BOOK「ストライク・ザ・ブラッド 19 終わらない夜の宴」

ストライク・ザ・ブラッド
19 終わらない夜の宴

三雲岳斗著
イラスト:マニャ子
(電撃文庫:amazon:630円)
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叶瀬夏音と共にアルディギア王国に出かけた第四真祖・暁古城。その不在を付いて、キーストーンゲートが終焉教団に襲撃され、アスタロテと閑古詠が倒され、南宮那月が連れ去られた・・・。
古城たちが帰り着いたとき、絃神島では「領主選争」が行われていた。第四真祖を名乗る少年が人工島管理公社の都市管理システムを乗っ取り、勝ち残った者が第四真祖に代わって新たな島の支配者になる。徒党を組んでの勢力争い。
時を同じくして絃神島にやって来た第一真祖・ジュランバラーダ。その目的は「亡霊退治」・・・。最後は第三真祖、第二真祖まで姿を見せた。なんとなく、最終決戦へと顔ぶれが揃いつつあるような気が・・・。
でも結局は、普通の高校生活を過ごしたいという、煮え切らない古城くんが、雪菜たちとラブコメモードでイチャイチャしているから招いた事態。さっさと覚醒でも何でもしてしまうべきなんじゃないのか。

BOOK「青春ブタ野郎シリーズ 9 青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」

青春ブタ野郎シリーズ 9
青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない
鴨志田一著
イラスト:溝口ケージ
(電撃文庫:amazon:610円)
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早いもので、このシリーズも第9巻目。アニメ化もされたし、まだまだ続くんだろうな・・・。
花楓は順調に快復していて、前向きに通信制の高校への進学を決めた。そして、気を病んでいた母親との再会にまでこぎ着けた。そういう意味では、花楓が主役の巻だと思っていたら、咲太自身が再び青春期症候群を発症して、咲太自身の巻だった。早い話が、母親を含めての家族の再構築を前に、咲太が親離れするかどうかというお話のようだけど・・・。この青春期症候群というのがくせ者で、正体不明すぎて、あるいはご都合主義過ぎて、どこか据わりが悪い。しかも、現実の問題を関連づけているので、この据わりの悪さは最後までスッキリすることはないのだろう。
パラレルワールドなのかタイムスリップなのかわからないけど、深刻な状況下でバカップルを続けてアホな軽口を叩き続ける咲太というキャラに、ちょっとイラっときはじめた。でも、高校生編はこれで完結。次は大学生編になるらしいけど・・・大学生にもなって、「思春期症候群」というのは恥ずかしすぎないか^^;;

BOOK「数字で救う!弱小国家 2 電卓で友だちを作る方法を求めよ。ただし最強の騎兵隊が迫っているものとする。」

数字で救う!弱小国家(第2巻)
電卓で友だちを作る方法を求めよ。ただし最強の騎兵隊が迫っているものとする。

長田信織著
イラスト:紅緒
(電撃文庫:630円+税)
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隣国との戦争に負けた結果、多額の賠償金を負ったファベール王国。ナオキは王国を建て直すべく、宰相に抜擢されたがまわりは皆敵ばかり。財政再建のため、西方戦線の和平・撤兵を進め、戦費を切り詰めることに。ところが、ソアラ王女の従兄で遠征軍総司令官ライアス公爵は、占領地を併合して新たに帝国を建てる計画を勝手に進めていた。
ナオキとソアラ王女が数学用語を口にする度に話がおかしくなる。そして、評議会の諸侯の反感を買う。小説的にも、数学抜きで進めてもらった方が断然わかりやすいんだけど・・・。この小説は、主人公のナオキが賢いから救世主になるのではなく、周囲が愚かすぎるからかろうじてナオキに救いがあるだけのこと。そもそもこの国は、すでに統治能力が失われている。これを政策の転換だけで建て直すのは不可能だ。
その上、ソアラ王女を支える味方がいないのが致命的。ナオキの助手として新キャラのテレンティアを雇い入れたけど、王女がヤキモチいているようじゃ・・・王女の器もたいして大きくはない。
西方戦線のケリは付いたけど、まだ王国財政の再建ははじまったばかり。お話は完結していないけど・・・ラノベ的には面白くないので、読むのはここまで。

