなっているのか興味がわくところだけど、そのへんはネットで補完するしかない。でも、ラオスについて大まかなことはこの本だけで理解できる。あとは、市民生活レベルの生活文化がわかる本をもう一冊読めば、個人的興味は満たされそうな感じ。