BOOK「磐田市香りの博物館年報 平成25~29年度」

先日訪問した磐田市香りの博物館から資料として頂いた年報。頒布されているものかどうかは不明。
地方の博物館は、予算やマンパワーなどの面で苦しい状況のところが多く、なかなか年報や紀要を発行出来ずにいるところも多いと聞く。そんな中で、磐田市香りの博物館はかなりしっかり活動している印象を受けた。
この年報では、博物館の沿革、活動(常設展・企画展、啓発普及、資料の収集・保存)、施設概要などを収録している。
特にこの博物館は積極的に企画展を開催し、近年も入場者数を伸ばしている。先日の訪問時にも、絵本とコラボした企画展を開催していて、チビッコを連れた家族連れで賑わっていた。駆け足ではあったけど、わたしも楽しく見学した。こういう企画展を考え、準備して実現するのは大変なんだよなぁ。
全116ページ。

BOOK「磐田市香りの博物館収蔵品目録」

先日訪問した磐田市香りの博物館から資料として頂いた年報。頒布されているものかどうかは不明。
磐田市香りの博物館は「香り」というテーマに特化したユニークな博物館で、決して大規模な施設ではない。特に展示スペースの約半分を企画展に割き、勢力的に企画展を開催している。言いかえれば、訪れる度に異なる内容の展示を見られる。体験展示にもちからを入れ、がんばって活動しているという印象の博物館だった。
どこの博物館も事情は同じだけど・・・常設展示のスペースは限られ、定期的に展示品の入れ替えはあるものの、収蔵品の極一部しか見ることができない。そういう時に、こういう収蔵品目録が役に立つ。すべてではないけど、写真を見られるのはありがたい資料だ。
全72ページ。

BOOK「国立科学博物館 特別展 恐竜博2019」図録

先月見にいった国立科学博物館の特別展「恐竜博2019」の図録。価格は2,200円(税込)。184ページ。
わたしはあまり熱心な恐竜ファンではないけれど、この図録は久々のヒットだった。
北海道むかわ町で出土した大型恐竜「むかわ竜(モササウルス類)」についての解説がお目当て。これで交通の便が悪い鵡川町まで見に行く必要もなくなった。
読んでみると、恐竜がどういった動物であったかという恐竜像が、この50年間にどう変遷してきたのか、その研究史が面白かった。
恐竜ほどではないけど、わたしも古い人間なので・・・子供の頃の恐竜のイメージは、愚鈍な変温動物という、ただただ巨大なトカゲというイメージだった。いまでは、羽毛恐竜だ恒温動物だ、抱卵・子育てをしただのとずいぶんイメージが変わってきた。
それだけ研究が進んだのだろうけど・・・ここに書いてあることも、そのうち時代遅れになっていくんだろうか。

BOOK「国立科学博物館シンポジウム 大都会に息づく生き物たち 附属自然植物園の生物相調査より」パンフレット

1月27日(日)科博の上野本館で開催されたシンポジウムのパンフレット。
東京白金台に広がる自然教育園は、都市緑地の生物相のモニタリングポストとして活用されてきた経緯があり、今回の調査は2000年以来の大規模調査。2016~2018年の3年間に渡って実施された。
シンポジウムでは、その調査結果の概要が発表され、生物相の時代的な変化や、外来種の侵入状況、新種の発見等について紹介された。この冊子は、一般向けの中間報告的なもの。シンポジウム参加者には配布されたもの。より専門的で詳細な調査報告は、「園報」として別途つくられるのだろう。
このテーマのミニ企画展が、3月9日(土)~5月12日(日)、白金台の自然教育園で開催予定。桜のシーズンも含まれているし、久しぶりに出かけてみようかな。

