BOOK「りゅうおうのおしごと! 12」

りゅうおうのおしごと! 12
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫:amazon:660円)
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銀子ちゃんとうふふになって、さらに帝位戦の挑戦者決定戦に勝利した八一。女性を見る目がないとは思うけど、それは好みの問題なので仕方がないけど・・・。まあ、幼なじみは負けフラグという風潮には反対なので、姉弟子にして幼なじみでもある銀子ちゃんにはがんばって欲しいところだけど・・・。でも、銀子ちゃんというのは「悪手」だと思う。そもそも、この小説は八一の元にあいちゃんが内弟子として転がり込んできたことにはじまるわけで、八一が銀子の弟弟子になったことからはじまるお話ではない。
銀子ちゃんの三段リーグの正念場。ゲロを吐き、胸を叩いて肋骨を折り、血反吐を吐いて四段にあがった。銀子ちゃんはこれがギリギリという感じもするけど、プロ棋士をしての戦いが続く。でも、封じ手は開封されて晴れて二人は・・・。本能的に危機を感じ取っていたのか、あいや天ちゃんが迫っても、もう逆転の目は残っていないだろう。
於鬼頭帝位VS九頭竜八一龍王。八一が天才肌を発揮して快勝。
これで奨励会編は終了だけど、まだ完結ではない。

BOOK「りゅうおうのおしごと! 11」

りゅうおうのおしごと! 11
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫:amazon:583円)
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冒頭から、三段リーグで連敗した空銀子がイタすぎる。ふだんギャーギャー言うキャラのくせに、意外に根性が座ってなかったな・・・。銀子ちゃんのような可愛げのないキャラが許されているのは、あくまで将棋が強いからであって・・・。
八一が清滝師匠の内弟子になるところからの回想・・・姉弟子・空銀子との出会い・・・最初からずーっと、銀子ちゃんはイタい子のまま、人格的に成長しなかったらしい。いまだ黒歴史の中にいるんだな。
この巻は、八一と銀子ちゃんの新しい「黒歴史」の1ページ^^;; たぶん、あの封じ手が開封されることはないんじゃないだろうか。だって・・・。
銀子ちゃんは今回の件で一皮剥けて、さらに強くなったようだけど・・・クズ竜八一はレベルアップするきっかけになるんだろうか? 腑抜けてしまわないか心配だ。
ここ数巻、変態成分が足りないような気がしていたけど・・・白鳥士郎、結婚してリアルで満たされてるんだろうなと思ったら、娘が生まれたとか。そりゃ、変態を書いてる場合じゃないよな。

BOOK「りゅうおうのおしごと! 10」

りゅうおうのおしごと! 10
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫:amazon:648円)
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あいちゃんは女流名跡戦の予選決勝。相手は、奨励会から年齢制限のあと女流棋士に移った岳滅鬼翼女流2級。
澪ちゃん、綾乃ちゃん、シャルちゃんは、アマチュアのなにわ王将戦に出場。この巻で、JS研の子たちはなんとなくケリがついた感じ。この大会のラスボスは、ロリ獣耳JSの神鍋馬莉愛小学生将棋名人。ロリの新キャラが登場したというのに、クズ竜の反応がなぜか今イチ。やはり、歩夢の妹というのが問題なのか? クズ竜のロリ愛って、その程度のものだったのか・・・。
天ちゃんだけ置いてきぼり状態だけど・・・天ちゃんはようやくフラグを立てたので、今後そちらの方向へ行くのだろうか。
将棋のネタ的には「入玉」ということなんだろうけど・・・ここまでくると、大きなネタは残っていないんだろう。
銀子ちゃんは三段リーグに参戦し、スタートは好調。でも・・・最近出番が少ないと思っていたけど・・・選りに選って強烈な流れになって次巻へ。銀子ちゃん、ちょっと重過ぎ。

BOOK「りゅうおうのおしごと! 9」

りゅうおうのおしごと! 9
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫:amazon:630円)
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今回は夜叉人天衣ちゃんのターン。天ちゃんのモノローグがちょっと新鮮だったけど・・・クズ竜の変態さが足りない一冊だった。
天ちゃんが女王戦の挑戦者に決まり、女王・銀子ちゃんと戦うことになった。銀子ちゃんは女王位の防衛戦の他に三段リーグも重なり、過密な日程での対局が続く。
一方、クズ竜八一もタイトル戦予選を勝ち進み、将棋的には重要な局面。にもかかわらず、銀子ちゃんが色ボケしてしまって、クズ竜に勝負かけてしまったり・・・。
女王戦第一局・・・天ちゃん自滅。タイトル戦で、盤上から落ちた駒を持ち駒として使った反則負けというエピソードは、なにかで読んだことがあった。まあ、精神的ダメージは大きいだろうけど、天ちゃんには良いクスリかも知れない。将棋としては、ゴキゲン三間飛車とか二手損居飛車とか、ちょっと小説的に盛りすぎた感じがあるけど・・・銀子ちゃん、強すぎ。
このシリーズも9巻目で・・・ついに天ちゃんがデレた。天ちゃんに関しては最終話なんじゃないかという雰囲気。本来はもっと早く完結している構想だったはずだから、次あたりで完結するのかも知れない。・・・それはそうとして、『のうりん』の完結巻はいつになるんだろう?

