BOOK「講座・日本技術の社会史 第三巻 紡織」

講座・日本技術の社会史 第三巻
紡織

編集委員:甘粕健、網野善彦、石井進、黒田日出男、田辺昭三、玉井哲雄、永原慶二、山口啓二、吉田孝
(日本評論社:2,900円+税)
※古書を購入

仕事の資料として読んだ本。
なかなか手ごろな本が見つからず、いろいろ探したあげく、ようやくこの本に行き当たった。繊維産業は、かつて日本の花形産業で、明治期以降、外貨をたくさん稼ぎ出していたにもかかわらず、いまではまともな出版物を探すのに苦労するとは・・・。
この本は、先史時代からの日本の製糸、織物について解説していて、すごい本であることに間違いはないんだけど・・・わたしが必要とした情報は近代の製糸・紡績についてなので、後半3分の1くらいしかページが割かれていなかった。この本は近代の機械制紡糸・紡績への移行まで。大正・昭和期についてはまったく触れられていない。しかも、残念ながら、この本のシリーズでは紡織に関する続巻はない。
戦後の化学繊維の時代の資料を別途探さないといけないかも知れない・・・。
巻末の「特論」の「日本の織機」の項が、意外に役に立った。

BOOK「図解・燃料電池自動車のメカニズム 水素で走るしくみから自動運転の未来まで」

図解・燃料電池自動車のメカニズム
水素で走るしくみから自動運転の未来まで

川辺謙一著
(講談社ブルーバックス:900円+税)
※古書を購入

わたしは運転もしないし、必要性もあまり感じないので、クルマに興味がない。でも、仕事柄、燃料電池車について少し勉強しておこうと思い、読んでみることにした。正確に言うと、古本屋でたまたま見つけたのでそういう気になった。
燃料電池そのものについてはそれなりに知識があったので、非常にわかりやすく読んだ。タイトルが示すような、燃料電池車の仕組みだけではなく、開発の歴史などにもページを割いていた。明確な目的があって読んだわけではないので、こういう総合的な解説はありがたい構成だった。
ひとつだけ不満な点があるとしたら、コストパフォーマンスやエコ性能あたりが明確ではないという点。この本に限ったことではないけど、そういう点まで含めて燃料電池の性能を明確に示している本には出会ったことがない。もちろん、燃料となる水素の供給などが進化途上にあるから、明確にはいえないんだろうけど・・・。
燃料電池車について、トコトン知りたいというわけではないけど・・・水素の生産という意味では、そろそろ人工光合成の本でも読まなければならないのかな・・・わたしにとって、有機化学は鬼門なんだけど^^;;

BOOK「磁石の発明特許物語 六人の先覚者」

jisyakunohatumei磁石の発明特許物語
六人の先覚者

鈴木雄一著
(アグネ技術センター:2,000円+税)
※古書を購入

仕事の資料として読んだ本。
明治時代、先端的な鉄鋼技術を西洋から輸入しはじめたばかりの頃、日本の磁石鋼の研究はすでに世界の先頭を走りはじめていた。以来、日本のお家芸的な技術として発展してきた。しかし、太平洋戦争中に技術力は逆転し、戦後再び世界の先頭に並び立つわけだけど、それまでにはけっこうな時間がかかった。
この本を選んだのは、主に加藤与五郎博士とその弟子である武井武博士が生みだした「フェライト磁石」みついて興味があったから。
このフェライト技術は、現在のTDKが事業化して成功を収めたけど、特許訴訟など紆余曲折があった。明治の頃から、知的財産権が国際的に機能していて、日本の技術導入あるいは技術輸出に大きな意味を持っていたというのは・・・豊田織機など他の事例でも、読んでいて非常に面白い。

BOOK「トコトンやさしい フェライトの本」

tokotonyasasii_ferrite今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしい フェライトの本

