BOOK「ゴブリンスレイヤー 10」

ゴブリンスレイヤー(第10巻)
蝸牛くも著
イラスト:神奈月昇
(GA文庫:610円+税)

女神官が育った地母神の神殿の葡萄園でゴブリンらしき足跡がみつかった。そんな折、女神官が姉のように慕う神殿の葡萄尼僧がゴブリンの娘だという噂が広がった。落ち込む女神官のために、どうにかしてやりたいと思うゴブリンスレイヤーだったが・・・。
葡萄尼僧からの依頼で、神殿近くの村にゴブリン退治に出かけるゴブリンスレイヤー。しかし、出てきたのは術師に操られたゴブリンの屍体たち。混沌の勢力が関わっているらしい。
葡萄尼僧の噂、ゴブリンゾンビ、牧場への働きかけ・・・水の街の酒商の悪だくみが見えてきた。しかし、酒商の息子が現れ、予想外の展開になった。敵は混沌の勢力へと・・・刑事ものではないから、ゴブリンスレイヤーが真相を暴くようなことはないけれど、結局は水の街の酒商の屋敷でもゴブリン退治。川には船に乗ったゴブリン、陸には小鬼戦車なんていうのが現れた。
一方、地母神の神殿でも混沌の勢力との戦い。まあ、一応は問題解決らしいけど、結局、ゴブリンスレイヤーはゴブリンを退治しただけだった。めでたしめでたし。
ゴブリンの新種も出てこないし、あとはゴブリン退治のバリエーションなんだろうけど、第10巻ともなるとマンネリ化が否めない。

BOOK「キノの旅 VI the Beautiful World」

キノの旅 VI the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:530円+税)
※古書を購入

既刊は20巻を超えるシリーズだけど、第6巻にしてすこし飽きてきた。各話とも、違う国を訪れ、それなりに違うお話が展開されているんだけど・・・やっぱり単調に感じる。読んでいて感情の起伏も感じないし、感動があるわけでもない。
この巻でキノが行った国は、「入れない国」「中立な国」「花火の国」「長のいる国」「忘れない国」「安全な国」。シズと陸の旅は、終着点の手前の国までやって来た。
「安全な国」はちょっと考えさせられるお話。「軍隊があるから戦争が起きる」的な考えが蔓延した社会・・・。いままさに、日本は自動運転技術を求めている時代だけど、クルマは自動運転するものという認識が一般化し、「人間が運転する」という概念が消えてしまう頃、世の中のいろんな認識が変わっていることだろう。書かれてはいなかったけど、あの国では絶対に「タバコ」は御法度に違いない。

BOOK「ゴブリンスレイヤー 9」

ゴブリンスレイヤー(第9巻)
蝸牛くも著
イラスト:神奈月昇
(GA文庫:600円+税)
※古書を購入

冬が訪れた。食料難の村へ配達に向かった牛飼娘とゴブリンスレイヤー。ゴブリンスレイヤーあるところゴブリンありで、雪原でゴブリンの襲撃を受け、廃村に追い詰められた。戦闘力のない牛飼娘を連れているため、なかなかの苦戦が続く・・・。
一方、ゴブリンスレイヤー抜きの一党は、見習聖女の託宣を受け、雪山に向かった。兎人の集落を襲う雪男と氷の魔女との戦い。ゴブリン以外はまともに相手をしたことがないのに、なんとなく女神官がリーダーっぽい。ゴブリンスレイヤー直伝の知恵をつけていると思われているらしい。
最後は合流するんだろうなと思いながら読み進め・・・予想通りになったけど、パラレルに進んだお話はあまり緊張感もなく、作者の意図が成功したとは思えない感じ。戦闘シーンが散漫になって・・・どちかがものすごいピンチでやばかったわけでもなく、主役のゴブリンスレイヤーが美味しいところをかっさらうわけでもなく・・・最後はいつもの面子が揃ってゴブリンを殺すだけの戦いだった。

BOOK「キノの旅 V the Beautiful World」

キノの旅 V the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:510円+税)
※古書を購入

この巻はいつもよりちょっとハードボイルドというか、血生臭いお話からはじまった。そういう世界観だから仕方がないのだけど・・・正当防衛であれば、キノは躊躇なく人を殺す。そして、死んでいく人間に対しても、極めて無関心だ。ヘタすると国がひとつ皆殺しにされるかも知れないのに、他人事として見過ごしていられる性格をしている。普通のラノベの主人公なら、絶対に見過ごそうとはしないだろう。
キノには浮いた話のひとつもないけど・・・エルメスは「キノもいい人探したら?」程度のツッコミは入れる。思い起こすと、いままで、仲良くなったのはみんな女の子ばかりで、男はあっさりすれ違えば良い方で、多くはキノに撃ち殺されていたんじゃなかろうか?
キノはいつも早起きだ。寝覚めに体操と銃の練習をし、シャワーを浴びて、朝食をとる。そして寝ているエルメスを起こす。エルメスが寝坊なのではなく、エンジンをかけるということなんだろうと考えていたら、エルメスも好きな時間に自然に目が覚めたりする。

