BOOK「キノの旅 XII the Beautiful World」

キノの旅 XII the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:570円+税)
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飽きてしまって、しばらく手を伸ばしていなかったシリーズだけど、本当に読むラノベがなくなってしまい、渋々手を出した。間違いなく飽きてきているシリーズ。たぶん、書く方の著者も飽きているらしいし・・・。
今回、キノとエルメスが来た国は、「正義の国」「悪魔が来た国」「求める国」「日時計の国」「努力をする国」「徳を積む国」。
なぜだか、新しい国に着いてもキノたちが滞在する時間が短い話が多い。そして、時期をずらしてシズと陸が訪れる・・・。ひとつの国を、時間差をつけて書くための仕掛けだろう。でも、基本的に小ネタの国が多い印象。作家が飽きたのか、ネタ切れなのかは知らないけど・・・。
もう本当に、続きを読む必要はないな。

BOOK「ゴブリンスレイヤー 12」

ゴブリンスレイヤー(第12巻)
蝸牛くも著
イラスト:神奈月昇
(GA文庫:amazon:604円)
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失敗した。通常のナンバリングなのに短編集だった。主立った作品の本編が出ないので、このところ短編集ばかり読んでいる気がする。・・・ゴブリンスレイヤーなんだけど・・・ゴブリンが出てこない。いつもゴブリン、ゴブリン言われても飽きるんだけど、ゴブリンが出てこないと何の小説家わからなくなってしまう^^;
いつもとは違う顔ぶれでのエピソードを書きたかったのかもしれないけど、読みにくいし、物足りないし、面白くもない。ゴブリンはおろか、ゴブリンスレイヤーすらほとんど出てこない。最初から最後まで、質の悪いスピンオフを読んでいるような感覚だった。牛飼娘が出てきてホッとした。
先日読んだ『てんスラ』もそうだけど、もう二度と短編集をつかまされないように気をつけなければ・・・。

BOOK「彼女たちのメシがマズい100の理由 3」

彼女たちのメシがマズい100の理由(第3巻)
高野文具著
イラスト:たいしょう田中
(角川スニーカー文庫:amazon:574円)
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葉介の妹・華凪・・・昆虫などを食べる超悪食。もう一人の精神異常者で、メシがマズイとかいうレベルではない。メイド喫茶の斎藤オメガは華凪のルームメイトだという事実が発覚。華凪は、兄・葉介のせいで、高校を退学させられそうだという。
正直なところ、付いていけなくなった。明らかな味覚異常である上に、それに固執する精神異常。主人公の葉介があまりにクズ過ぎて共感できないし、これは物語を構成するキャラクターとか個性という問題ではなく、治療が必要な次元だ。物語として成立するためには、治療を含め、現状をどう改善していくかの闘病譚しかあり得ない。ここまで頑張って読んだけど、100ページを過ぎたところでギブアップした。挑戦的な作品であることは認めるけど・・・「100の理由」はどこに描かれていたんだろう?

BOOK「彼女たちのメシがマズい100の理由 2」

彼女たちのメシがマズい100の理由(第2巻)
高野文具著
イラスト:たいしょう田中
(角川スニーカー文庫:amazon:554円)
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設定に無理があるんじゃないかとも思うけど、ラノベはみんなそんな感じだと思い込むことにして、馴れれば読んでも苦にならないんじゃないかと第2巻。
帰国した姉・龍子が同居することになった。龍子と紅緒の相性は最悪。ロリで強引だけど、そこそこまともな神経をしているし、料理も出来るらしい。メシマズ女を全否定して排除の方向。当然だわな。
突然、リリィと紅緒がメイドのアルバイトをはじめた。店長は爆乳女子高生の斎藤オメガ・・・美味しさより身体に良いことを優先した薬草と錠剤の完全健康食マニア。紅緒が葉介の家を追い出されたので、メイド喫茶を舞台にして、新しいメシマズ女の登場だけど・・・。
自分の向上心の無さを棚に上げ、紅緒を正しく導こうともしないで・・・葉介のダメ人間ぶりに焦点が当たって、少しスッキリした。でも、一念発起しての勝負がどうして大食いなんだ? 大食いだと、葉介のクズが少しは見直されるのか? 「マズくてこれ以上食えない」という大食い勝負もひどい設定・・・だれが勝者なの、これ? 紅緒の一人負けじゃないの?
ここまで、味覚の異常さを個性としてとらえようということなんだろうけど・・・味覚異常を正常に戻そうという意識が全くない。メシマズ女たちの現状を肯定してしまえば・・・ただの味覚異常者カタログになってしまうのだが・・・。

