BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 7」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第7巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:638円+税)
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この巻から新章のはじまり。ゲーニッツが死んだあと、今度はゲーニッツの亡霊と戦うことになるらしい・・・。
パン屋トッカーブロートにテロリストもどきの銀行強盗ミロスラフが立てこもり、ルートが軽い怪我をした。この事件に関する根も葉もないデタラメな記事が、遠く異国のグルーテンの雑誌に載り、その記事が地元紙に転載されてしまった。その結果、市民団体がルートの店を取り囲むことになった。現実社会やネットの中にも時々見かけるタチの悪い状況で、トッカーブロートは閉店状態。
そして、ようやくマリーが登場した。かつて、ルートが潜入活動中にパン作りを修業したパン屋の娘にして・・・人気作家、ジャーナリスト、弁護士。そしてラプチュリカ虐殺の生き残り。ゴミのような市民活動家連中はどうでもいいけど・・・主人公のルートが過去にしでかした事件を、その被害者マリーから追及されるようなシーンは、厚みのある物語ではあるんだろうけど、読んでいてあまり気持ちのいいものではないな。たとえ、その陰に平和教・・・手段を選ばない積極的平和主義者集団や国外勢力なんかがが暗躍していたとしても。
ルートはミロスラフの法廷に証人として呼ばれ、マリーの私怨ともいえるかたちで、ラプチュリカ虐殺の真相を暴かれそうになる・・・。
現代日本を描いた小説ではないけど・・・法廷シーンと理論は穴だらけで、この巻は今までになくかなりひどい内容だった。この小説での設定はこうなんだよといわれれば、仕方がないけど・・・。

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 6」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第6巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:619円+税)
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第5、6巻が続き物の長編だったけど・・・この巻は連作の短編集。ゲーニッツのクーデターの後日談という感じでいくつか収録されていた。
いくつかの伏線と初期設定の謎を残していろいろ整理されたけど・・・ここで魔道師ことダイアン兵器開発局長の素性が明らかにされた。そして、ダイアンがなぜ人間型猟兵機にこころを宿したいと思っているのかも想像がついた。
短編のひとつはヘルガの後日談。ヘルガは士官学校での保護観察・再教育となった。ヤマト国大使館のスズカと、スズカがダイアンから譲り受けた試作機リーリエも顔を出した。まだ現役のシリーズだから、今後、ヘルガが本編と関わってくるのかはわからない。
二番目の短編は・・・聖誕祭のお菓子を作り、仮装でスヴェンが聖女様役を、ルートが悪魔役をするというお話。イラストではわからないけど・・・ルートの顔が非常に怖いという設定だから、はまり役ではある。メアリ・クラリッサ・・・ルートとは因縁がある関係だけど、本編にも登場するのかは不明。
伏線をひた走りに走る脇役ソフィアは、短編でも脇役のままだった。いつになったらヒロインになるんだろうか?

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 5」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第5巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:638円+税)
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話が続いているので、勢いで第5巻。
パン屋トッカーブロートは休業中。看板娘がいないんだから仕方がないことだけど、販売を手伝っていたジェコブの母シャロデにとっては困った事態。ルート自身も借金の返済が滞るわけだし・・・。なにより、顧客にとってはいい迷惑だろう。・・・スヴェンを奪還すべく、ルートたちがクーデター後の首都ベルンに潜入した。ミリィとジェコブまでついてきて、フルメンバー状態。でも幸いなことに、この地にはジェコブの祖父が経営するビリオンズ商会にかくまってもらうことができた。
古代文明の遺産・扉。オーガンベルツの鉱山にもあった扉の大元のような存在が兵器開発局に隠されていた。それを開ける鍵がスヴェン。スヴェンが作られた経緯などの伏線はかなり前に敷かれていたけど、その存在を知っただけでも命が危うい謎だという。ルートがどこまで気づいているかは不明ながら・・・。
宮廷賢者ハヌッセンとか、じゃがいも好きの公王とか、東方の島国・ヤマト国大使館のスズカとか、ジェコブの父親とか、なんかいろいろご都合主義的な動きもあるし、ルートとゲーニッツの過去の関係とか、神聖帝国の末裔とか後付け的な設定もあるけど・・・レベッカが、予想以上に役に立たないな^^;; 役に立たないといえば、ソフィアって結局のところ、ここまでのストーリーにはたいして役に立っていないような・・・。
半月も閉店して・・・最後に大口の入金って・・・また焼け太り状態^^;;

