雑誌「milsil ミルシル ようこそ!コケの世界へ」(2017年No.5 通巻59号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「コケ」。
いつものことだけど地味なテーマ^^; 最近は、どこにでもマニアックな女性がいるらしく、「コケじょ」「コケガール」などという呼び名もあるくらいなので、地味なテーマなどというと叱られるかも知れない。わたしも若かりし頃、わびさびの世界に関心があったので、それなりに見慣れた存在ではあるけれど、でも、正直いうとあまり興味がない。「万葉集」や「古今和歌集」などの歌に詠まれたコケの話などは、面白く読んだけれど・・・。
この号の記事で他に気になったのは、「斎藤報恩会貝類コレクション」に関するもの。現在、科博にあるとは知らなかった。というか、仙台の斎藤報恩会自然史博物館は閉館してしまったのか・・・。かつて20代の頃、仙台に遊びに行ったときに見に行こうとしたものの、同行者の反対で見に行けなかった博物館。地味な博物館だから仕方がないという気もするけど・・・そういうことが何度か重なり、以降、興味関心の異なる人間とはなるべく一緒に行動しないことにしている。

雑誌「milsil ミルシル 太陽フレア」(2017年No.4 通巻58号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は「太陽フレア」。
太陽の表面で起きる爆発(フレア)から、太陽風や放射線などが放出され、地球の極地で見られるオーロラの原因となる云々はよく知られたこと。この特集のメインは、そのフレアの大型版「スーパーフレア」。大量の放射線が地球に到達し、上空を飛ぶ飛行機では致死量に達するかも知れないという予測も・・・。地表では大丈夫らしいけど・・・。同時に、宇宙空間にある人工衛星をはじめ、地球上のエレクトロニクス製品が大ダメージを受け、情報インフラや電力などの生活インフラが壊滅するなど、恐ろしい影響があるらしい。
地震や台風といった、地球が引き起こす自然災害にすら対応できていないのに、太陽が引き起こす文字通りの天災にどう備えるか? まあ、いまのところ、太陽を観測して予測できるようになることを目指す・・・とのことだけど、予測できてからどうするんだろうか? 根本的な対策はあるんだろうか?^^;;

雑誌「milsil ミルシル 日本の深海底に眠る鉱物資源を探せ!」(2017年No.3 通巻57号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込定価420円)
今回の特集は海底資源。たまに、NHKが特番を放送しているけど、日本近海の海洋底にたくさん分布している海底熱水鉱床、無数に転がっているマンガンクラスト、マンガンノジュール、そしてレアアース泥について。これらが採算ベースで採掘されるようになると、日本は資源大国として経済的に潤うのだけど・・・。
でも、わたしは個人的に思うことがある。今後もこれまで同様にたくさんの資源を使い続けても良いものかと? 化石燃料の大量消費がGHGの大量放出を生み、気候変動という大きな問題ちなったように、新たな資源開発が新しい問題を生み出すのではないかと。できることなら、その辺も考慮して賢く実用化して欲しい。
第二特集は日本の国立公園。以前、日本の国立公園・国定公園について仕事でいろいろ調べたことがある。日本の国立公園には自然保護と観光利用の二つの目的が置かれているけれど、知床や小笠原など、自然保護をメインにした国立公園が増えているのは喜ばしいことだ。地元は観光誘致に必死なのかも知れないけど^^;;
でも、国立公園は予算があるからまだ良い。いま問題なのは、国定公園の方だろうな。自治体に予算がなく、至る所で老朽化した施設が廃墟となり果てはじめている。当然、自然保護への取り組みも大きく後退している。というか、放置されているというのが現状。日本の国力の衰えを象徴するような現状なんだよなぁ^^;;

