国立科学博物館 企画展 標本づくりの技 職人たちが支える科博(東京・上野公園)


「昆虫」以来のかはく。仕事で上野に来たついでに、かはくの企画展を見てきた。
博物館に展示されている、あるいは保管されている「標本」を作るための、様々な技術を紹介している。何気に見ている展示だけど、それぞれの標本にはいろいろな配慮と工夫、そしてテクニックが駆使されているということ。とくに、対象分野が多岐にわたるかはくでは様々な標本を扱うので、この展示でも様々な技術が紹介されている。まあ、見る方としては、関心があるか、面白いかどうかといった視点でしか見ていないんだけど^^;;
標本作りも、ある意味では「匠の世界」ではあるけど、やはりここでも後継者不足の状態だという。そもそも、こういう職業があること自体、認知されていないだろうから当然のことといえる。
早良朋のマンガ『へんなものみっけ!』(小学館)とコラボしている。

BOOK「数字で救う!弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。」

数字で救う!弱小国家
電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。

長田信織著
イラスト:紅緒
(電撃文庫:610円+税)
※古書を購入

数学者を祖父に持ち、大学で数学を学んだナオキ。諸事情あって就職に失敗したためアルバイト暮らし。引っ越し屋のアルバイト中、エレベーターの事故で・・・異世界に転生してしまった。転生先は、ファベール王国。軍事力、経済力共に貧困で、近隣諸国から圧迫を受け、正に隣国と戦争がはじまろうとしていた。国王は病床にあり、第一王女ソアラが国政を代行しているが、重臣たちは目先のことに目を奪われ、問題の本質を見ようとしない。そのソアラ王女の下、ナオキは数学を使って国を救う手伝いをすることになった。
読んでいて、常に「無理矢理」感がつきまとった。はっきりいって、数学が邪魔をしている。無理矢理、数学を小説に持ち込んだために、身の回りの例を持ち出したりして、小説としての完成度を下げている。
そもそも、ファベール王国の場合、数学や理論的思考以前の問題で、国王以下、老害はびこる蒙昧な体制にこそ問題がある。戦争に対する価値観が変わるような動きは理論では起こせない。こういう国は愚王とともに一度亡びて、その経験則から価値観の変革が起きるものだろう。
最後まで「数学を愛する主人公」に共感できなかったし、むしろ嫌いな人物像として見えてしまった。

アニメ「すのはら荘の管理人さん」


すのはら荘の管理人さん
(全12話/2018年)
見た目が女の子っぽい中学1年生・椎名亜樹(男子)が、すのはら荘に入寮し・・・巨乳の管理人さん・春原彩花をはじめ、年上のお姉さんたちにおちょくられまくるだけのショタもの。春原彩花とその妹・高校生の菜々のふたりは、ほとんど痴女レベル。本当は小学生を主人公にしたかったのだろうけど・・・いろいろ問題があるからこういう設定になったのだろう。
リアル男子中学生が、この環境で生活していくのはかなり困難だと思うし、真っ当な人間に成長するとも思えない。文字通り、教育に良くない環境なわけだけど・・・彩花さんは天然というわけではないようだけど、ある意味では善意でそうしているのだから、逆にタチが悪い^^;; 高校生の菜々とその友人たち・・・現実的には、中学生にちょっかいを出す女子高生というのも考えにくいんだけど・・・。

コミックス「ばらかもん 5」

ばらかもん(第5巻)
ヨシノサツキ著
(SQUARE ENIX:571円+税)
※古書を購入

風呂のガス釜が故障して「薪釜」の登場。・・・田舎暮らしと言えば、真っ先に思い浮かぶのが「薪」だけど、半田くんにはハードルが高すぎるだろう。わたしも無理だと思う。そもそも、定年退職後に田舎暮らしに憧れて移住する人の多くは、薪ストーブに薪釜、竈での炊事に憧れるけど・・・その99パーセントがあえなく挫折するという。落差がありすぎるんだよな、スイッチひとつでお風呂が沸くのに比べて・・・。
アニメを見ていたから、夜空の星と出会うシーンは知っていた。都会で育った半田清には夜空を見上げる習慣なんてないだろうけど、田舎に行くと、少なくとも月明かりのありがたさにはすぐに出会うはずなんだけど・・・そういうシーンを描いたマンガとか、滅多にないよな。かの『のんのんびより』にすら登場していない。
高校時代を描いた『はんだくん』を読んだ限り、半田くんにとって今まででいちばん楽しい夏だったんだろうなぁ。・・・そしてついに、来る日が来てしまった。

