BOOK「いでおろーぐ! 6」

いでおろーぐ! 6
椎田十三著
イラスト:憂姫はぐれ
(電撃文庫:amazon:610円)
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前巻、学園祭の後夜祭で、宮前会長がちょっと意表を突く展開を巻き起こした。反恋愛主義青年同盟部にとっては、存続の危機?あるいは、救世主の降臨?かと思われたけど・・・意外にも平常通りの活動を続けていた。宮前会長の立ち位置に変化がないのが不思議だ・・・と思いながら読み進んで気がついた。短編集だ!
恋愛至上主義布教施設であり大性翼賛会の地域拠点である遊園地での闘争。『女児』の日常を監察したり、女児に将来のシミュレーションを見せられたり、ふつうのサークルが暇つぶしをするようにみんなでリレー小説を書いて遊んだり・・・。というような、どうでもよいお話。
他のラノベでも、リレー小説ネタを読むといつも思うのだけど・・・作中人物が「これはヒドイ!」というリレー小説を、リアルの読者はリアルに読まされているというのは・・・ネタとしてどうなんだろう? リレー小説ネタって、たいして面白いと思ったことがないわけで・・・。

BOOK「いでおろーぐ! 5」

いでおろーぐ! 5
椎田十三著
イラスト:憂姫はぐれ
(電撃文庫:amazon:630円)
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夏休みが終わり、二学期がはじまった。第5巻になるけど・・・反恋愛主義青年同盟部は意外に健闘している。
今回は文化祭の活動。実行委員会などに深く浸透し、順調に進んでいたものの、宮前生徒会長が本気でアジト捜索をはじめ、危機的状況へ・・・。反恋愛主義青年同盟部が空中分解寸前の状況で、高砂くんまでデレた! というか、二人が事実上、相思相愛状態であることを前提にして、さらにその上で反恋愛運動を継続するという、おかしな展開になった。レトリックとしては成り立っているけど、もう、この小説の設定は破綻したんじゃないか^^;; ただひとつ、幼女がらみの、人類の滅亡を防ぐためには、恋愛至上主義を妥当しなければならないという設定は残されているけど・・・。
いろいろ言いたいことはあるけど、まあ、今回は面白かったからいいや。宮前会長のぶち切れ方が良かった。幼女の件がなければこれで完結でも良かったんだろうけど、今後は宮前会長を加えての新展開らしい。どうか、ありふれた高砂くんのハーレムものにはなりませんように・・・。

BOOK「いでおろーぐ! 4」

ideologue04いでおろーぐ! 4
椎田十三著
イラスト:憂姫はぐれ
(電撃文庫:amazon:630円)
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続巻を読むか迷いつつ、しばらく新巻を放置していたけど、結局、もう少し読み続けることにした。
第1巻で、すでに領家さんが高砂くんにデレてしまって、本心とは相反する活動を行っているので、もはやふつうのラブコメと違いがなくなってしまっている。一応、大性欲賛会と闘うという構図は残っているわけだけど。
で、今回は夏合宿での水着回。そして、超常現象研究部とのからみで、学校怪談の調査、というか夏祭り回。結局は、ラブコメなんだよな。表現系という点では、領家さんの左翼用語は底が浅すぎで、反恋愛思想へのこじつけも説得力がない。今回は難解な数学や物理用をなんかを駆使して、説明にならない説明風の語彙を重ねて誤魔化す手法に走ってしまった。全共闘時代のアジビラなどを参考に、もう少しがんばって欲しかった。
逆に、懐古趣味少女?とでもいうべき天沼さんにちょっと注目している。作者が、どの程度の語彙を持っているかは微妙だけど・・・。天沼さんは武闘派のようだし、今後活躍する場は多そうだ。

BOOK「いでおろーぐ! 3」

ideologue03いでおろーぐ! 3
椎田十三著
イラスト:憂姫はぐれ
(電撃文庫:amazon:610円)
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売れているのかいないのかよくわからないけ、ど第3巻が出た。
恋愛至上主義は宇宙からの侵略者の陰謀という荒唐無稽な設定は置いておくとして、反恋愛主義青年同盟部の理論武装がいまいち貧弱で、説得力がなさ過ぎる^^;; 全共闘時代のアジテーションのパロディにも、いまひとつ語彙が足りない・・・。まあ、領家薫はすでに高砂くんにデレてしまったし、説得力など有るわけもないんだけど^^;;
むしろ、物語は荒唐無稽な側面を膨らませる感じで進んでいくらしい。具体的には、大性欲賛会あるいは生徒会との闘い。とはいいながら、「闘争」などという単語を使ってはいるけど、やっていることはビラをまきながらアジってるだけだから、明確な敵がいた方がわかりやすいのは間違いない。
宮前生徒会会長と新入生の天沼皐をめぐるお話しだったけど、新入生というか新キャラは結局一人だけ。こういう大衆運動化を目指す活動を、秘密結社のような状況の部活で行うというのは、根本的に矛盾しているんだよな。

BOOK「いでおろーぐ! 2」

ideologue02いでおろーぐ! 2
椎田十三著
イラスト:憂姫はぐれ
(電撃文庫:amazon:610円)
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第1巻を読んで、特に面白かったわけではないけど・・・半分読みきりとして書かれた第1巻のラストで、最終的な落ち着きどころはわかっているし・・・他に読むものもないので、なんとなく続巻を購入した。
一応新メンバーを加え、部活もののような体裁になってきたけど、全くなにひとつ期待を裏切ることなく、在り来たりの展開をまっしぐらに進み始めてしまった^^;;; まあ、ひと言でいうなら、「はがない」の焼き直しという感じ。「はがない」に比べて、登場人物のキャラが弱いからドタバタ感は薄いけど、一応、活動目的がはっきりしている分だけ動きがポジティブで・・・なんとなく進んでいってしまっている感じ。
果たして続巻は出るんだろうか?

BOOK「いでおろーぐ!」

ideologue01いでおろーぐ!
椎田十三著
イラスト:憂姫はぐれ
(電撃文庫:570円+税)
※古書を購入

作品タイトルと簡単なサマリーを読んだ限りでは、恋人たちの祭典・クリスマスイヴの晩、渋谷の街中で突如、クラスでも目立たない女の子・領家薫が「人間の繁殖本能を駆逐し、商業主義に踊らされた恋愛至上主義を打倒しよう!」というアジテーションをぶちまけた。薫は「反恋愛主義青年同盟部」の議長を務めている。
薫の突然のアジテーションを聴いた非リア充の高砂はこれに共感して参集する。そして、「我々は、2月14日、バレンタイン・デーを粉砕する」という計画に突き進む・・・。
勝手な思い込みかも知れはいけど、つかこうへいの『飛龍伝』をラブコメ版にしたようなものかとあらぬ期待を描いてしまった。「オルグ」とか、「自己批判」とか多少の専門用語がパラパラ出てくるけど、全共闘世代が書いているわけではないから、どうにも言葉が弱い^^;;

そのうえ、薫も高砂も、50ページ進んだかどうかの時点でおかしな雰囲気になり・・・これには自己批判を要求する。・・・まあ、その後、予想外の展開もあったから今回は許すことにするけど。第2巻も出ているけど、この設定では長編化は無理だろうな。