BOOK「はたらく魔王さま! 20」

はたらく魔王さま!(第20巻)
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:612円)
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前巻、アシエスが暴走し、木崎元店長とバイト仲間に秘密を知られ、鈴乃が真奥に告白し・・・この世界ではいろいろ動きがあった。さらに輪を掛け、マグロナルド幡ヶ谷駅前店に、相次いでエンテ・イスラのお偉いさんたちが顔を見せはじめた。その裏には、魔王軍悪魔大元帥佐々木千穂が仕切る「頂上会議」の開催と「第二次魔王城攻略計画」・・・。魔王軍とエンテ・イスラの決着を付ける針の穴を通すような茶番劇。日本にいる真奥と恵美には事情が全く伝わらないままに・・・アラス・ラムスの異変、真奥と恵美の同居。
正直にいうと、神討ちが決まった直後から気に入らない。最近では千穂の受験準備、エンテイスラの情勢変化、決戦前の決意など、それぞれの立場でこころの揺れ動きがあるのを描きたいんだろうけど、ぜんぜん描けていない。そもそも描く必要があるのか。鈴乃はいまさらだし・・・恵美は以前フラグが立ったはず。ラブコメ的展開もグズグズ。メインストーリーも引き伸ばしに次ぐ引き伸ばしでグズグズ。
この巻の千穂の動きは、古女房的優位性を示したかったのだろうけど・・・脈絡的には意味不明。アシエスとアムス・ラムスの暴走は、ムダにあがかないで、さっさと最後の決戦に向かえよ!という、作者への抗議なのかも知れない。次の巻で神討ちがはじまらないようなら・・・その可能性大だけど・・・古本購入ラノベ落ち決定。

BOOK「はたらく魔王さま! 19」

はたらく魔王さま!(第19巻)
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:610円)
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魔王城打ち上げまでのこり2ヵ月。千穂はアルバイトを辞めて予備校通い。結局、真奥意外はみんなエンテ・イスラに渡って準備と対応に追われているけど・・・真奥だけはアルバイト。ここにきて何をもたついているのかという感じで、話を急いている内容なのに・・・ぜんぜん先に進まない。
鈴乃が大神官になってしまうとか、アシエスが不調になるとか、必要な設定なのだろうか? 完結時に登場人物すべてを納得できる状態にしたいという作者のこだわりなのだろうけど、ちょっと細かいことに気を回しすぎなんじゃないかと思う。まあ、ある意味では、真奥たちが最終的に日本にとどまって、地球の人間として生きていくという選択肢を強調する意味合いがあるのかも知れないし、あるいは後々の人的交流の幅を広げておきたかったのかも・・・。でも結局、この巻はすべて次巻の仕込み以外の内容は何もなかった。
久しぶりに木崎元店長と初期のマグロナルドクルーが総登場したけど・・・完全に社畜化されている。木崎さん、かなりの洗脳能力だけど、やっぱり普通の地球人だったか・・・。

BOOK「はたらく魔王さま!SP2」

はたらく魔王さま! SP2
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:610円)
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短編集の2巻目。かなり初期の頃・・・鈴乃が魔王城の隣室に引っ越してきて、まだ日本の暮らしに馴染みきっていない頃・・・第2巻と第3巻の間あたりのお話。
鈴乃が化粧に目覚める話。漆原に家事を仕込もうとした話。魔王城でゴキブリ相手に死闘を繰り広げる話。恵美のバイトの後輩・真季とジムに行くお話。芦屋の散髪スキルの話。小ネタばかりではあるけど、初期の頃の人間関係の有り様を思い出させてくれる話ばかりだった。
PS3があるのかどうかは不明だけど・・・この密度で短編を書いていったら、きりがないくらいネタには困らないだろう。魔王城のトイレにはないだろうけど、洗浄式便座を初めて使ったときとか・・・。でも、読んでみたいと思うほど面白い短編集になるかどうかは、甚だ疑問ではあるけど。
次は本編が出るようだけど・・・ちゃんとストーリーに進展がありますように。

