BOOK「ミリオタJK妹! 異世界の戦争に巻き込まれた兄妹は軍事知識チートで無双します」

ミリオタJK妹!
異世界の戦争に巻き込まれた兄妹は軍事知識チートで無双します
内田弘樹著
イラスト:野崎つばた
(GA文庫:amazon:620円)
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最近、よく見かける異世界転生もの。ラノベ作家の兄・焼野が原宗也とブラコンの妹・みぐ=軍事オタク兄妹(血縁はない)が、異世界に召喚されて、近代戦の知識を活かし、絶滅寸前の人類国を見事勝利させるというお話。チート能力の代わりに、宗也の軍事知識とみぐが持ち込んだ武器(弾薬は消費されないご都合主義の設定)で無双するという設定。
召喚時点での戦況は最悪。王都は数万の敵に完全包囲され、自軍の主力軍は壊滅、わずかに近衛兵が500人ばかりが残るだけ。それを策略や奇策で撃退するわけだけど・・・機転が利くというわけで、あまり軍オタとは関係がないような気もする。そもそもツッコミどころがありすぎるけど、こういう軍オタものでは気にしてはいけないことらしい。作中にそう書いてあった^^;
いまの日本のこじつけた「平和主義」のような設定が邪魔して・・・軍オタ・無双というジャンルに期待する・・・レベル上げとか装備とか関係なく、問答無用に勝ちまくるような爽快さはぜんぜんなかった。都合の良い幸運に恵まれて、かろうじて敵を退けたという印象しかない。

BOOK「もののけスレイブ! ドSな元悪魔とドMでケダモノな彼女達に出会って僕の青春が穢されていく」

もののけスレイブ!
ドSな元悪魔とドMでケダモノな彼女達に出会って僕の青春が穢されていく
山口五日著
イラスト:織澤あきふみ
(オーバーラップ文庫:amazon:590円)
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主人公の暮井竜太は、幽霊が見える特殊な体質。新しい高校に転入早々、クラスメイトの元悪魔の女子高生・璃莉栖有紀寧の奴隷にされてしまう。タイトル通り、「もののけ」ものなので・・・同じく奴隷の同級生でドMな大山紅は人間ではなく「雷獣」だという。・・・で、結局、有紀寧に言われるがままに、乗馬鞭を振り回して妖怪退治の訓練・・・。咲山さんという幽霊なんかも登場したけど・・・全員エロキャラにもかかわらず、誰一人として魅力を感じないキャラだなぁ。特に紅はダダすべりだな。イラストもパッとしないし・・・。
前半、主人公の竜太のキャラが定まっていないというか、訳がわからない感性をしていて、時々読みながらイラッとする。混乱して冷静さを書いているかと思えば、エロ妄想に入ったり、突然おかしなボケをかましたり、妙な正義感出したり・・・。後半はキャラが定まってきたけど、奴隷なのにツッコミ役っていうのは・・・わがままヒロインに振り回される在り来たりのラノベとなんら変わらない。エロ系のお話にしようとして、いろいろこねくり回したあげくに、エロが空回りしてしまったというところだろうか。
結局、最後まで読んでも、何をどうしたいお話なのかがぜんぜん見えなかった。

BOOK「魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。」

魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。
手島史詞著
イラスト:玖条イチソ
(GA文庫:amazon:610円)
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ちょっと変わった設定の日常ファンタジーラブコメのようだったので、読んでみることにした。
人間なのに、魔王軍の幹部をやっているカズキ。魔王の娘アストリッドのコミュ障を治すリハビリのために、人間の村でのんびり一緒に暮らすことになった。ただし、魔王の娘に手を出したら、間違いなく処刑されるという前提で・・・。二人は告白し合ってはいないものの相思相愛で・・・だから故の狂おうしいコメディかと期待したけど、期待したほどコメディ色はなく・・・変わった設定だと思ったのもつかの間、かなりベタなイチャイチャが続いた。
結局、何のひねりもないまま、すんなり第1巻が終わってしまった。ストーリー的にも、勇者が出てきて、出オチのような伏線はしかれたけど・・・何も回収されていないし、メインストーリーも大きくは進展していない。あとがきによると、第2巻はすでに書きはじめているとあったけど・・・本当に第2巻が出版されるのだろうか?

