BOOK「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 7」

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました(第7巻)
ざっぽん著
イラスト:やすも
(角川スニーカー文庫:amazon:653円)
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ゾルタンの沖には、教徒台帳の入手に失敗したサリウス王子のヴェロニア王国船が居座って海上封鎖中。一方、捕虜のハイエルフ二人は、いまだルーティの家の地下にいる。ある日、レッドはリリンララの襲撃を受け・・・リリンララとその部下を捕らえ・・・リリンララとサリウス王子との間のミストームとの因縁があっさり解消してしまった。さらに、サリウス王子の軍がゾルタン港に上陸したが、戦うこともなく、あっさり和解。なんだこりゃという展開。サリウス王子の本当の出自が分かり、埋伏種絶の毒にまるわるレオノール王妃とゲイゼリック王の謎が浮かび上がってきた。さらには、レオノール王妃とギデオン時代のレッドとの過去の因縁なんかも付加された。このゾルタンという小国は、第二の人生を穏やかに暮らす人たちがこっそり集まっているらしい。
レオノール王妃と王子二人が率いるヴェロニア王国の艦隊が、サリウス王子を追ってゾルタンを襲撃。全面的な海戦となった。二人の王子の正体が明らかになり、レオノール王妃共々倒された。背景説明が長くて、戦闘は実にあっさりしていた。
次は、教会が育成している新たな勇者ヴァン。ゾルタンに放置された魔王軍の座礁した戦艦を得るべく、騎士エスタ、枢機卿リュブとパーティを組み、ゾルタンにやってくる。二人の「勇者」が出会う時・・・。

BOOK「ストライク・ザ・ブラッド 22 暁の凱旋」

ストライク・ザ・ブラッド
22 暁の凱旋

三雲岳斗著
イラスト:マニャ子
(電撃文庫:amazon:759円)
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聖域条約機構軍によるMARへの攻撃がはじまった。狙いはMARの完全制圧と・・・その先は絃神島の異境へと続く回廊の奪取。MARのシャフリヤル・レンは要塞「死都」を出現させ、眷獣弾頭を解き放った。聖域条約機構軍は壊滅し、絃神島は死都により封鎖。そしてレンは、眷獣弾頭の威力で世界各国に圧力をかけ、絃神島を手に入れようとしていた。
吸血鬼の力を取り戻した古城は、異境に渡ってアヴローラを救出するため、さらにレンの野望をくじき絃神島と世界を救うために動き出す。一方、日本政府は絃神島を沈めて異境との門を消し去ることを決定。那月と雪菜が絃神島の要石の破壊に乗り出した。それを止める古城。雪菜・・・意外に恐ろしい女だな、島だけでなく、古城と心中しようとするなんて。
一方、グレンダに連れられアヴローラを救出しにきた霧葉、唯里、志緒は、モグワイのぬいぐるみと共に、異境で戦っていた。凪沙や夏音にも役割を与えて、完結巻はオールスター仕立て。古城たちはレンとの交渉で死都に入り、異境への潜入に成功。異境が宇宙空間にあるコロニーというのは意外だったけど、最後の古城とシャフリヤル・レンとの戦いは・・・意外にしょぼかった。レンはラスボスなのに。
一方、MARのラードリー・レンが絃神島への侵攻を始めた。これもあっさり鎮圧し、絃神島と世界は守られた。第四真祖に戻ってもいままで通りの高校生か・・・。
9年半で22冊という長いシリーズだったけど、無事に完結。三雲岳斗という作家はちゃんと完結させると信じていた。
Kindle版のデータが壊れているのか、途中でページをめくれなくなった。後ろ側から表示できたので全て読めたけど・・・電子書籍には希にこういうことがある。
<完結>

BOOK「塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い」

塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い
猿渡かざみ著
イラスト:Aちき
(ガガガ文庫:611円+税)
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クラスの美少女・佐藤こはる・・・誰に対しても塩対応で、ある意味ぼっち・・・実は極度の人見知り。そこで友だちと仲良く話をするために、スイーツのスマホ写真をSNSにアップしようと思い立ったが、どうしようもないくらいに写真が下手くそ。クラスメートの押尾颯太は、ある日、父親のカフェでバイト中、佐藤さんが大学生にナンパされているのを助け、お近づきになった。・・・この二人、互いに気付いてはいないけど、それぞれ初恋の相手。
すぐにほぼ付き合いはじめたも同然の関係になり・・・こはるの塩対応設定が全然活かされていない。ただ他の人には塩対応だというだけで、まったくギャップを感じない。不器用で小心なコミュ障の恋する乙女といちゃついてるだけ。それに、こはるの従姉妹の凜香ちゃんを加えて三角関係にしたことで、さらにこはるの塩対応キャラの印象が薄まってしまった。
こはるの父親とのオチは苦笑するしかないし・・・まあ、むしろ塩対応云々の設定がなければ、普通にそこそこおもしろいラブコメだったんだが・・・。