BOOK「はたらく魔王さま! SP」

はたらく魔王さま! SP
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:610円)
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この巻は短編集・・・というより番外編。
第5巻と第6巻の間・・・マッグカフェ導入のため、真奥の働くお店が休業しているときのお話。銚子の海の家のバイトが途中で打ち切りになった後のこと。長野で農家を営む千穂の伯父の家に、農作業の手伝いに出かけることになった真奥たち。そこに、アラス・ラムスを連れた恵美と鈴乃が追いかけてきて・・・。
真奥と芦屋は、もう少し農作業の戦力になりそうな気がするけど・・・それだけ重労働だと表現したかったのだろうか? いろいろ日本の農業事情を取材して書いたらしく、農家がリアルに描かれていた。別のラノベだけど、『のうりん』を想い来させるような雰囲気だった。
「熊殺しの遊佐恵美伝説」や農作物泥棒を退治する話・・・初期の頃の恵美にはこういう荒々しさがあったんだと、時間軸的な意味での驚きがあった。でもやっぱり、真奥と恵美はこの頃からこんなに仲が良かったのかと・・・。
「SP2」も来月出るらしい。いよいよ完結が近いんだな。

BOOK「はたらく魔王さま! 18」

はたらく魔王さま!(第18巻)
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:630円)
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前巻から神討ちの準備は進んでいるけど・・・伏線を回収したようなしていないようなはっきりしない展開。認知症のように惚けたキナンナを真奥が抱え込んで、まるで介護に苦しむ男世帯のような有様。おまけに、エンテイスラでは例の宇宙服に真奥たちがやられ、そのうち連合騎士団が攻めてくるという・・・。
さらに、ここに来て宇宙服がイグノラではないかもとか、セフィラの子たちが敵かもしれないとか、本筋の行方を見失わせるような流れで、完結に向けての佳境に入りそうで入らない。千穂ちゃんが進学準備でバイトを辞めること、木崎店長の異動、真奥の将来的な仕事の問題は、どういう結末になるかに関わってくるとは思うけど・・・なにもたついてるんだという感じ。1巻を費やして事前に仕込む必要もないと思うのだが・・・もしかすると、完結時に大どんでん返しが起きる伏線であれば許すけど・・・。
個人的な妄想だけど・・・千穂ちゃんの進路で最も有力なのは、エンテ・イスラの北大陸の統治者ではないだろうか。悪魔もたくさん受け入れ、みんなが幸せに暮らせる国になると思うんだけど・・・。
さて、冗談はともかく・・・次の巻はまともな展開に戻って欲しい。この小説、和ヶ原聡司に長編小説を本当に完結させられる力があるのか疑わしく感じはじめている。なにせ、デビュー作だから、実績もないことだし・・・。

BOOK「はたらく魔王さま! 17 【電子特別版】」

はたらく魔王さま!【電子特別版】(第17巻)
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:630円)
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エンテ・イスラでは神討ちの準備が進められていたが、真奥とエミリア、千穂はいつも通りの笹塚での生活に戻っていた。そして、真奥の正社員登用試験はまさかの不合格・・・さらに木崎店長が本部への人事異動が決まった。・・・今回、ホワイトデーのイベントで、完結に向けての細々とした外堀を埋めたと・・・理解しておこう。まあ、木崎店長の件は、本筋中の本筋だけど・・・そんなに「正社員」にこだわる必要があるんだろうか? 木崎店長って、本当にふつうの地球人なのかどうか分からないけど・・・真奥には、正社員より起業家を目指すべき気もするけど・・・。
一方、神討ちの方では、用意しなければならない最後のアイテム「アストラルジェム」を抱えた老悪魔・・・ボケが進んで手に負えないトカゲ悪魔のキナンナがらみのお話。認知症のお年寄りの介護は、笑えない問題だけど・・・リアルな介護現場では、お年寄りを拘束したり、睡眠薬で眠らせ続けたりというのが問題になったりするけど・・・キナンナは聖法気で拘束され続けている。
悪魔たちの世界・・・魔界って、そういえば第0巻の外伝にしか出てきていなかったのか・・・。エミリアって、いまさらながらフラグを立ててるけど、ブレ過ぎなんじゃないだろうか。

