BOOK「まおゆう魔王勇者 ⑤あの丘の向こうに」

まおゆう魔王勇者
⑤あの丘の向こうに

橙乃ままれ著
(エンターブレイン:1,200円+税)
※古書を購入

湖畔修道会義勇軍、南部連合軍が派遣され、これで魔界に全メンバーが勢揃いした。ここにいないのは、メイド妹だけ・・・このところ、メイド姉の存在感が増し、まるで聖女にでもなりそうな雰囲気を漂わせている。
開門都市の前に布陣した遠征軍、その後方には王弟元帥の軍団、対峙する南部連合軍と女剣士率いる騎士団と獣牙一族。開門都市の攻防が単に都市の取り合いだけでないことは伏線が敷かれていたけど、ようやく勇者と魔王の存在意義・・・図書館族・・・光の精霊・・・聖骸、そして、王弟元帥に対する停戦協議。・・・と、これはネタバレだから書かない。
最後の手法は賛否両論ありそうだけど、一応、きれいに完結した。大主教がどうなってしまったのか、教会がどうなっていったのか不明だけど・・・とりあえず混乱はないらしい。エピローグでも描かれてはいないけど、政治よりも経済、資本主義が突出するかのように進んでしまった社会が、今後どう進んでいくのか、ちょっと心配だったりする。
<完結>

BOOK「まおゆう魔王勇者 ④この手でできること」

まおゆう魔王勇者
④この手でできること

橙乃ままれ著
(エンターブレイン:1,200円+税)
※古書を購入

白夜の国を占領していた蒼魔族は敗走し、第三次聖鍵遠征軍は白夜の国に進駐した。その過程で、女騎士率いる同盟軍は手痛い被害を受けたが、国土の防衛には成功した。同時に、周辺国を加えた「南部連合」が成立、大陸中央の国々を牽制して小康状態に持ち込んだ。
いままでは魔王のシナリオに従って事態が推移してきたけど、第三次聖鍵遠征軍に負けてからは魔王の手を離れ、いろいろな場所で同時進行的に話が進んでいく。そして、メイド姉の存在感が増している気配・・・。貴族子弟と共に、傭兵崩れをわずかに手勢として連れているだけど、その行動力は凄い。
第三次聖鍵遠征軍主力は関門都市攻略、兵を分けた第二軍は旧蒼魔族領の制圧、硝石の確保を目指した。悪役とはいわないけど、敵なので仕方がないけど・・・負けフラグばかり何本も立てまくっている^^;;
まとめ買いするとき、ちゃんと完結しているか確認していなかったけど・・・次巻のサブタイトルから推測すると、ちゃんと完結しているはず。

BOOK「まおゆう魔王勇者 ③聖鍵遠征軍」

まおゆう魔王勇者
③聖鍵(せいけん)遠征軍

橙乃ままれ著
(エンターブレイン:1,200円+税)
※古書を購入

「忽鄰塔」で蒼魔族から魔王解任の動議が出されたところから。人間界との戦は避けられたけど、蒼魔族が離反し、魔界に対立構造が生まれた。おまけに、魔王が負傷してしまった。でも、魔王の弟子たちはみな優秀で、ものすごい早さで事態に対応している。
人間界は冬・・・春まで戦争は休戦状態だけど、大陸中央国家はマスケット銃で戦力を強化中。
火竜公女は賢明にも、勇者のハーレムに加わらなかった。そして、メイド姉も自己研鑽の旅に出てしまった。新登場の土木子弟と奏楽子弟、いつ魔王と再会して人間関係がスッキリするのだろう?
蒼魔族が白夜の国に出兵し、鉄の国に迫る。迎え撃つ女騎士と軍人子弟率いる三国通商同盟連合軍。そこに聖王国の第三次聖鍵遠征軍、さらに魔王率いる八氏族軍。白夜の首都では傭兵部隊が奇襲し、蒼魔族の刻印王と勇者が入り乱れての大乱戦。本来なら、主要搭乗人物の活躍、奮戦が細かに描かれるところだけど・・・会話だけで戦況が書かれているので、戦闘の詳細はよくわからない。でも、ストーリーは進んでいく。