BOOK「ゲート SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり 4 漲望編」

ゲート SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり
4 漲望編
柳内たくみ著
イラスト:Daisuke Izuka
(アルファポリス:amazon:1,777円)
※Kindle版を購入

特地の中国情報機関の拠点が、亜神ロゥリィに次々と襲撃され壊滅した。しかし、唯ひとり生き残った工作員・黎と協力者・石原は、特地を混乱させるため準備を進めていた。そんな中、アルヌス州内の聖地返還を求めるピニャ女王が、引き替えに石油資源のあるカナデーラ諸島の提供を日本政府に打診した。海底油田の事前調査にかり出されたのが伊丹。ようやく伊丹が再登場した。一瞬だけ栗林ちゃんも出てきた。東京在住のレレイとテュカが同行し、伊丹は特地へ調査に向かった。
前巻からの積み残したストーリーは、アトランティアを率いるレディ女王と、囚われているプリメーラ。石原はレディ女王や大臣に接近しようとして、図らずも幽閉中のプリメーラ・・・アヴィオン王国の宰相になってしまった。そして、プリメーラ奪還のためにアトランティアに潜入した江田島と徳永の工作がはじまった。
この巻では伊丹たちは顔見せだけで、資源調査の詳細は描かれず、アトランティアに向かうところが描かれただけ。次巻から活躍するのだろうけど・・・個人的には、栗林ちゃんが特地に来なかったのが残念だ。

BOOK「ゴブリンスレイヤー 8」

ゴブリンスレイヤー(第8巻)
蝸牛くも著
イラスト:神奈月昇
(GA文庫:630円+税)
※古書を購入

妖精弓手の故郷から戻って、いつも通りにゴブリン。今回は狼に騎乗するゴブリンライダーを駆除しながら、剣の乙女・大司教を護衛して都へやってきた。メンバーはいつもの一党・・・全員がかなりのお上りさん状態。一応、女神官と妖精弓手の入浴シーン・・・そこで、女神官が服を盗まれた。犯人ははすっぱな王妹殿下・・・さっそく都を抜け出し、ゴブリンに襲われ、生贄にされそうになるる・・・。
国王から姫騎士救出の依頼を受け、珍しくもダンジョン攻略になったけど、相手がゴブリンなので、所詮はゴブリン・・・。王妹を救出した途端、ゴブリンに召喚された「魔神の手」が出現し・・・。まあ、ゴブリンではないから、ゴブリンスレイヤーは何の興味も関心もないんだろうし、描く必要もなかったのかも知れないけど、尻切れトンボ状態で終わった。都の王宮での陰謀とかそういうのには一切関係なく、ゴブリンスレイヤーはゴブリン一筋でしたと言うことなんだろう。

BOOK「ゴブリンスレイヤー 7」

ゴブリンスレイヤー(第7巻)
蝸牛くも著
イラスト:神奈月昇
(GA文庫:630円+税)
※古書を購入

妖精弓手の身内の結婚式に出席するため、ゴブリンスレイヤーの一党は妖精弓手の故郷へ出かけることになった。しかも、受付嬢と牛飼娘まで連れて。しかし、川を筏で遡る途中、ゴブリンライダーの襲撃を受けることに・・・。それでも、森人の里にたどり着いたものの、ゴブリンが騎乗したモケーレ・ムベンベの襲撃。エルフの森に、ゴブリンが巣くっているらしい。
ということで、ゴブリンスレイヤーの一行は、川の上流、川をせき止める遺跡へといつも通りゴブリン退治に出かけた。牛飼娘と受付嬢はお留守番。仕方がないことだけど・・・毎回、ゴブリン、ゴブリンで飽きてきた。
せっかく森人の里まで出向いたけど、たいした描写もなく、どんな里なのかさっぱり解らない。妖精弓手のふるさとなのに、これといったエピソードもない。受付嬢と牛飼娘を同伴したのに、水着を着せただけで文字通りに何もなかった。