BOOK「世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!」

世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!
月見秋水著
イラスト:なつめえり
(MF文庫J:amazon:614円)
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ひとり暮らしの高校生・久遠郁がアパートに帰ると、突然、未来から来た郁の娘だと言い張る少女・燈華が現れた。郁に欠けている「人を好きになる心」を取り戻すべく、助けに来たという。
しかし、燈華の母(郁の将来の結婚相手)が誰なのか記憶がない。候補は、お向かいに住む女子大生・千草瑛理子、同級生の二重莉生(美少女に見えるけど男)、幼なじみの下ネタギャル・鳴海凜々花の3人。なぜ、男が母親候補に含まれているのか?
かなり強引な設定だけど、50ページ足らずで設定を終えた。ちょっとクセのあるコメディ会話に馴れてしまえば、読みづらさはないけど・・・燈華の話し方から、出オチレベルで凜々花が母親だと思ってしまうのだが・・・。
まあ結末はいいとして、そもそも、母親ごっこや父親ごっこ、ママごはん対決とか、登場人物の行動原理が全く理解できない。読みはじめからずーっと、読み手であるわたしの意識と物語との間に、隙間風が吹き荒れる感じのまま読み終えた。登場人物の会話だけは面白いんだけどなぁ。

BOOK「スカートのなかのひみつ。」

スカートのなかのひみつ。
宮入裕昂著
イラスト:焦茶
(角川スニーカー文庫:amazon:471円)
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最近珍しい「男の娘」もの。一時ブームになりかけたけど、あっという間にしぼんでしまった。
女装を趣味にしている高校生・天野翔。女装暦4年で、見た目は完全に女の子。同級生の八坂幸喜真・・・バタバタと仕込みを済ませたけど、広瀬も八坂もキャラづくりがものすごく雑・・・。そこに、1年生の無口キャラ・メアリーが女装仲間に加わった。
七重市の白蛇姫・丸井宴花と取り巻きの新井田牧乃。そして広瀬怜。深夜、一般住宅のクルマから、リアタイヤを1本盗み出す。
天野翔コースと広瀬怜コースのふたつが並行して進み、ちょろちょろと絡み合って・・・情報不足のままストーリーを進めていく形の小説は、個人的には好きではない。小説の手法としては分かるけど、読者を置いてきぼりにしながら、薄っぺらいキャラのまま、リアリティもなく進んでいき、初期設定のような当たり前のネタを後出しで結末のように提示している感じがするから。
タネ証しはしないけど、別々に進んでいたストーリーが合わさり、1+1が3とか4になるのなら、こういう手法も良いと思う。この小説は、あくまで1+1=2。

BOOK「青春ブタ野郎シリーズ 10 青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない」

青春ブタ野郎シリーズ 10
青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない
鴨志田一著
イラスト:溝口ケージ
(電撃文庫:amazon:624円)
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出てすぐに購入したけど、読みはじめてすぐに新しいヒロインが登場して、このタイミングで新キャラ投入なのかと読む気が失せてしばらく放置してしまった。そもそも、高校時代でケリを付けずに、大学生編にまで突入したわけだから新キャラが出てくるのは当然だし、仕込みが必要なんだろうけど・・・ぞろぞろぞろぞろ女の子ばかり。咲太と同じゼミの美東美織、大学で再会した中学の同級生・赤城郁実。咲太のバイト先、個人指導の塾の生徒・吉和樹里と山田健人。古賀朋絵の後輩・姫路紗良も出てきた。
で、今回の思春期症候群は広川卯月。マイペースで周囲から浮いていた卯月が、急に周囲に溶け込みはじめ・・・スイートバレットのメンバーでただひとり突出した注目を集めはじめた。そして、自分が浮いていたことを自覚していた。桜島麻衣の妹・豊浜のどかとも溝ができて・・・卯月の声が出なくなっていた。
発症予備軍をいっぱい仕込んだみたいだけど、大学生編はいつまで続くのだろうか?

