今年も日本人科学者がノーベル賞を受賞した

2016-10-03nobel_ohkuma大隅良典東京工業大栄誉教授の医学・生理学賞受賞が発表された。これで、日本のノーベル賞受賞は3年連続。アメリカ国籍に変わった人を含めて計25人目。科学3賞の中で、日本人受賞者が少ない医学・生理学賞は、昨年の大村智先生に続いて4人目。しかも今回は単独受賞。
受賞理由は、細胞内の不要になったたんぱく質を細胞自らが分解し、栄養源としてリサイクルする自食作用「オートファジー」を司る遺伝子を発見。以後、同様の遺伝子を多数発見し、オートファジーの仕組みを解明したこと。オートファジーの名前はなにかの本で読んで知っていた。生物学の基本的な仕組みだから、重要な業績だとは思っていたけど、まだ医療分野など応用はされていないので、ノーベル賞には早いのではないかと思っていた。今年は受賞者がないだろうと予想していたので、初日の医学・生理学賞の発表でいきなり意表を突かれた。でも、ちょっとすごいな^^

日本の研究グループが合成した113番目の元素は「ニホニウム」

2016-06-09Nihonium
日本の理化学研究所の研究グループが合成に成功した113番目の元素の名前が、「ニホニウム(Nihonium)」になるらしい。元素記号は「Nh」。日本人研究者としては初の快挙だし、国名を付けるのは自然な成り行きだろう。
そう考えると「ジャパニウム」とか「ニッポニウム」とか限られてくるけど、「ニッポニウム」は過去に一度使われかけたことがあり、同じ名前は二度使えないのだという。1908年に小川正孝は43番目の元素を発見したとして「ニッポニウム」と命名したが、後に誤りであることが判明し取り消された。・・・このいきさつははじめて知った。
日本語の語感を活かしたかったということで、「ジャパニウム」の名称は採用されなかったけど・・・「ジャパニウム」だったら、マジンガーZの材料になったのに・・・^^;;

H2Aロケット24回連続打ち上げ成功

2016-02-17H2A30astro_h
何日間か延期されていたけど、今日の夕方、X線天文衛星「アストロH」を載せたH2Aロケット30号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。
アストロH(軌道投入後、「ひとみ」と命名)は、国産で6代目のX線天文衛星。天体が出す電磁波の8割程度は、X線でしか観測できないという。しかし、地球にはX線を吸収してしまう大気があるので、地表では十分なX線観測ができない。アストロHは高精度の望遠鏡とX線観測装置を備え、先代の観測衛星「すざく」より100倍の感度がある。
打ち上げに使われたH2Aロケットも30号機を迎え、安定感がますます増してきた。このアストロHの質量は約2.7トンもあるけど、余裕で軌道投入に成功したという印象。わずか数百グラムの物体を軌道まで打ち上げた、どこぞの国の大陸間弾道弾もどきとは雲泥の差がある。

アインシュタイン最後の宿題、重力波の観測に成功

2016-02-12juuryokuha
ものすごく専門的な話題なのに、「重力波発見」というニュースが世界中を駆け巡った。米カリフォルニア工科大などの研究チームが、重力波の観測に成功したという。
しかも、今回観測された重力波は、アインシュタインの一般相対性理論が予測した重力波の中でも、ふたつのブラックホールが合体したときに出たものらしい。ということは、観測が難しいブラックホールの存在を証明したことにもなるし、同時にブラックホールには連星系を成しているものがあることも証明している。
他にも、相対性理論を用いて計算したら、ブラックホールの質量や距離なんかもわかるんじゃないかという気がする。たぶん。
昨年、ノーベル物理学賞を受賞した梶田先生の資料を読んだときに「次の目標は重力波」と語っていたし、重力波観測望遠鏡「かぐら」がもうじき稼働しはじると聞いたばかりだったので驚いた。
重力波が観測できるようになると・・・ガリレオの時代から、光学望遠鏡や電波望遠鏡などを電磁波を用いて宇宙を「観る」ことが主流だった宇宙観測に、新たに宇宙を「聴く」とでもいうべき観測手法が加わったことになる。こう言われてもピンとはこないけど、重力波を高感度に観測できるようになると、この宇宙の始まり、光の粒子が直進できなかった宇宙の晴れわたり以前の宇宙を観測できるようになるかもしれない。

今年も日本人研究者がノーベル賞を受賞

昨年に引き続き、今年も日本人研究者がノーベル賞を受賞した。北里大学の大村智特別栄誉教授が生理学・医学賞、東京大宇宙線研究所の梶田隆章教授が物理学賞。さすがに化学賞はなかったか・・・。

大村先生は、アフリカでの伝染病予防に貢献したことから、「第二の野口英世」などといわれるらしいけど、とっても失礼な呼び方だと思う。野口英世って、有名ではあるけど、科学者としてはたいした功績はなく、世界的には評価されていないのだから^^;;
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ニュートリノに質量があることを発見した功績で物理学を受賞した梶田先生は、まったくノーマークだった。戸塚先生が亡くなられて、この件では受賞できないのだとうと思っていた。あるいは、プロジェクトや研究所など団体に対する受賞になるのではと思っていた。やはり、科学賞には団体受賞は解禁にならないようだ。
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すっかりノーベル賞が身近になった感じがするけど・・・でもなあ、今後も同じようにノーベル賞を取り続けるかというと、心配だなぁ。最近の受賞はみな、10~20年前の研究成果によるもので、いまではずいぶん研究環境が変わってきている。大学や研究所の置かれた状況も違うし、研究予算の取り方も違う。10年後、20年後に、同じように受賞者が出るのか・・・ちょっと不安だ。

惑星「Kepler-452b」に従兄は果たして存在するのか?

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ケプラー宇宙望遠鏡が、地球のように生命が存在する可能性のある惑星を発見した。地球から1400光年先、はくちょう座の方向にある、太陽より20%ほど明るい恒星を回る惑星「ケプラー452b」。公転周期は385日。惑星の直径が地球の1.6倍で、地球のように岩石質でできており、水や大気を持つ可能性がある。NASAは「地球より大きくて年上の従兄のような星」といっている。まあ、血縁関係はないわけだけど、これまで見つかった惑星の中で生命を育む環境を備える可能性が最も高いそうだ。
1400光年も離れているのか・・・。強力な無線で「われ、生きとるけ?」とあいさつを送っても、「なんや、われ!」と返事が届くのは早くても2800年後。まあ、疎遠な従兄弟同士の距離感としても、ちょっと遠すぎるな^^;;

太陽系の果ての星・冥王星

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米航空宇宙局(NASA)の探査機「ニュー・ホライズンズ」が昨日撮影した冥王星。太陽系の惑星の原初の姿をとどめているといわれるけど、お尻が白いようだ。
撮影するより、データを転送する時間が問題になるくらい遠いらしい。