BOOK「和食の知られざる世界」

和食の知られざる世界
辻芳樹著
(新潮新書:720円+税)
※古書を購入

和食が世界遺産に登録されてから、この手の本がたくさん出て、わたしも何冊か読んだ。でも、こころの奥底でよく分からない違和感を感じていた。というのも、そもそも「和食」というのがなんなのかよく分からないから。世界遺産への登録理由自体がよく分からないというか、わたしの食生活とはかけ離れていてピンとこない。でも、テレビニュースでは大騒ぎしていたし、最近でも和食が世界中でブームになっているとかいってはしゃいでいる。さらには、外国で供される和食が、日本のそれとかなり違うことを大笑いする番組なんかもある。
この本は辻調理師専門学校の校長にして辻調グループの代表が書いた本だけど、そもそも和食の定義がハッキリしない。いわゆる一流どころの料理店やその料理人の話が良く出てくるけど、そういうところで出される料理が和食なのだとしたら、わたしは人生の中でほとんど和食を食べたことがない。きっと、モンゴル料理を食べた回数より少ないはず。
そういってしまうと身も蓋もないので、出汁と醤油、味噌で味付けしたものが和食だと乱暴に定義するなら、日常的に食べているのだろうけど・・・でも、この本を読んでも、こころの奥底にある違和感はなんら薄まることはなかった。