BOOK「ようこそフロンティアへ! ミャンマー・カンボジア・ラオスのことがマンガで3時間でわかる本」

ようこそフロンティアへ!
ミャンマー・カンボジア・ラオスのことが
マンガで3時間でわかる本

福森哲也/小原祥嵩著
マンガ:飛鳥幸子
(明日香出版社:1,600円+税)
※古書を購入

ちょっとだけラオスに興味を持ったので読んでみた。
タイトル通りミャンマー・カンボジア・ラオス三国について紹介した本。この三国は、軍政であったり、内戦が続いたり、共産主義からようやく開放政策に転換したばかりだったりして、ASEAN諸国の中でも経済的に立ち後れた国。はっきりいってしまえば最貧国。そのため、日本人には馴染みの薄い国だと思う。ただ、最近は国内が安定して、成長する勢いが出てきているのは確かだろう。
この三国を比べると、やはりラオスはいろいろ不利な点が見えてくる。まず、海に面していないから物流の面で不利。人口が少ないから、そもそも経済規模を大きくしづらい。開放政策をとりはじめて日が浅く、法律や制度、慣習面で細々問題がありそう・・・。でも、最貧国から脱出しようと、政府が本腰を入れているようだし、中国の一帯一路政策で投資が増えそうだし、未来は明るいのかも知れない。

BOOK「ラオス経済の基礎知識」

ラオス経済の基礎知識
鈴木基義著
(JETRO:1,600円+税)
※古書を購入

仕事の関係で、ちょっとラオスについて興味がわいたので読んでみた。
ラオスという国が東南アジアにあり、ASEANにも加盟していることは知っていたけど・・・そもそもどこにあるのか正確には知らなかった^^; ベトナムとタイに東西を挟まれ、北は中国とミャンマー、南はカンボジアと接している。アジア最後の秘境などとも言われるだけあって、あまり名前を聞くこともなく、馴染みがないのは仕方がない。でも、「新経済メカニズム」とやらで開放政策をとりはじめ、なんとなく存在感を増してきたような気はしている。
2009年に出た本なので、掲載された統計などの多くが2006年あたりのもの。中国の「一帯一路政策」の影響についてはぜんぜん書かれていない。いま現在、成長過程というか、動きの激しい国のようなので、直近がどうなっているのか興味がわくところだけど、そのへんはネットで補完するしかない。でも、ラオスについて大まかなことはこの本だけで理解できる。あとは、市民生活レベルの生活文化がわかる本をもう一冊読めば、個人的興味は満たされそうな感じ。

BOOK「5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人 ドイツに27年住んでわかった定時に帰る仕事術」

5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人
ドイツに27年住んでわかった定時に帰る仕事術

熊谷徹著
(SB新書:800円+税)
※古書を購入

日本では「働き方改革」なるものを進めようとしているけど、これをやらないことには日本に未来はないという気がしている。でも、政府も自民党も、そして野党もことの本質を見据えての議論をしているようには思えないのが残念だ。
「なになに先進国」といわれることの多いドイツだけど・・・これ本当か?と目を疑いたくなるようなことがたくさん書いてあった。「1日10時間を超える労働は禁止」「残業時間を銀行貯金のように貯めて有給休暇に振り替えられるワーキング・タイム・アカウント(労働時間貯蓄口座)」「ドイツの多くの州では学校の夏休み冬休みの宿題が禁止」などなど。他にも、ドイツ語に「頑張る」という単語がないとか・・・ないわけがないと思うけど・・・。
いろいろ考えさせられる法律や制度が書かれていたけど・・・サブタイトルにある「定時に帰る仕事術」はなにも書かれていなかった。そもそも、こういうドイツ社会では、定時に帰らざるを得ないんだろう。そして、腰巻きに書かれている「なぜドイツは1年の4割働かなくても経済が絶好調なのか?」についても、納得のいくことはなにも書かれていなかった。これがいちばん知りたかったのに。
そもそも、そんな天国のようなドイツから、どうして著者は「社畜王国・日本」にわざわざ帰ってきたのだろう?

BOOK「中国激流 13億人のゆくえ」

中国激流
13億人のゆくえ

興梠一郎著
(岩波新書:842円+税)
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外出先で読む本がなくなり、飛び込んだ古本屋で手っ取り早く買った。
いまでは当たり前のように知られている中国国内の経済的矛盾や社会的矛盾いついて書かれた本。2005年に出た本なので、目新しい内容はなかったけど、中国では、概ねこの本に書かれているような状況が今日まで進んで来ている。
中国の将来がバラ色ではないことはみんな分かっているけど・・・願わくば、ソフトランディングで崩壊してもらいたい。アメリカやヨーロッパでは、難民や移民が大きな問題になっているけど、中国が崩壊すると、桁がいくつも違う数の難民が世界中に押し寄せることになる。それは世界経済の崩壊と言うより、世界の中国化のはじまり。中国のタネが世界中にばらまかれることでもあるから・・・。