BOOK「世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!」

世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!
月見秋水著
イラスト:なつめえり
(MF文庫J:amazon:614円)
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ひとり暮らしの高校生・久遠郁がアパートに帰ると、突然、未来から来た郁の娘だと言い張る少女・燈華が現れた。郁に欠けている「人を好きになる心」を取り戻すべく、助けに来たという。
しかし、燈華の母(郁の将来の結婚相手)が誰なのか記憶がない。候補は、お向かいに住む女子大生・千草瑛理子、同級生の二重莉生(美少女に見えるけど男)、幼なじみの下ネタギャル・鳴海凜々花の3人。なぜ、男が母親候補に含まれているのか?
かなり強引な設定だけど、50ページ足らずで設定を終えた。ちょっとクセのあるコメディ会話に馴れてしまえば、読みづらさはないけど・・・燈華の話し方から、出オチレベルで凜々花が母親だと思ってしまうのだが・・・。
まあ結末はいいとして、そもそも、母親ごっこや父親ごっこ、ママごはん対決とか、登場人物の行動原理が全く理解できない。読みはじめからずーっと、読み手であるわたしの意識と物語との間に、隙間風が吹き荒れる感じのまま読み終えた。登場人物の会話だけは面白いんだけどなぁ。

BOOK「スカートのなかのひみつ。」

スカートのなかのひみつ。
宮入裕昂著
イラスト:焦茶
(角川スニーカー文庫:amazon:471円)
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最近珍しい「男の娘」もの。一時ブームになりかけたけど、あっという間にしぼんでしまった。
女装を趣味にしている高校生・天野翔。女装暦4年で、見た目は完全に女の子。同級生の八坂幸喜真・・・バタバタと仕込みを済ませたけど、広瀬も八坂もキャラづくりがものすごく雑・・・。そこに、1年生の無口キャラ・メアリーが女装仲間に加わった。
七重市の白蛇姫・丸井宴花と取り巻きの新井田牧乃。そして広瀬怜。深夜、一般住宅のクルマから、リアタイヤを1本盗み出す。
天野翔コースと広瀬怜コースのふたつが並行して進み、ちょろちょろと絡み合って・・・情報不足のままストーリーを進めていく形の小説は、個人的には好きではない。小説の手法としては分かるけど、読者を置いてきぼりにしながら、薄っぺらいキャラのまま、リアリティもなく進んでいき、初期設定のような当たり前のネタを後出しで結末のように提示している感じがするから。
タネ証しはしないけど、別々に進んでいたストーリーが合わさり、1+1が3とか4になるのなら、こういう手法も良いと思う。この小説は、あくまで1+1=2。

BOOK「青春ブタ野郎シリーズ 10 青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない」

青春ブタ野郎シリーズ 10
青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない
鴨志田一著
イラスト:溝口ケージ
(電撃文庫:amazon:624円)
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出てすぐに購入したけど、読みはじめてすぐに新しいヒロインが登場して、このタイミングで新キャラ投入なのかと読む気が失せてしばらく放置してしまった。そもそも、高校時代でケリを付けずに、大学生編にまで突入したわけだから新キャラが出てくるのは当然だし、仕込みが必要なんだろうけど・・・ぞろぞろぞろぞろ女の子ばかり。咲太と同じゼミの美東美織、大学で再会した中学の同級生・赤城郁実。咲太のバイト先、個人指導の塾の生徒・吉和樹里と山田健人。古賀朋絵の後輩・姫路紗良も出てきた。
で、今回の思春期症候群は広川卯月。マイペースで周囲から浮いていた卯月が、急に周囲に溶け込みはじめ・・・スイートバレットのメンバーでただひとり突出した注目を集めはじめた。そして、自分が浮いていたことを自覚していた。桜島麻衣の妹・豊浜のどかとも溝ができて・・・卯月の声が出なくなっていた。
発症予備軍をいっぱい仕込んだみたいだけど、大学生編はいつまで続くのだろうか?

BOOK「PSYCHO-PASS サイコパス(上)」

PSYCHO-PASS サイコパス(上)
深見真著
(角川文庫:640円+税)
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初期のお話を思い出そうと思って読みはじめたけど・・・あることを、すぐに思い出した。かなり昔、店頭で手に取りパラパラと中を確認して放り出した小説だということを。買ってしまったからがんばって最後まで読んだけど・・・大人の図体をした小学生の作文を読んでいる感じというか・・・。
でも、上巻だけでもアニメ第1期の内容を思い出すのには役立った。若干の加筆はあるようだけど、背景や設定、登場人物はそのまま。ストーリーもアニメをなぞっただけの内容だろう。なんとなく後半部分も思い出せたから、当初の目的は最低限果たせた。小説として楽しめるレベルではなかったので、下巻まで読む必要は全く感じない。上巻しか売っていなかったからだけど・・・下巻まで買わなくて良かった。