BOOK「数字で救う!弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。」

数字で救う!弱小国家
電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。

長田信織著
イラスト:紅緒
(電撃文庫:610円+税)
※古書を購入

数学者を祖父に持ち、大学で数学を学んだナオキ。諸事情あって就職に失敗したためアルバイト暮らし。引っ越し屋のアルバイト中、エレベーターの事故で・・・異世界に転生してしまった。転生先は、ファベール王国。軍事力、経済力共に貧困で、近隣諸国から圧迫を受け、正に隣国と戦争がはじまろうとしていた。国王は病床にあり、第一王女ソアラが国政を代行しているが、重臣たちは目先のことに目を奪われ、問題の本質を見ようとしない。そのソアラ王女の下、ナオキは数学を使って国を救う手伝いをすることになった。
読んでいて、常に「無理矢理」感がつきまとった。はっきりいって、数学が邪魔をしている。無理矢理、数学を小説に持ち込んだために、身の回りの例を持ち出したりして、小説としての完成度を下げている。
そもそも、ファベール王国の場合、数学や理論的思考以前の問題で、国王以下、老害はびこる蒙昧な体制にこそ問題がある。戦争に対する価値観が変わるような動きは理論では起こせない。こういう国は愚王とともに一度亡びて、その経験則から価値観の変革が起きるものだろう。
最後まで「数学を愛する主人公」に共感できなかったし、むしろ嫌いな人物像として見えてしまった。

BOOK「青春ブタ野郎シリーズ 8 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」

青春ブタ野郎シリーズ 8
青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
鴨志田一著
イラスト:溝口ケージ
(電撃文庫:amazon:630円)
※Kindle版を購入

いろいろケリがついてきたので、この巻は咲太と妹・花楓のターン。咲太はまだ高2だけれど、麻衣と同じ大学に進学したいというバカップル的進路希望。でも、それには家の経済状況・・・すなわち、妹・花楓の進路が影響する。
花楓は少しずつ家の外に出られるようになり、不登校を脱し、ようやく保健室登校をはじめたばかり。でも、すでに中学卒業が迫り、卒業後の進路を決めなくてはいけない時期に来ていた。・・・花楓は少しずつ回復している、強くなってきている、大人になろうとしている。
通信制高校についてはぜんぜん知らない。ネット中継の授業を受け、たまにリアルのスクーリングで顔を合わせることがある。システム的にはそんなものだろうけど、最近は生徒数も増えているらしい。
翔子ちゃんは手術も成功し、養生するために沖縄に引っ越していった。きっと、押しかけていって、沖縄のビーチで水着回があるのだろう。その頃には、花楓も水着で遊べるくらい回復していて欲しいものだ。
でも、その前に、咲太の受験勉強をもっと本格化させないとならないだろうな。

BOOK「ストライク・ザ・ブラッド APPEND 2 彩昂祭の昼と夜」

ストライク・ザ・ブラッド
APPEND 2 彩昂祭の昼と夜

三雲岳斗著
イラスト:マニャ子
(電撃文庫:amazon:630円)
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連作短編集の2巻目。前巻とは時間軸につながりはなく・・・本編でいろいろ連続した事件の隙間に、短編を挿入していくらしい。
監獄結界から脱獄した仙都木阿夜を倒した最後の魔道書『闇誓書』の一件の直後のおまけ話。波朧院フェスタが終わり、次は彩昂祭・・・私立彩海学園の学校祭。そこに、周囲の迷惑を顧みず、ラ・フォリアがお忍びで遊びに来た。ところが、脱獄した魔道師が持ち出した魔道書により、護衛の紗矢華ともども幼女に変身してしまうお話と、古城くんの母親が開発した魔道薬の惚れ薬が流出し、彩海学園に納品されてしまった。彩昂祭の屋台の材料として使われてしまうというお話。そこで、闇誓書のせいでモグワイが暴走して・・・。
連作でストーリーはあるけど、基本は短編なので、第四真祖の眷獣をぶっ放して戦うような大規模な戦闘ではない。でも、古城くんと雪菜が一緒に戦うという路線だけは守られていた。

