BOOK「フランスはどう少子化を克服したか」

フランスはどう少子化を克服したか
髙崎順子著
(新潮新書:amazon:740円)
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仕事の資料として読んだ本。
わたしは、日本の少子化も気にしていないし、ましてフランスの少子化などまったく関係がないけれども・・・仕事の関係で、なんとなくついでに読んでみた本。
前半は出産支援、後半は3才児未満の保育、棹後に3才から5才の保育学校という構成。
1995年にフランスは合計特殊出生率が1.66まで落ち込んだ。それが2000年代に2.0を回復し、少子化を脱出した。このフランスを参考にしているのか、日本政府も同じような政策を掲げて少子化克服を目指しているようだけれど・・・お題目が並ぶだけで、保育園に入園できない待機児童問題ひとつとっても本気でやる気なのか、甚だ疑問を感じる。あくまでも、わたしの個人的な感想だけれど、日本政府あるいは社会の動きから読み取れるメッセージは、『子どもなんか産むな!』なのではないかと思えてしまう・・・。
文化や社会、価値観が異なるからフランスのやり方がぜったいに良いとはいえないけれど、このくらい徹底的にやらないとダメなんだろうなとは思う。そのためにどのくらい税金や健康保険料が上がるのか想像しただけでゾッとするし、わたしのように子どものいない人間にとっては、自分が納めた税金・保険料がどれだけ、他人の子どもを育てるために使われるのかと・・・。きっと、消費税が15%、保険料が3倍くらいになるんだろうな^^;; それでも、ジジババを養うために増税されるより、建設的であることは認める。

BOOK「女学校と女学生 教養・たしなみ・モダン文化」

jogakkoutojogakusei女学校と女学生
教養・たしなみ・モダン文化

稲垣恭子著
(中公新書:780円+税)
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むかしのことだけど、「はいからさんが通る」という少女マンガがあり、アニメ化、ドラマ化もされて、けっこう話題となった。わたしはアニメしか見たことがないけど、女学生たちのセンスが現代となんら変わりがないので、単に時代設定を大正時代にしただけのラブコメだと思っていた。
で、たまたまこの本を読み、ふと思った。明治後半に女学校ができ、そのご女学生が生みだしてきた文化って、現代の女子高生文化となんら変わりがない。習い事が部活やサークル活動に変わり、文学趣味が腐女子になり、流行語のような隠語を用い、人気のファッションやスイーツを追い求める。かつての「良妻賢母主義」こそ廃れてしまったけど、今の学校教育は求める生徒像は意外と変わっていないような気がする。
戦後になり、女子の大学進学率が上がりはじめた頃、盛んに「女子大生亡国論」などが唱えられたけど、いまや男女平等・女性の社会進出を進めていかないと、にっちもさっちもいかない世の中になってしまった^^;;
まあ、それに比べて、男子学生はいつの世もパッとしないな^^;;

BOOK「京都から大学を変える」

kyoutokaradaigaku京都から大学を変える
松本紘著
(祥伝社新書:820円+税)
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京都大学第25代総長が推し進める京大改革と、その理念について書かれた本。少子化が進んで、大学全入の時代になろうとしているけど、大学やその卒業生の質によっては、今後の日本の行方をも左右する問題だから、ちょっとだけ注目していた。
全体的には、なるほどと思うことも多く書かれていたし、京都大学の改革はそういうことなんだろうと納得はした。と、同時にもうひとつ納得したことがある。
京都大学っていうのは、やっぱりエリート養成校なんだということ。
この学長が考える大学改革は、京都大学がいかにエリートを輩出し、グローバル化の中で京都大学が存在感を高めるかが基本。その上で、優秀なエリートを京都大学がたくさん生み出せば、ひいては日本の未来にとって大きな貢献をするということらしい。至極ごもっともだとは思うけど・・・京都大学のようなエリート校はともかく、弱小無名の市立大学などの未来はどうなってしまうのだろう。

BOOK「博物館 危機の時代」

hakubutukankikinojidai博物館 危機の時代
辻秀人著
(雄山閣:2,800円+税)
ISBN/ASIN:4639022428
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長らく不況が続いているし、国や地方自治体の財政状況もよくない。そのせいで、博物館はかなり危機的な状況に追いやられている。ひどいところは週末しか開館しないところや、学芸員がいない博物館まで出てきた。
それでも、博物館としての形を維持できていればましな方だ。なかには閉館して、ろくに分類もされないまま収蔵物が箱詰めされ、倉庫の一郭に押し込められてしまうことさえある。こういう事情は、企業が大学などが運営する博物館も同じだろう。
博物館に求められる機能も時代とともに変わるだろうから、時代に合った博物館に転身しなければ・・・そう口で言うのは簡単だけど、どんな博物館が時代に合致するのかははっきりしない。
でも、わたし個人としては、少なくともアミューズメントの方向であって欲しくないと思っている。いまさら教養主義を復活させようとは思わないけど、世の中、これ以上、幼稚化させてはいけないという防波堤が博物館の役目だと思うから^^;

