国立科学博物館 企画展 時の記念日100周年 「時」展覧会2020(東京・上野公園)


新型コロナウイルス対策で臨時閉館していた国立科学博物館も、予約制の入場制限をしながら再開。科博に来るのも久しぶりだ。閑散としているのかと思いきや、待ちかねていた人も多いのか、予想以上に家族連れなど来場者がいた。
いつもスルーしているけど、毎年6月10日は「時の記念日」。671年に天智天皇が「漏刻(水時計)」を作った日に因んでいる。1920(大正9)に科博の前身・東京教育博物館で「時」展覧会が行われ、これを契機に「時の記念日」が制定されたのだとか。
今でこそ、日本人は時間に正確な国民性といわれるけど・・・開国後の日本人は時間にルーズだと外国人が嘆いている文章を何かで読んだことがある。日本人がパラノイヤ的に時間に正確になったのは、鉄道運行の影響がはじまりだと思っていたけど・・・確かに、正午の時報は影響力があったろうと思う。この時報は、第1回目の時の記念日にはじまるという。
以後、日本の時計技術の歩み、日本標準時や時間に関する最先端研究について紹介されていた。
会場は、日本館地下1階多目的室と地球館2階常設展示「科学技術の過去・現在・未来」横の展示スペースの2カ所。このフロアには「万年時計(万年自鳴鐘)」など関連する常設展示がいくつかある。

国立科学博物館 ミニ企画展 物理はふしぎで美しい!磁石と水からひろがる相転移の世界(東京・上野公園)


科博の地球館1F、エレベーターにつながるロビーのようなところ(わたしは「レストラン下」と呼んでいる)で、ミニ企画展をやっていた。1月28日(火)~2月9日(日)と開催期間が短いので、見られたのは運が良かった。
『相転移』・・・水が凍結して氷になったり、沸騰して水蒸気になったり、温度や圧力で物質の状態が変わること。学校の授業では、「凝固」とか「気化」という現象と共に習う基本的なこと。小さな展示なので、正直いって、「相転移」の面白さを十分に理解できなかったけど、「乱流屏風」という水の相転移を視覚化した装置は、なかなかの迫力と存在感があった。というか、この装置が展示の半分以上を占めていた。

国立科学博物館NEWS展示 日本初の人工衛星おおすみ打ち上げ50周年(東京・上野公園)


昨年はアポロ11号による人類初の月面着陸から50年目で、テレビや雑誌などでいろいろ取り上げられていた。今年は、日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げから50年目。「おおすみ」が打ち上げられたのは1970年7月11日。自力で打ち上げに性今日したのは、ソ連、アメリカ、フランスに次いで世界で4番目の国となった。
科博の屋外に常設展示されているラムダロケットランチャーの大きさから推測していたより、おおすみは二回りくらい大きなサイズだった。コンパクトな展示ではあるけど、日本の宇宙開発の年表や、最新の「はやぶさ」の資料なども展示され、常設展示を補完する意味でも見どころは多かった。

国立科学博物館 企画展 絵本でめぐる生命の旅(東京・上野公園)


昨日からはじまった科博の企画展。
自然や科学を題材にした世界の絵本から選んだ場面を、絵本だけでなく化石やはく製などの標本とともに解説するちょっと変わった趣向。魚類からヒトに至るまでの約5億年間の生命進化をストーリー立てしている。絵本には、生命の歴史やダーウィンの進化論をテーマにしたそのものズバリのものもあるので、軽々に侮れない。絵本を特別な仕掛けで楽しむつもりで、絵を眺めるだけでも楽しめる。
でも、絵本を子供に読み聞かせるには、親の方がそれなりに内容を理解している必要がある。もし子供が変に興味を持ってしまい、「どうして?」攻撃がはじまってしまうと対応に困るだろうし^^;; まあ、日本の親は「かわいい」やら情操教育とやらで絵本を選ぶことが多いから、こういう科学的な絵本を読み聞かせる機会は多くないように思うけど・・・。

国立科学博物館 企画展 電子楽器100年展(東京・上野公園)


公益財団法人かけはし芸術文化振興財団が科博で開催する企画展。科博の他、東京藝術大学のホールでも関連したイベントが開催されている。いつもの企画展示室ではなく、日本館1FのホールとB1の多目的室で開催。今日は幼稚園児から高校生まで団体がたくさん来ていて、異常に混雑していた。
世界初の電子楽器が登場して100年。電子楽器とそれが生み出した電子音楽を科学的かつ芸術的な視点で多角的にとりあげ、シンセサイザーによる名作やボーカロイドをはじめとする最新のユニークな電子楽器の技術を紹介している。
わたしの世代だと、電子楽器といえば「冨田勲」だけど・・・そういえば、ホルストの組曲『惑星』のLPを持っていた・・・名前を聞いただけで、非常に懐かしい。さらにわたしの世代だと、テクノポップスの「YMO」という存在も電子楽器と不可分なんだけど・・・年表に名前が出てきただけ。

国立科学博物館 特別展 ミイラ  「永遠の命」を求めて(東京・上野公園)


南米、エジプト、ヨーロッパ、オセアニア、日本から、総数43体ものミイラを揃えた世界最大級のミイラ展。言い方を変えると、43人のご遺体が並んでいるわけだけど、かつて生きていた本物の人間だというところがミイラの存在感であり、尊厳であると思う。
エジプトのミイラは復活を遂げたときに備えての肉体保存だけど、日本の即身仏は成仏した抜け殻に過ぎなかったりして、それぞれのミイラは、ミイラになった理由や目的、状況が異なる。でも共通して思うことは・・・後世になって発掘・発見され、研究対象となり、海を渡って日本でこんな形で公開されるとは思ってもいなかっただろうということ。どんな思いでいるのだろう? もし、彼らに意識があって、展示ケースの外側をぞろぞろ通り過ぎる私たちを見て、どう思うのだろう? 元が人間であるだけに、こんなことを考えてしまった。
人間という意味では、展示を見ていたちびっ子はミイラをどう認識しているんだろう? 連れてきた親がどう説明しているのか知りたいところだ。
展示は撮影禁止。

国立科学博物館 企画展 風景の科学展 芸術と科学の融合(東京・上野公園)

写真家・上田義彦が撮影した写真を、国立科学博物館の研究者が自然科学の視点から解説し、関連する展示物を揃えた内容。
「木を見て森を見ず、森を見て木を見ず」という言葉があるけど・・・ここではあえて、マクロからミクロまで、時間軸さえ遡って細かく見てやろうという感じ。まあ、自然景観の多くは地球物理や生態系の結果、あるいは過程によるものだから、こういう解説は成り立つ。
でも、こういう切り口での解説が面白いかというと微妙・・・。風景写真を見て目が行かなかった部分に詳細な解説が付けられているという印象が強く、ビックリするような関連付けが少なかったから。写真は写真として観ている方が楽しいかも^^;