BOOK「ありすさんと正義くんは無関係ですか? 3」

ありすさんと正義くんは無関係ですか?(第3巻)
わかつきひかる著
イラスト:侑
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

この巻でなにをやるんだろうと思いながら読みはじめたら、鈴木くんの悪いうわさそのものを解消する流れ。
小学校時代、鈴木くんをいじめ、うわさの発端となった上級生が教育実習生としてやって来た。・・・背景的な設定ではあるけど、いじめの小説ってイヤだな。
仏教ネタとしては「仏前結婚式」。一度、出席したことがあるので簡単な知識はあったけど、坊主の長話しか印象に残っていない。
いまと違って、「昔はイジメはなかった」なんてテレビで堂々と言う人がいるけど、傍観者として忘れているんじゃないか。わたしは、その「昔」の時代の人間だけど、その時代にもイジメはあった。積極的に加担した記憶はないけど、無意識のうちに加害者になっていたかも知れない。救いの手をさしのべてあげられなかったことを、いまさら悔やむ気もないけど・・・年をとったせいか、たまに思い出すことがある。
小説としてはこの巻で完結。鈴木くんが髪を切っただけで、文字通りのリア充になった。ラブコメとしては、いい終わり方なんだろうな。
<完結>

BOOK「ありすさんと正義くんは無関係ですか? 2」

ありすさんと正義くんは無関係ですか?(第2巻)
わかつきひかる著
イラスト:侑
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

前巻、鈴木くんの誤解も解け、ありすの痴漢問題にもケリが付き、二人が上手くいったところで万事丸く収まったはずだけど・・・この巻は、クラスメイトで生徒会長の柚木篤子のターン。
柚木さんは鈴木くんのお寺のご近所の小児科医院の娘。幼なじみというほど親しくはない。でも、かねてから鈴木くんに想いを寄せていた・・・。そして、ちょっとひねくれた面倒な性格をしている^^;; かき回し役として柚木さんの妹・由芽ちゃんがからんできて、ラブコメ的な状況は揃った。
鈴木くんに対する誤解が解けたおかげで、友だちもできて・・・学校帰りにファミレスに寄ったりする生活・・・高校生活は充実した部類になった。教室で、ありすとのろけて周囲が呆れる始末。柚木さんにとっては面白くない状況だけど・・・いろいろ丸く収まった。この先、読み続ける必要があるのかというくらい順調に。次が最終巻だけど、ここまでで積み残しというと・・・なにをするんだろう?

BOOK「ありすさんと正義くんは無関係ですか?」

ありすさんと正義くんは無関係ですか?
わかつきひかる著
イラスト:侑
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

親がヤクザだという噂と陰気な容貌が原因で、周囲から疎まれ恐れられている高校生・鈴木正義。クラスメイトの校倉ありすが朝の電車で痴漢に遭っているところを助けたが、お礼の言葉もなく逃げていった。ただし、痴漢避けのために、ありすと鈴木くんは一緒に通学することになって、フラグが立ってしまった。
クラスメイトで生徒会長の柚木さんは、鈴木くんの味方ではあるけど、でも、ありすに対してはちょっと厳しい。ありすは、肝心のところでまともに返事が出来なかったり、最後は泣き出したりする。その割に、鈴木くんに対してだけはけっこう押しが強い。不思議ちゃんという設定ではあるけれど、ちょっとキャラが読めない。
しかも、学校祭の出し物で「般若心経」を読経するというのはどうなんだろう? まあ、高校時代に奇人変人の部類だったわたしも、般若心経は憶えたことがあったけど・・・。
この前、この作者の『仏教学校へようこそ』というラノベを読んだけど、主人公の実家がお寺で、般若心経が山場とは・・・作者は仏教系の高校を出て、素養があってのことらしい。

BOOK「仏教学校へようこそ」

zip_rar仏教学校へようこそ
わかつきひかる著
イラスト:犬江しんすけ
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