BOOK「学芸員の仕事」

gakugeiinnosigoto学芸員の仕事
神奈川県博物館協会編
(岩田書院:1,900円+税)
ISBN/ASIN:4872943580
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神奈川県博物館協会創立50周年の記念事業として出版された本。協会加盟の各博物館が取り組んできた活動の事例や成果が50件収録されている。
まあ、それはそれでいいんだけど・・・著名から期待した内容の本ではなかった^^; 本当は、「学芸員」の役割や業務内容、求められる資質や知識・技能、日々の業務内容といったものを紹介している本だと期待していた。若干、そういった点もくみ取れる部分があるけど、根本的に違う内容の本だった。
いくつか、興味のない事例は飛ばしたけど・・・病院の待ち時間にこの本しか持っていなかったので・・・せっかく買った本を無駄にしない程度には読んだ^^; もう少し内容に即した著名を付けてくれれば、購入しないで済んだのに・・・。

BOOK「沖縄美ら海水族館が日本一になった理由」

okinawachuraumi沖縄美ら海水族館が日本一になった理由
内田詮三著
(光文社新書:amazon:600円)
ASIN:B00BWI0TYG
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いままでわたしは、「沖縄に行きたい」と思ったことがほとんどない。暑いところは嫌いだし、マリンスポーツには興味ないし、台風が来ると予定通りに帰れないし・・・せいぜい沖縄料理と泡盛くらいしか興味がない^^;; そしてこれらは、幸いなことに都内の飲食店でも十分に楽しめる。
でも、もし沖縄に行くことがあったなら、絶対に行きたいのが「沖縄美ら海水族館」だ。・・・とは言いながら、水族館が特別好きだというわけではない。だから、都内や近郊にある水族館には、あまり関心はない^^;
なぜなら、水族館はちびっ子の遊び場、あるいはカップルのデートコースと化していて、なかなかおっさん一人では足が向かないから^^;; そうはいいながら・・・きっと、沖縄美ら海水族館だってカップルだらけなんだろうと思うけど、旅行でわざわざ沖縄まで来たと思えば無理してだっていくんじゃないかと思う。
余談ながら、水族館は博物館の一種。ちゃんと「博物館法」という法律で定義されている。本来は、アミューズメント施設ではないんだけどなぁ^^;

BOOK「博物館の新潮流と学芸員」

hakubutsukannoshinchouryu博物館の新潮流と学芸員
神奈川大学21世紀COE研究成果叢書
(神奈川大学評論ブックレット)
浜田弘明著
(御茶の水書房:800円+税)
ISBN/ASIN:4275009835

徹夜明けのもうろうとした頭で、電車の中で斜めに読み飛ばしただけだけど・・・博物館、学芸員とはなんぞやという基礎中の基礎から、「地域博物館」やら「開かれた博物館」「指定管理者」といった新しい?傾向やなどを解説したブックレット。内容は100ページにも満たない。
こういう不景気な世の中だから、自治体や企業は博物館を潰したくて仕方がないのだろうけど・・・大義名分が立ちやすい施設だから、なかなか簡単には潰せないのが博物館^^;; そこに指定管理者制度なる万全な丸投げ経営が人気らしいけど・・・本当の海で民間に丸投げされているのはごく少数で、大半は第三セクターのような組織が運営を任されているらしい。なんか・・・天下りのニオイがぷんぷんするのだけど・・・^^;;

BOOK「アホ大学のバカ学生」

ahodaigakunobakagakuseiアホ大学のバカ学生
グローバル人材と就活迷子のあいだ
石渡嶺司/山内太地著
(光文社新書:861円+税)
ISBN/ASIN:4334036643

この本、アホ大学に通うバカ学生を傷つけるタイトルだという批判があるけど、それなりに売れた本らしい。
「アホ大学」は、大学としてふさわしい教育が行えていない低レベルの大学が多いという問題。「バカ学生」は、大学生とはおよそ言いがたいほど低学力の大学生がいるという問題を指している。・・・このふたつは、それぞれ関係はあるけど明確に別の問題だ。
バカ学生の問題は、大学の問題ではなく、高校、中学、小学校での教育に欠陥があるわけで、大学には直接関係がない。分数が理解できないない大学生なんていうのは・・・大学に入る時点ですでにバカ学生なのだから。
一方、アホ大学の問題は、ふたつの側面がある。ひとつは、大学の教育内容が低レベルな学校、言い換えれば教授陣のレベルの問題だ。人件費の面から、アルバイトに毛の生えたような講師ばかりを集め、一定の教育レベルを維持できていない大学や学部はかなりあると思う。こういう大学はやがて淘汰されていくべきだろう。
もうひとつの側面は、バカ学生しか集まらないために、中学や高校の補習のような授業からはじめなければ、大学教育を実施できない実情がある。これはバカ学生の問題と同根だから、高校、中学、小学校での教育欠陥に原因がある。
結局は、小中高の教育を立て直さないと、根本的な部分で、大学教育は改善しないわけだ。
つい先日、こういうことを理解できていない文科省の「マヌケ大臣」が、物事を混同して新設大学の不認可騒動を引き起こした。アホ大学のバカ学生、そしてマヌケ大臣・・・まあ、解散総選挙で民主党政権ではなくなるからどうでもいいけど・・・それにしても、田中真紀子ってなにをしに大臣になったんだろう?^^;;