BOOK「魔王様、リトライ!【完全版】」

魔王様、リトライ!【完全版】
神埼黒音著
イラスト:飯野まこと
(Mノベルズ:amazon:1,166円)
※Kindle版を購入

アニメを見て・・・クソアニメだったけれども・・・妙に原作が読みたくなった。でも古本がまだ高く、安いセット売りもない状態。仕方がなく、第1巻だけKindle版を買った。
ネットゲーム「INFINITY GAME」が、15年目にして最終日を迎えた。サーバの契約が切れ、ゲームが消滅する瞬間、運営者の大野晶がラスボスキャラ・九内伯斗(魔王)としてゲーム世界らしき異世界に転生した。かくして、中身は一般人のおっさん魔王がこの世界降臨した。
結局はゲーム内転生もので、管理者権限を持つチートものなんだけど、権限の一部が制限されている。他の転生ものは、女神やら召喚者やらから情報を与えられ、異世界にすぐ順応してしまうけど、この小説は不意に転生したままの放置状態。
村人アク、聖女ルナと行動を共にするようになり・・・聖女クイーンやら、冒険者のミカン、ユキカゼが絡んでくる流れはアニメと同じ。テロ集団サタニストの撃退に霧雨零も登場し、桐野悠も召喚された。野戦病院と温泉旅館を開業する土地を確保し、マダム・エビフライとも知り合った。アニメは原作に沿ってかなりストーリーを簡素化しているらしい。

BOOK「文字魔法×印刷技術で起こす異世界革命」

文字魔法×印刷技術で起こす異世界革命
藤春都著
イラスト:植田亮
(HJ文庫:619円+税)

「印刷技術」をキーにしたユニークな異世界転生ものと思って手を出したけど・・・最初の数ページだけで、作者が印刷技術と印刷業界のズブの素人だということが判明した。グラビア印刷の仕組みなんて、解ったフリして本から丸写ししても、理解できていないことがバレバレなんだが・・・。
印刷会社の若社長・坂上宗一郎が、異世界から召喚され転生した。悪魔の知恵の実として「文字」がタブー視された世界・・・文字魔法を操る魔女は、神聖帝国に滅ぼされようとしていた。そこで宗一郎は、魔女のアイリが描いたエロ画と文字を印刷して広め、世界をひっくり返そうと・・・エロ本をばらまきはじめた。
金属活字による活版印刷を実用化し、挿絵のエッジング凹版と孔版のシルクスクリーンも実用化した。次は多色印刷・・・。ただ、印刷用紙の発明には至っていない。地球では、手漉きの紙の発明は印刷機よりかなり古いんだけどなぁ。
皇帝聖下より、女騎士カタリナに宗一郎捕縛の命が下った。一方、宗一郎はカッセル女公マルティナと組んで、ゲリラ戦のようなことまではじめていた・・・。
でも、そもそも、文字魔法に関係する刻界文字ではなく、ひらがなのような表音文字を作れば、宗一郎が望む変革は平和裏に実現するんじゃないだろうか?

BOOK「マルドゥックシリーズ11 マルドゥック・アノニマス 4」

マルドゥック・アノニマス 4
冲方丁著
イラスト:寺田克也
(ハヤカワ文庫:780円+税)

ハンターに捕獲されたウフコックをバロットが無双して回収した。なんと、600日以上が経過していた。その間、バロットは声帯の再生手術を受け、声を取り戻していた。そして能力の発展的応用で、チート超人のようになっていた。ウフコックの新たな使い手・・・絶対的な善としてバロットがヒロインとして躍り出た。
これまでの巻とは異なり、時間軸を逆転して・・・ウフコックが捕らえられていた過去を振り返る形で書かれている。バロットの成長過程、トレインと〈ウィスパー〉との電子捜査、新しい仲間と反撃体勢などなど。
ハンターは急速に勢力を増している。対するイースターズ・オフィスは、ハンターのバックグラウンドに焦点を当てて捜査を進めた。初めのうちは、なぜ、ハンターの過去が問題なのかピンとこなかったけど・・・いろいろつながりが見えてきて、シリーズ全体を改めて思い起こすことになった。
たぶん、次の巻でもバロットのチートな活躍が続くはず。

BOOK「マルドゥックシリーズ10 マルドゥック・アノニマス 3」

マルドゥック・アノニマス 3
冲方丁著
イラスト:寺田克也
(ハヤカワ文庫:780円+税)

