BOOK「ふたかた 姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない 4」

ふたかた
姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない(第4巻)

わかつきひかる著
イラスト:きまぐれblue
(すももブックス:amazon:204円)
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いよいよミス瑠璃色学園を決めるコンテスト。ここが山場なんだろう。瑞希が失恋を吹っ切るために、5分間舞台で笑い続けるというのは、まあ、それなりにひねった話ではあるが・・・いかんせん盛り上がらない。たぶん、優亜が理事長を殴ったあたりがピークなんだろうけど・・・高志の父親に対する確執も実にあっさりしたモノだった。
ドタバタも、コメディも、男の娘も、どれもパッとしなかった。わかつきひかる作だから、もう少し男の娘を面白く描いてくれるんじゃないかと期待していたのに。
こういう復刻版のような1冊を分割して電子出版化するビジネスモデルも、いいのか悪いのか悩むところだ。Kindleという電子書籍端末の出来の悪さを考えると、分割せずに出してくれた方がありがたい。できれば半額くらいの廉価版として。

BOOK「ふたかた 姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない 3」

ふたかた
姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない(第3巻)

わかつきひかる著
イラスト:きまぐれblue
(すももブックス:amazon:204円)
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同級生の大堀すみれ・・・華道の家元の令嬢。わかつきひかるの作品にはこういう家元の娘が良く出てくる。ここまでは特に目立ったこともないけど、ミスコンではライバルになるのだろう。
姉・瑞希の死は殺人だったのではないか・・・? 妙な方向に動きはじめたと思ったらあっさり解決。必要なのかこのくだり・・・。親衛隊とか新聞局とかドタバタ展開の要素はあるけど、ぜんぜん盛り上がりがない。amazonではドタバタコメディと紹介されていたのに・・・。
瑞希と高志の姉弟は学園理事長の愛人の子。別居していて面識もほとんどない状態ながら、創立祭には出席している。当然、この路線もドタバタコメディには発展しない。
いよいよ創立祭のミスコンが始まるというところでこの巻はおしまい。ここまでコメディらしい点はほとんどなかった。

BOOK「ふたかた 姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない 2」

ふたかた
姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない(第2巻)

わかつきひかる著
イラスト:きまぐれblue
(すももブックス:amazon:204円)
※Kindle版を購入

学校中に高志の女装が知れ渡り、男の姿でも女の姿でも高志の人気が沸騰してしまった。
創立祭のミス瑠璃色学園。ミスコンに姉・瑞希が出場したいという。でも実際に出場するのは、弟・高志の身体。ライバルは大堀すみれと森永愛梨。
生前、瑞希は恋をしていて、高志の身体で再会したら・・・失恋した。さらに、優亜と高志の関係があり、それを新聞部がスクープして・・・。そこに、姉・瑞希が死んだ交通事故は殺人だったのではという疑惑が浮かんできた。
204円と廉価だったけど、この短さに納得。4冊合計で612円って、ちょうど文庫本1冊の値段だ。第1巻は0円だけど、合計すると値引きにもなっていない。一迅社版の内容は知らないから、加筆・改編されたモノかも分からない。気に入らなければ途中で止められるのは良心的だけど、Kindle端末の中で4冊分になるのは邪魔くさいな。

BOOK「ふたかた 姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない 1」

ふたかた
姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない(第1巻)

わかつきひかる著
イラスト:きまぐれblue
(すももブックス:amazon:0円)
※Kindle版を購入

わかつきひかるの電子書籍が安く売られていたので、男の娘モノというのに釣られた読んでみることにした。以前、一迅社文庫で出版されていたらしいけど、すももブックスは電子版だけでリアル本はないらしい。
交通事故で死んだ学園ナンバー1の美少女・瑞希の霊が、双子の弟・高志に取り憑いた。瑞希に身体を乗っ取られ、女装してセーラー服で投稿した高志。姉を亡くした精神的ショックによる二重人格だと医者が診断したけど、高志自身は自分の妄想だと思っている。学校が全面的に協力することにり、女装して学校に登校する高志。好奇の視線が集まる中、瑞希の親衛隊なんかが現れ、ドタバタ展開の予感もする・・・。
ヒロインは隣に住む幼なじみ木崎優亜、同級生の大堀すみれ、学園の女王・森永愛梨あたりらしいけど、この巻は仕込みだけ。やけに短いけど、0円だから文句は言うまい。元は文庫本1冊だったから、加筆していない限り4巻ともかなり短いはず。

