BOOK「ゲーマーズ! DLC」

ゲーマーズ! DLC
葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:548円)
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「ゲーマーズ!」の外伝というか、主人公・雨野くんのもうひとつの側面を描いた短編集。どういう経緯で、どういう狙いで、なぜこのDLCが書かれたのか分からないけど・・・正直いって、読むべきかパスするかかなり迷った。理由はただひとつ、雨野くんというキャラにそこまでの魅力を感じていないから。他のラノベの主人公とは多少異なり、周囲のつぶやきを聞き逃す鈍感さのような主人公特性を備えていないとか、ユニークさはあるんだけど・・・。
時間軸的には、途中から天道さんが雨野くんの「元カノ」になっているので、本編第7巻と第8巻と並行している時期。雨野くんはフラれたショックもなく、のうのうと新しい人間関係を楽しんでいた、ということか・・・。
ゲーム実況という存在をはじめて知ったけど、特にこの点には感想はない。わたしはゲームをしないので、見ることはまずないだろう。ただ、雨野くんにこういう隠された一面があったというのは、違和感を感じる。ぼっちキャラだといいながら、いつの間にか他にも仲良くできている人がいるわけで・・・ああいうこじらせた卑屈なキャラでいることが納得できなくなる。・・・友だちができて、彼女ができて、ハーレムを形成しはじめたのにぼっちだと言い張りながら、別のところで愛人を囲いはじめたという感じ。実際、天道さん的には浮気以外の何物でもないよな。
まあ、雨野くんは人とのからみで面白さを出すキャラなので、霧夜歩、彩家碧とのからみはそれなりに面白かったけど。〈雨野景太の交際相手が霧夜歩のアパートに踏み込むまで---あと四ヶ月〉・・・続巻があるらしい。

BOOK「ゲーマーズ! 8 星ノ守心春と逆転バックアタック」

ゲーマーズ!
8 星ノ守心春と逆転バックアタック

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:583円)
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最近、読みたいラノベが減ってきたけど・・・「ゲーマーズ!」も本編の最新巻にたどり着いてしまった。
前巻の終わりで、雨野くんと天道さん、上原くんと亜玖璃ちゃん、二組のカップルが突然の破局。非常にショッキングな終わり方をしたけど・・・パターンに変化を持たせてきたのだろう。その別れの理由が明かされたけど、よく理解できない。とっても不自然で、こじつけめいている。
で、今回の別れ話以降の流れは、さすがに無理矢理という感じが否めない。あっという間に失恋なんて消し飛んで、いつものテンションに戻ってしまった。別れたカップル2組と海藻類のゲーム同好会が、どうして存続可能なのか。どうして直後のクリスマスをみんなで過ごせるのか。正直いって、登場人物すべての神経を疑ってしまうけど・・・今どきの高校生はこんな感じなのだろうか? まあ、恋は一種の病気というか、精神錯乱だから、こういうことが起きることもアリなんだろうか?
この巻は、全体的に空々しくて、訳がわかんないという感じ・・・。でも、星ノ守さんだけは理解できる。だって、全員がフリー状態なんだから。その意味では、短編集の次の第9巻からは正常な間隔に戻ってくれそうな気配だ。

BOOK「ゲーマーズ! 7 ゲーマーズと口づけデッドエンド」

ゲーマーズ!
7 ゲーマーズと口づけデッドエンド

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:583円)
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前巻、ついに星ノ守さんは、自分が『MONO』であることと『のべ』である事実を明かしてしまった。その上、雨野くんにハッキリと告白した。これで、雨野くんと星ノ守さんに関するすれ違いはすべて解消されたわけだけど・・・。ここでまた、ものすごく露骨に誤解を生みそうな会話のオンパレード。同じ手法の使い回しが、ちょっとくどいような気もする。天道さんは相変わらずポンコツだし・・・。雨野くんがラノベの主人公属性を持っていない反面、天道さんのポンコツ属性がこの小説をラノベたらしめているわけなんだけど・・・。本人たちですら「勘違い案件」を意識しているにもかかわらず、このネタで引っ張るのはワンパターンすぎやしないだろうか。
雨野くんの弟・光正くんは、ユニークな毒舌隠れブラコン弟ではあるけど・・・誰得なのかという存在ながら・・・ついに、星ノ守さんの妹・ビッチ心春ちゃんに対してデレた。たぶんデレたと思う。伏線かどうかは知らないけど、そもそも心春ちゃんて、この小説に必要なキャラなんだろうか?
一応、学園ものとしては修学旅行の巻。ラノベにありがちな、ありきたりの観光地をダラダラ歩く展開ではなくて良かった。あれって、作者が思っているほど面白くないんだよね^^;; 毎巻、最後の数行はインパクトのある次巻への引っ張りがお約束だけど、これはさすがに予想外だった。「デットエンド」なんだけどさ。

