BOOK「シュピーゲルシリーズ13 テスタメントシュピーゲル 3下」

シュピーゲルシリーズ13
テスタメントシュピーゲル(第3下巻)

冲方丁著
イラスト:島田フミカネ
(角川スニーカー文庫:amazon:855円)
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佳境に入って盛り上がり続け、すぐに続けて下巻も読まなければ気が済まない感じで下巻に手を伸ばした。
最後の予備電線をめぐる特甲猟兵と特甲児童たちの攻防。涼月を中心に、夕霧、陽炎、乙が見事な連係プレイ。皇、螢、雛の三人もちゃんと連携している。特殊な文体も馴れてくるとスピード感があってなかなか良いと感じる。
MSS副官ニナは、第二作戦部隊まで加えた寄せ集めの全軍を掌握して最後の攻勢へ。今後の新しい体制をなんとなく予感させる急成長ぶり。かなり深刻な状況だったはずだけど・・・意外に早く鳳が復帰した。ここに雛がいないのがちょっと残念だ。「テスタメント」に入ってから、どうにも雛がかわいくて仕方がないんだよな^^;
ここまで蒸気機関車が活躍するとは思わなかったけど、核心的な役割を無事に果たした。でも、よく考えると、軌道幅はどうなっているんだろう? 狭軌の日本製機関車がそのまま走れるんだろうか・・・なにか細工をしたという設定があったかどうか忘れてしまった。
それにしてもうんざりするくらいの波状攻撃。敵の車両やアームスーツ一台一台、敵兵の一人ひとりについて、すべて個別に描写している気配。しかも、けっこう生臭い。テロリストはともかく、命令に従っているだけの正規軍の兵士まで殺してしまって良いものだろうか?
戦闘に次ぐ戦闘を抜けて事件の収束・・・いままで起きたいくつもの事件やテロの関連性も謎解きされ、それぞれが抱えていた因縁も払拭され・・・最後はみんなハッピーエンドではあるけど、ちょっとほろ苦い感じも。なんか、高校を卒業したときのような感覚^^; でも、特甲少女たちに明るいふつうの未来があることで、かなり救われた気分。
本当に満足した。久しぶりに読み応えがあった。・・・そうか、去年の夏に完結したばかりなのか。早く、アニメ化されないかな。
<完結>