雑誌「milsil ミルシル アリ」(2019年No.6 通巻72号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価428円)
今回の特集は「アリ ~その多様な生き方に迫る~」。身近な昆虫だから子供の頃はよく遊んだものだけど・・・最近は見たことがない。子供時代とは違って、地べたを見ることもなくなったからからなのか、都心にはアリが棲んでいないのか? 少なくとも減っているのは間違いないだろうな。
いま日本が必死に定着を防ごうとしている外来生物「ヒアリ」にも触れている。ヒアリは主にコンテナに紛れ込んで運ばれてくる。当然、大きな港から国内に広がるだろうから・・・事実、青海埠頭とか大井埠頭あたりから見つかっている。大井埠頭は家からそう遠くないので、ちょっと心配だ。鎖国でもしない限り、いつまでもずっと、水際で駆除し続けることはできないから、やがては日本中に広がるのだろうな・・・。
集団的、組織的に生活するアリの生態は、それだけとりだしてもたいてい面白い。

MOOK「NHKカルチャーラジオ 科学と人間 吉野彰 電池が起こすエネルギー革命」

NHKカルチャーラジオ 科学と人間
吉野彰
電池が起こすエネルギー革命

吉野彰著
(NHK出版:985円+税)

NHKのラジオ第2放送のコンテンツ「カルチャーラジオ 科学と人間」シリーズをテキスト化した書籍。ノーベル化学賞を受賞した吉野彰先生のテキストを読んだ。
全13回の放送で、最初の数回は「電池の仕組み」や「電池の歴史」といった入門編。次いで、リチウムイオン電池の開発秘話など、吉野先生の研究開発、商品化に関わるお話。最後はリチウムイオン電池が世の中に与えた影響、今後の社会にどう貢献していくかなどの総括という構成。
ラジオ番組のテキストなので、ラジオにはない図解があったりして平易にわかりやすく、なにより読みやすい。マスコミの報道は研究開発での業績が中心で、商品の実用化、商品化への動きはあまり触れられていなかったけど、企業人としての側面にも触れられていて興味深かった。

雑誌「BRUTUS 本屋好き。書を探しに、街に出よう!(2019-11-01号)」

amazonを利用するようになって、本屋に行かなくなった。電子書籍も読むようになって、ますます本屋に行かなくなった。かつては、自分の好みに合うラインナップを取りそろえるお気に入りの本屋というのがいくつかあって、頻繁にそこで本を買っていた。その本屋のことなら、隅から隅まで知っていたものだけど、月に一度も顔を出さなくなってしまった。
BRUTUSが紹介するようなこだわりとコンセプトを持った本屋って・・・書籍との出会いの場であって、その本屋でその本を買うこと自体がカッコイイと思えるような人向きなんだろうな。言い方を変えると、そういう本屋じゃないと、この時代生き残っていけないのだろう。
わたしのように、呼吸するように本を読む人間は、あまり、本屋という「場」の魅力を感じなくなってしまったように思う。
そういえば、本屋に行かなくなったもうひとつの理由・・・雑誌を読まなくなったから。若い頃は雑誌を読むことが仕事の一部だったけど、最近はぜんぜん読まない。BRUTUSを買ったのも、いつ以来のことか思い出せないや。

雑誌「milsil ミルシル リモートセンシング」(2019年No.5 通巻71号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「リモートセンシング」。地球観測衛星による宇宙からの観測や航空機観測について。地図づくりやGPSをはじめとして、農業・環境・防災・資源探査などさまざまな分野で活躍している。いつの間に打ち上げたのかと思うくらい、日本もリモートセンシングを行う人工衛星をたくさん持っている。
日常的に身近なのは気象衛星「ひまわり」だろうけど、身近すぎて現役なのが何号なのかも覚えていない。
もちろん、リモートセンシングそのものは各種センサーや観測機器によるもので、それが小型化・省電力化され、人工衛星に搭載可能となって実用化されたもの。ここでは紹介されていないけど、人工衛星に搭載したくても出来ない、観測機器もたくさんあることだろう。

雑誌「milsil ミルシル プランクトンの世界」(2019年No.4 通巻70号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「プランクトンの世界」。子供の頃から名前だけは知っているけど、プランクトンって、馴染みのある存在ではない。弱肉強食の食物連鎖の最底辺にいる存在で、小魚や海棲生物のエサという認識。そもそも、一種類の生物ではないから捉えどころがない。
「親子で遊ぼう! 科学冒険隊」コーナーのテーマもプランクトン。子どもたちの夏休みの宿題を意識した企画だろうけど・・・わたしは夏休みの自由研究でプランクトンを選んだことはない。海のある町に住んでいたし、顕微鏡も持っていたけど・・・なぜか選んだ記憶がない。今となっては推測だけど、たぶん、顕微鏡を覗いて、プランクトンの絵を描くのが面倒だったんだろうな。意外に緻密で、複雑な構造をしているから。

MOOK「イカロスMOOK 鉄道連絡船のいた20世紀」

イカロスMOOK
鉄道連絡船のいた20世紀

(イカロス出版:2,190円+税)
※古書を購入

以前、青函連絡船について調べたとき、戦前、北海道と南樺太を結んでいた航路があることを知った。気にはなったけど、ずっと放置していたけど、たまに利用する古本屋で、偶然このムックを見つけて思い出した。
青函、宇高、関釜、稚泊の四大連絡船について紹介しているので、稚泊連絡船について、余り多くのページは割かれていなかった。でも、一通りのことは書かれていたし、個人的な興味は満たされた。
最初は小樽と樺太の大泊の間を定期航路でつないでいたけど、稚内まで鉄道が開通すると、すぐに連絡船が開通した。さらにその後、稚内駅から港まで3kmほど鉄道が延ばされた。それだけ需要があったのだろう。
日露戦争で獲得した南樺太を、日本がどう経営していたのか、その一端が垣間見れて面白かった。
この「イカロスMOOK」シリーズ、前に航空機のムックを手にしたことがあるけど、なかなか興味深いラインナップを揃えているようだ。

雑誌「milsil ミルシル 島に渡った動物とヒト」(2019年No.3 通巻69号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「島に渡った動物とヒト」。琉球列島を中心に、海を渡って大陸から切り離された環境に生きることになった動物とヒトがどのように拡散し、環境に適応しながら進化してきたかというお話。
科博は、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」なるものを最近進めているので、その辺に関連しての企画らしい。今回の特集は琉球列島を中心にしているけど、広い意味では日本自体が島なわけで、こうした動物とヒトの移動が東西南北から長年行われてきた結果がいまの姿ということ。
郵送されてきたまましばらく放置してしまった。パッとめくった感じ、印象が少し変わった。活字が大きくなったり、デザインを変えたらしい。