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 4」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第4巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:648円+税)
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今回は、トッカーブロートと首都ベルンとの二元中継的構成。
首都ベルン・・・親衛隊が兵器開発局に対して武力制圧を試みた。ソフィアというより、ダイアンが開発試作兵器で反撃・・・大騒ぎするほどたいした新兵器ではなかったけど^^;; 人間型猟兵機レベッカもぜんぜん役立たずだったし・・・。
ありゃりゃ・・・サリヤ上等兵、あっさり死んじゃった・・・。
前巻で敗走した親衛隊のヒルデガルド。国家反逆罪で収監中の特殊犯罪人「人狼」ことハイドリゲを引っ張りだし、ルートへの復讐に動き出した途端、あっさりルートの軍門に降ってしまった。
鉱山町オーガンベルツの感謝祭・・・トッカーブロートは焼き菓子やパンを提供する。ヒルデガルドは助っ人として歌を披露することになるが・・・。その小物感が半端じゃないので、もはや雑魚キャラなんだろうと思ったら・・・いつの間にか、ヒロインのひとりに食い込みそうな感じなんだけど・・・。
スヴェンが緊急制御コードとやらでリセットされ、ゲーニッツに奪われてしまった。もはや、パン屋なんてやっている状況ではなくなり・・・次からは首都ベルンに舞台を移すらしい。まあ、そこでソフィアがメインストーリーに絡んできて、スヴェンとも再会できるのだろう。さて、今後の敵はゲーニッツ中将。

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 3」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第3巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:638円+税)
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ルートのパン屋は、改装も済み順調に売り上げを伸ばしていた。製造・販売の限界に達してはいたけど・・・隣町にまで販路を広げようという勢いになっていた。
一方、首都ベルンの防衛を担う親衛隊をベーニング中将が指揮することになった。そのゲーニッツが、魔道師・ダイアン開発局局長を陣営に取り込もうとしていた。さらに、猟兵機の量産を行うビリオンズ商会を取り込むため、会長ヨゼフの孫にまで手が伸びる・・・。
死の商人として知られる大金持ちヨゼフ・シャイロック。その孫がジェコブ・・・ヒロインではないけど、最初から登場していた主要キャラなので、今回はジェコブのターンらしく、ジェコブの身元がいろいろ判明したりした。いくつか多極的な同時進行で少しややこしいけど、早い話、ルートがゲーニッツの親衛隊からジェコブを守るという流れ。
でもなぁ、パン屋の売り上げ勝負というのが、幼稚というか、ラノベ的というか、いかにもという感じなんだよなぁ。ヨゼフとは円満解決じゃないといけないのはわかるけど・・・。ということで、武力で戦うのは親衛隊・ヒルデガルドが相手。ゲーニッツの名前は第2巻から出ているから、シリーズ通しての悪役なのだろう。
ようやくここでレベッカが出てきた。でも、すぐにヒロインとして加わる感じではないなぁ・・・。
結局、ルートのパン屋・・・店舗は倍増し、生産設備は最新型が充実、ジェコブの母親が移動販売を手伝うことになり販売力もアップ。文字通りの「焼け太り」。

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘 2」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘(第2巻)
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:638円+税)
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スヴェン・・・魔道師ダイアンによって人間になったAI・・・王立兵器開発局から脱走した次世代自立式人間型猟兵機の試験機だった。魔道師ことダイアン開発局局長は、古のエウロパ帝国初代皇帝の遺伝子から「神に愛された乙女・エウロパ」を復活させた。それがスヴェンだけど、「諜報活動特化型兵器」という属性が追加された。この設定を底流に、ラブコメ展開になるらしい・・・。
ということで、スヴェンのライバルとなるヒロインは、戦災孤児のミリィ、孤児院のシスター・マレーネ。スヴェンにヤキモチ焼き属性が追加され・・・『機巧少女』の「夜々」のような雰囲気を漂わせている。言葉遣いがひどすぎるけど。
ラブコメ展開のウラで動きはじめた飛空船デフェアデッド号の空中パーティにパンを提供することになったルート。しかしそこで、ルートの元上司「黒き魔槍」ことソフィア・・・肉体言語で語るバキバキの軍人と再会した。ルートは彼女を恐れ、田舎町にパン屋を開業したのも、彼女の眼から逃れるため・・・。極度のツンデレという感じで、一応ヒロインのひとりらしい。
そのデフェアデッド号にテロ攻撃が・・・。今回の敵はプロの特務兵、しかも空を飛ぶ飛空船での戦闘・・・厳しい状況での戦いだけど、そこで戦うパン屋の登場! 基本的に前巻と同じ構成だった。
さいごに、戦災孤児のミリィがルートのパン屋で働くことになった。まあ、順当な流れだろう。

