BOOK「中国激流 13億人のゆくえ」

中国激流
13億人のゆくえ

興梠一郎著
(岩波新書:842円+税)
※古書を購入

外出先で読む本がなくなり、飛び込んだ古本屋で手っ取り早く買った。
いまでは当たり前のように知られている中国国内の経済的矛盾や社会的矛盾いついて書かれた本。2005年に出た本なので、目新しい内容はなかったけど、中国では、概ねこの本に書かれているような状況が今日まで進んで来ている。
中国の将来がバラ色ではないことはみんな分かっているけど・・・願わくば、ソフトランディングで崩壊してもらいたい。アメリカやヨーロッパでは、難民や移民が大きな問題になっているけど、中国が崩壊すると、桁がいくつも違う数の難民が世界中に押し寄せることになる。それは世界経済の崩壊と言うより、世界の中国化のはじまり。中国のタネが世界中にばらまかれることでもあるから・・・。

BOOK「ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く」

ルポ トランプ王国
もう一つのアメリカを行く

金成隆一著
(岩波新書:860円+税)
※古書を購入

トランプ大統領が誕生してしばらく経ったけど、いまのところ、これといってめぼしい成果、というか変革は起きていないように思う。政府の閣僚すら埋められず失速しはじめたともいえるし、相変わらず狂気めいた言動を維持しているともいえる。
この本は、トランプ大統領を支持したラストベルト地帯、アメリカ中央部の有権者の声を集めたルポルタージュだけど・・・豊だったアメリカ中産階級が没落しはじめ、むかしは良かったとばかりに既存の政治を否定し、勇ましいことを言っているトランプに投票しただけ・・・なのか。結局、どうしてトランプ大統領が誕生したのか、よく分からなかった。日本でいえば、高度成長期やバブル期の幻影を追いかけているという感じなのだろうか?
でも、これだけは分かった。アメリカ社会は確実に格差を大きくしながら、分断された社会を形成してしまったということ。大統領選挙の結果、分断されたのではなく、分断されていたことが顕在化しただけのことだということ。さらにいうなら、トランプ大統領には、この格差社会、分断された社会を正す方策はなさそうだ。

BOOK「歴史戦 朝日新聞が世界にまいた「慰安婦」の嘘を討つ」

rekishisen歴史戦
朝日新聞が世界にまいた「慰安婦」の嘘を討つ
産経新聞社/阿比留瑠比著
(産経セレクト:amazon:902円)
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わたしは戦後生まれで、戦争を経験した世代ではないけれど、「非国民」とか「国賊」という言葉が好きではない。かつて、日本中が戦争を遂行するための狂気に満ちていた時代によく使われた言葉という印象があるからだ。
朝日新聞に限ったことではないけど、当時の新聞は、戦争を遂行するために国民を煽り、政府や大本営が世論を操作するために言論の自由を放棄してしまった。一種の戦争犯罪といえる。
戦後、日本の新聞はそのことを反省したはずだ。
でも、朝日新聞の慰安婦問題に対する姿勢は、こうした戦争犯罪に匹敵するくらい日本国民を欺き、傷つけるものだ。さらに、国際的にも日本の信頼を損なわせ、日本の外交をも誤った方向見向かわせた。
しかも、朝日新聞はこのことをしっかり反省しているとはいまもって全く思えない。
ふだん使いたくない言葉ではあるけど、朝日新聞を言い表す表現として、不本意ながら、「非国民」「国賊」という言葉を使わざるを得ない。国会に調査委員会でも作って、朝日新聞の関係者を証人喚問でもして、真相を明らかにしてくれないかな・・・。

BOOK「それで、どうする! 日本の領土 これが答えだ!」

nihonnoryoudoそれで、どうする!日本の領土 これが答えだ!
小川和久著
(アスコム:amazon:640円)
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評論家として活躍する小川和久が、尖閣列島、北方領土、竹島という、日本の3つの地域について論評している本。出版されて間もない本だけど、ウクライナ問題が起きる前に書かれた本なので、ロシアや中国の動きを考える上ではちょっと情報が古いかも知れない。
それぞれの地域で関係してくる国が、それぞれ中国、ロシア、韓国と違うし、状況も異なるわけだけど・・・いま、いちばん優先順位の高い問題は尖閣列島だろうな。この3つの地域で日本が唯一、実効支配している領土だから。こと中国に関して言えば、日本だけでなく、ベトナムやフィリピンなど東南アジア諸国にも圧力を加えているわけだけど、価値観が違う国だから、話し合いで解決できるようなことではないように思う。と、これはわたしの考えで、この本に書かれているわけではない。

BOOK「韓国 反日感情の正体」

kankokuhannitikanjounosyotai韓国
反日感情の正体
黒田勝弘著
(角川oneテーマ21:amazon:640円)
ASIN:B00DVZRP72
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いまの日本の「嫌韓」気運を余すところなくまとめた本。しかも、長年の取材、韓国在住経験に裏付けられた内容で、反論のしようもない。まあ、そもそも朝鮮半島と日本が仲良くしていた時代なんてないに等しいのだし、こうなって当然という気もする。
しかも、韓国という国は、独立以来その国体が「反日」なんだから、何をどうしたところで仲良くしようがない。その意味では、北朝鮮よりもずっと付き合いにくい国だ。

