BOOK「原発とプルトニウム パンドラの箱を開けてしまった科学者たち」

原発とプルトニウム
パンドラの箱を開けてしまった科学者たち

常石敬一著
(PHPサイエンス・ワールド新書:840円+税)
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この本の大半はサブタイトル通りに、レントゲンによるX線の発見から原爆製造のためのプルトニウム生成までの研究史をたどっている。放射線が発見されてから、マンハッタン計画で軍事利用される中で、様々な科学者の業績や活動が紹介されている。その上で、原子力の「平和利用」としての原発。そして、原発から日々生み出されるプルトニウムの問題をとりあげている。
原発に関する話としては、沸騰水型軽水炉(BWR)と加圧水型軽水炉(PWR)についての説明がわかりやすい。東日本と西日本で棲み分けがあることははじめて知った。
著者の問題提起は、自然界にはほとんど存在しないプルトニウムという猛毒の放射性元素を、これ以上増やしてはいけないということ。日本の「核燃料サイクル」の愚かしさを問題視している。すでに核燃料サイクルは破綻しているのだから、さっさと止めてしまえばいいのだけど・・・その先どうするかというところがはっきりしない。トイレのない住宅どころか、出口すらないという印象だ。

BOOK「コップクラフト 3 DRAGNET MIRAGE RELOADED」

コップクラフト(第3巻)
DRAGNET MIRAGE RELOADED

賀東招二著
イラスト:田村蓮爾
(ガガガ文庫:571円+税)
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名門校が麻薬で汚染されている・・・ということで、ティラナが女子高生になっての潜入捜査。まだこの世界に馴れていないティラナに務まるのか?というところだけど・・・。ティラナはどんどんロリキャラに向かって、見た目の年齢が落ちてゆく・・・。
マトバの亡き妹の件は伏線なのだろうか。一応、ティラナに話しておいたお陰で、大事には至らずに済んだけど。でも、また遺恨のある犯罪者を残してしまった。まあ、ノーバムは中ボスレベルだろう。
事件は解決したけど、いろいろ後味の悪い決着だった。ベテラン刑事のマトバにとっては、馴れた出来事かも知れないけど・・・ティラナが刑事としてひとつ大人になったということだろうか。でも、ティラナって、そんなに本気で刑事になる必要ってないように思うんだが。
ああ・・・ナポリタンが食いたい。

BOOK「ミニスカ宇宙海賊 6 真紅の海賊船」

ミニスカ宇宙海賊
6 真紅の海賊船

笹本祐一著
イラスト:松本規之
(朝日ノベルズ:1,000円+税)
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オデットII世号と黒鳥号をドッキングしたまま、ステラ・ステイヤーの制御ステーションが七つ星共和連邦に跳躍してしまった。そこに現れた海賊船スキュラ・・・辺境の女海賊ミューラ。ジャッキーの本当のクライアント、辺境の海賊ギルド。ギリギリのタイミングで制御を奪い、近距離跳躍で脱出に成功したオデットII世号は、制御ステーションを放棄し、黒鳥号を囮にして海賊船スキュラをまき、自由貿易都市・明夜に逃げ込んだ。
自由貿易都市・明夜を出てからは本格的な艦隊戦。足の遅いオデットII世号に襲いかかる海賊船スキュラ。艦数も兵力のすべてが劣勢。勝利条件は逃げ切ることだけ。いままで何度も乗り逃げなんかを実行して、逃げだけは上手い茉莉香たち・・・どうにか時間を稼ぎ、援軍との合流に成功した。
オデットII世号は戦闘艦ではないから逃げてばかりなのは仕方がないけど、主役であるはずの弁天丸にも派手な戦闘はないし・・・そもそも、敵艦の方が強いという、爽快感とは縁遠いお話だった^^;; さらに、オデットII世号の維持管理費と税金の話はいまだ不明のまま・・・。