ネットで古いラノベ作品を探していて、偶然、「わかつきひかる」という作家を知った。Wikiを見ると、ライトノベルや一般小説だけでなくジュブナイルポルノ、官能小説まで幅広く執筆している。しかも、意識していなかったけど、ジュブナイルポルノをすでに2冊読んだことがあった。
高原大和が、二次募集で辛くも滑り込んだ宝鳳寺高校は仏教系高校。入学式と灌仏会(花祭り)が合同で行われ、初日から驚かされたものの、普通科なので、ふつうの高校生活を送れると信じていた。同級生には、幼なじみの寺の娘・亜由子、華道の家元の娘・山之坊撫子、金髪碧眼の留学生・アラン、ギャルのアリサ、ロリショタのメガネ・美穂、理系少年の鈴木くんなどバラエティに富んでいる。
基本的に、仏教と奈良市あるあるネタの華道部ものラブコメ。授業には華道の他、茶道、薙刀、仏教学がある。クラスメイトに家元の娘がいるし、授業と部活で花を生けるシーンが出てくる。宝鳳寺高校の茶道部は体育会系だという。わたしも大学で体育会系のような茶道部に入っていたので、どんな部活なのかなんとなくわかる。
ふつうに読めるラノベで、本として良い内容だと思う。・・・ラブコメとして面白いかは、好みが分かれるところかもしれないけど、けっこう面白く読んだ。

BOOK「クリスティナ戦記 奉仕の姫騎士と国境の商人」

クリスティナ戦記
奉仕の姫騎士と国境の商人

わかつきひかる著
イラスト:うるし原智志
(美少女文庫:680円+税)
※古書を購入

小説そのものではなく、イラスト担当が「うるし原智志」だったので読んでみることにした。基本的にはエロ小説なので、エロシーンのイラストが多い。本文に付けられた挿絵は、あっさり描かれた線画のみ。手抜きとはいわないけど、もう少し完成度を上げて欲しかった。
戦争に敗れたリモージュ国のクリスティナ王女殿下が、戦勝国に嫁ぐことになった。しかし実際は、性奴隷としてハーレムで陵辱されることを意味していた。しかし、輿入れの途中、野盗に襲われ、居合わせた商人に保護されたが・・・商人集団の団長リオンの私物として、奴隷調教されることになってしまった。影武者の遺体がそのまま王女として埋葬され、クリスティナは死んだことになっていた。
クリスティナはリオンの奴隷として仕えながら、商売を学んでいく・・・。貸しドレスというのは、いまでいうとキャバ嬢相手の商売と同じ発想^^; 国王による奴隷売買が行われようとし・・・結局、クリスティナは兄の国王を殺し、女王として即位することになった。リオンはクリスティナとの結婚を前提に官吏になった。
一応は単純なストーリーがあるけど・・・鬼畜路線に行くかと見せかけ、純愛路線を進んだ。エロシーンはナナメに読み飛ばせるから、あっという間に読み終えた。

BOOK「My 妹(マイマイ)」

mymyMy 妹(マイマイ)
わかつきひかる著
イラスト:みやま零
(美少女文庫:Amazon:700円)
※Kindleを購入

世の中には、「ジュブナイルポルノ」なるジャンルがあるらしい。かつて、「ライトノベル」の黎明期に、「ティーンズ文庫」とか「ジュブナイル小説」などと呼ばれることがあったけど、その名残のような呼称だろう。「美少女文庫」は、「フランス書院」というエロ小説出版社のジュブナイルポルノ専門のレーベル。他社にも同じようなレーベルがある。
でも、基本は「ポルノ」なので・・・お兄ちゃんが妹をやってしまう。ただやるだけではなく、性奴隷化してしまうというような・・・東京都が怒り狂いそうなお話。
最近は、ふつうのライトノベルでもエロばかりを売りにしている作品が増えているし、性行為があるかないか、性行為をどこまで具体的に描くか描かないかの違いしかないらしい。
で、この小説を読んで思ったことだけど・・・わざわざ性行為のシーンを書かなければいいのに、ということ。