BOOK「涼宮ハルヒの驚愕」(前編・後編)

suzumiyaharuhinokyougaku涼宮ハルヒの驚愕(前編・後編)
谷川 流著
(角川文庫:1,200円+税)
ISBN/ASIN:4044292102

2007年に前巻の「涼宮ハルヒの分裂」が出てから、長いこと、なぜか放置プレイ状態だった涼宮ハルヒシリーズの続巻がようやく出た。もう、いまさら読む必要もないと思っていたけど、amazonのランキングでずっと上位にいたので、つい予約して購入してしまった。2冊セットに対してISBN/ASINコードが付いていて、それぞれの背表紙にはISBN/ASINコードとバーコードは印刷されていない。
suzumiyaharuhinohiwa初回限定版で、「涼宮ハルヒの秘話」というオマケの小冊子が付いてきた。
一度読み始めたけど、前の話がどんなかだったか、完全に忘れていたので・・・男だとばかり思っていた佐々木という登場人物が、最後の最後に女の子だとタネ明かししたくらいしか覚えていなかったので、仕方なく、前巻の「涼宮ハルヒの分裂」から読み直した。
前巻とこの巻には、かなりブランクがあったわけだけど・・・なんとなく、文章がぎこちなくなっているというか、無理して書いているという感じがした。キョンのモノローグでのボキャブラリーが、いままでと違う感じがする。
さて、この一連のお話は、キョンたちが高校二年生になったばかりのお話だけど、このシリーズ、高校を卒業するまで続くのだろうか?^^;; もし、ハルヒが本当の主人公であるならば、あるいは第一ヒロインであるならば、二年の学校祭をどうするのか興味があったのだけど・・・。

BOOK「涼宮ハルヒの分裂」

suzumiyaharuhi-09涼宮ハルヒの分裂
谷川流著
(角川スニーカー文庫:514円+税)
ISBN/ASIN:4044292096

「涼宮ハルヒ」シリーズの最新刊・・・アニメも終わってブームは去ってしまったのかも知れないけど、久しぶりに読んだ。体調が悪くて伏しているときは、この手の本が気楽でいい^^;
何となく微妙に文体が変わったような気がしないでもないけど、まあ、いつもの「涼宮ハルヒ」シリーズだった。
しかし、これといって盛り上がりもないままに、「涼宮ハルヒの驚愕」につづく、と一行書き残して終わってしまった。こんなにだらけたストーリーで1冊終わってしまうなんて、こっちの方が驚愕だ!^^;

BOOK「涼宮ハルヒの憤慨」

suzumiyaharuhi-08涼宮ハルヒの憤慨
谷川 流著
(角川スニーカー文庫:514円+税)
ISBN/ASIN:4044292086

実は、この「涼宮ハルヒ」シリーズの8冊は、3回に分けて買った。・・・最初は新大久保の小さな書店で最新刊を1冊。次いで埼玉の東上線志木駅の駅ビルの大きな書店で平積みされていた5冊。最後は欠けていた2冊をJR大森駅の駅ビルの大きめの書店で買った。
まだライトノベルを書店で買うのにはなれていない。・・・やっぱり、50前のおっさんが買う本ではないしなぁ^^;;
でも、これだけ人気のあるシリーズだと、書店で平積みにされているから発見しやすいので、買いやすいのは確かだ。ただ、ほかにどんなシリーズがあるのかなど、書店で物色する勇気はまだない^^;
それはさておき、「憤慨」だけど・・・パワーダウンは否めないと思う。ひとつは、ハルヒというキャラの薄っぺらさがあって、行動の基準というか、方向性がワンパターンだということ。だから、似たようなお話の二番煎じのようになってしまう。もちろん、そのハルヒに対応する周囲の動きが異なるから、別のお話としては成り立っているけど・・・最後にキョンの胸中が、ヤレヤレなのか、ニヤニヤなのかのか、してやったりといった感じなのか、そんな違いしかないパターン化が顕著になってきた。

BOOK「涼宮ハルヒの陰謀」

suzumiyaharuhi-07涼宮ハルヒの陰謀
谷川 流著
(角川スニーカー文庫:600円+税)
ISBN/ASIN:4044292078

シリーズ7冊目。
タイムトリップでちょっと趣向をこらしたようだけど、あまりわくわくする話ではなかった。やはり、マンネリ化してきているらしい。・・・もしかすると、読み始めたときのインパクトが大きすぎた反動かもしれないけど。
でも、後付けの設定でよくぞ思いついたなという展開ではあるけど、こういうタイムトリップなどを繰り返すと、ストーリー展開にいろいろな制約を与えがちだけど、ちゃんと先の展開の構想はあるのだろうか?^^;
学園祭など、学校行事も一通り踏みながら進んできているけど、この密度で進んでいくと、高校卒業までは続きそうもないのだが・・・。まあ、作者の力量次第ではあるけど^^;