アニメ「りゅうおうのおしごと!」


りゅうおうのおしごと!」(全12話/2018年)
藤井聡太くんの活躍で、目に見えて将棋界が熱くなっているけど・・・その勢いで、急遽アニメ化されたという感じ。原作のラノベは読んでいるけど、現実の藤井くんの方が上を行く勢いがある。まあ、藤井くんはまだ「龍王」にはなっていないけど、あっという間に6段まで昇格してしまった。九頭竜八一龍王が藤井くんを上回る部分があるとしたら・・・ロリコンのクズ龍王だということくらいだろうか。なにせ、原作は将棋ラノベであると同時に、あの白鳥士郎の変態ラノベだから^^;; その意味では、アニメは変態性が抑えられてマイルドになってしまった気がする。
銀子ちゃんも少しマイルドだけど・・・竜王位の防衛戦の最中に銀子ちゃんの悪手は目に余る。銀子ちゃんがいなくなれば、八一は将棋にもっと集中できる。そのことにいつ八一が気づくか・・・。

あいちゃんたち小学生が動いて喋るというのはアニメならではで、そのへんは十分に堪能できた。銀子ちゃんが微妙に幼く描かれすぎていて、大人の桂香さんと小学生の間でちょっと据わりの悪いキャラになってしまった感じがする。
『3月のライオン』には女流棋士は出てこないけど、銀子ちゃんとひなたちゃんを比べると・・・やっぱり、ひなたちゃんの勝ちという気がする。でも、シャルちゃんはモモちゃんと十分に戦える。

BOOK「りゅうおうのおしごと! 8」

りゅうおうのおしごと! 8
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫文庫:amazon:610円)
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リアル世界でのお話・・・デビュー後の連勝記録の後、5段6段とスピード出世し、今期の勝率トップ、無敗でC級1組に上がることになった藤井聡太6段。おかげで、将棋は大ブームといえるような状況だけど・・・あやかってスピード出版という感じの第8巻。リアル本が出た後、Kindle版が出るのも早かった。
本編のベースは供御飯万智VS月夜見坂燎の対局。いままでは感想戦のおまけキャラだったけど、この巻はこの二人が主役。女流タイトル山城桜花戦の三番勝負・・・時折、時間軸を巻き戻して給っていた短編も再利用。「山城桜花戦」は「倉敷藤花戦」をモデルとした架空の女流タイトルだろう。
「将棋」「ロリ」「変態」を三本柱とした小説なので、中身の薄い内容でもそれなりに面白いし、クズ竜だけでなく、天ちゃんの付き人・晶さんが「本物」だということが改めて納得できた。「ロリ」「変態」にはページを割いていたけど、「将棋」ネタでは、「目隠し将棋」と「名局賞」くらいかな・・・。この巻では、記録係の男鹿さんという引退した元女流棋士の目線で、棋士たちの世代間の戦いについて語っているけど・・・リアルの世界で、藤井くんのような存在が現れ、他の棋士たちは何をどう思っているのだろう?
最後に、あとがきを読んでもうひとつ納得した。作者の白鳥士郎もまた「本物」であることを。・・・こういう風に書いて欲しがっているようだったので^^;;

BOOK「りゅうおうのおしごと! 7」

りゅうおうのおしごと! 7
白鳥士郎著
イラスト:しらび
(GA文庫文庫:amazon:630円)
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クズ竜の竜王位防衛の表彰と清滝一門の祝賀会。勝負が付いた瞬間はニュースで取り上げられたりして、さしてプロ将棋に関心がない人間にも目にする機会はあるけど、こういう席を目にすることはまずない。・・・でも、清滝師匠って・・・関西将棋会館の二階の窓から放尿したとか、クズ竜並みの変態だと思っていたけど、出るところに出ると、ちゃんとした振る舞いをするようだ。で、この巻はある意味では清滝師匠が主役。清滝師匠や歩夢などの視点から書かれていたりして、いままでとはちょっと違う雰囲気があった。
桂香さんの件で年齢制限のことは描かれていたけど、今回は限界に達したプロ棋士が引退を考えるあたりの苦悩を描いているわけだけど・・・このへんはいろいろ実在する棋士をモデルにしているようだから、現実にもいろいろドラマがあるのだろう。
最近の話題でいえば、加藤一二三・九段の引退が話題になったけど、あの人は特別という気もする。実際はいつの間にか消えていくだけで、プロ棋士の引退が話題になること自体が珍しいことなんだよな。
それにしてもクズ竜、さすがタイトルホルダーなだけあって、実際は強いんだな。