BOOK「スプライトシュピーゲル IV テンペスト」

スプライトシュピーゲル
IV テンペスト

冲方丁著
イラスト:はいむらきよたか
(角川スニーカー文庫:463円+税)
※Kindle版を購入

かなり壮絶な戦いとなった大規模テロ<山猫>事件のあと・・・いろいろのんびりしてしまって、いきなり冬真と鳳が「青春」してしまっている。テロばかり起きて、殺伐としたお話だから、たまにはこういう展開も悪くはない。でも、冬真の父親の素性が明かされ、冬真以上に深いところでこのお話に関わっていた。
今回のミッションは、事前にブリーフィングのシーンがあって、とてもわかりやすい。国際法定に出席する証人たちを護衛すること。そして、空港の襲撃事件、国連都市の攻防へとつながっていく・・・。二ヶ所で同時進行する攻防・・・『オレイン』の第4巻とリンク・・・鳳とケルベルスの涼月が電話を介してつながった。キャラ通り、涼月がかみつく。涼月はお下品だからなぁ^^;; 意識してなかったけど、MSSとMPB・・・『スプライト』と『オレイン』では、特甲児童はぜんぜん別組織だった。最後は乙と雛が、涼月の元へ、共に戦うことに・・・。
ということで、この巻も、黄色くてぶんぶんいいまくっていたな^^;;
<テスタメントシュピーゲルに続く>

BOOK「スプライトシュピーゲル III いかづちの日と自由の朝」

スプライトシュピーゲル
III いかづちの日と自由の朝

冲方丁著
イラスト:はいむらきよたか
(角川スニーカー文庫:463円+税)
※Kindle版を購入

ようやくストーリーらしいストーリーが動き出したけど、街中で吹き荒れる大規模テロ・・・MSSのヘルガ長官が武装集団に襲われ、通産省ビルが爆破され、内務大臣が殺害され・・・。もう、ぶんぶんぶんぶん鳴りまくり。MSSが後手後手に回って、ニナ副長官がウイルス兵器にやられて死にそうな状況・・・様々なテロが進んでいく。一方、鳳と冬真は青春してしまっている。さらに鳳までウイルスにやられた・・・。
ネタバレは書かないけど・・・壮絶な総力戦。鳳、乙、雛、三人ともすげーカッコイイ^^ この三人に、こんな強い正義感があったとは・・・。いままで読みにくくて悩まされた文体が、いつの間にか苦にならなくなり、物語に引き込まれる。さすが、冲方丁という感じ。後半、水無月くんが男を見せてくれた。最初はアブナイやつかと思ったけど・・・。
巻末におまけの短編が収録されていたけど・・・冬真がMSSを追い出されたあと、忌め無理したときに見ていた夢。どうでもいいお話だけど、この短編にイラストがないのが残念だ。

BOOK「スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming」

スプライトシュピーゲル
II Seven Angels Coming

冲方丁著
イラスト:はいむらきよたか
(角川スニーカー文庫:463円+税)
※Kindle版を購入

Kindle版は活字のサイズは読みやすいけど、相変わらず文体には苦労している。他の人も同じらしく、Kindleの起ち上げ時に表示される「読み終えるまでの平均的な時間」も約7時間と、ふつうのラノベの2倍に近い。
でも、細かいことまでは憶えていないけど、先に読んだ『オイレンシュピーゲル』という予備知識があるせいか、この小説自体は、世界観や舞台設定も理解しやすい。その反面、登場人物が増え、その主人公たち以外の人物についての説明や描写が増えて、情報量は格段にアップしている。『オレイン』と『スプライト』は同時に発表されていたから、同時に読み進めればもっと理解が深まるのかも知れない。とは思うけれど、面倒なので、もう一度『オレイン』を読み直す気にはなれない。
「いじめないで、いじめないで、ボクをいじめないでぇーっ!」とか・・・機械化前の悲惨な記憶からの言葉なんだけど、戦闘中の雄叫びとしては、ちょっと面白い。好みの問題だろうけど、『オイレンシュピーゲル』のチームよりはこちらの方が明るい感じもする。まあ、仕事に集中しないで無駄話が多いのは一緒だけど^^;;