BOOK「ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く」

ルポ トランプ王国
もう一つのアメリカを行く

金成隆一著
(岩波新書:860円+税)
※古書を購入

トランプ大統領が誕生してしばらく経ったけど、いまのところ、これといってめぼしい成果、というか変革は起きていないように思う。政府の閣僚すら埋められず失速しはじめたともいえるし、相変わらず狂気めいた言動を維持しているともいえる。
この本は、トランプ大統領を支持したラストベルト地帯、アメリカ中央部の有権者の声を集めたルポルタージュだけど・・・豊だったアメリカ中産階級が没落しはじめ、むかしは良かったとばかりに既存の政治を否定し、勇ましいことを言っているトランプに投票しただけ・・・なのか。結局、どうしてトランプ大統領が誕生したのか、よく分からなかった。日本でいえば、高度成長期やバブル期の幻影を追いかけているという感じなのだろうか?
でも、これだけは分かった。アメリカ社会は確実に格差を大きくしながら、分断された社会を形成してしまったということ。大統領選挙の結果、分断されたのではなく、分断されていたことが顕在化しただけのことだということ。さらにいうなら、トランプ大統領には、この格差社会、分断された社会を正す方策はなさそうだ。

BOOK「中国の戦争力 台頭する新たな海洋覇権の実態」

chugokunosensouryoku中国の戦争力
台頭する新たな海洋覇権の実態
小川和久/西恭之著
(中央公論社:1,600円+税)
※古書を購入

かつて、日中国交正常化の時、反覇権条項を共同宣言に入れろと迫っていた中国が、アメリカに対して東太平洋の覇権をよこせと堂々と言う・・・横暴以外の何物でもない。
この本はガチに中国の軍事力を検討して、主にアメリカとの比較で戦争力を論評している。軍事評論家の小川和久は信用に値する見識を持った著者だけど、たぶん、この本に書かれたような真正直な戦争は起きないんじゃないかと思う。
この時代、中国が戦争をするとしたら、正規軍同士が正面衝突するような戦争ではない。中国共産党が生き延びるには高い経済成長を維持し続けるしかなく、そのためには真正直に事を構えることは出来ないだろう。そんなことしたら、貿易に影響が出て、中国への投資はがた減り、株価が暴落して成長率が下がる。その結果、国内の矛盾が暴発して・・・。
だからこそ、中国が出来る戦争は、中国政府の意向を汲んだ自称民間人による占拠など、なし崩し的侵略であり、海上警備隊のような組織での威力行動しかない。つまり、いままさに中国が実戦している手法だ。
ようやく日本も集団的自衛権に大きく舵を切って、戦争が出来る国になりつつあるけど・・・こと中国に関していえば、本当に戦争などする必要すらない。日本とアメリカが経済制裁するだけで、しばらくしたら中国経済は崩壊する。ただそれだけのことだ。もちろん、世界経済もとんでもない事態に陥るだろうけど^^;;

BOOK「これからはインド、という時代」

korekarahaindiaこれからはインド、という時代
日下公人/森尻純夫著
(ワック:886円+税)
※古書を購入

2012年に出た本なのでちょっと古いけど、amazonで古書が1円+送料だったので、なんとなく読んでみた。
一時、「中国の次はインドだ!」と騒いでいた時代があったけど、最近、ついぞこの言葉を聞かなくなった。経済発展云々というニュースより、女性の人権が蹂躙されているとか、レイプが横行しているとか、あまり良い話題を聞かなくなった。
日本人には馴染みが薄いヒンズー教の国、カースト制がいまだに残る国、核兵器を持つ国、核拡散防止条約に参加していない国、世界第二位の人口の国、野良牛が街中を歩いている国・・・インドには漠然としたイメージしかなくて、よくわからない国というのが正直なところ。この本を読んでも、いまひとつリアリティあるイメージを持てなかった。
中国とはまた違った意味で、ちょっと不気味な感じもするけど、本当に今後、発展していくのだろうか・・・。

BOOK「韓国 反日感情の正体」

kankokuhannitikanjounosyotai韓国
反日感情の正体
黒田勝弘著
(角川oneテーマ21:amazon:640円)
ASIN:B00DVZRP72
※Kindle版を購入

いまの日本の「嫌韓」気運を余すところなくまとめた本。しかも、長年の取材、韓国在住経験に裏付けられた内容で、反論のしようもない。まあ、そもそも朝鮮半島と日本が仲良くしていた時代なんてないに等しいのだし、こうなって当然という気もする。
しかも、韓国という国は、独立以来その国体が「反日」なんだから、何をどうしたところで仲良くしようがない。その意味では、北朝鮮よりもずっと付き合いにくい国だ。