BOOK「機巧少女は傷つかない 16下 Facing “Machine doll II”」

機巧少女は傷つかない(第16下巻)
Facing “Machine doll II”
海冬レイジ著
イラスト:るろお
(MF文庫J:amazon:580円)
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[注意:ネタバレ含みます] 前巻で、メインストーリーである雷真と天全の確執が解消してしまった。後はその他多数の伏線を拾い集めて、最後の尻ぬぐいをするという展開。神性機巧の核心に迫っていたラザフォードや、薔薇たちやエドマンド、バラバラに決着がついていき、土門綺羅への復讐は空振り・・・。
戦闘という面ではラスボス扱いだった土門綺羅。異常に強すぎたけど、呆気ないになってしまった。赤羽一門との確執を考えると、丸く収まりすぎじゃないか。そして、前々巻で死んだはずのキャラが、お約束通りにみんな生きていて・・・。撫子が生き返り、封印された金薔薇はともかく、雲雀まで生きていて・・・。となると、最終的に犠牲になったのって、雷真の兄・赤羽天全ただひとりだけではないだろうか?
雷真、ロキ、シャルたちの立場が変わり、これからのことを予感させるところで終わった。あり得ないだろうけど、もし第2期があるなら是非読みたいものだ。夜々は雷真の赤ん坊を埋めるのか? シャルと日輪はそれを許すのか? エドマンドと雷真にはBL展開があるのか? いろいろと気になるのだが・・・。
<完結>

BOOK「機巧少女は傷つかない 16上 Facing “Machine doll II”」

機巧少女は傷つかない(第16上巻)
Facing “Machine doll II”
海冬レイジ著
イラスト:るろお
(MF文庫J:amazon:563円)
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[注意:ネタバレ含みます] テレビCMでシリーズが完結したことを知って本当に嬉しかった。正直いって、前巻のあとがきで「次巻で完結」という未完フラグが立ったので、本当に完結するとは信じていなかった。ただし、1巻での完結ではなく、上下2巻ものになったけど、これは嬉しい誤算といえるものだ。
完結するのだから、前巻から引き続いていろいろなものに終止符が打たれていくけど・・・いよいよ天全との戦い。まあ、最終的に天全とはこうなることが予想できていた。最初から、妹をはじめ家族を皆殺しにした天全の動機が伏線だったわけで・・・天全と雷真との戦いだけでは決着しないのが明らかだった。天全の戦隊だけでなく、硝子も絡んでいて、雪月花にも同じ仕掛けがあるものだと思っていたけど、そこだけは予想が外れた。
そして、神性機巧が誰の元に降りてくるかというのも・・・夜々の状況を考えると最初からわかりきったことではあったけど、これだけ話を脹らませてしまうと、予想通りの結末に落ち着けるにもいろいろ手続きが必要になってしまう。
結局、紫薔薇+狂王エドマンドVS雷真+黒薔薇という構図で、次巻、神性機巧を廻る最後の戦いになるらしい。

BOOK「物語シリーズ 23 忍物語(シノブモノガタリ)」

物語シリーズ 23
忍物語(シノブモノガタリ)
西尾維新著
イラスト:VOFAN
(講談社BOX:1,404円+税)

この巻は、大学生の阿良々木くん。物語シリーズの新シーズン「モンスターシーズン」のはじまりとのこと。ということは、大学四年間を描いて、阿良々木くんが警察官になるところまですべて書くつもりだろうか? この場合の警察官は、怪異の専門家ということだろうけど。
臥煙伊豆湖のおねーさんに、吸血鬼がらみの事件で引っ張り出された阿良々木くん・・・今回は推理小説仕立てで事件に関わっていく構成になっていた。
被害者の女の子たち・・・タイプミスしてめちゃくちゃに漢字変換されたようなモブキャラが何人も出てきて、一瞬、作風が変わったのかと思ってしまった。「禁書目録」とか「一方通行」といった名前ではないけれど。神原のバスケ部仲間の日傘ちゃんというのが、ちょっと気になる^^;;
決死にして必死にして万死の吸血鬼デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター・・・忍ちゃんの血を吸い、吸血鬼にした大元の吸血鬼が登場。・・・そう言えば、前に業物語で予告されていたっけ。日本の女子高生の血を吸い、食中毒で死んでしまう伝説の吸血鬼って・・・^^;;
西尾維新は、老倉育が出てきたあたりから数学に凝りはじめたらしく、今回は序盤で暗号解読のお話が出てくる。高校卒業後、阿良々木くんが老倉育と友だち付き合いをしているとは驚きだ。大学進学時に家を出たはずなのに、自宅で暮らしている設定になっていたり、細々いろいろツッコミどころがあるけど・・・このシリーズでは、西尾維新はあまり気にしていないんだろう。