BOOK「レベリオン 弑殺校庭園」

レベリオン
弑殺校庭園

三雲岳斗著
イラスト:椋本夏夜
(電撃文庫:550円+税)
※古書を購入

初巻は完全にお話が完結していて、これから続けようとすると・・・当然、新しい事件が起きて、新キャラが登場するのはお約束。恭介の従妹・美古都。恭介が想いを寄せる同級生の萌恵は、初巻では敵にも味方にもならず、そもそもヒロインというほど中心的な位置にすらいなかった。この巻では、恭介の従妹・美古都が登場したけど、ただの新ヒロインという感じではない・・・。
それにしても、香澄と恭介、予想外に弱いな。敵対勢力のレベリオンたちの戦闘型能力の方が勝ってきたから、何らかのかたちでインフレを起こさないと太刀打ちできないと思っていたら・・・「第二段階のレベリオン」ときたか・・・。いずれ、恭介も第二段階に深化するんだろうなぁ。
やっぱり、いま読むと時代を感じさせる小説だな。ファッションのような風俗には触れていないけど、特定のミュージシャンや楽曲名が登場する。さらには、涙が出そうなくらい懐かしい「フロッピィ」なんていう単語まで出てきた・・・^^;; 挟まっていた『電撃の缶詰』も二色印刷だし。

BOOK「レベリオン 放課後の殺戮者」

レベリオン
放課後の殺戮者

三雲岳斗著
イラスト:椋本夏夜
(電撃文庫:620円+税)
※古書を購入

『ストライク・ザ・ブラッド』の著者・三雲岳斗の初期作品。2000年に出版されはじめたシリーズなので、いま、amazonでは古書しか売られていない。電子書籍化もされていない。で、セット売りの古書を見つけたので読んでみることにした。たぶん、ちゃんと完結しているようだし。・・・古本だけど、読者カードのはがきと新刊チラシの『電撃の缶詰』が挟まっていた。缶詰はまだ2色印刷で、時代を感じさせる。
冒頭、血なまぐさい事件からはじまったけど、読みはじめて感じたことは・・・どことなく古い時代のラノベだなぁという印象。イラストが萌え画ではないことは別として、具体的に何がどう古いのか分からないけど、とにかくそう感じた。
高校生連続射殺事件に巻き込まれ、「レベリオン」という異能を持つ新人類となってしまった恭介を、香澄というレベリオンが監視し、場合によっては殺害するという設定で、結局はふたりが一緒に戦うという・・・『ストブラ』と同じような構図。ラブ要素はかすかにあるけど、コメディ色はぜんぜん無い。お色気要素もなくて、香澄は縞パンなんかはいてはいないし・・・ラッキースケベシーンもほとんど無い。『ストブラ』とは違って、ラブコメにするつもりはないらしい。

BOOK「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?【電子特典付き】」

可愛ければ変態でも好きになってくれますか?
【電子特典付き】

花間燈著
イラスト:sune
(MF文庫J:amazon:580円)
※Kindle版を購入

部室に残されたラブレターを受け取った書道部員2年の慧輝。その人生初のラブレターには、パンティが添えられていた。そして、ガラスの靴を忘れたシンデレラのように、慧輝は、パンティの持ち主ならぬラブレターの差出人を捜し歩く・・・。
出てくる女の子がみんな美少女なのはお約束として・・・全員が何らかの変態。そういうあざとい設定を天こ盛りにしてしまったが故に、あまり期待しないで読みはじめた。文章は軽く、ふつうのラブコメとしてスラスラ読めるんだけど・・・時々、会話の中にザラリと引っかかることがある。反応が違うんじゃない的な違和感を憶えるところが散見され、今ひとつ乗り切れない。それに、あざとい設定を仕込んだ割にはストレートすぎて、ひねりが足りないという感じ。箇条書きのプロットを小説風に書き伸ばしただけとような物足りなさがある。まあ、イチャイチャしている感じはふつうのラノベと同じで、楽しく読むことはできた。
続巻を読んでもいいけど・・・問題は・・・この小説がシリーズ化するほど続くかどうか?

BOOK「物理的に孤立している俺の高校生活」

物理的に孤立している俺の高校生活
森田季節著
イラスト:MikaPikazo
(小学館ガガガ文庫:amazon:637円)
※Kindle版を購入

異能ものではあるけど学園ラブコメなので、バトルはない。主人公・浪久礼業平のもつ異能は「ドレイン」。バトルがないから、何の役にも立たない。しかも、周囲から避けられ、友だちができない。ヒロインの高鷲えんじゅは、三秒間視線を合わせると電光掲示板が現れ、本心はダダ流れしてしまうという超レアな異能をもつ毒舌美少女。この友だちいない二人が、互いに友だちができるように最善を尽くすという同盟を結んだという設定。そして最初の友だち・菖蒲池愛河は、自分への好意を20倍に感じさせてしまう「サキュバス」。
口の悪いえんじゅは、『はがない』の三日月夜空を連想させるけど・・・ぼっちをこじらせたキャラだから似ているのが当然。さらに、ぼっちがつるんで友だちを作ろうというのはまったく同じ設定なので、尚更そう感じても仕方がない^^;
業平は性格がまともだし、距離をとれば会話だってできるし、ぼっちになる理由もないように思う。普通の友だち付き合いはできなくても、SNSでも使えば、同級生ともそれなりに付き合っていけそうなキャラなのに・・・。だけど、恋人ができても手もつなげないし、キスもできない、ましてセックスなんて殺人行為だから一生できないんだろうな^^;;

