BOOK「歴史戦 朝日新聞が世界にまいた「慰安婦」の嘘を討つ」

rekishisen歴史戦
朝日新聞が世界にまいた「慰安婦」の嘘を討つ
産経新聞社/阿比留瑠比著
(産経セレクト:amazon:902円)
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わたしは戦後生まれで、戦争を経験した世代ではないけれど、「非国民」とか「国賊」という言葉が好きではない。かつて、日本中が戦争を遂行するための狂気に満ちていた時代によく使われた言葉という印象があるからだ。
朝日新聞に限ったことではないけど、当時の新聞は、戦争を遂行するために国民を煽り、政府や大本営が世論を操作するために言論の自由を放棄してしまった。一種の戦争犯罪といえる。
戦後、日本の新聞はそのことを反省したはずだ。
でも、朝日新聞の慰安婦問題に対する姿勢は、こうした戦争犯罪に匹敵するくらい日本国民を欺き、傷つけるものだ。さらに、国際的にも日本の信頼を損なわせ、日本の外交をも誤った方向見向かわせた。
しかも、朝日新聞はこのことをしっかり反省しているとはいまもって全く思えない。
ふだん使いたくない言葉ではあるけど、朝日新聞を言い表す表現として、不本意ながら、「非国民」「国賊」という言葉を使わざるを得ない。国会に調査委員会でも作って、朝日新聞の関係者を証人喚問でもして、真相を明らかにしてくれないかな・・・。

BOOK「それで、どうする! 日本の領土 これが答えだ!」

nihonnoryoudoそれで、どうする!日本の領土 これが答えだ!
小川和久著
(アスコム:amazon:640円)
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評論家として活躍する小川和久が、尖閣列島、北方領土、竹島という、日本の3つの地域について論評している本。出版されて間もない本だけど、ウクライナ問題が起きる前に書かれた本なので、ロシアや中国の動きを考える上ではちょっと情報が古いかも知れない。
それぞれの地域で関係してくる国が、それぞれ中国、ロシア、韓国と違うし、状況も異なるわけだけど・・・いま、いちばん優先順位の高い問題は尖閣列島だろうな。この3つの地域で日本が唯一、実効支配している領土だから。こと中国に関して言えば、日本だけでなく、ベトナムやフィリピンなど東南アジア諸国にも圧力を加えているわけだけど、価値観が違う国だから、話し合いで解決できるようなことではないように思う。と、これはわたしの考えで、この本に書かれているわけではない。

BOOK「民主党はなぜ、日本を壊したのか」

minsyutouhanazenihonwo民主党はなぜ、日本を壊したのか
辻貴之著
(扶桑社新書:amazon:571円)
ASIN:B00BQQ6A4M
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ダマシオの脳科学を持ち出して、「破壊衝動」という切り口から、左翼思想や反核運動、さらには太平洋戦争、朝日新聞などを説明する長々とした前置きから・・・同じように、民主党の政策が「破壊衝動」による日本の破壊目的だったというのは・・・まあ、床屋談義レベルというか、話のタネとしては面白いけど、いささかこじつけめいた感じがする。
でも、そうあてつけたくなるほど、民主党政権時代の政策は無茶苦茶だったし・・・いま、思い返すだけでもいろいろ腹が立つ。正直なところ、いまだに民主党という政党が存在していて、永田町に国会議員が生き残っていることすら腹立たしい^^;;
まあ、民主党はそのうち亡くなってしまうのだろうけど、問題はいま現在だ。自民党の安倍政権が進めるアベノミクス・・・期待感だけでかなりの効果を上げているけど、ぜひこれが本物であって欲しい。持続して欲しい。
そして、この本の論に乗っかって、こじつけめいて付け加えるなら・・・いままさに進行中のアベノミクスが安倍首相の破壊衝動ではないことを心から願っている^^; この本が数年後に改訂され、新しい1章が書き加えられていないことを^^;;

BOOK「海洋国家日本の構想」

海洋国家日本の構想
高坂正堯著
(中公クラシックス:1,550円+税)
ISBN/ASIN:4121601018

高坂正堯の論文集。表題の「海洋国家日本の構想」のほか、6編の論文が収録されている。この本の初版は2008年ながら、この本が最初に出版されたのは1965年、まだ東西冷戦が世界を支配していた時代のこと。いまとは状況がかなり違うけど・・・高坂正堯は左寄りが主流だったその当時にあって、アメリカ重視で・・・右寄りの論客であったらしい。
いまほど右傾化してはいない時代に発表されたものだけど、いま改めて読んでみると、けっこういいバランスの論文のような感じがする。まあ、いまは極端な右寄りの発言が目立ち過ぎているようだけど^^;
さらに、ここで論じられている課題が、ぜんぜん古くなっていないことに驚いた。政治経済の状況が変わっても、地政学的な状況は変わらないのだから当然かもしれないけど・・・それに日本の政治が対応できていないのは、今も昔も変わらないらしい。
比較的読みやすい文章だけど・・・でも、まあ、総じてこの手の政治論文は・・・読んでいて退屈だという印象は変わらなかった^^;;

