BOOK「キノの旅 XI the Beautiful World」

キノの旅 XI the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:550円+税)
※古書を購入

「つながっている国」・・・4年前に放置され、人が住まなくなった国。そこにただ一人、地下で隔離された生活を送る青年は、一見、ネットを介して外とつながっていたが・・・。まあ、引きこもって見たい情報にだけアクセスしている人たちを似たようなものか・・・。
「アジン(略)の国」・・・異常に長い国名の謎解きのようなお話だったけど、ついに作者がページ稼ぎに走ったのかと思ってしまった。国名ではないけれど、タイの首都バンコクの正式名称は異常に長い・・・タイ国民はみんな憶えているんだろうか?
「国境のない国」・・・シズは新大陸に渡ったけど、いまだ定住したい国には行き着いていない。ティーのためにも、早く良い国にたどり着いてほしいものだ。この巻はここに「あとがき」が挿入されていた。
「学校の国」・・・いつもの二泊三日の決まりを度外視して、5日間、師匠のすすめに従ってキノは学校に通った。爆発物の製造法を教えるテロリストの学校で、キノは爆弾づくりを習得した。
「道の話」・・・グローバリゼイションは発展への道か、亡びにつながる道か? 人は死ぬために生きているというのと同じような感じかな^^;
作者が飽きはじめたのか、「あとがき」でつまらない遊びをはじめてから・・・読んでいるこちらも飽きはじめてきた。続巻はしばらく放置してみようかな・・・。

BOOK「キノの旅 X the Beautiful World」

キノの旅 X the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:570円+税)
※古書を購入

巻頭口絵の「ペットの国」。キノのことだから食べるんだろうなと思ったら、ふつうに食べた。ペットはエルメスだけで十分なのだろう^^;;
「インタビューの国」「ホラ吹き達の話」と2話続き、「保護の国」は読みながら某国の人たちのことを思い浮かべたけど、どこの国かは書かないでおこう。時雨沢恵一の思想性はなんとなく想像がつくので、たぶん間違えではないと思う。
「電柱の国」は読む前は八王子のことかと思ったけど違った。「こんなところにある国」を挟んで、「ティーの一日」はシズの方のお話。ティーが手榴弾好きだからといって、グルネードランチャーとはどうなのか? まあ、ティーが元気にしていてなによりだ。「歌姫のいる国」は久しぶりに読み応えのある短編だった。
前巻から、おかになメタな仕掛けをはじめたけど・・・本当にネタ切れなんじゃないかと思う。作者なりに楽しんでの仕掛けだろうけど、ラノベ的に楽しいかというと、ぜんぜん関係ないとおもう。

BOOK「キノの旅 IX the Beautiful World」

キノの旅 IX the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:570円+税)
※古書を購入

いつも、いろんな国を旅する短編集的な構成だけど、この巻はやけに短い話が多かった。プロローグとエピローグを除いて、「記録の国」「いい人達の夕べ」「作家の旅」「電波の国」「日記の国」「自然保護の国」「商人の国」「殺す国」「続・戦車の話」「むかしの話」「説得力II」と、6つの国と4つのエピソードが収録されていた。いままでは微妙に物足りない短編が多かったけど、この巻のお話は明らかに物足りない。「なろう系」のような冗長な設定やつまらないエピソードの積み重ねが欲しいわけではないけど、ちょっと素っ気なさ過ぎではなかろうか^^;
中でも、「むかしの話」には3つの掌編「男の人がほしい国」「女の子がほしい国」「犬がほしい国」が入っていて、短編よりも短い。初出一覧もなかったから、販促用の特典を詰め込んだわけではなさそうだ。
それに、この仕掛けはなんなんだろう? 作者が楽しんでいるのであればいいんだけど、作者までマンネリ化してきて変なことを考え初めなのでなければ良いのだが。

BOOK「キノの旅 VIII the Beautiful World」

キノの旅 VIII the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:550円+税)
※古書を購入