BOOK「PSYCHO-PASS サイコパス(上)」

PSYCHO-PASS サイコパス(上)
深見真著
(角川文庫:640円+税)
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初期のお話を思い出そうと思って読みはじめたけど・・・あることを、すぐに思い出した。かなり昔、店頭で手に取りパラパラと中を確認して放り出した小説だということを。買ってしまったからがんばって最後まで読んだけど・・・大人の図体をした小学生の作文を読んでいる感じというか・・・。
でも、上巻だけでもアニメ第1期の内容を思い出すのには役立った。若干の加筆はあるようだけど、背景や設定、登場人物はそのまま。ストーリーもアニメをなぞっただけの内容だろう。なんとなく後半部分も思い出せたから、当初の目的は最低限果たせた。小説として楽しめるレベルではなかったので、下巻まで読む必要は全く感じない。上巻しか売っていなかったからだけど・・・下巻まで買わなくて良かった。

BOOK「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 6」

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました(第6巻)
ざっぽん著
イラスト:やすも
(角川スニーカー文庫:amazon:614円)
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レッドたちが暮らすゾルタンに、ヴェロニア王国のサリウス王子が軍船で押しかけ、人捜しのために戸籍台帳に相当する教徒台帳の提出を要求した。受け入れるか拒否するか、ゾルタン首脳陣と教会が対応に苦慮する中、B級冒険者ルーティが対応を仕切ることになった。
サリウス王子の裏には妖精海賊団のリリンララがいて、王国が正式に動いているのではないことが判明。さらに、サリウス王子の狙いが、ゾルタンの守護者ミストームであることを突き止めたレッドたちは、どっぷりと事態の中心にはまり込んでいく。住んでいる国ごと事件に巻き込まれてしまえば仕方がないことではあるけど、スローライフを満喫しようとする人間とはとても思えない動きだ。やっぱり、レッドはリゾート地に遊びに出かけても、することがなくてウロウロするタイプのようだ。

BOOK「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 5」

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました(第5巻)
ざっぽん著
イラスト:やすも
(角川スニーカー文庫:amazon:634円)
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勇者を辞めたルーティは、ティセと共にゾルタンに住みはじめた。これでのんびり暮らしていけるのかと思ったら・・・リットに結婚指輪を贈ろうと、「世界の果ての壁」のジェムジャイアントから宝石を譲り受けるために出かけることになった。メンバーはレッドとリット、ルーティ、そして成り行きでドワーフのモグリム。
タイミング悪く、入れ違いに、逃亡した錬金術師ゴドウィンから情報を得たヤランドララが、ゾルタンにやって来た。そして、元市長のミストーム、ティセと共にレッドとリットを追う・・・。
森の中のズークの村からジェムジャイアントの集落へ。しかし、宝石の鉱山に道の魔物が出現し、宝石が採れなくなっていた・・・。
レッドはのんびり暮らしたいと願ってはいるけど、基本的に怠け者ではない。しかも主人公だし、自分から事件の中に飛び込んでいく。何もしない時間を楽しむコツをもっと身につけるべきだな。でも、次の巻はミストーム関係の事件が向こうからやってくる感じ・・・らしい。

BOOK「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 4」

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました(第4巻)
ざっぽん著
イラスト:やすも
(角川スニーカー文庫:amazon:614円)
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リットとティセ、レッドとダナンがルーティのいる古代エルフの遺跡へ向かっているとき、アレスはダナンに化けた魔王軍の将軍シサンダンが、レッドの薬屋に押し入ったが空振り・・・遺跡へと向かった。アレスが悪役なのはいいとしても・・・賢者とは思える愚かさ。あまりにもアンバランスすぎじゃないか? ・・・ルーティを『勇者』で居続けさせようとする仲間と魔王軍の将軍シサンダンに対するルーティ、レッド、リットたちの激突。・・・この世界の加護と信仰には何かからくりがありそうだ。
結局、ルーティは勇者を辞め、あくまでも一人の少女ルーティとして生きていく道を選んだ。ダナンは残って入院したけど、テオドラは去って行った。ルーティとティセはゾルタンに残り、農園を購入して薬草栽培をはじめた。
結局、ルーティの勇者パーティは解散し、多くがゾルタンでスローライフをすることになった。そんなところに、もう一人のかつての仲間、ヤランドララがやってくる。