BOOK「ありすさんと正義くんは無関係ですか? 3」

ありすさんと正義くんは無関係ですか?(第3巻)
わかつきひかる著
イラスト:侑
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

この巻でなにをやるんだろうと思いながら読みはじめたら、鈴木くんの悪いうわさそのものを解消する流れ。
小学校時代、鈴木くんをいじめ、うわさの発端となった上級生が教育実習生としてやって来た。・・・背景的な設定ではあるけど、いじめの小説ってイヤだな。
仏教ネタとしては「仏前結婚式」。一度、出席したことがあるので簡単な知識はあったけど、坊主の長話しか印象に残っていない。
いまと違って、「昔はイジメはなかった」なんてテレビで堂々と言う人がいるけど、傍観者として忘れているんじゃないか。わたしは、その「昔」の時代の人間だけど、その時代にもイジメはあった。積極的に加担した記憶はないけど、無意識のうちに加害者になっていたかも知れない。救いの手をさしのべてあげられなかったことを、いまさら悔やむ気もないけど・・・年をとったせいか、たまに思い出すことがある。
小説としてはこの巻で完結。鈴木くんが髪を切っただけで、文字通りのリア充になった。ラブコメとしては、いい終わり方なんだろうな。
<完結>

BOOK「ありすさんと正義くんは無関係ですか? 2」

ありすさんと正義くんは無関係ですか?(第2巻)
わかつきひかる著
イラスト:侑
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

前巻、鈴木くんの誤解も解け、ありすの痴漢問題にもケリが付き、二人が上手くいったところで万事丸く収まったはずだけど・・・この巻は、クラスメイトで生徒会長の柚木篤子のターン。
柚木さんは鈴木くんのお寺のご近所の小児科医院の娘。幼なじみというほど親しくはない。でも、かねてから鈴木くんに想いを寄せていた・・・。そして、ちょっとひねくれた面倒な性格をしている^^;; かき回し役として柚木さんの妹・由芽ちゃんがからんできて、ラブコメ的な状況は揃った。
鈴木くんに対する誤解が解けたおかげで、友だちもできて・・・学校帰りにファミレスに寄ったりする生活・・・高校生活は充実した部類になった。教室で、ありすとのろけて周囲が呆れる始末。柚木さんにとっては面白くない状況だけど・・・いろいろ丸く収まった。この先、読み続ける必要があるのかというくらい順調に。次が最終巻だけど、ここまでで積み残しというと・・・なにをするんだろう?

BOOK「ありすさんと正義くんは無関係ですか?」

ありすさんと正義くんは無関係ですか?
わかつきひかる著
イラスト:侑
(HJ文庫:619円+税)
※古書を購入

親がヤクザだという噂と陰気な容貌が原因で、周囲から疎まれ恐れられている高校生・鈴木正義。クラスメイトの校倉ありすが朝の電車で痴漢に遭っているところを助けたが、お礼の言葉もなく逃げていった。ただし、痴漢避けのために、ありすと鈴木くんは一緒に通学することになって、フラグが立ってしまった。
クラスメイトで生徒会長の柚木さんは、鈴木くんの味方ではあるけど、でも、ありすに対してはちょっと厳しい。ありすは、肝心のところでまともに返事が出来なかったり、最後は泣き出したりする。その割に、鈴木くんに対してだけはけっこう押しが強い。不思議ちゃんという設定ではあるけれど、ちょっとキャラが読めない。
しかも、学校祭の出し物で「般若心経」を読経するというのはどうなんだろう? まあ、高校時代に奇人変人の部類だったわたしも、般若心経は憶えたことがあったけど・・・。
この前、この作者の『仏教学校へようこそ』というラノベを読んだけど、主人公の実家がお寺で、般若心経が山場とは・・・作者は仏教系の高校を出て、素養があってのことらしい。