コミックス「ばらかもん 4」

ばらかもん(第4巻)
ヨシノサツキ著
(SQUARE ENIX:571円+税)
※古書を購入

半田くんはは島暮らしにすっかり慣れたというか・・・なるとひな、美和とタマたちのペースに完全に乗ってしまったというか、なんにせよ、半田くんは毎日が楽しそうだ。携帯もPCも壊れたままだから、外部から余計なことを言われることもないし・・・。まあ、そもそも友だちは少なそうだから問題はないんだろう。
なぜかこの巻は途中から四コママンガ風になった。コメディ色が強くて、別のマンガみたいだったけどなにがどうなっているんだろう?
こういう、具体的な地方を舞台とした作品は、その地域の風俗や習慣なんかを描けるから、読む方としてはおもしろい。描き手側は取材やロケ、資料探しなど面倒くさそうだけど。
あんなにひねくれていた半田くんも、かなり人間が丸くなってきた。その上、なるに情が移ってしまったようで・・・。

コミックス「ばらかもん 3」

ばらかもん(第3巻)
ヨシノサツキ著
(SQUARE ENIX:571円+税)
※古書を購入

半田くんの友人・川藤鷹生が福江島に来た。川藤は高校時代からそれなりにひどいヤツだったけど、半田清の数少ない友人。ますます進化して黒幕感を出している。でも、高校時代と違って半田くんも卑屈な付き合いをしていない。
島暮らしのあるあるネタ。五島列島に台風が来た。テレビの天気予報で九州に上陸しない台風と言っても、西側に逸れれば五島列島を直撃。関東地方に来る台風は出がらしみたいなモノで、九州や四国に直撃する台風は全くの別物と聞いたことがあるけど・・・幸いにも体験したことはない。
わたしの場合、田舎暮らしはたぶん平気だろうけど、PCが壊れて、ネットがなくなるとやばいなぁ。そもそも、田舎暮らしする可能性もなく、東京で暮らしているからいえることだけど。
そういえばつい先日、五島列島と長崎を結ぶ航路を運行していたフェリー会社のうち1社が、突然、夜逃げしたかのようにいなくなったというニュースがあった。他社の航路は生きているから、完全に孤立したわけではないようだけど、ますます不便なことになっているようだ。

アニメ「ゆらぎ荘の幽奈さん」


ゆらぎ荘の幽奈さん
(全12話/2018年)
自殺した女子高生の幽霊が出るせいで廃業した温泉旅館「ゆらぎ荘」。幽霊が出るので激安の物件の寮になったが、ここに、ビンボー霊能力者の冬空コガラシが引っ越して来た。幽霊を払おうとしたら・・・ドジで巨乳でエロい美少女幽霊・湯ノ花幽奈。可愛い女の子なので、幽奈をぶん殴って除霊することも出来ず、成仏させる手伝いをすることになってしまった。という設定。地縛霊なのに、学校にも顔を出すし、海水浴にも行けたりする。
はっきりしたパンツアニメ。というよりも、エロ系アニメに近い。もちろんテレビ放送なので、核心部分は謎の光に包まれている。
幽奈の声は、前クールの『ただこい』でテレサの声を担当していた石見舞菜香。たぶん、今後、メジャーな人気声優になるのだろう。

BOOK「国立民族学博物館 開館40周年記念特別展 ビーズ つなぐ・かざる・みせる」図録

2017年に大阪の国立民族学博物館で開催された特別展「ビーズ つなぐ・かざる・みせる」の図録。価格:1,100円+税。B5変形、136ページ。
ビーズは、人類が最も早く手にした装飾品なのだとか。いまではプラスチック製のものが身近にいくらでもあるけど、植物、貝、動物の歯や骨、石、ガラス、金属など多彩な材料から作られた。中には、虫の羽なんていう変わり種のものもあるし、スズメバチの頭そのものをビーズ玉にしたものまである。なにをもって「ビーズ」と定義するかにもよるわけだけど・・・飾り玉、数珠玉、トンボ玉など、貫通した穴にヒモを通せる物を総称するらしい。
大した技術を持たない時代に、貝や石を加工して装身具を作るというのは、なかなかの美意識ともいえるし、執念とも思えるものすごい情熱を感じさせる。当然、貴重なものであったろうし・・・そうなると文化的にいろいろな意味を持ってくる。権威や身分の象徴であったり、民族としてのアイデンティティであったり、愛情表現であったり・・・。そして、より珍しくて美しいものが欲しいという欲求は、交易によって他地域の産物を入手するしたり、技術移転ということにもつながる。
そういえば・・・最近はあまり見かけなくなったけど、子どもの頃に読んだマンガに「人食い人種」の酋長なんかが出てくると、たいてい首飾りのように人骨で身体を飾り付けていた。あれがどのように加工されていたのかは知らないけど、ヒモを通せるように穴を貫通させてつないでいたのだとしたら、あの人骨もビーズの一種といえるかも知れない。
もうひとつ・・・最近はあまり見かけなくなったけど、「珠暖簾(たまのれん)」という、邪魔くさいだけのものがあったよな^^;; 身につけるものではないけど、あれもビーズの一種だろう。