BOOK「国立民族学博物館 開館40周年記念特別展 ビーズ つなぐ・かざる・みせる」図録

2017年に大阪の国立民族学博物館で開催された特別展「ビーズ つなぐ・かざる・みせる」の図録。価格:1,100円+税。B5変形、136ページ。
ビーズは、人類が最も早く手にした装飾品なのだとか。いまではプラスチック製のものが身近にいくらでもあるけど、植物、貝、動物の歯や骨、石、ガラス、金属など多彩な材料から作られた。中には、虫の羽なんていう変わり種のものもあるし、スズメバチの頭そのものをビーズ玉にしたものまである。なにをもって「ビーズ」と定義するかにもよるわけだけど・・・飾り玉、数珠玉、トンボ玉など、貫通した穴にヒモを通せる物を総称するらしい。
大した技術を持たない時代に、貝や石を加工して装身具を作るというのは、なかなかの美意識ともいえるし、執念とも思えるものすごい情熱を感じさせる。当然、貴重なものであったろうし・・・そうなると文化的にいろいろな意味を持ってくる。権威や身分の象徴であったり、民族としてのアイデンティティであったり、愛情表現であったり・・・。そして、より珍しくて美しいものが欲しいという欲求は、交易によって他地域の産物を入手するしたり、技術移転ということにもつながる。
そういえば・・・最近はあまり見かけなくなったけど、子どもの頃に読んだマンガに「人食い人種」の酋長なんかが出てくると、たいてい首飾りのように人骨で身体を飾り付けていた。あれがどのように加工されていたのかは知らないけど、ヒモを通せるように穴を貫通させてつないでいたのだとしたら、あの人骨もビーズの一種といえるかも知れない。
もうひとつ・・・最近はあまり見かけなくなったけど、「珠暖簾(たまのれん)」という、邪魔くさいだけのものがあったよな^^;; 身につけるものではないけど、あれもビーズの一種だろう。

BOOK「大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史」図録

東京都美術館(2015年6月)と神戸市立博物館(2015年9月)で観た企画展の図録。たまたま古本屋で見つけ、安かったので購入した。新品同様の美品で、600円(税込)は買い得だった。
上野でも神戸でも、どちらも混雑していて、じっくり展示を見る余裕すらなかった。2回観たので、計40点くらいに絞り込んで、気になるものだけ順番待ちをして観たはずだけど、改めて図録を見ると、意外にもよく憶えていることに驚いた。やっぱり、実物を直に見るときの印象は強いらしい。
当日スルーしてしまった品々も改めて確認すると、スルーした理由まで思い出せた。日本人であるわたしには、やはり西洋の歴史や文化に馴染みが薄く、厳選されたであろう100点の中でピンとこないものがけっこうある。図録を読むと、その展示品にどういう歴史を語らせたかったのかが解り、なるほどなとは思う。それでもやっぱり、その展示品から感じる存在感なんかは、ヨーロッパ人のそれとは違うのだろう。こればかりは文化的背景が違うのだから仕方がない。
日本から選ばれたのは「縄文土器」。世界最古の土器文化だから、これは納得がいく。他にはないのかという気もするけど、ありそうでいて意外にない。ユーラシア大陸の端っこで、あまり世界との関わりが少ないのは確かだし・・・。
それにしても、大英博物館、行ってみたいなぁ。1週間くらい通って、じっくり見たいものだが・・・。

BOOK「国立科学博物館 特別展 人体 神秘への挑戦」図録

先日見た国立科学博物館の特別展「人体 神秘への挑戦」の図録。価格:2300円(税込)。184ページ。
当初は購入する予定はなかったのだけど、会場があまりにも混雑して、展示をじっくり見ることができなかったので・・・結局、購入することにした。平日とはいえ、ジャイアントパンダのシャンシャンがいて、桜が満開で、学校が春休みのタイミングで行ったのが間違いで、まあ仕方がない。
人体に対する科学的アプローチの歴史、人体の各部位・機能を展示の章立て順に解説している。展示で見落とした文献なんかを確認するのには役に立った。
でも、ちょっと物足りない点もある。NHKスペシャル「人体~神秘の巨大ネットワーク~」と連携した特別展なので、会場には番組で放送されたCG映像などいくつもの映像展示があった。それら映像展示がこの図録にはぜんぜん取り上げられていない。著作権とか、映像が完成するタイミングと印刷のタイミングとか、いろいろ理由があるのだろうけど・・・。まあ、番組はすべて録画してあるしな。
展示物は基本的にみな取り上げられているので、人混みの中、しっかり見ることができなかったものを確認することはできた。解説パネルの内容がすべて掲載されているわけではないだろうけど、読み応えもあった。