BOOK「スプライトシュピーゲル I Butterfly & Dragonfly & Honeybee」

スプライトシュピーゲル
I Butterfly & Dragonfly & Honeybee

冲方丁著
イラスト:はいむらきよたか
(角川スニーカー文庫:463円+税)
※Kindle版を購入

先に読んだ『オイレンシュピーゲル』のシリーズ続編だと思っていたら、時間軸的に同時進行のお話だった。というか、『オレイン』と『スプライト』は、角川書店の「ザ・スニーカー」と富士見書房の「ドラゴンマガジン」で同時連載された作品らしい。そういう意味では、発生する事件などがある程度推測できてわかりやすいはずなんだけど、3人の主人公「鳳」「乙」「雛」や他の登場人物の視点で多様に書かれているので、ちょっと理解しにくいところがある。Kindle版で活字を大きくできるせいか、あるいは文体に馴れたせいか、少し読みやすい。
鳳、乙、雛は『オレイン』同様にMSSに属する別チーム。味覚が異常だけど、凉月、陽炎、夕霧よりはまとも?なキャラのような気もする。鳳は、身体が機械なのにおっぱいが柔らかいし^^; 冬馬という男の子も登場し、殺伐とした中にもちょっとラブコメっぽい雰囲気もする。
11年前に、去年を舞台として書かれた小説だけど・・・9.11同時多発テロなど11年前の時事を反映させた設定だけど、ISISこそ出てこないものの、移民問題やテロに関しては笑えない感じで現実の方が追従している。喫煙に関しては、現実の方が速い速度で厳しい状況に追い込まれているようだけれど^^;;

BOOK「オイレンシュピーゲル 肆 Wag The Dog」

オイレンシュピーゲル 肆
Wag The Dog

冲方丁著
イラスト:白亜右月
(角川スニーカー文庫:648円+税)
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空港で占拠事件、さらに国連ビルでのテロ。以前にも増して激しい戦闘となった。凉月、陽炎、夕霧の3人が、それぞれ異なった状況で事態に直面するわけだけど・・・「マルドゥックシリーズ」なんかで気に入った描写というか、こういう具体的な事件描写は、さすが冲方丁という感じ。でも、個人的には、あまり血なまぐさいのはどうかと思うけど^^;;
壮絶というかなんというか、独特のキャラではあったけど、最後までこの3人には馴染めなかったな・・・。こういう、ある意味で陰惨なお話に、悪ふざけを演じるキャラが好きではないというのが、わたし個人の嗜好なので・・・。
ここまで読んで、今さらながらwikiをチェックしたら、「オイレンシュピーゲル」と「スプライトシュピーゲル」は設定やキャラクター等がリンクしているらしい。同じ事件を異なる視点から描いたりして、パラレルな関係にあるとのこと。もしかすると、読む順番を間違えたかも知れないけど・・・ふつう、第1巻から続けて読むよな。ということで、次は「スプライト」に手を出すわけだけど、Kindle版にしよう。文庫本は活字が小さくて、老眼では読みにくい^^;;

BOOK「オイレンシュピーゲル 参 Blue Murder」

オイレンシュピーゲル 参
Blue Murder

冲方丁著
イラスト:白亜右月
(角川スニーカー文庫:円+税)
※古書を購入

この巻は、凉月、陽炎、夕霧をそれぞれメインに立てた短編が3編。3人それぞれの恋話などを絡めつつ、前2巻とはちょっと違った感じで書かれている気配。
このくらい単純な方が、正直いって読みやすい。いくつか伏線の回収が続いて、読んでいて納得できる展開になってきた。各キャラの人物像や背景がいろいろ肉付けされてきて、イメージしやすくなったのか、納得しやすくなったのも確かだ。
ここまでのメインテーマは、失われた記憶と「人格改変プログラム」の謎なんだろうけど、ようやく本筋に向かって動き出したようだ。まあ、この「オイレンシリーズ」も次は最終巻だし、この辺で流れが変わらないと完結はしないわけで・・・本当に、このまま完結らしい結末があるのかわからないけど。なにせ、「スプライトシュピーゲル」と「テスタメントシュピーゲル」との関係性とか、ぜんぜん調べていないので^^;;

BOOK「オイレンシュピーゲル 弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!」

オイレンシュピーゲル 弐
FRAGILE!!/壊れもの注意!!

冲方丁著
イラスト:白亜右月
(角川スニーカー文庫:571円+税)
※古書を購入

文章がちょっと読みにくくて、それに、活字が小さくて、なかなか次巻に手が伸びなかった。このシリーズを読むときは、老眼鏡が不可欠だ^^;; 老眼鏡を持ち歩く習慣がないので、電車の中や外出先では読めないので、読みはじめてもペースが上がらない。・・・まあ、のんびり続巻も読んでいくことにしよう。
この小説のヒロインたち、ケルベルスの女の子たちの立場・・・治安維持に当たる実働部隊であると同時に、広告塔としてマスコミに露出することを期待された存在。パンチラ盗撮されることを前提に、警察標語がバックプリントされた下着を身につけ、作戦に臨む・・・。
その実、みなが強烈なキャラで、それぞれがいろいろと事情を背負っていて、単純な正義の味方というわけでもないけど、そのせいで、パッと明るい雰囲気になれない。まあ、文句を言いながらも、まじめに仕事には取り組んでいるようだけど^^;;
「マルドゥック」シリーズも同じような感じの舞台設定たけど・・・どうしてこうも、歪んだ未来都市なんだろう? ある意味では、資本主義が行き過ぎて、現実世界もこの舞台設定のような世界に向かっているような気がしないでもないけど・・・。