古本のまとめ買いしてたので気付かなかったけど、旧版と新版では表紙が違う。購入したセットは、いくつか新版が交じっているようだ。
「歴史のある国」は、キノの師匠のむかし話。ホラかも知れないけど、政治腐敗にないしてスカッとする内容。でも、実際には許されない暴力ではあるんだけど。9.11は時代の最先端の超高層ビルがテロのターゲットになったけど、歴史的建造物を人質にするようなテロはまだ起きていないな。破壊の対象になったことはあるけれど。
「愛のある話」・・・自分が倒れるような援助をしてはいけない・・・当然のこと。いまでも現実によくある話しだ。キノのいう自分への愛情とは違うと思うけど。
「ラジオな国」・・・ある種のマスコミを皮肉ったお話なんだろう。あるいは経済学者やエコノミストなんかを皮肉ったものだろうか。こういうテイストのお話は、作者の思想を示しているらしく、他にもいくつかあったな。
エピローグの「船の国」が中編で、この巻の半分を占めている。シズと陸が浮島状の船の国に渡り、西の大陸に向かうお話。どうやら、シズのバギーに同乗者が一人増えるらしい。責任とってよね、ということだ。

BOOK「キノの旅 VII the Beautiful World」

キノの旅 VII the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:530円+税)
※古書を購入

今回キノが訪れた国は「迷惑な国」「ある愛の国」「嘘つき達の国」。「迷惑な国」は数え方によっては2ヶ国。他の短編は「川原にて」「冬の話」「森の中のお茶会の話」。「冬の話」は「国」扱いしても良さそうなのに、作者がどんな基準で「国」と「話」を書き分けているのか、いまだによく分からない。
「迷惑な国」と「嘘つき達の国」は、アニメで見た記憶がある。
この巻のエピローグは長かった。少女×××××が、キノの本当の母親を撃ち殺して「キノ」になるお話。たぶん、他の短編よりも長いんじゃないだろうか。
この小説の舞台・・・銃器の所持が認められ、旅人は自衛のために武装し、ときに殺し合いも起きる世界。キノも他の旅人と同じように人を殺すことがある。今までにも何人か殺している。この巻でも人を撃ち殺している。もちろん、キノは殺人鬼ではないし、楽しんで殺してはいない。でも、あっけらかんとして、なんら葛藤もない。そもそも感想すら書かれていない。・・・こういう主人公に、ちょっと思うところはある。どーなんだ?

BOOK「キノの旅 VI the Beautiful World」

キノの旅 VI the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:530円+税)
※古書を購入

既刊は20巻を超えるシリーズだけど、第6巻にしてすこし飽きてきた。各話とも、違う国を訪れ、それなりに違うお話が展開されているんだけど・・・やっぱり単調に感じる。読んでいて感情の起伏も感じないし、感動があるわけでもない。
この巻でキノが行った国は、「入れない国」「中立な国」「花火の国」「長のいる国」「忘れない国」「安全な国」。シズと陸の旅は、終着点の手前の国までやって来た。
「安全な国」はちょっと考えさせられるお話。「軍隊があるから戦争が起きる」的な考えが蔓延した社会・・・。いままさに、日本は自動運転技術を求めている時代だけど、クルマは自動運転するものという認識が一般化し、「人間が運転する」という概念が消えてしまう頃、世の中のいろんな認識が変わっていることだろう。書かれてはいなかったけど、あの国では絶対に「タバコ」は御法度に違いない。

BOOK「キノの旅 V the Beautiful World」

キノの旅 V the Beautiful World
時雨沢恵一著
イラスト:黒星紅白
(電撃文庫:510円+税)
※古書を購入

この巻はいつもよりちょっとハードボイルドというか、血生臭いお話からはじまった。そういう世界観だから仕方がないのだけど・・・正当防衛であれば、キノは躊躇なく人を殺す。そして、死んでいく人間に対しても、極めて無関心だ。ヘタすると国がひとつ皆殺しにされるかも知れないのに、他人事として見過ごしていられる性格をしている。普通のラノベの主人公なら、絶対に見過ごそうとはしないだろう。
キノには浮いた話のひとつもないけど・・・エルメスは「キノもいい人探したら?」程度のツッコミは入れる。思い起こすと、いままで、仲良くなったのはみんな女の子ばかりで、男はあっさりすれ違えば良い方で、多くはキノに撃ち殺されていたんじゃなかろうか?
キノはいつも早起きだ。寝覚めに体操と銃の練習をし、シャワーを浴びて、朝食をとる。そして寝ているエルメスを起こす。エルメスが寝坊なのではなく、エンジンをかけるということなんだろうと考えていたら、エルメスも好きな時間に自然に目が覚めたりする。