BOOK「TPPは国を滅ぼす」

TPPhakuniwohorobosuTPPは国を滅ぼす
小倉正行著
(宝島社新書:667円+税)
ISBN/ASIN:4796682510

ここ数年、国内からわき起こった3つの国難「民主党政権」「東日本大震災」「福島第一原子力発電所事故」に続いて、国外から訪れつつある国難「TPP」。こう考えると、日本には未来なんか無いんじゃないかとさえ思えてくる^^;
でも、この4つの国難は、密接に関連している。
・・・なぜ、東日本大震災や福島原発事故の復旧・復興が遅々として進まないか? その答えはTPPにある。
この本はTPP反対派の著者が書いているのだろうから、話半分に考えたとしても・・・TPPに参加すると、近い将来、日本の農業や漁業は壊滅的な状態になる。
多額の税金を投入して、高台移転などを進めて東北地方が復興しても、あるいは除染を行って福島の人たちがふるさとに戻ったとしても、結局は、第一次産業を主とする被災地の地域経済は崩壊して、ゴーストタウンのようになってしまう。
なってしまう・・・というか、民主党政権はそうしようと考えているわけで、財政も厳しい折、そんなムダなことはしたくないと考えているのだろう・・・。
まあ、なんにせよ、日本の将来に救いはない・・・らしい^^;

BOOK「政権交代とは何だったのか」

seikenkoutaitohanani政権交代とは何だったのか
山口二郎著
(岩波新書:800円+税)
ISBN/ASIN:4004313472

民主党政権はすごい。
「かつての自民党政権はそれなりにまともだった」ということを、自民党は50年かけても国民に納得させることが出来なかった。それを、民主党はわずか数年で納得させてしまった。
・・・などという皮肉な話があるけど・・・わたしにとって、民主党への政権交代は全く別次元の話だ。
先の東日本大震災直後、国中が「菅直人以外の首相」を求めて、菅直人ではない野田内閣が誕生した。早い話、菅直人以外であれば誰でもよかったわけだ。
同じように、先の政権交代の時、国民の多くが「自民・公明以外の政権」を望んだわけで、別に「民主党政権」を望んだわけではなかったのだと思う。だから、政権交代直後、「マニュフェストに期待して投票したのではないから、無理なマニュフェストは早く放棄した方がいい」という論調すらあったのだけど・・・。
結局、実現不可能なマニュフェストにこだわったあまり、民主党は自分たちの無能さをさらけ出してしまった。
しかし、民主党がどんなにダメダメでも、自民党の人気は回復しない。・・・日本国民の誰ひとりとして、鳩山由紀夫元首相、菅直人前首相に、再び首相に返り咲いて欲しいなどとは思わないのと同じことだ^^;
これは不幸なことだ。
いまの日本には、政権をまかせることができる政党が存在しないのだから・・・。

BOOK「体制維新--大阪都」

taiseiisin-ohsakato体制維新--大阪都
橋下徹・堺屋太一著
(文春新書:850円+税)
ISBN/ASIN:4166608270

この前の大阪W選挙で圧勝した大阪維新の会・橋下徹新大阪市長の掲げる「大阪都構想」についての本。橋下徹のブレーンのひとりである元通産官僚・堺屋太一との共著。・・・昨年10月31日初版で、12月10日には第二版を重ねているから、かなり売れているのだと思う。たぶん、大阪市職員は戦々恐々として読み込んでいるのではないだろうか^^;
大阪都構想がどんなものなのかよくわからなかったけど・・・細かな制度設計が出来ていないから、わからなくて当然だと思っていた。ところが、この本を読むと、基本理念だけで十分に大阪都構想は理解できた。早い話が、制度疲労を問題視していて、制度を改革しなければ人や政策を変えても改革は進まないということらしい。
どこまで理念通りの制度設計が出来るかはわからないけど・・・まずは、がんばって欲しい。大阪も、座して死を待つより、何かやってみた方がいいに違いないから^^;

BOOK「10年後の日本」

10nengononihon10年後の日本
『日本の焦点』編集部編
(文春新書:730円+税)
ISBN/ASIN:4166604791

amazonで購入し、読み始めて2ページ目で気が付いた。この本、一度読んだことがある^^; でも、BLOGにはアップされていないので、ところどころ飛ばしながら読み直した。
10年後といいながら、2年前に出た本なので、8年後の日本を予測したことになる。
高齢化社会、少子化問題、格差社会、教育問題、グローバル化・・・47項目についてさまざまな予測が繰り広げられているけど、最初から最後まで”悲観的”以外の何者でもない内容が続いている。お先真っ暗、日本の10年後はこうもひどいことになるかと気は滅入ってくる。
でも、まったくその通りだと思う。なにひとつ反論はない。
この本では、首都圏直下型地震の危機を取り上げているけど・・・実際には東日本大震災が起きた。でも、原子力発電所の事故までは予測していなかった。まあ、東京湾には原発がないからだろうけど・・・。
建設計画を含めて・・・どうして東京湾に原発がないかというと、「安全神話」なんて誰も信じていなかったから。やっぱり原発は危ないとみんなわかっていたから、東京湾には原発は作ろうともしなかったし、遠く離れた地方に特別交付税のようなお金をじゃぶじゃぶとつぎ込み続けても、誰も文句を言わなかった。本当に原発が危なくもないのに特別交付税を出していたとしたら、完全に税金の無駄遣いだ。
福島原発の事故後に、東京電力も、監督官庁も、そして政治家も、みんなが「安全神話を信じてしまっていた」などと言い訳をしたけど、このいいわけをした奴らはみんな無責任ということだ^^;
さて、10年後の福島県、そして日本はどうなってしまって居るんだろう?