国立科学博物館 企画展 電子楽器100年展(東京・上野公園)


公益財団法人かけはし芸術文化振興財団が科博で開催する企画展。科博の他、東京藝術大学のホールでも関連したイベントが開催されている。いつもの企画展示室ではなく、日本館1FのホールとB1の多目的室で開催。今日は幼稚園児から高校生まで団体がたくさん来ていて、異常に混雑していた。
世界初の電子楽器が登場して100年。電子楽器とそれが生み出した電子音楽を科学的かつ芸術的な視点で多角的にとりあげ、シンセサイザーによる名作やボーカロイドをはじめとする最新のユニークな電子楽器の技術を紹介している。
わたしの世代だと、電子楽器といえば「冨田勲」だけど・・・そういえば、ホルストの組曲『惑星』のLPを持っていた・・・名前を聞いただけで、非常に懐かしい。さらにわたしの世代だと、テクノポップスの「YMO」という存在も電子楽器と不可分なんだけど・・・年表に名前が出てきただけ。

国立科学博物館 特別展 ミイラ  「永遠の命」を求めて(東京・上野公園)


南米、エジプト、ヨーロッパ、オセアニア、日本から、総数43体ものミイラを揃えた世界最大級のミイラ展。言い方を変えると、43人のご遺体が並んでいるわけだけど、かつて生きていた本物の人間だというところがミイラの存在感であり、尊厳であると思う。
エジプトのミイラは復活を遂げたときに備えての肉体保存だけど、日本の即身仏は成仏した抜け殻に過ぎなかったりして、それぞれのミイラは、ミイラになった理由や目的、状況が異なる。でも共通して思うことは・・・後世になって発掘・発見され、研究対象となり、海を渡って日本でこんな形で公開されるとは思ってもいなかっただろうということ。どんな思いでいるのだろう? もし、彼らに意識があって、展示ケースの外側をぞろぞろ通り過ぎる私たちを見て、どう思うのだろう? 元が人間であるだけに、こんなことを考えてしまった。
人間という意味では、展示を見ていたちびっ子はミイラをどう認識しているんだろう? 連れてきた親がどう説明しているのか知りたいところだ。
展示は撮影禁止。

国立科学博物館 企画展 風景の科学展 芸術と科学の融合(東京・上野公園)

写真家・上田義彦が撮影した写真を、国立科学博物館の研究者が自然科学の視点から解説し、関連する展示物を揃えた内容。
「木を見て森を見ず、森を見て木を見ず」という言葉があるけど・・・ここではあえて、マクロからミクロまで、時間軸さえ遡って細かく見てやろうという感じ。まあ、自然景観の多くは地球物理や生態系の結果、あるいは過程によるものだから、こういう解説は成り立つ。
でも、こういう切り口での解説が面白いかというと微妙・・・。風景写真を見て目が行かなかった部分に詳細な解説が付けられているという印象が強く、ビックリするような関連付けが少なかったから。写真は写真として観ている方が楽しいかも^^;

国立科学博物館 特別展 恐竜博2019(東京・上野公園)

世間の学校が夏休みに入る前に、取り急ぎ『恐竜博2019』を見てきた。平日ではあったけど、かなり混雑していた。
小学生を意識したのか、混雑対策なのか・・・展示品の解説の文字が大きくて助かった。置き場所を工夫して欲しいところがいくつかあったけど、科博の特別展にしては来場者に配慮していた。
今回の目玉展示は、「恐ろしい手」を意味する「デイノケイルス」の全身復元骨格と、北海道むかわ町で出土した大型恐竜「むかわ竜(モササウルス類)」の全身化石と復元骨格のふたつ。NHKが主催に名を連ねているので、ここ最近、関連した恐竜番組が放送されていたので、どんな恐竜なのかは理解している。というか、番組で放送された映像が会場でも放映されていた。
あまり熱心な恐竜ファンではないけど、そのうち、モササウルスは「むかわ町立穂別博物館」に見に行かなければと思っていたので、ここで見られてラッキーだった。むかわ町は、わたしのふるさとからさほど遠くはないけど、とにかく交通の便が良くないので。わたしが北海道で育った頃は、この周辺では海竜の化石は出土していたけど、恐竜はカケラも出土しなかったのに・・・。

国立科学博物館 第7回 HITNETミニ企画展 日本の航空博物館 ー日本の産業技術ー(東京・上野公園)

科博の産業技術史資料情報センターの博物館データベース「HITNET」に登録されている理工系博物館から抽出した4つの博物館を紹介するミニ企画展。毎年この時期に開催されていて、青森県立三沢航空科学館、石川県立航空プラザ、所沢航空発祥記念館、航空科博博物館を紹介している。
今回はパネル展示のみで展示品はないけど、同じフロアに零戦の実機をはじめとした科博の航空機関系の常設展示がある。成田空港のそばにある航空科学博物館で展示されているジャンボジェットのコックピットを背景に、記念撮影できる撮影スポットがある。

国立科学博物館 企画展 天皇陛下の御研究と皇居の生き物たち(東京・上野公園)


天皇陛下御即位30周年記念展示として、今日から開催されている企画展。科博が行った皇居吹上御所の生物相調査(平成8~11年度、21~25年度)の報告と天皇陛下による生物学研究を紹介している。
東京の地図を見ると一目瞭然だけど、皇居吹上御所、新宿御苑、赤坂御用地、代々木公園の4カ所は、都市緑地として群を抜いた広さがある。中でも、皇居吹上御所は一般の人がなかなか立ち入れない場所だから、もっとも安定した環境がある。そして、皇居吹上御所にはお堀もあるので、水棲の生物相もあり、かなり多様な生物相が残っているようだ。

国立科学博物館 企画展 砂丘に眠る弥生人 山口県土井ヶ浜遺跡の半世紀(東京・上野公園)


山口県の「土井ヶ浜遺跡」の有名な埋葬遺跡で、砂丘から弥生人の骨がたくさん出土した・・・という程度の知識はあったけど、それに関する何らかの展示を見るのは今回がはじめて。
弥生人がどこから来たのか、いまの日本人がどう成立したのか、かつて論争が起きた頃、最初に発見された弥生人骨が今回の展示。発見されたのは明治時代だけど、いまではDNA解析など新しい研究手法があり、いろいろなことがわかってきている。
でも、弥生人のこころの中は、あくまで推測するのが限界。わざわざ砂丘に集団墓地を作って、長年、集落の人間を埋め続けていたのって・・・どういう宗教観なり世界観があってのことなのか、ちょっと想像も付かない。きっと、彼らにとっては、「砂丘」や「砂」というものに何らかの意味があったのだろうけど・・・。
でも、ちょっと会場がスカスカ。いつもより展示の密度が低いのではないか?