購入してから、なんとなく1年以上放置してしまった。気がつけば、すでに第4巻も出ている。
バロットのロースクールへの進学が決まった。このシリーズで唯一のヒロインなのに、前巻まで、ほんのわずかだけしか登場しなかった。この巻からは、それなりに登場する気配・・・。
クインテットのボスであるハンターの勢力拡大が止まらない。新たにエンハンサー47人と8頭を加え、シティの闇の金を動かすカジノ協会をはじめとする全勢力に戦いを挑みはじめた。ウフコックはハンターのブローチに化けたまま、そのすべての成り行きを聞き取っていた。ここまでは、主人公がじっと蹲ったままで、悪役がドンパチ大活躍という展開だった。
ウフコックたちは、ハンターに対抗できる善の勢力を結集した。なかなか多彩な顔ぶれだけど、登場人物が多く、今後はかなり複雑な作戦が実行に移される。・・・しっかり読まないと理解できないくらい混沌としている。
ウフコックはハンターのスピード感に焦っているけど、意外に早く反撃がはじまった。でもなぁ、ハンターたちって強いんだよなぁ・・・。
さて、次の巻からはバロット&ウフコックのコンビが立ち向かう。

BOOK「ミニスカ宇宙海賊 12 モーレツ終戦工作」

ミニスカ宇宙海賊
12 モーレツ終戦工作

笹本祐一著
イラスト:松本規之
(朝日ノベルズ:1,000円+税)
※古書を購入

未確認船の正体は、宇宙大学の調査船キュリオシティだと判明。ところが、独立戦勝終結一週間前にもかかわらず、銀河帝国第七艦隊は介入の意思がなく・・・このままでは独立戦争が終わらない。茉莉香たちの歴史とは異なる展開・・・。
オデットⅡ世は不介入方針を撤回し、波風を立てるために帝国艦隊補給基地ポルト・セルーナに入港した。茉莉香は、帝国艦隊の介入を即すため、帝国情報部と帝国銀行に売り込みをかけた。そして、弁天丸とオデットⅡ世は、銀河帝国に宣戦布告した。
出払っている第七艦隊ではなく、統合参謀司令部に奇襲を掛け、大艦隊に追われながらたう星系に帝国軍の大艦隊を呼び込もうという作戦。
結局、セレニティ王家のご偉功とグリューエルがいなければ成り立たない作戦だった。茉莉香は腹の据わったなかなかの大人物ではあったけど、グリューエルはいつも安定感のある大物だった。さすが王家のお姫様という貫禄。
弁天丸や茉莉香に何らかの到達点があったわけではないけど、これが最終巻。あとがきに「次の作品で・・・」とあるから、このシリーズは完結したのだろう。
<完結>
でも、7月に続編の新シリーズ『超ミニスカ宇宙海賊』が出た。Kindle版が出たら読むことにしよう。

BOOK「ミニスカ宇宙海賊 11 モーレツ時間海賊」

ミニスカ宇宙海賊
11 モーレツ時間海賊

笹本祐一著
イラスト:松本規之
(朝日ノベルズ:1,000円+税)
※古書を購入

空間擾乱を調査中の弁天丸が行方不明になった。そして、弁天丸のメッセージカプセルが発見され、ステラ・スレイヤー(白鳥号)とサイレント・ウィスパーを持ってきて欲しいという、ちょっと未来の茉莉香自身からのメッセージが記録されていた。・・・ということで、サブタイトル通りにまたタイプスリップもの。茉莉香の曾祖父ちるそにあん文左衛門が出てきた。
独立戦争末期、赤色巨星ガーネットAを爆発させる宗主星軍の超新星爆弾を阻止する海賊船たち。その攻防を、歴史に介入しないように遠くから眺める弁天丸とオデットⅡ世だったが、謎の未確認船を発見し、歴史を維持するための対応を迫られる。
次の巻が最終巻だけど、この巻はその前編。
ジェニー先輩とリン部長、すごく賢いという設定だけど、ちょっとトンチンカンな気配も感じられる。でも、この巻のオチはジェニー先輩の件がちゃんと伏線になっていた。グリューエルというチートなお姫様が様々という感じ。次巻に続く。

BOOK「ミニスカ宇宙海賊 10 二隻の白鳥号」

ミニスカ宇宙海賊
10 二隻の白鳥号

笹本祐一著
イラスト:松本規之
(朝日ノベルズ:1,000円+税)
※古書を購入

前巻の迦陵頻伽の件のタネ明かしも、後始末の説明もなにもないまま、オデットⅡ世こと白鳥号のお話。
超光速ブースターを接続したオデットⅡ世から、ロックされたファイルが読み取れることが判明した。そんなとき、学園地下の独立戦争司令部の遺跡調査のために、ジェニー先輩が戻ってきた。オデットⅡ世の過去の戦闘記録を調査していると、目の前にもう一隻のオデットⅡ世が跳躍してきた。偽オデットを追跡中、空間擾乱に巻き込まれオデットⅡ世は120年前、独立戦争末期にタイムスリップしてしまった。・・・いままでありそうでなかったタイプスリップもの。ジェニー先輩が知りたかった調査記録の戦闘を自ら体験する流れ・・・。
120年前の世界に、サイレント・ウィスパーなんていうチートな電子偵察機を持ち込んでの追跡戦。
結末は予想できるお話だけど・・・一週間前の茉莉香たちがチョンボしたりしたら、どうなってしまうんだろう? 毎回毎回上手くいくとは限らないと思うんだけど。