BOOK「化学のはたらきシリーズ4 衣料と繊維がわかる 驚異の進化」

化学のはたらきシリーズ4
衣料と繊維がわかる

驚異の進化

日本化学会企画・編集
井上晴夫、齋藤幸一、島﨑恒藏、宮崎あかね監修
佐藤銀平著
(東京書籍:1,500円+税)

仕事の資料として読んだ本。
衣服の歴史にはじまり、天然素材の特長などにも触れながら、中心的には化学繊維について解説している。この本が「化学」に関するシリーズなので、当然のことではある。
化学繊維の世界は広くて・・・知的工期心的には、仕事には関係のない部分がいろいろ面白かった。もちろん、仕事の資料としてもそれなりに役立ったけど。化学繊維は産業と密接に結びついていて、研究開発を行うのが民間企業であることが多い。そのため、この本でも具体的な企業名や商品名がたくさん登場する。たぶん、繊維産業の特徴だろうと思う。以前、身体が元気だった頃に、山登りで愛用していた「ゴアテックス」や「エントラント」なんていう名前もふつうに出てくる。
「衣料と繊維」ということなので、衣料以外の工業的な材料に使われる繊維類については全く触れられていない。そういう用途にこそ、最先端の科学技術分野が含まれるので、いろいろ面白い世界があるのだろうけど・・・。

BOOK「大村智物語 ノーベル賞への歩み」

大村智物語
ノーベル賞への歩み

馬場錬成著
(中央公論新社:900円+税)
※古書を購入

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授についての本。
似たような本を最近読んだけれど・・・細かいことはともかく、アウトラインだけでも記憶に留めておくために、類似書を2冊続けて読むのやよくやることではあるんだけど・・・先に読んだ『大村智 2億人を病魔から守った化学者』と内容が同じすぎる。と思ったら、著者が同じだった。しかも、あとがきに書いてあったけど、この本は前著の普及版という位置づけらしい^^;; 購入時にもう少し慎重に確認するべきだった。内容的には、こちらを読むだけで十分だった。
だからといって、別の著者の本をもう一冊読む気にはならないけど・・・^^;

BOOK「大村智 2億人を病魔から守った化学者」

大村智
2億人を病魔から守った化学者

馬場錬成著
(中央公論新社:2,100円+税)
※古書を購入

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授についての本。受賞から時間が経ち、古本の値段が下がってきたので、そろそろと思って読むことにした。仕事の資料というわけではないので、急ぐ必要もないんだけど。
日本人受賞者があまり多くはない生理学・医学賞だったので、受賞当時、マスコミ報道や北里大学のHPでいろいろ情報は得ていたけど、やはり、本にまとめられているとよくわかる。2億人を病気から救ったといわれる医療薬「イベルメクチン」を開発した。北里研究所の経営を建て直した。いつも小さなポリ袋を持ち歩き土壌サンプルを集めている。美術にも造詣が深く、女子美術大学を支援したり、私費で韮崎大村美術館を設立した・・・などなど、改めて話題が豊富な研究者だと実感した。

BOOK「元素周期表で世界はすべて読み解ける 宇宙、地球、人体の成り立ち」

gensosyuukihyoude元素周期表で世界はすべて読み解ける
宇宙、地球、人体の成り立ち

吉田たかよし著
(光文社新書:amazon:616円)
※Kindle版を購入

高校時代、「化学 I」は暗記科目的な要素が強かったのか、比較的得意科目だった。しかし、文系だったこともあり、「化学 II」からなんとなく苦手になった。
でも、わたしは周期律表の意味はちゃんと理解していた。何という本かは忘れてしまったけど、周期律表について解説した本を読み、並び順に意味について正しく理解していたように思う。もし、高校時代に量子化学という学問の存在を知っていたら・・・まじめに数学も勉強して、その道を目指したかも知れない。でも、幸か不幸か、文系を目指したので、化学も数学もちゃんとは勉強しなかった。というか、高校では何も勉強しなかった^^;;
量子化学、医学の道を進んだ著者が、実践的な視点から周期律表を解説していて、この本は久しぶりに興味深く読むことができた。さらには、アストロバイオロジー(宇宙生物学)の研究でも分子の振る舞いは重要な要素で、周期律表が役に立つというのだから、とても興味深い。
そういえば、ノーベル科学賞を授賞した根岸英一先生だったろうか・・・常に背広のポケットに周期律表を忍ばせ、いつでも見られるようにしていると言っていたのは・・・。
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そう言えば、原子番号113番の元素は、日本の理化学研究所仁科加速器研究センターのチームが合成に成功して、その命名権を得た。このニュースから半年ほど過ぎたけど、なんという名前になるのか、まだ続報はない。