BOOK「まおゆう魔王勇者 ②忽鄰塔の陰謀」

まおゆう魔王勇者
②忽鄰塔(クリルタイ)の陰謀

橙乃ままれ著
(エンターブレイン:1,200円+税)
※古書を購入

魔王が不在の状況下・・・魔王のお陰で豊になろうとしている南部諸王国を、大陸中央国家と聖光教会は快く思わず、過激に対立を深めた。一方、商人組織・同盟は大規模な穀物の買い占めを行い、大陸中央で激しいインフラを引き起こしていた。
アニメ化されたお話はこの巻の前半部分まで。魔界の動きなど、アニメとは違う展開を見せている。小説が今後続いていくための設定は・・・蒼魔族が大陸中央・教会と手を結び、魔界の権力闘争へと・・・。
相変わらず会話のみで書かれているけど・・・いろいろ状況が変化し、動きも出てきたせいで・、思い切り説明口調の部分と簡単なやりとりだけの部分が極端になってきた。本来なら詳細に描かれるべきシーンを思い切って一切描かないという手法で、がんばっているとは思うけど、会話だけで説明するのは難しいところもなくはない。
ここまで、文庫本換算なら4巻分くらいだろうけど、話が急展開で進んできたので、少し中休みを入れての温泉回まで入っていた。そういえば、魔王、女騎士、女魔法使い、メイド長、メイド姉妹と、ハーレム化?も進んできたことだし・・・。サブタイトルの「忽鄰塔」が出てくるのは最後の方だけ。・・・魔界って、人間界より民主的だな。

BOOK「まおゆう魔王勇者 ①「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」」

まおゆう魔王勇者
①「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」

橙乃ままれ著
(エンターブレイン:1,200円+税)
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以前、アニメを見ていたので、内容は知っているけど・・・原作らしき本が出ていたので全5巻セットで購入した。最初に中を開いて少し驚いた。すべて会話ばかり・・・ト書きのない戯曲のよう。馴染みはないけど、ネット小説の標準形のひとつではある。さらに、かなり頻繁に用語解説が付いていて、ちょっとだけ参考書のような雰囲気もある。
戦争を続ける人間と魔族。その代表である勇者が、魔王の元にやってきて・・・経済学者である魔王の説明に納得し、魔王と勇者がお互いに所有し合うという契約を結んだ。そして、農業改革の実験・・・馬鈴薯の栽培と四輪作の普及・・・寒冷地の食糧事情を改善する新たな農業を広めるため、人間界の開拓村の屋敷で共に暮らしはじめた。その目的は、魔族と人間との間の戦争の終結。
それにしても、会話だけでよくここまで書けるものだ。人間界で学士として活動する魔王、黒騎士として魔界に出かけた勇者、「同盟」の商人たち、魔界に戦争を仕掛ける国王たち・・・会話だけを読んでいるわたしの頭の中では、アニメの魔王と勇者が動いてはいるわけで、わかりにくい部分がぜんぜんない。
アニメでもそうだったけど・・・メイド姉が魔王の身代わりとして捕縛されたときの演説は、ちょっと感動するものがある。

BOOK「物語シリーズ 24 宵物語(ヨイモノガタリ)」

物語シリーズ 24
宵物語(ヨイモノガタリ)
西尾維新著
イラスト:VOFAN
(講談社BOX:1,300円+税)

「モンスターシリーズ」の第2巻なので、時間軸的には前の『忍物語』の続き。決死にして必死にして万死の吸血鬼デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターの「木乃伊事件」の直後のこと。全体的には北白蛇神社の神様になった八九寺ちゃんの仕事ぶりについてのお話。でも、八九寺ちゃんと阿良々木くんとのからみがなくて物足りなかった。
直江津高校三年の日傘星雨・・・元バスケ部員で神原駿河の同期。知り合って最速で阿良々木くんの部屋に上がり込んだ女子。木乃伊事件のとき、女子高生の秘密満載の名簿を渡した恩人・・・日傘ちゃんがレギュラー化するらしい? そして、みとのんは姿を見せるんだろうか?
日傘ちゃんが持ち込んだ「友だちの友だちの妹が誘拐された事件」・・・大学生になっても、すぐに顔を突っ込む流れらしい。今回は阿良々木くんが暴走する動機がよくわからなかった。ガハラさんは、「阿良々木暦だから」という理由で納得しているようだけど、100パーセント完全に阿良々木くんのお節介。誘拐された女児・紅口孔雀、その義姉の雲雀・・・阿良々木くんの好みそうなキャラだけど、こちらも再登場はあるんだろうか?
このシリーズには破綻した家庭が良く出てくる。戦場ヶ原家、羽川家、老倉家・・・そして紅口家。ある意味、神原家と千石家も破綻といえば破綻している。そういう過程で、歪んでいった人間性の歪みが怪異との接点になってしまうのか・・・。
次は千石撫子のターンらしい。