BOOK「ゲーマーズ! 6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ」

ゲーマーズ!
6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:583円)
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前巻の遊園地で、雨野くん・天道さん、上原くん・亜玖璃カップルにゲームオーバー的なアクシデントがあったのに、意外にも天道さんはあっさりと立ち直って、雨野くんとの関係を建て直してしまった。上原くん・亜玖璃カップルも、ぎこちないながらもどうにかカップルを維持している。彼らにそんな恋愛スキルがあるとは思わなかった。
こうなってくると、星ノ守さんが邪魔というか、なんとなくウザく感じてしまう・・・。さらにさらに、心春ちゃんまで完全にフラグを立てて参戦してくるし・・・。でも、今回はどうみても星ノ守さんの反撃のようだけど、だけど・・・。
さらにさらに、雨野くんの弟・光正くんまでからんできた。兄弟で仲良くゲームをやっているだけの、モブみたいな存在だと思っていたのに、まさかこんなキャラだったとは^^;; 光正くんはまだ中学生だし、今後、どういうかたちで絡んでくるのかはわからない。

BOOK「ゲーマーズ! 5 ゲーマーズと全滅ゲームオーバー」

ゲーマーズ!
5 ゲーマーズと全滅ゲームオーバー

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:321円)
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不吉なサブタイトル・・・。気を持たせる伏線ばかりで、どこに進むのかと思っていたら、やっぱり星ノ守千秋の巻き返しのターン・・・なのか? それなりに関係は改善されているようだけど、妹の心春ちゃんの動きが今ひとつ分からない。でも、これだけはいえる。雨野くんの視点で描かれている部分は、今ひとつノリが良くない。ゲーム部の再勧誘とか、必要なのかと思うくらいに意味不明で退屈だったし・・・。
そこに上原くんが絡んでくると、なんか俄然、面白くなる。混乱も元凶が上原くんだからなぁ。そこで、遊園地でのダブるデートだけど・・・ラブコメの遊園地って、通常、作者が思っているほど面白くないことが多いんだよなぁ^^;; 幸いにも、遊園地のガイドブックのように、ずらずらとアトラクションの説明が列記されることはなかった。だからといって、最後に驚くような展開だったかというと・・・「キズナダンジョン」というアトラクションが出てきた瞬間、結果は見え見えだったわけだけど、確かに全滅ゲームオーバーだった^^;;
アニメ放送に触発されて読みはじめたわたしのような読者を増やそうということなのだろうけど、この第5巻まで安売りをしていたのでまとめ買いしていた。続巻は値段が上がるけど・・・。

BOOK「ゲーマーズ! 4 亜玖璃と無自覚クリティカル」

ゲーマーズ!
4 亜玖璃と無自覚クリティカル

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:321円)
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「MONO」「のべ」が星ノ守さんであることが明らかになったはずなのに・・・たしかに、認識できたのは星ノ守さんだけだった。その結果、星ノ守さんの妹を投入して、ボタンの掛け違いは解消されないままに・・・アニメでも重要なシーンではあったけど、このシーンに至るために前巻一冊丸々を費やしたという感じがしなくもない。一応、星ノ守さんの妹・心春ちゃんにも伏線は敷かれているけど・・・。
ここまで、数多くのすれ違いと勘違いで展開してきたけど、ここですれ違いに大きな変化が起きた。結局は、上原くんの誤解を招くひと言が原因で、上原くんがいちばんバチを引いているようだけど^^;; そして、いよいよ星ノ守さんに比重が傾いていくのかと思いきや・・・どうもハッキリしない。でも、この流れはようやく亜玖璃ちゃんに向かっていきそう。
それにしても、雨野くんはずいぶん変わってしまった。いまさら、ぼっちのキモオタブタ野郎といわれても、ぜんぜんピンとこない。ふつうにラブコメの主人公になってしまった・・・。

BOOK「ゲーマーズ! 3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム」

ゲーマーズ!
3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム

葵せきな著
イラスト:仙人掌
(MF文庫J:amazon:321円)
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この巻は、雨野くんと天道さんのターンではあるけど・・・サブタイトルには星ノ守さんの名前・・・。でもとりあえず、前巻からの流れで、周囲の誤解や混乱はなにひとつ解決しないまま、雨野くんと天道さんが交際をはじめた。しかも、初デートでいきなりプールとは・・・。天道さんがあれだから、テンプレ展開にはならずに棲んだけど・・・作者はちゃんと分かっているようだ。やっぱり雨野くんと天道さんの掛け合いは物足りない感じがする。
この巻は進行中の設定を転換するための展開で、この小説らしい面白い展開がなかった。雨野くんと星ノ守さんの掛け合いも少ないし、上原くんの悶え苦しむようなこころのツッコミもあまり面白くなかったし・・・。もしかすると、星ノ守さんの妹を登場させるのと、影が薄かった亜玖璃ちゃんの流れを補正したかっただけなのかも知れない。
このシリーズのサブタイトルって、最後の数行の爆弾のことを言い表していて、内容的には次巻の方に詳しく書かれている。でも、こうしないと、サブタイトルが出オチ状態のネタバレになってしまうのか・・・。