BOOK「はたらく魔王さま! 0-II」

はたらく魔王さま!(第0-II巻)
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:610円)
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この巻の「0-II」というナンバリング・・・真奥が地球世界に来る前のお話だから、第0巻なんだろうと思うけど・・・前は短編集のようなおかしな構成だったから、よくわからない。あとがきでなにか説明していたけど、それでもはっきりしない。
外伝というか、余談というか・・・この巻も、冒頭のお話は、エンテイスラを救うために月に向かう準備をしている魔王城で、千穂が大元帥として悪魔たちにバレンタインチョコを配るというお話だったりする・・・。
そしてメインのお話は・・・魔王軍の初期の頃、アリシエルが魔王軍に吸収され、さらにマブランケ族が真奥のに加わり、名実ともに真奥が悪魔界の覇道を進む体制が整うまでのお話。マブランケの里のさらに南方を守っていた銀腕族を排除し、古の大魔王サタンの居城サタナスアルクにたどり着いた真奥。後に魔王城となるこの施設が、巨大な宇宙船であることは・・・すでに本編で明かされている。・・・どうやら、燃料切れ状態のようだけど、本編で役に立つんだろうか^^;

BOOK「はたらく魔王さま! 16」

hatarakumaou16はたらく魔王さま!(第16巻)
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:590円)
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予想外に長いこと引っ張られたけど・・・結局、エンテ・イスラの人類を救うため・・・というより、7月のアラス・ラムスの誕生日に、離ればなれになっているセフィラの子たちに再会させるために、真奥たちは神討ちの戦いを決意した。一時は、12巻あたりで完結してもおかしくない雰囲気だったけど、かなりモタモタした感じがしないでもない。
この巻にしても、実際はまだ事前準備の段階で・・・真奥と恵美以外のメンバーはみんなエンテ・イスラに移動してしまった。居残りの真奥は正社員研修でもたついているわけで・・・。もたつきついでに、バレンタインデーがらみのラブコメ話。明確に意思表示している千穂は別格として、恵美と鈴乃が真奥に対して、いまだにこんなに一線を敷いているとは思わなかった。やっぱりモタモタ感が長すぎる・・・^^;;
神討ちの戦いに必要な大魔王の4つの遺産を回収・・・今回はエンテ・イスラ北大陸にある「アドラメレキヌスの魔槍」だけど、ここに千穂ちゃんが出てくるとは・・・。それにしても千穂ちゃんの進路って、いったいどこに向かっているのだろう?^^;;

BOOK「はたらく魔王さま! 15」

hatarakumaou15はたらく魔王さま!(第15巻)
和ヶ原聡司著
イラスト:029
(電撃文庫:amazon:570円)
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短編集の前巻を飛ばし、第13巻からの続き。
こちらの読むタイミングの問題だけど、この時期にクリスマス衣裳の表紙とは・・・ちょっと違和感がある^^;
恵美の母親ライラが現れ、目下の懸案は、真奥たちがエンテ・イスラの人間を救うために行動するか否かということ。・・・延々と種明かしや舞台背景の再設定などが重ねられ、最後に単純明快な動機付け。で・・・結局はこうなるんだな^^; 完結に向かってまっしぐら、という感じではないけど・・・。
そもそも、『はたらく魔王さま!』というタイトルが示す通り、地球でビジネスを学んで魔界に帰還し、悪魔たちの世界で、新しい世界を築くというのが、真奥貞夫こと大魔王サタンの最終目的だったはず。しかし、真奥はマグロナルドの正社員研修中だし、まだまだ学ぶべきことは多いし、これからも必死に働かないとならないわけで・・・。