BOOK「戦うパン屋と機械じかけの看板娘」

戦うパン屋と機械じかけの看板娘
SOW著
イラスト:ザザ
(HJ文庫:619円+税)
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むかしこういうルビ打ちが流行ったけど・・・「機械じかけの看板娘」と書いて「オートマタンウェイトレス」と読む。初巻が2015年に出たシリーズだから、比較的新しいラノベ。まだ完結していない現役のシリーズだけど、古本がまとめて売られていたので手を出してみた。
主人公は、量産型の人型強襲器・猟兵機の搭乗者支援AIだったが、ある日、自我に目覚めた。終戦後、魔道師ダイアンが現れ、人間として生まれ変わった。その頃、アーヴェイの戦友・搭乗者だったルートは、田舎の鉱山町でパン屋を開業していたが・・・強面の面構えのせいで開店休業状態、閉店の危機にあった。そこに、美少女として生まれ変わったスヴェン(アーヴェイ)が訪ねてきて、ウェイトレスとして働きはじめた。もちろん、ルートはスヴェンがアーヴェイ出あることを知らない、という設定。
スヴェンの身体には兵器としてのちからが隠されている。精神的にもかなり良くできたAIだけど、人間の感情的な部分を完全には理解できていないし、兵器としての残虐性が潜んでいて、すったもんだが起きるわけだけど・・・この小説にはコメディ的な要素はほとんどない。
スヴェン以上に、ルート自身が『白銀の狼』と呼ばれる歴戦の勇士。・・・併合された国、民族的対立、戦後の混乱と独立運動とテロ・・・それなりにシリアスな内容だった。って、後半はまるで違う小説になってしまった感じ。・・・失われた高度な文明都市や封印された扉・・・日常系にアクションが加わる程度のお話ではなかった。
第1巻なので、いろいろ天こ盛りながらお話はまとまっていたけど・・・次巻からどうなることか?

BOOK「新約 とある魔術の禁書目録 18」

新約 とある魔術の禁書目録 18
鎌池和馬著
イラスト:はいむらきよたか
(電撃文庫:630円+税)
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古本が安くなったので、何巻か遅れで読み足すことにした。前巻までの展開がどんなだったかよく憶えていないけど・・・憶えていなくても問題がないということだけは憶えている。なので、気分も新たにメインストーリーが進んでくれることを祈りながら・・・って、これのメインストーリーって? グダグダになって、作者も忘れているんじゃないかという気がする。
学園都市統括理事長アレイスターと敵対して、土御門が義妹の舞夏を連れ、パーカービキニの府蘭とともに学園都市から逃げ出すことに。しかし、舞夏が謎の呪詛を受け、真正面からアレイスターに立ち向かうしかなくなってしまった。今回は上条くんだけでなく、インデックスと三毛猫、オティヌスも行動を共にしている。
一方、美琴ちゃんは食蜂さんとA.A.A.の謎解き。魔法の知識のない美琴ちゃんは、なにも知らない原始人状態。そこに現れた謎のフレーズ『神浄討魔』・・・。美琴ちゃんが魔法サイドに首をつっこみつつあるから、今後はもう少し本気でストーリーに絡んでくるのかも。
アレイスターの物語。もったいつけてはいるけど・・・がっかりするほど陳腐なお話だった。このアレイスターと真正面からぶつかるために、こんなに遠回りしてきたのかと思うと唖然とするばかりだけど・・・もう、なにも言うまい。
残念なことに・・・アレイスターがまだまだ続きそうだ。次は、一方通行とのからみらしい。