BOOK「私立!三十三間堂学院 2」

私立!三十三間堂学院(第2巻)
佐藤ケイ著
イラスト:かみやまねき
(電撃文庫:630円+税)
※古書を購入

転入してからまだ1週間。第1巻の翌日からのお話・・・すごい密度で進む。今回は校内一男関係にルーズな校内一の美少女・良久須美。本屋で偶然法行と出会い、出会い頭に「わたしと付き合ってみない」と声を掛け・・・須美の連勝記録に土を付けた法行。「この学校の生徒とは付き合わない」という浄里会長との約束が生きているけど、いつの間にか「恋人同士のようにみなされる行為があったら斬られる」に変わってしまった。
にもかかわらず、法行に迫ってくる須美。・・・遊園地に遊びに行き、その時に法行とキスできれば卒業後に恋人になる、もしキスできなければ卒業までは迫らないという約束での勝負。さらに、生徒会役員が妨害に乗り出し、須美の恋人たちがその防御に参加。設定が無為やり過ぎるというか、法行の頑固さの説明に前半を使った感じ。
仕込みとしては、遊園地を舞台にドタバタ展開・・・。細かいことにこだわったり、荒唐無稽な方向に突っ走ったり、バカ騒ぎ的にドタバタするのは嫌いじゃないし、むしろ大好物なんだけど・・・ちょっと焦臭いのはどうかと思うな。

BOOK「私立!三十三間堂学院」

私立!三十三間堂学院
佐藤ケイ著
イラスト:かみやまねき
(電撃文庫:590円+税)
※古書を購入

古き良き時代の正統派ラブコメ。古書全13巻をまとめ買いした。でも、ちゃんと完結していない気配。
両親を亡くした後白河法行が、遠い親戚である千住花音の家に引き取られて、二人暮らしを始めた。新しい学校に転校・・・「三十三間堂女学院」改め「三十三間堂学院」。今年から共学化されたけど、手違いで入試に共学化が間に合わず、男子生徒は法行ただ一人。校内は生徒会が仕切っていて、役員は四天王と呼ばれている。
ベダベタにありふれた設定だけど、2005年に第1巻が出たラノベだから、当時はそれほど手垢が付いていなかったのかも知れない。
生徒会長・五部浄里、副会長・柴又かずち、役員・増永南、天持東、西村千秋、北川冬美。生徒会長の浄里は刀を持ち歩いている。刀少女・・・最近のラノベでは見かけないな。副会長・かずちは法行の幼なじみ。まだ、「幼なじみ=負けフラグ」ではない時代の幼なじみ。
転校早々、法行をめぐって生徒会長派と副会長派、そして花音の中立派に分かれての大騒動。こういうドタバタ展開は大好物だけど・・・イマイチ文章にノリが感じられない。登場人物たちに可愛げがないし、イラストも好みではないし・・・。

BOOK「戦闘員、派遣します! 3」

戦闘員、派遣します!(第3巻)
暁なつめ著
イラスト:カカオ・ランタン
(角川スニーカー文庫:amazon:603円)
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秘密結社キサラギから戦闘員六号に出された新たな指令は、侵略の拠点となる要塞の建設。アンデッド祭りの準備やら要塞の建設やら、いままでのアジトが爆発したりと、話がとっちらかっていて非常に読みにくい。
ゾンビや蛮族、さらに森の植物などと戦いながらの要塞建設は難航。六号たちは、公園でテント暮らしのホームレス状態・・・。アンデッド祭りが近づき、街中にゴーストが憑依した着ぐるみが見られるようになった。その中に潜んで、悪魔四天王の一人・炎のハイネが、男の娘メイドに身をやつした水のラッセルの奪還に来たが袋叩き。・・・アンデッドの動きに不穏なものがあるという話だけど・・・。
随所に『このすば』の残骸のようなものが出てくる。『このすば』の猛烈な劣化版を読んでいる感じが最後まで抜けなかった。
次は幹部が一人やってくるらしいけど・・・これ以上ヒロイン増やしてどうしようというのか?

BOOK「ストライク・ザ・ブラッド 20 再会の吸血姫」

ストライク・ザ・ブラッド
20 再会の吸血姫

三雲岳斗著
イラスト:マニャ子
(電撃文庫:amazon:632円)
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第四真祖の十二番目の眷獣を封印した十二番目のアヴローラが復活した。これで第四真祖の眷獣がすべて揃い、「領主選争」を収束させるのだろうと思いながら読んでいたら・・・中途半端にラブコメ要素を織り交ぜた、緊張感のないシーンがダラダラダラダラ。キャラ総動員した割には、ストーリーもよれてるし・・・よく分からない「領主選争」だな。前巻あたりから、なんとなく三雲岳斗らしくない。体調でも悪いのだろうか?
吸血王がすべての真祖を集め、領主選争をはじめた目的は「焰光の宴」を再び起こすこと。それとは別に、MARにも思惑が・・・。地域住民を皆殺しにする「焰光の宴」か、アヴローラを殺して十二番目の眷獣を獲得するかの選択・・・結局は、第三の選択肢をとったわけだけど、この展開は予想外だった。
でも、ひとつはっきりした。「領主選争篇」は完結への流れではないということ。