BOOK「下ネタという概念が存在しない退屈な世界 11」

下ネタという概念が存在しない退屈な世界(第11巻)
赤城大空著
イラスト:霜月えいと
(ガガガ文庫:630円+税)
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狸吉が《雪原の青》を継いでから2年・・・電撃PMが義務づけられ、エロの暗黒時代を迎えていた。綾女は北海道にに収監されたまま。狸吉とゆとり以下《SOX》はその日に備えて地下で勢力を伸ばしていたが、狸吉は頭が完全に卑猥化してしまった。
ついに動きはじめた《HなABC作戦》。ところが、放送局の電波ジャックからの撤収時に、体制側のプロパガンダ用健全アイドル・剥栗らら子を勢いで拉致してしまった。らら子に正しい性知識を与えながら、潜在的な露出癖を開花させ・・・らら子がメンバーに加わった。完結する最終巻に来て新ヒロイン投入とは、どこまでハーレムを拡大させるのか・・・。
そしてついに、《HなABC作戦》B段階が始動した。『ムラムラしたってええじゃないか!』・・・。さらに北の大地を解放し、綾女と合流した狸吉たちの前に立ちはだかるのは・・・善導課の超新星・アンナ。ついに最後の決戦が・・・。
極端で無茶苦茶な設定にもかかわらず、しっかり完結しやがった。これはなかなかすごいと思う。でも、綾女と狸吉の二人だけは、ずっと隔離しておくべきだ。この二人だけは、本当にウイルスが発症している^^;;
<完結>

BOOK「下ネタという概念が存在しない退屈な世界 10」

下ネタという概念が存在しない退屈な世界(第10巻)
赤城大空著
イラスト:霜月えいと
(ガガガ文庫:611円+税)
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佳境にさしかかってきた。地下国会図書館の存在とその利用者リストが《SOX》の手で暴かれた。しかし、《雪原の青》の正体がばれ、綾女と狸吉が善導課に拘束されてしまった。このまま体制の崩壊と思われたけど、そこに《公然猥褻ウイルス》による《公然猥褻症候群》のパンデミック。藻女による復讐と陰謀が動きはじめた。
いまの日本でも、永田町や霞ヶ関あたりでは《隠蔽ウイルス》や《公式文書改ざんウイルス》、《忖度ウイルス》、《セクハラウイルス》なんかが蔓延しているから、あながちウソともいえない。日本大相撲協会やレスリング協会、日大アメフト部あたりもウイルス感染していそうだ。
綾女が収監された大監獄《ヘルサウンド》には、狸吉の父親・善十郎がいた。予想外に剛の者という感じ。
ゆとりたち残存勢力に救出された狸吉。しかし、狸吉は、綾女の救出ではなく、エロに寛容な社会を取り戻すため、狸吉は頭のおかしい作戦を実行に移す。
結局この巻はすべて、完結に向けての最後の闘争への仕込み作業。最後はオールスターでの作戦のようだけど・・・その前に、綾女を奪還しなければならない。そこにも綾女の本当の父母なんかが出てきて、すでにオールスター状態。
ようやく性欲と愛について理解したアンナ。狸吉と綾女は相思相愛を確認したようだけど・・・こうなると、アンナにも最後は、幸せな結末が欲しくなってくる。・・・前巻唐突に出てきた藻女がラスボスで、いいんだろうか?