BOOK「菜の花の沖(三)」

菜の花の沖(三)
司馬遼太郎著
(文春文庫:552円+税)
※古書を購入

サトニラさんとの合弁で「高田屋」を起こし、借りた船を加えて4艘まで拡大した。そして念願の巨船「辰悦丸」(千五百石)を新造し、ついに松前・箱館への航海を果たした。江戸時代を通して千石を上限として規制されていたはずだが・・・。
嘉兵衛はこんなに急成長して良いのかと思うけど、久宝丸と昌徳丸(各八百石)の2艘を新造し7艘体制になった。松前で嘉兵衛は、初期の江戸探検家・最上徳内と知り合った。蝦夷をめぐる世界情勢と幕府の動き・・・嘉兵衛が拠点としたい箱館の発展に向けての時流・・・。幕府の蝦夷地調査団の船頭として久宝丸で厚岸まで足を伸ばし、ついにアイヌとも会うことができた。帰りは酒田に寄港しただけの沖走りで兵庫に戻った。
嘉兵衛の3度目の蝦夷航海はその冬のこと。嘉兵衛はちょっと無謀ではあるけれど、沖走りや冬季航海を開拓してしまったわけだ。