BOOK「有害化学物質の話 農薬からプラスチックまで」

有害化学物質の話
農薬からプラスチックまで

井田徹治著
(PHPサイエンス・ワールド新書:940円+税)
※古書を購入

最近、プラスチックゴミによる海洋汚染が問題になり、世界中のマスコミでキャンペーンが行われているらしい。欧米の何らかの筋の利権争いという感じもするけど・・・今後、サンマのはらわたは食べられなくなるような気もする。そのプラスチックゴミ問題を含む、化学物質全般による環境汚染と健康被害についての本。といっても、主役はダイオキシン類とPCB。他にもDDTや、TBTなんかが出てくるけど、これといって、特に目新しい情報もなかった。
戦後の日本では、一時期、科学に対する信仰がすごかった時期があり、PCB汚染などは今なお濃厚なのではないかと思うけど・・・こういう話になると、どの本を読んでもよくわからない。タバコの副流煙が原因で、日本国内だけでも年間1万人が死んでいるという説などは大手をふるってまかり通っているけど、DDTやPCB、そしてダイオキシン類の残留汚染で何人死んでいるのかなど、ぜんぜん聞いたことすらないんだよな・・・。それどころか、日本では「ダイオキシンの毒性なんて気にするほどではない」なんていう風潮すらあるわけで・・・。
この本のまとめ部分もそうだけど・・・「子どもたちにきれいな環境を残そう」という考えには賛同する人が多いだろう。でも、こういう一文を読むといつも思うんだけど、実際には、次の世代のことなんて誰も考えていないんじゃないかと。せいぜい、タバコというスケープゴートを叩いて、意識が高い人間の振りをするのが精一杯ということなのだろう。