BOOK「彼女たちのメシがマズい100の理由」

彼女たちのメシがマズい100の理由
高野文具著
イラスト:たいしょう田中
(角川スニーカー文庫:amazon:554円)
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両親が海外に単身赴任し、ひとり暮らしとなった愛内葉介。姉はすでに家を出ていて、妹は全寮制の学校に通っている。その結果、隣に住む幼なじみ香神紅緒に家事全般をお世話になっていた。紅緒は出来のよい女の子ではあったが、料理だけは別次元・・・重症の味覚異常と精神異常。そこへ、イギリス人と結婚した叔父の娘(従姉妹)、金髪美少女のリリィがホームステイで同居することに。ひと言でいえば、重度のイギリス人。・・・なんか二人とも、食材を生ゴミにしているみたいで、読んでいて不愉快になる。
目つきの悪い仏頂面の花菱カロンが、藤見川冥の双子の妹だと葉介に告白した。離婚していた両親がよりを戻して再婚することになったが、兄の冥はカロンを嫌っているという。美味しい料理を作ることを条件に、兄弟の仲を取り持つ手伝いをすることになったが・・・カロンは超激辛党。誰ひとり・・・まともな味覚の人間が出てこない。
葉介って、独立心も向上心が全くない。結局、作ってもらってマズイと文句を言い、苦しい状況をガマンしているだけ。料理だけでなく家事全般、自分でちゃんとしようと努力したシーンがひとつもない。・・・お願いだから、紅緒はすぐに治療を受けさせてほしい。

BOOK「宮廷医の娘」

宮廷医の娘
冬馬倫著
イラスト:しのとうこ
(メディアワークス文庫:amazon:644円)
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中原国の都で、宮廷医を務める名門の娘・陽香蘭。幼い頃から医術に秀でていたが、いまだ医道科挙に合格できずにいた。新しくできた西洋医術による白蓮診療所が法外な報酬を得ているといううわさを聞いた。思わず、香蘭は抗議しにでかけたが、「医は仁」とする考えは、合理的な白蓮には通じなかった。さらに、急患への処置で、力量差を思い知らされてしまった。そして香蘭は、白蓮の弟子となった。なんとなく、白蓮は『ブラックジャック』を思い起こさせる。香蘭は『薬屋』の猫々を思わせるけど、猫々とは違うタイプの異常キャラ。
白蓮の医師としての実力は破格だけど、医道科挙に合格していないもぐりの医者。白蓮を正式な医師にして、後身の指導に当たらせる。そのため、香蘭が皇帝の妃になり、一気に実現する・・・香蘭はおかしなフラグを立ててしまった。
役人の取り締まり。ワイロを断ると嫌がらせがはじまったが、岳配という東宮の高官に助けられた。東宮と白蓮は「友人」だという。結果、香蘭は後宮で宮廷医見習いに出され、東宮妃・帰蝶の心の病を治すことなった。そのため、悪意ある噂を流した対立する貴妃を追放たが、状況は変わらず。さらに、東宮が賊に襲われ、奸臣・呂豪の悪事を皇帝に直訴。東宮暗殺未遂事件を解決に導いた。香蘭は、東宮の妃になって、フラグを回収するんだろうな。
白蓮は現代日本からの転生者らしい。医薬品も医療機器もない世界で、現代医学の治療を実現できるわけがない。薬草から薬を調合しているというけど、現代日本の医者には無理だろう。

BOOK「キノの旅 XI the Beautiful World」

キノの旅 XI the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:550円+税)
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「つながっている国」・・・4年前に放置され、人が住まなくなった国。そこにただ一人、地下で隔離された生活を送る青年は、一見、ネットを介して外とつながっていたが・・・。まあ、引きこもって見たい情報にだけアクセスしている人たちを似たようなものか・・・。
「アジン(略)の国」・・・異常に長い国名の謎解きのようなお話だったけど、ついに作者がページ稼ぎに走ったのかと思ってしまった。国名ではないけれど、タイの首都バンコクの正式名称は異常に長い・・・タイ国民はみんな憶えているんだろうか?
「国境のない国」・・・シズは新大陸に渡ったけど、いまだ定住したい国には行き着いていない。ティーのためにも、早く良い国にたどり着いてほしいものだ。この巻はここに「あとがき」が挿入されていた。
「学校の国」・・・いつもの二泊三日の決まりを度外視して、5日間、師匠のすすめに従ってキノは学校に通った。爆発物の製造法を教えるテロリストの学校で、キノは爆弾づくりを習得した。
「道の話」・・・グローバリゼイションは発展への道か、亡びにつながる道か? 人は死ぬために生きているというのと同じような感じかな^^;
作者が飽きはじめたのか、「あとがき」でつまらない遊びをはじめてから・・・読んでいるこちらも飽きはじめてきた。続巻はしばらく放置してみようかな・・・。