BOOK「和食の知られざる世界」

和食の知られざる世界
辻芳樹著
(新潮新書:720円+税)
※古書を購入

和食が世界遺産に登録されてから、この手の本がたくさん出て、わたしも何冊か読んだ。でも、こころの奥底でよく分からない違和感を感じていた。というのも、そもそも「和食」というのがなんなのかよく分からないから。世界遺産への登録理由自体がよく分からないというか、わたしの食生活とはかけ離れていてピンとこない。でも、テレビニュースでは大騒ぎしていたし、最近でも和食が世界中でブームになっているとかいってはしゃいでいる。さらには、外国で供される和食が、日本のそれとかなり違うことを大笑いする番組なんかもある。
この本は辻調理師専門学校の校長にして辻調グループの代表が書いた本だけど、そもそも和食の定義がハッキリしない。いわゆる一流どころの料理店やその料理人の話が良く出てくるけど、そういうところで出される料理が和食なのだとしたら、わたしは人生の中でほとんど和食を食べたことがない。きっと、モンゴル料理を食べた回数より少ないはず。
そういってしまうと身も蓋もないので、出汁と醤油、味噌で味付けしたものが和食だと乱暴に定義するなら、日常的に食べているのだろうけど・・・でも、この本を読んでも、こころの奥底にある違和感はなんら薄まることはなかった。

BOOK「国立科学博物館のひみつ 地球館探検編」

国立科学博物館のひみつ
地球館探検編

成毛眞著
監修:国立科学博物館
(ブックマン社:1,800円+税)
※古書を購入

上野にある国立科学博物館には、数え切れないくらい足を運んでいる。主に企画展や特別展を見に行くわけだけど、よく考えてみると、常設展を通しでしっかり見たことって、ほとんどないように思う。いまの地球館ができる前、仮説のみどり館や新館1期2期という感じで、過渡期的に整っていったのを見たのが中心。最近は必要に応じて部分的に見るだけだった。
そういう状況をちょっと反省して、常設展に注目してみようということでガイドブックを買ってみた。これは旧新館、現地球館を中心とした内容。定期的に常設展の入れ替えをしているようだけど、2017年3月に出された本なので、常設展には大きな変化はないはず。
古生物は迫力があるし、生物や人類分野はいろいろ工夫された展示が並んでいる。それに対して、理工系の展示は扱う範囲も広く、総バラてきな感じで、明確なコンセプトが見えない。たぶん、展示面積が圧倒的に足りていないということだろう。
地球館の地下には、特別展が開かれるフロアもあるので、広そうな割には常設展示は少ない感がある。

BOOK「国立科学博物館のひみつ」

国立科学博物館のひみつ
地球館探検編

成毛眞著
監修:国立科学博物館
(ブックマン社:1,800円+税)
※古書を購入

上野にある国立科学博物館には、数え切れないくらい足を運んでいる。主に企画展や特別展を見に行くわけだけど、よく考えてみると、常設展を通しでしっかり見たことって、ほとんどないように思う。いまの地球館ができる前、仮説のみどり館や新館1期2期という感じで、過渡期的に整っていったのを見たのが中心。最近は必要に応じて部分的に見るだけだった。
屋外展示のシロナガスクジラなどからはじまり、日本館の科博のみどこを取り上げながら、つくばのバックヤードなどの紹介している。でも、ふつうのガイドブックで、この本の情報をどう活かして科博を楽しむかピンとは来なかった。事前にチェックしておけば、現地で見落とす心配がなくなる程度のこと。
2001年以降に開催した特別展のポスターなどを紹介している。これらの大半は見に行ったことがあるので、いろいろ思い起こすこともある。テーマによって関心の度合いが違うので、見に行ったけどよく憶えていないものもある。ただ、ポスターを並べられても、そういう特別展があったなと思うだけで・・・熱心に見たものは細々憶えているけど、全く憶えていないものさえあった。

BOOK「宮古上布 ~その手技~[改訂版]」

宮古上布
~その手技~[改訂版]
宮古上布保持団体編
(宮古市教育委員会)

