BOOK「国立民族学博物館 開館40周年記念特別展 ビーズ つなぐ・かざる・みせる」図録

2017年に大阪の国立民族学博物館で開催された特別展「ビーズ つなぐ・かざる・みせる」の図録。価格:1,100円+税。B5変形、136ページ。
ビーズは、人類が最も早く手にした装飾品なのだとか。いまではプラスチック製のものが身近にいくらでもあるけど、植物、貝、動物の歯や骨、石、ガラス、金属など多彩な材料から作られた。中には、虫の羽なんていう変わり種のものもあるし、スズメバチの頭そのものをビーズ玉にしたものまである。なにをもって「ビーズ」と定義するかにもよるわけだけど・・・飾り玉、数珠玉、トンボ玉など、貫通した穴にヒモを通せる物を総称するらしい。
大した技術を持たない時代に、貝や石を加工して装身具を作るというのは、なかなかの美意識ともいえるし、執念とも思えるものすごい情熱を感じさせる。当然、貴重なものであったろうし・・・そうなると文化的にいろいろな意味を持ってくる。権威や身分の象徴であったり、民族としてのアイデンティティであったり、愛情表現であったり・・・。そして、より珍しくて美しいものが欲しいという欲求は、交易によって他地域の産物を入手するしたり、技術移転ということにもつながる。
そういえば・・・最近はあまり見かけなくなったけど、子どもの頃に読んだマンガに「人食い人種」の酋長なんかが出てくると、たいてい首飾りのように人骨で身体を飾り付けていた。あれがどのように加工されていたのかは知らないけど、ヒモを通せるように穴を貫通させてつないでいたのだとしたら、あの人骨もビーズの一種といえるかも知れない。
もうひとつ・・・最近はあまり見かけなくなったけど、「珠暖簾(たまのれん)」という、邪魔くさいだけのものがあったよな^^;; 身につけるものではないけど、あれもビーズの一種だろう。