BOOK「スコップ無双 2 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ【電子特典付き】」

zip_rar_スコップ無双 2
「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ【電子特典付き】

つちせ八十八著
イラスト:憂姫はぐれ
(MF文庫J:amazon:603円)
※Kindle版を購入

続巻が出るのか微妙だろうと思っていたけど、意外に早く出版された。
アランに救われたユリアは「水の巫女」から「すこ巫女」になった。でも、ユリアを残して旅は続く。
次の目的地は氷の国シレイジア。スコップで山脈にトンネルを掘りシレイジアにたどり着くと、何もかもが凍っていた。そして、スコップでアランが氷の賢者リーズフェルトを救った。
死霊魔法師レイストールを倒したけど・・・レイストールの背後には、リティシアを罠にはめた上級悪魔の宰相ゼルベルグがいた。そういえば、元々はそういう設定のお話だった、ような気がすこっぷ。ただ、「情報戦」「情報隠匿」という単語が出てきたので、もしかすると・・・これがオチにつながりそうな気がすこ。
次は海の国ラクティア共和国にあるグリーンオーブ。誘拐されていた貴族の令嬢ルクレツィアを助け・・・次のすこっぷ被害者になるのだろう。
すこ読みにくさに馴れてしまえば問題はない小説だけど・・・根本的に、この先を読む必要があるのか、すこっぷ疑問だ。

BOOK「埼玉県神統系譜」

埼玉県神統系譜
中村智紀著
イラスト:shimano
(小学館ガガガ文庫:593円+税)
※古書を購入

「名古屋もの」に代表されるような・・・埼玉をネタにした、残念な県民による残念な県民のための残念な自虐ネタのお話かと思ったら・・・冒頭の数ページはそういうネタだったけど、普通の田舎を舞台にしたご当地色のないお話だった。
埼玉県の片田舎のとある地方都市。白狼神社の息子・立花孝介は、高校から進路希望届けの提出しようとして、神社の経営状況が思わしくないことを知った。翌日、狼の面を付けた少女・・・神社の神様・雪花狼が現れ、いきなりぶっ倒れた。信仰が弱まり、神力が衰えているという。神社に寄せられる願い事を叶え、信仰を取り戻していこうという・・・マジか?と疑いたくなるほどベタな初期設定。
最初に取り組んだのは、夏が暑すぎるからなんとかしてくれと言うお願い。叶えてくれる神様がいるなら、わたしも本気で祈りたいものだけど・・・。そのために近くの山に登って神様にお願いするという流れだけど・・・この作者、登山に関しては全くの素人だな。
結局、埼玉県という設定はなにひとつ内容に反映されていなかった。コノヤマサクヤヒメは出てきたけど、「系譜」というほど神様も出てこない。

BOOK「スコップ無双 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ【電子特典付き】」

スコップ無双
「スコップ波動砲!」
( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ
【電子特典付き】

つちせ八十八著
イラスト:憂姫はぐれ
(MF文庫J:amazon:583円)
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テレビCMを見て気になり、調べてみたら、問題作『ざるそば(かわいい)』の作者の新作だった。
国で唯一の宝石鉱夫であるアラン。鉱山を掘り始めて100年目に、スコップからビームが出た。以来、老いることもなく、屈強なまま数百年が過ぎ・・・坑道を広げ地下深く進み、やがて地獄につながり、悪魔の宮殿に出た。ビームで悪魔やドラゴンを倒し、数百年間宝石を掘り続けた。1000年目、256年ぶりに地上に出て、スコップ《波動砲》で、リティシア王女を救った。リティシアは草原の国ロスティールの王女で、悪魔の宰相に国を乗っ取られ、逃亡してきたところ。そしてアランの後継者を対価として、王女と鉱夫のオーブ探しの旅がはじまった。
早い話、「世界の理を無視する」ことによって、チートなスコップ技を獲得したアランと、早とちりで思い込みがスコップ激しいリティシアの掛け合いで成り立っているお話。あるいは、リティシアのおつむがスコップおかしいだけのこと。「ざるそば」が美少女そのものだったりする設定よりはスコップ常識的。それに、「スコップ」の用法がダジャレや単語の置き換えばかりだし、かつてのノリピー語にも近い。そもそも、鈍器として使えるスコップがチートで万能な道具というのは、スコップわかりやす過ぎる。その分、読者も付いて来やすそうだから、続巻が出るらしい。