BOOK「涼宮ハルヒの動揺」

suzumiyaharuhi-06涼宮ハルヒの動揺
谷川 流著
(角川スニーカー文庫:514円+税)
ISBN/ASIN:404429206X

シリーズも6冊目になり、少したるんできた感じがする。短編集なので仕方がないのかも知れないけど。
キャラクターの魅力で引っ張ってきた力も薄らいでくるし、まあ、仕方がないのかもしれないけど・・・。
各編とも、いわゆるライトノベルとして真っ当というか、キョンたちが高校生として普通に暮らし、いろいろ体験して成長しているシーンを描いているんだろうけど・・・シリーズ全体から見ると、意味なく増やしすぎた小さな伏線をこまめに回収しておこうということなのかも知れない。深読みすると、完結に向けてなにか仕込んでいるんじゃないかという気がしないでもないけど・・・これといった伏線には気が付かなかった^^;;

BOOK「涼宮ハルヒの暴走」

suzumiyaharuhi-05涼宮ハルヒの暴走
谷川 流著
(角川スニーカー文庫:514円+税)
ISBN/ASIN:4044292051

ますます、ハルヒがイヤな女に思えてきた^^; 物語の発端となるワガママな存在に成り下がってしまった感じがする。中盤でこんな感じになると、そのうち、「涼宮ハルヒシリーズは『憂鬱』しか認めない!」という原理主義者が誕生してしまいそうだ^^;;
そもそも、ハルヒが何かを言い出して、いろんなどたばたが始まるにもかかわらず・・・実は、ハルヒは蚊帳の外で何ひとつ行っていないし、経験も目撃もしていない。振り回すだけ振り回して、その結果、何ひとつ得ることなく、相変わらず欲求不満に陥っている女。それがハルヒだったりする。
それに対して、長門やみくるちゃんはわかりやすいキャラだと思う。だから、長門の人気が高いのも頷ける。でも、ストーリー展開で、長門への依存が高すぎやしないか?^^;

BOOK「涼宮ハルヒの消失」

suzumiyaharuhi-04涼宮ハルヒの消失
谷川 流著
(角川スニーカー文庫:514円+税)
ISBN/ASIN:4044292043

涼宮ハルヒって、物語に登場した瞬間から、超わがままセカイ系女ではあったけど・・・よくよく考えると・・・かなりイヤな女ではないかと思い始めた^^; 同時に、キョンがこのシリーズの本当の主人公であることも再確認した。基本的に、キョンはすべてに立ち会い、すべてを知っているけど、ハルヒは何も知らない。小泉くんたちも、実はすべてを知っているわけではない。やはり、中心はキョンにある。まあ、キョンのモノローグで書かれているんだから当然ではあるけど。
この巻では、そのハルヒがいなくなってしまうので、その辺がわかりやすい。ハルヒのいない世界って、意外にいいんじゃないかと。
それに、感情のある長門も悪くはないし・・・。あの、万能ともいえる能力がなくなっているのは残念だけど。

BOOK「涼宮ハルヒの退屈」

suzumiyaharuhi-03涼宮ハルヒの退屈
谷川 流著
(角川スニーカー文庫:514円+税)
ISBN/ASIN:4044292035

このシリーズは、主人公であるキョンのモノローグと会話だけで成り立っているから、このことばかりが気になる。でも、よく考えると、こういう構成がやりやすい設定になっている。
キョン以外の主要登場人物は、基本的に何を考えているのかわからない人間ばかりだ。自分の考えを人に示す必要のない超わがままセカイ系女、心があるのかどうかさえ不明な宇宙生命体、禁則事項に縛られて肝心なことは何もしゃべらない未来人、理屈くさいにも関わらずうさんくさい超能力者。ひとりだけ、未来人のみくるちゃんは、何を考えているのか想像できるキャラだけど・・・ストーリーの展開には重要な役目を負っていない。
かなりよく考えられている小説のようだ。だけど、その結果としてハルヒの人物像に肉付けをしにくいから、どうにもハルヒだけが置いて行かれているのではないか。もし、このシリーズが完結を迎えるとしたら、ハルヒがどう成長してきたかを示さなければならないと思うのだけど、そのへんを上手く表現できるんだろうか?