BOOK「近畿の産業博物館」

近畿の産業博物館
産業記念物調査研究会編
(阿吽社:1,903円+税)
※古書を購入

近畿地方6県(三重県は含まれていない)の71の産業博物館を紹介した本だけど・・・いかんせん、30年近く前の1990年出版の本なので、現時点で、この本に紹介された博物館がいくつ生き残っているだろうか? 明らかに閉館してしまったと気づいた博物館もいくつかある。まあ、ガイドブックとしては役に立たないけど、かつてはこんな博物館があったという資料にはなる。
いまのところ、この本で紹介された博物館で、行ったことがあるのは「竹中大工道具館」と「UCCコーヒー博物館」の2館しかない。しかも、「UCC」の方は、見に行った2012年以降に全面改装があったはずなので、いまは展示内容も変わっているはず。
地方の博物館、中でも企業博物館は経営的に厳しい状況が続いているので、生き延びている博物館があるなら行ってみたいと思う・・・存在しているうちに。

BOOK「全国農業博物館資料館ガイド」

全国農業博物館資料館ガイド
橋本智編著
(筑波書房:2,000円+税)
※古書を購入

2002年出版の本なので、平成も終わろうとする2018年時点で、この本に紹介された博物館が、果たしていくつ生き残っているだろうか? そう思いながらも、テーマがテーマなので、なにかの資料になるだろうと思って購入してみた。
農業系博物館・資料館に限定したガイドながら、けっこうな数が紹介されている。でも、いまのところ、この本で紹介された博物館で行ったことがあるのは、仕事で行った「トモヱ乳業 牛乳博物館」と「北見ハッカ記念館」の2館だけしかない。古い農機具など農業系は各地の総合博物館や郷土資料館などで少なからず目にすることがあるので、もう少し多いと思っていた。
日本の農業の現状を考えると、今後、農業系の博物館が増えるとは思えない。この本に載っている博物館のいくつが生き残っているかは分からないけど、機会があったら覗いてみたいと思うところをいくつか見つけた。でも、農業博物館は、交通の便の良い場所にはないことが多いので、仕事のついでにふらっと立ち寄るという感じではなかなか行けないだろうなぁ。

BOOK「和食の知られざる世界」

和食の知られざる世界
辻芳樹著
(新潮新書:720円+税)
※古書を購入

和食が世界遺産に登録されてから、この手の本がたくさん出て、わたしも何冊か読んだ。でも、こころの奥底でよく分からない違和感を感じていた。というのも、そもそも「和食」というのがなんなのかよく分からないから。世界遺産への登録理由自体がよく分からないというか、わたしの食生活とはかけ離れていてピンとこない。でも、テレビニュースでは大騒ぎしていたし、最近でも和食が世界中でブームになっているとかいってはしゃいでいる。さらには、外国で供される和食が、日本のそれとかなり違うことを大笑いする番組なんかもある。
この本は辻調理師専門学校の校長にして辻調グループの代表が書いた本だけど、そもそも和食の定義がハッキリしない。いわゆる一流どころの料理店やその料理人の話が良く出てくるけど、そういうところで出される料理が和食なのだとしたら、わたしは人生の中でほとんど和食を食べたことがない。きっと、モンゴル料理を食べた回数より少ないはず。
そういってしまうと身も蓋もないので、出汁と醤油、味噌で味付けしたものが和食だと乱暴に定義するなら、日常的に食べているのだろうけど・・・でも、この本を読んでも、こころの奥底にある違和感はなんら薄まることはなかった。

BOOK「国立科学博物館のひみつ 地球館探検編」

国立科学博物館のひみつ
地球館探検編

成毛眞著
監修:国立科学博物館
(ブックマン社:1,800円+税)
※古書を購入

上野にある国立科学博物館には、数え切れないくらい足を運んでいる。主に企画展や特別展を見に行くわけだけど、よく考えてみると、常設展を通しでしっかり見たことって、ほとんどないように思う。いまの地球館ができる前、仮説のみどり館や新館1期2期という感じで、過渡期的に整っていったのを見たのが中心。最近は必要に応じて部分的に見るだけだった。
そういう状況をちょっと反省して、常設展に注目してみようということでガイドブックを買ってみた。これは旧新館、現地球館を中心とした内容。定期的に常設展の入れ替えをしているようだけど、2017年3月に出された本なので、常設展には大きな変化はないはず。
古生物は迫力があるし、生物や人類分野はいろいろ工夫された展示が並んでいる。それに対して、理工系の展示は扱う範囲も広く、総バラてきな感じで、明確なコンセプトが見えない。たぶん、展示面積が圧倒的に足りていないということだろう。
地球館の地下には、特別展が開かれるフロアもあるので、広そうな割には常設展示は少ない感がある。

BOOK「国立科学博物館のひみつ」

国立科学博物館のひみつ
地球館探検編

成毛眞著
監修:国立科学博物館
(ブックマン社:1,800円+税)
※古書を購入

上野にある国立科学博物館には、数え切れないくらい足を運んでいる。主に企画展や特別展を見に行くわけだけど、よく考えてみると、常設展を通しでしっかり見たことって、ほとんどないように思う。いまの地球館ができる前、仮説のみどり館や新館1期2期という感じで、過渡期的に整っていったのを見たのが中心。最近は必要に応じて部分的に見るだけだった。
屋外展示のシロナガスクジラなどからはじまり、日本館の科博のみどこを取り上げながら、つくばのバックヤードなどの紹介している。でも、ふつうのガイドブックで、この本の情報をどう活かして科博を楽しむかピンとは来なかった。事前にチェックしておけば、現地で見落とす心配がなくなる程度のこと。
2001年以降に開催した特別展のポスターなどを紹介している。これらの大半は見に行ったことがあるので、いろいろ思い起こすこともある。テーマによって関心の度合いが違うので、見に行ったけどよく憶えていないものもある。ただ、ポスターを並べられても、そういう特別展があったなと思うだけで・・・熱心に見たものは細々憶えているけど、全く憶えていないものさえあった。

BOOK「宮古上布 ~その手技~[改訂版]」

宮古上布
~その手技~[改訂版]
宮古上布保持団体編
(宮古市教育委員会)

仕事の資料として読んだ本。
宮古上布は、苧麻(ちょま)繊維を原料とする麻織物。琉球列島の島々には、その島固有の織物があり、宮古上布もそのひとつ。かつては琉球王朝の朝貢品として貴重な織物として扱われ、その製法に独自の伝統技法があり、国の無形文化財に指定されている。
この冊子は、文化庁の「ふるさと文化再興事業」制度を活用して、宮古上布保持団体が発行した改訂版。「技法編」では、宮古上布の歴史、糸づくりからデザイン・染色、織り、仕上げまでの製造法を紹介。「資料編」では、道具や用語、図柄などを補足している。
巻末に参考文献のリストが掲載されているけど、行政や博物館のようなところから出版されてものばかりで、出版社から出された一般書籍はほとんど載っていない。宮古島では、宮古上布に関する体験学習など、観光資源としてもPRしているけど、残念ながらなかなか広く知られるには至っていない。
麻製の衣服は、温暖化のせいで炎暑かする夏には打って付けだろうから、もっと普及しても良いと思うのだが・・・。というか、個人的には手頃なものが欲しい。