谷腰欣司著
(日刊工業新聞社:1,400円+税)
※古書を購入

仕事の下調べとして読んだ本。古書を買ったけど、売り上げカードが挟まったままの新品だった。
フェライトは、酸化鉄を主成分とするセラミックスの総称で、東京工業大学の加藤与五郎と武井武によって1930年に発明された日本発の技術。セラミックスなので、様々な形状のものが作りやすく、強磁性という特性を活かして様々な分野で使用されている。
この発明を世界ではじめて事業化し、フェライトコアの生産を始めたのが東京電気化学工業株式会社・・・現在のTDK株式会社。今では見かけなくなってしまったけど、かつての「カセットテープ」や「ビデオテープ」の技術にも使われていた。磁気テープの時代が去っても、TDKがフェライト関係のトップ企業であることに変わりはない。

BOOK「わかりやすいセラミックスのはなし」

ceramicstohaわかりやすいセラミックスのはなし
澤岡昭著
(日本実業出版社:1,300円+税)
※古書を購入

仕事の下調べとして読んだ本。
予想したとおり、一般的なやきもの、陶器、磁器などの違いからはじまり、様々なセラミックスの最新応用例を紹介してくれている。
なのだけど、エレクトロニクスや機械など高度な分野で使われるの部品類の紹介、医療や航空宇宙産業で欠かせないセラミック・・・これらも重要なセラミックスの実用例なんだけど・・・わたしが求めていた知識はぜんぜんどこにも、みじんにも出てこなかった^^;; やっぱり、こういう一般書では扱われないジャンルなんだろうか? そんなにニッチなジャンルではないと思うのだが・・・。
まあ、それでも、基本中の基本部分はほぼ理解した。
もう一冊くらい、ターゲットに近そうな専門書を読む必要がありそうだ・・・。

BOOK「技術の系統化調査報告 共同研究編 第8集 2015年3月」

keitoukachousa08技術の系統化調査報告 共同研究編 第8集 2015年3月
国立科学博物館
北九州産業技術保存継承センター

●液晶ディスプレイ発展の系統化調査(武宏)
※国立科学博物館産業技術史資料情報センターのHPからPDFをDLできます。

特に仕事には関係しない資料だけど、たまたまいただいたので、興味の任せてパラパラと読んでみた。専門的なことはよくわからないけど、液晶ディスプレイの技術的変遷はなんとなく理解できた。いまの生活に液晶ディスプレイは欠かせない存在だけど・・・あまりにも生活がディスプレイに依存しすぎていて、個人的にはちょっと怖い気がしている^^;;

BOOK「体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ 第3版」

taikeitekinimanabu体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ 第3版
神崎洋治/西井美鷹著
(日経BP社:1,900円+税)
※古書を購入

最近、銀塩写真について勉強したので、仕事には関係がないんだけど、ついでに読んでみた。
カメラはレンズとシャッターが進化し、エレクトロニクス技術を取り入れ、AE、AFの方向へと進化していった。同時に写真フィルムも進化した。カラーフィルムが作られ、リバーサルフィルムなども作られた。欠片とフィルムの進化が相まって、写真はどんどん美しくなり、手軽になり、楽しい存在になっていたことは疑いようもない。
そして記録媒体のデジタル化。これでデジカメが完成するけど、光学部分は銀塩写真の延長に過ぎない。だから、この本の半分はデジカメ以前の基本的な内容。ただしデジカメは、ソフトウェアというかたちで新しい能力を得ることで・・・いままで、PC上で行っていたレタッチなどをデジカメの上でできるようになったり、デジカメならではの進化も目を見張るものがある。

BOOK「技術の系統化調査報告 第17集 2012年8月」

keitoukachousa17技術の系統化調査報告 第17集 2012年8月
国立科学博物館

●情報用紙製造技術の系統化(飯田清昭)
●ガス機関技術の系統化調査(岩渕文雄)
●テープレコーダーの技術系統化調査(君塚雅憲)
●カラーネガフィルムの技術系統化調査(久米裕二)
●接着剤技術の系統化調査(柳澤誠一)
※国立科学博物館産業技術史資料情報センターのHPからPDFをDLできます。

仕事に関連していただいた資料。すべてを読んだわけではないけど、たまたま関心のあるテーマが含まれていたので、仕事に関係しない部分もチョロチョロ読んで、いろいろ興味深かい点が多々あった。