BOOK「日本軍兵士 アジア・太平洋戦争の現実」

日本軍兵士
アジア・太平洋戦争の現実

吉田裕著
(中公新書:820円+税)
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日本では今日8月15日が終戦記念日なので、太平洋戦争についての真面目な本を読んでみた。この本はかなり以前に見つけて、読むタイミングを待っていた。
太平洋戦争で日本の軍人・軍属が230万人が死亡し、民間人死者80万人と合わせると計310万人にものぼる。旧帝国陸海軍の幹部たちの無知・無能・無責任さはもはや歴史的事実として明らかにされているけど、一般の兵隊たちの現実は・・・多くの語り部などが活動してきたのだろうけど・・・余り知られてこなかった。
制空・制海権を失った中で作戦域への移動途上での海没死、兵站が破綻し戦闘以前の病死・餓死、無謀な特攻、追い詰められての自殺・自決、さらには投降すら許されず「処置」という名で殺害された兵士たちがいかに多かったことか。
今日の日本の平和と繁栄は、こうした一般の兵士たちの屍の上にある・・・などと、この本を読むとつい説教臭いことを考えてしまうけど、でもね、この平和と繁栄を実現したのは、戦後生まれのわたしたちの努力の結果であること忘れてはいけない。「戦争を知らないお前たちは・・・」と散々言われて育った世代だって、そう捨てたものじゃないと思う。

コミックス「ふらいんぐうぃっち 8」

ふらいんぐうぃっち 8
石塚千尋著
(講談社:amazon:454円)
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真琴の「ここのつの属性」を調べるために、鹿角さんに連れられ下北半島へ。観光のあと、魔法使いの江丹雲にここのつ判定を受けた。江丹雲はここのつ判定の権威らしいけど・・・かなりうさんくさい。判定は・・・「闇属性」^^; 一見、ぼんやりした性格の真琴だけど、こころの奥底にはドス黒い闇が・・・ということではない、らしい。
属性とか・・・後付け設定で、だからどうなのという感じだけど、ここまで魔法らしい魔法が出てきていないから、手遅れの追加設定ということでもないのだろう。犬飼さんが何属性なのか気になるけど、この巻では登場しなかった。いつもながら、千夏ちゃんが程良くおバカでかわいい。
圭がひとりで映画研究会を起ち上げることに・・・。真琴の使い魔チトさんは、話が通じる猫だから、かなり高度な演技をする猫主役の映像が作れるような気がする。サムライの幽霊がいるんだから、剣劇だって・・・。

劇場版アニメ「風の谷のナウシカ」


風の谷のナウシカ」(1984年)
いつ録画したのかも憶えていないけど、BDレコーダーにあったものを見た。1984(昭和59)年公開だから、わたしはすでに社会人になっていた。まだレンタルビデオ全盛の時代、何度ビデオを借りたことか。でも、いま見ても十分楽しめる。
いまにして思うと、この作品こそわたしがアニオタ化した原点ともいえるけど・・・レンタルビデオの存在は大きかった。いつでも見たいときに何度も見られるという利便性だけでなく、見る度に細かいことに気がつくというのは、ビデオならではのことだから。
初めてこの作品を見たとき、ユパのセリフの「おうたこに・・・」って何だ?と気になり、原作のマンガで「負うた子」だと確認したことを憶えている。当時はインターネットなんてない時代だったけど、もしあったら、どれだけ盛り上がったことだろう。

BOOK「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 12」

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝
ソード・オラトリア(第12巻)

大森藤ノ著
イラスト:はいむらきよたか
(GA文庫:amazon:739円)
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人造迷宮への第一侵攻で、【ディオニュソス・ファミリア】が瓦解した。その陰に、農業活動を行う神デメテルが・・・『都市の破壊者(エニュオ)』が・・・。
ロキ・ファミリアは、少ない手がかり「ニーズホッグの六円環」から敵の真の狙いを探る・・・古代の大術式の発動。敵の六体の精霊を撃破しなければ、オラリオが亡びる。次巻時追われるように、新たな神話を紡ぐ・・・第二侵攻がはじまった。
だけど・・・中盤、露骨な流れだったので、フィンの推理の穴に気づいてしまい、終盤はほとんど予想通りの展開になってしまった。こういうの、変に気づかない方が楽しめるんだよなぁ。
主だったファミリアに異端児まで加えた総力戦。オラリオの外からも援軍が駆けつけ・・・外伝なのに、ベルくんたち【ヘスティア・ファミリア】まで参戦した。
この巻・・・レフィーヤの最後の下りが長くてクドすぎ。レフィーヤというキャラに、作者ほど思い入れがないので、かなり冗長に感じた。