BOOK「ノーベル賞の周辺 福井謙一博士と京都大学の自由な学風」

nobelsyounosyuhenノーベル賞の周辺
福井謙一博士と京都大学の自由な学風
米澤貞治郎/永田親義著
(化学同人:2,200円+税)
※古書を購入

数年前に資料として入手したけど、その時は時間が足りなくて読むのを見送った本。今年、京都大学を卒業し、名古屋大学で研究を進めた赤崎勇博士がノーベル物理学賞を受賞したので・・・この本を思い出して、読んでみた。
一昔前、「京都大学の出身者ばかりがノーベル賞を受賞し、どうして東京大学は・・・」という疑問がささやかれていた。もちろん、いまでは東大出身の研究者も受賞しているけど・・・そもそも、どの大学、大学院を卒業したか、どの大学で教授になったかなど、いろいろ複雑なので、最近はあまり注目されない傾向にある。それでも、ノーベル賞受賞者を輩出した大学には、「自由な学風」「自由な研究風土」というのが共通しているようだ。
そういう理由なのかどうかは知らないけど・・・でもやっぱり、京都大学と名古屋大学が目立っているよな^^;;

BOOK「マンガでわかる有機化学」

mangadewakaru-yuukikagakuマンガでわかる有機化学
結合と反応のふしぎから
環境にやさしい化合物まで
齋藤勝裕著
(SoftBankサイエンス・アイ新書:952円+税)

高校時代、受験に必要のない数学Ⅲ、化学Ⅱ、物理Ⅱの授業は苦痛以外の何物でもなかった。それでも、数学ⅡBの力があれば、物理Ⅱはなんとか乗り切れた。しかし、数学Ⅲと化学Ⅱ。特に化学Ⅱは、それこそトラウマになるほど苦労した。あまりに哀れと思ったのか、赤点続きでも補習や再テストなしで卒業させて頂いたけど^^;;
で、いまだに化学、特に有機化学は鬼門だ。そこで恥も外聞もなく、マンガで理解できるものならと、こんな本に飛びついてしまった。まあ、マンガといっても、図解が豊富というだけのこと。確かにふつうの本よりわかりやすいといえばわかりやすい・・・けど、絵解きすればわかりやすくなるというのは、ある種の妄想なんだよな^^;;

BOOK「人物で語る化学入門」

jinbutsude_kagaku人物で語る化学入門
竹内敬人著
(岩波新書:800円+税)
ISBN/ASIN:4004312376
※古書を購入

昨日一日で、東京→山形→東京→静岡という強行軍の移動をしなければならなかったので、時間つぶしに適当な本をと思ったけど・・・カバンに入れやすい新書・文庫本は、手元にこれしかなかったので・・・ある意味、仕方なく読んだ^^;;
この手の本は、古代ギリシャからはじまるものだけど、この本ではあっさり触れただけだった。そして、錬金術の時代については、ほとんど触れることすらなかった。そういう意味では、現代的な意味での「化学」を中心に据えているのだけど・・・その分だけ、教科書的なニオイが鼻についてしまった^^;
実を言うと、理科の中では化学がいちばん苦手な分野で、高校時代にも良い思い出がない^^;
この本でも、アボガドロという人名が出てきて、アボガドロ数やらモルやらが出てくると、高校時代を思い出して、ちょっと背中に汗をかいた^^;;
それでも最後までふつうに読めたのは、憶えなくてもよいということ、そして、読み終わった後にテストがないという気楽さ故だろう^^;