仕事の資料として読んだ本。
宮古上布は、苧麻(ちょま)繊維を原料とする麻織物。琉球列島の島々には、その島固有の織物があり、宮古上布もそのひとつ。かつては琉球王朝の朝貢品として貴重な織物として扱われ、その製法に独自の伝統技法があり、国の無形文化財に指定されている。
この冊子は、文化庁の「ふるさと文化再興事業」制度を活用して、宮古上布保持団体が発行した改訂版。「技法編」では、宮古上布の歴史、糸づくりからデザイン・染色、織り、仕上げまでの製造法を紹介。「資料編」では、道具や用語、図柄などを補足している。
巻末に参考文献のリストが掲載されているけど、行政や博物館のようなところから出版されてものばかりで、出版社から出された一般書籍はほとんど載っていない。宮古島では、宮古上布に関する体験学習など、観光資源としてもPRしているけど、残念ながらなかなか広く知られるには至っていない。
麻製の衣服は、温暖化のせいで炎暑かする夏には打って付けだろうから、もっと普及しても良いと思うのだが・・・。というか、個人的には手頃なものが欲しい。

BOOK「おばあたちの手技 宮古諸島に伝わる苧麻糸手績みの技術[改訂版]」

おばあたちの手技
宮古諸島に伝わる苧麻糸手績みの技術[改訂版]
宮古苧麻績み保存会編
(宮古市教育委員会)

仕事の資料として読んだ本。
宮古上布は、苧麻(ちょま)繊維を原料とする麻織物。琉球列島の島々には、その島固有の織物があり、宮古上布もそのひとつ。宮古諸島では15世紀頃には苧麻から糸をつくり、布を編んでいた記録が残されている。その糸づくりは、国の選定保存技術に選ばれている。宮古諸島では、苧麻を「ブー」と呼び、苧麻績みを「ブーン」と呼ぶらしい。
この冊子では、植物としての苧麻の解説、苧麻畑の選定から栽培法にはじまり、糸づくり全般を紹介している。「ティーカシギからおろしたカシを小さくまとめていく」といった感じで、宮古諸島の言葉を用いて書かれているので、最初から順番に読まないと何をいっているのかさっぱり分からない。確かに、こういう言葉も大切な文化だから、こういう配慮は大切なんだろう。だからこそ、こういう本は面白い。

BOOK「沖縄染織王国へ」

沖縄染織王国へ
與那嶺一子著
(新潮社 とんぼの本:1,400円+税)
※古書を購入

仕事の資料として読んだ本。
「染め」ということではなく、「麻織物」に興味があって読んだたわけだけど、残念ながら役に立つ情報はほんのわずかだった。仕事的には、別の資料を探さなくてはならないだろう。
わたしは極端な暑がりなので、沖縄地方はあまり好きではない。行きたいとも思わない。でも、沖縄の伝統的な織物の柄は嫌いではない。なにより見ていて涼しそうだし、着てみると実用的に涼しい。気候風土に根ざして培われてきた衣類という感じがする。とはいえ、いまの沖縄でこんな民族衣装を普段着として着ている人は少ないだろうし・・・着たいと思っても、本物はものすごく高そうな気がする。手軽な値段のお土産品もあるのだろうけど・・・。
暑さといえば、今年の夏も暑かった。クールビズとかいって、カジュアルな装いで仕事をしても良い時代になったのだから、もう少し麻織物が幅をきかせても良いと思うけど・・・あんまり見かけないんだよなぁ・・・。

BOOK「自分の「うつ」を治した精神科医の方法 薬に頼らず、心身ともに元気を取り戻すために――」

自分の「うつ」を治した精神科医の方法
心身ともに元気を取り戻すために――

宮島賢也著
(KAWADE夢新書:amazon:760円)
※Kindle版を購入

医師である著者が自らの「うつ」脱出体験を元に書いた本。先日読んだマンガ「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」で紹介されていた本で、基本的なエッセンスは同じだった。ただ、こちらの本は、目次構成が非常に細かく、自分に照らし合わせて考えやすいものになっている。ある意味では、自分がうつになりやすい体質なのか、あるいは自分のうつの原因がなんなのかを考える上でのチェック項目が並んでいるかのようだ。実体験から書かれた本だという以外にも、これが意外に説得力を高めているように思う。
もちろん、細かな項目がすべて一般化できるものか納得しづらい点もあるけど、なるほどと感じさせる項目は多かった。ただ、こういうのって・・・日めくりカレンダーと同じで、気持ちに触れるかどうかが大切なんだと思う。前向きに納得できれば、うつに限らず前進できるんだろうから。