BOOK「ミリオタJK妹! 異世界の戦争に巻き込まれた兄妹は軍事知識チートで無双します」

ミリオタJK妹!
異世界の戦争に巻き込まれた兄妹は軍事知識チートで無双します
内田弘樹著
イラスト:野崎つばた
(GA文庫:amazon:620円)
※Kindle版を購入

最近、よく見かける異世界転生もの。ラノベ作家の兄・焼野が原宗也とブラコンの妹・みぐ=軍事オタク兄妹(血縁はない)が、異世界に召喚されて、近代戦の知識を活かし、絶滅寸前の人類国を見事勝利させるというお話。チート能力の代わりに、宗也の軍事知識とみぐが持ち込んだ武器(弾薬は消費されないご都合主義の設定)で無双するという設定。
召喚時点での戦況は最悪。王都は数万の敵に完全包囲され、自軍の主力軍は壊滅、わずかに近衛兵が500人ばかりが残るだけ。それを策略や奇策で撃退するわけだけど・・・機転が利くというわけで、あまり軍オタとは関係がないような気もする。そもそもツッコミどころがありすぎるけど、こういう軍オタものでは気にしてはいけないことらしい。作中にそう書いてあった^^;
いまの日本のこじつけた「平和主義」のような設定が邪魔して・・・軍オタ・無双というジャンルに期待する・・・レベル上げとか装備とか関係なく、問答無用に勝ちまくるような爽快さはぜんぜんなかった。都合の良い幸運に恵まれて、かろうじて敵を退けたという印象しかない。

BOOK「もののけスレイブ! ドSな元悪魔とドMでケダモノな彼女達に出会って僕の青春が穢されていく」

もののけスレイブ!
ドSな元悪魔とドMでケダモノな彼女達に出会って僕の青春が穢されていく
山口五日著
イラスト:織澤あきふみ
(オーバーラップ文庫:amazon:590円)
※Kindle版を購入

主人公の暮井竜太は、幽霊が見える特殊な体質。新しい高校に転入早々、クラスメイトの元悪魔の女子高生・璃莉栖有紀寧の奴隷にされてしまう。タイトル通り、「もののけ」ものなので・・・同じく奴隷の同級生でドMな大山紅は人間ではなく「雷獣」だという。・・・で、結局、有紀寧に言われるがままに、乗馬鞭を振り回して妖怪退治の訓練・・・。咲山さんという幽霊なんかも登場したけど・・・全員エロキャラにもかかわらず、誰一人として魅力を感じないキャラだなぁ。特に紅はダダすべりだな。イラストもパッとしないし・・・。
前半、主人公の竜太のキャラが定まっていないというか、訳がわからない感性をしていて、時々読みながらイラッとする。混乱して冷静さを書いているかと思えば、エロ妄想に入ったり、突然おかしなボケをかましたり、妙な正義感出したり・・・。後半はキャラが定まってきたけど、奴隷なのにツッコミ役っていうのは・・・わがままヒロインに振り回される在り来たりのラノベとなんら変わらない。エロ系のお話にしようとして、いろいろこねくり回したあげくに、エロが空回りしてしまったというところだろうか。
結局、最後まで読んでも、何をどうしたいお話なのかがぜんぜん見えなかった。

BOOK「魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。」

魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。
手島史詞著
イラスト:玖条イチソ
(GA文庫:amazon:610円)
※Kindle版を購入

ちょっと変わった設定の日常ファンタジーラブコメのようだったので、読んでみることにした。
人間なのに、魔王軍の幹部をやっているカズキ。魔王の娘アストリッドのコミュ障を治すリハビリのために、人間の村でのんびり一緒に暮らすことになった。ただし、魔王の娘に手を出したら、間違いなく処刑されるという前提で・・・。二人は告白し合ってはいないものの相思相愛で・・・だから故の狂おうしいコメディかと期待したけど、期待したほどコメディ色はなく・・・変わった設定だと思ったのもつかの間、かなりベタなイチャイチャが続いた。
結局、何のひねりもないまま、すんなり第1巻が終わってしまった。ストーリー的にも、勇者が出てきて、出オチのような伏線はしかれたけど・・・何も回収されていないし、メインストーリーも大きくは進展していない。あとがきによると、第2巻はすでに書きはじめているとあったけど・・・本当に第2巻が出版されるのだろうか?