BOOK「僕はやっぱり気づかない 6」

僕はやっぱり気づかない 6
望公太著
イラスト:タカツキイチ
(HJ文庫:638円+税)
※古書を購入

いきなり、『異能バトルは・・・』を彷彿させる冒頭で、種明かしがはじまった。「檻の死澱」は「織野栞」で、彼女の能力の名前が「神のみ得ざる手(ブックマーカー)」・・・という、中二病的設定^^;; でも、「死の世界」が「篠瀬戒」、「黄泉帰り」が「読賀衣里」などという名前がキーワードのように提示されていたのに、中二病的な意味があるわけでもなく、ただのダジャレ的ネーミングだったとは・・・^^;;
ここまで定番のテンプレのみで構成されていたお話だけど、この巻にはテンプレはほとんど使われていなかった。一瞬、「夢オチ」という大ネタを臭わせたけど、その振りをしただけで小洒落たひねりを加えてきた。でも、終わってみれば・・・平凡と退屈を愛する普通の高校生という設定ではじまったこの小説だけど、お約束通り、主人公・籠島諦は神様の力を手に入れてしまっているわけで・・・^^;;
オリジナリティは低い作品だったけど、文章も読みやすくて、そこそこ面白く最後まで読めてしまったな^^
<完結>

BOOK「僕はやっぱり気づかない 5」

僕はやっぱり気づかない 5
望公太著
イラスト:タカツキイチ
(HJ文庫:638円+税)
※古書を購入

この巻は来栖ちゃんをメインとした内容。魔法が使えなくなってしまうという、いわゆる能力喪失話。ついでに、来栖ちゃんの変態がますます悪化していく・・・。物語的にはいたってまともで、来栖ちゃんの父親と祖母のお話。
でも、いわゆるメインストーリーではいろいろと展開があったし、最後のエピローグでは急展開を迎え、「箱庭計画」の内容が明らかになった。でも、肝心の急展開のシーンには、ナイフは何本あったんだろう? 描写に矛盾があって、えっ、こんなところでこんな初歩的なミスをするのかと・・・気付よ!
いまのところ何のために出てきたのかわからないけど、ギリエルくんという新キャラが登場したような・・・。たぶん、いずれまた登場するのだろう?

BOOK「おにぎりスタッバー」

おにぎりスタッバー
大澤めぐみ著
イラスト:U35
(角川スニーカー文庫:amazon:600円)
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なんとなく「問題作」であるような評判だったので読んでみたけど、久しぶりに、ラノベとしては個性的な文体に出会った感じだけれども、会話以外の大半が主人公のモノローグで改行のない文章が連なっているだけのことで、まあ、それほど特別な文体というわけでもない。ケータイ小説ではよくありがちな文体ともいえる。
普通の女子高生で人食いの梓が、魔法少女の同級生サワメグとぺちゃくちゃ話をしているだけ・・・気がつくと二人ともトンデモナイ存在だといのに、極めて普通の女子高生のように思えてくる。みんな、あまり明確なキャラ付けがないままに話が進んでいくので、意外にあっさりと、異常な設定を受け入れてしまった。
結局、たいしたストーリーはないし、文体以外に特徴のない小説だったな、馴れると読みやすいし。

BOOK「僕はやっぱり気づかない 4」

僕はやっぱり気づかない 4
望公太著
イラスト:タカツキイチ
(HJ文庫:619円+税)
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この巻は水着回。で、神楽井先輩がメインの内容。コン部の夏合宿で海に来た。でも、海水浴のテンプレはほとんど使われていない。ふつう、夏合宿といえば、露天風呂、浴衣、花火、夏祭り、肝試し・・・などなどいろいろあるけど、浜辺でのスイカ割り、露天風呂のシーンがある程度だった。
ここまでの3巻は、ラノベの古典的手法を積み重ねる形で構成されていたけど、この巻は・・・神様のように世界を改変してしまうワガママ少女のお守りをする世界一売れたラノベ作品で、夏休みの最後の1週間を何度も繰り返してしまうという話と似たような手法が使われていた。これは定番テンプレといって良いものか?
まあ、オチの部分はすこしだけオリジナルっぽいけど・・・でも、これって、よくよく考えるといわゆる「夢オチ」の一種だよな^^;;