MOOK「南方熊楠の世界」

南方熊楠の世界
(徳間書店タウンムック:714円+税)
※古書を購入

最近、仕事の関係で、いくつかまとめて南方熊楠についての本を読んでいる。
この本はビジュアル主体のムック本なので、読む部分が少なく、情報量としてはちょっと物足りない感じ・・・。でも、ビジュアルはかなり豊富で、本のサイズも大きいので、仕事的には役に立った。
出版されたのは2012年。内容的にもほぼ最新の研究成果が盛り込まれていた。章の立て方など編集方針もわかりやすく、熊楠の入門書としては良くできていた。
ただ、典型的な熊楠像を紹介しているだけなので、他の本を読んだ後では、なにも驚きもなかった。この本が悪いわけではないけど・・・そういう意味では、いちばん最初に読むべき本だったのだろう。

雑誌「kotoba コトバ 南方熊楠 「知の巨人」の全貌」(19号 2015年春号)

正直いって、こんな雑誌があること自体知らなかった。「多様性を考える言論誌」と冠して、英社が年4回発行する季刊誌。読み応えはあるけど、定価で1,440円もする。この号は2015年の春号なので、当然ながら古書を買った。
仕事の関係で、「南方熊楠」についての資料として読んだわけだけど・・・いろいろな著者が様々な視点から文章を寄せて、南方熊楠という「知の巨人」の実像を探し求めている。でも、いかに大特集とはいえ、様々な視点の記事を集めたが故に、かえって熊楠の全体像が捕まえにくい。それでなくても、捉えどころのない巨人なのに・・・^^;;
それでも、最近の熊楠研究の成果・・・脚色された様々な逸話の正しい内容など、いろいろと読んでみた成果はあった。でもなぁ、脚色された南方熊楠の方が断然おもしろくて好きなんだよなぁ^^;;
最後にどーでもいいことだけど・・・表紙の熊楠の写真、いろいろな書籍にも使われていて、熊楠を代表するポートレートだけど、体操の白井健三くんにそっくりだと感じるのは、わたしだけだろうか?^^;;

雑誌「milsil ミルシル 発生」(2017年No.2 通巻56号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込みの定価420円)
4月4日からはじまる企画展の前宣伝ということなのか、この巻の特集は「発生」。
わたしも含めて、動物はひとつの受精卵が分裂して、進化の過程をなぞった上で、いろいろな組織や器官を作り、一人前の身体ができあがったわけだ。これは中学や高校の生物の時間で習うことだけど、改めて考えると、ちょっとすごいことだと思う。最初から人間の形を形作る方が効率が良さそうなものを・・・。いずれ、人間より進化した生物が現れたとき、きっと彼らも同じことを思うのだろうと思う。
4月には企画展を見に行くことになるだろうけど、いったいなにが展示されるのだろう? 想像するに、あまり見ていて心地よいものは並びそうにない気がする。
他に気になった記事は、コガタアカイエカによる日本脳炎の記事。気候の温暖化で、デング熱やマラリアが日本に上陸するという話があるけど、日本には国名が冠された感染症があったじゃないか。しかも、根絶はできなかったものの、最低限の発症者に抑えることができた実績もある。デング熱、必要以上に恐れることはないという気もするけど・・・東京の住宅地には廃屋が増える一方・・・蚊の発生源はどんどん増えているんだよな^^;;

雑誌「milsil ミルシル だし」(2017年No.1 通巻55号)

国立科学博物館が発行している自然と科学の情報誌。(隔月年6回発行。税込みの定価420円)
この巻の特集は「だし」。
1月発行のタイミングなので、正月料理で活躍したであろう「だし」の特集なんだろうけど、一般の家庭でちゃんとだしを取って料理をしている家って、どのくらいあるんだろう? そもそも、正月のお節料理だって、自宅で作っている家庭は少ないだろうし・・・。
「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたけれど、その時の和食の定義にも、「うま味」を上手に使っているという点が上げられていたけど、うま味調味料でも上手に使えば定義にはかなっていると言うことなんだろうか。かくいう我が家でも、うま味調味料以外は使っていない^^;;
この特集には触れられていなかったけど、沖縄県の昆布の消費量は、国内でも有数で、かつては全国一だったこともある。琉球処分以降、薩摩藩に編入された琉球に、蝦夷地から大量の昆布が運ばれ、中国と朝貢貿易をした結果、沖縄で昆布が消費されるようになったと言うことらしい。特にだしとは関係なく、食材として定着してしまったのだろうか?