BOOK「民主党はなぜ、日本を壊したのか」

minsyutouhanazenihonwo民主党はなぜ、日本を壊したのか
辻貴之著
(扶桑社新書:amazon:571円)
ASIN:B00BQQ6A4M
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ダマシオの脳科学を持ち出して、「破壊衝動」という切り口から、左翼思想や反核運動、さらには太平洋戦争、朝日新聞などを説明する長々とした前置きから・・・同じように、民主党の政策が「破壊衝動」による日本の破壊目的だったというのは・・・まあ、床屋談義レベルというか、話のタネとしては面白いけど、いささかこじつけめいた感じがする。
でも、そうあてつけたくなるほど、民主党政権時代の政策は無茶苦茶だったし・・・いま、思い返すだけでもいろいろ腹が立つ。正直なところ、いまだに民主党という政党が存在していて、永田町に国会議員が生き残っていることすら腹立たしい^^;;
まあ、民主党はそのうち亡くなってしまうのだろうけど、問題はいま現在だ。自民党の安倍政権が進めるアベノミクス・・・期待感だけでかなりの効果を上げているけど、ぜひこれが本物であって欲しい。持続して欲しい。
そして、この本の論に乗っかって、こじつけめいて付け加えるなら・・・いままさに進行中のアベノミクスが安倍首相の破壊衝動ではないことを心から願っている^^; この本が数年後に改訂され、新しい1章が書き加えられていないことを^^;;

BOOK「中国「反日デモ」の深層」

chugokuhannichidemonosinsou中国「反日デモ」の深層
福島香織著
(扶桑社新書:740円+税)
ISBN/ASIN:4594067182

今さらという感じもするけど、中国の反日デモについての本。
正直なところ、この本には、テレビニュースなどで識者が喋ったこと以上のことはなにも書かれていない。でも、現地での取材状況などを加えて、わかりやすく整理されていた。
中国でのジャスミン革命は失敗に終わったけど、中国人民の民主化圧力は高まるばかり。同時に、格差問題や権力の腐敗など、中国内の問題も顕在化している。だから、中国政府も「反日デモ」を無碍には弾圧できない。露骨に弾圧すると、「対日弱腰外交」などと直接的な批判を浴びることになるから。
しかし、「反日デモ」がいつ「反体制デモ」に変わってもおかしくない状況で、中国政府も「反日デモ」なら認めざるを得ないテーマだから、痛し痒しというところだろうか^^;
尖閣問題での反日デモは沈静化しているようだけど・・・ここ最近、政府批判ができる新しいデモのネタとして「反北朝鮮」という切り口が浮上してきている。「北朝鮮の核武装、弾道ミサイル開発は極東平和に反する」→「中国政府は反北朝鮮に外交政策を転換するべき」→「親北朝鮮を進める中国政府を批判」→「中国共産党批判、体制批判」→「民主化要求」という構図に・・・果たしてなっていくんだろうか?

BOOK「中国の終わりのはじまり」

chugokunoowarinohajimari中国の終わりのはじまり
習近平政権、経済崩壊、反日の行方
黄文雄/石平著
(徳間書店:1,000円+税)
ISBN/ASIN:4198635213

習近平が中国国家主席になり、中国の今後の動向が気になるところだけど・・・中国経済の成長に陰りが見え、中国国内での矛盾が一気に爆発する方向に動くのではと・・・わたしは恐れおののいている。この本でも、習近平政権は2期10年は持たないだろうと予想していて、どのような状況になるにしても、中国が崩壊する方向に動いていくのは間違いないと思う。
経済成長だけが中国共産党への求心力を維持する手段である以上、景気が後退してしまうと・・・失業者が増え、格差社会が顕在化し、政治腐敗への反発が押さえきれなくなる。民主化要求以前に、自分たちの生活のために、不平不満を解消するために、デモや暴動が中国全土に広がるだろう。
たぶん、習近平は人民の関心を外に向けようと、尖閣問題あたりで反日カードを切るのかも知れない。でも、反日を進めると、中国経済がますます立ちゆかなくなるから、反日カードも切りにくいのではないか?
習近平政権が自力で腐敗を正し、貧富の差を解消し、民主化の道を歩み始めるとは思えないから、やがて、中国は何らかのかたちで崩壊していくだろう。願わくば、中国国内が無政府状態になり、最悪の場合は内戦なんてことにだけはならないで欲しい。中国から億人単位で難民化し、近隣諸国に流れ込んでしまう。
海を隔てた日本にも、千万人単位で難民がやってくる・・・。たぶん、それだけの難民を受け入れると、日本が持たないんじゃないか。あれよあれよという間に、沖縄、九州あたりが事実上、中国人の国になってしまうかも知れない^^;;